研究者データベース

倉持 寛太(クラモチ カンタ)
農学研究院 基盤研究部門 生物機能化学分野
講師

基本情報

所属

  • 農学研究院 基盤研究部門 生物機能化学分野

職名

  • 講師

学位

  • 博士(農学)(北海道大学)

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 植物栄養学、土壌学
  • 環境・農学 / 環境政策、環境配慮型社会
  • 環境・農学 / 環境影響評価

担当教育組織

所属学協会

  • 農業土木学会   日本ペドロジー学会   土壌物理研究会   日本土壌肥料学会   

研究活動情報

書籍

  • 非特定発生源による水質汚濁の評価
    北海道の農業と土壌肥料1999北農会 1999年
  • 畑土壌における水・物質移動の不均一性
    北海道の農業と土壌肥料1999北農会 1999年
  • Elucidation of water pollution by nonpoint sources
    Soil Science and Plant Nutrition in Hokkaido Agriculture, 1999 1999年
  • Unhomogeneous of mater and solute movement under field condition
    Soil Science and Plant Nutrition in Hokkaido Agriculture, 1999 1999年

作品等

  • 低生産性圃場の土地改良に関する研究
    1999年
  • Research on Land Improvement of Low Production field
    1999年
  • 同位体元素を用いた水循環の研究
    1992年
  • Study on Water cycle using stable isotopes
    1992年

その他活動・業績

  • 圃場条件下での溶質移動
    北海道土壌肥料研究通信 45 41 -54 2000年 [査読無し][通常論文]
  • Transter of Solute under field condition
    45 41 -54 2000年 [査読無し][通常論文]
  • 窒素負荷源解析へのS15N値の利用
    水環境保全のための農業環境モニタリングマニュアル (]G0005[)-2,1-9 1999年 [査読無し][通常論文]
  • Kuramochi Kanta, Haraguchi Akira, Nagata Osamu, Hatano Ryusuke 北海道大學農學部紀要 69 (1) 17 -25 1999年 [査読無し][通常論文]
  • 草地酪農地域の水質への草地負荷寄与率の推定
    土・水研究会資料 15 36 -47 1998年 [査読無し][通常論文]
  • 草地酪農が河川水質に及ぼす影響
    圃場と土壌 (316・317) 6 -13 1995年 [査読無し][通常論文]
  • The effect of a dairy faming on the river water chemistry
    (316・317) 6 -13 1995年 [査読無し][通常論文]
  • 草地酪農地域における地下水と草地排水の窒素およびリンによる汚染 -根釧台地における事例研究I-
    日本土壌肥料学雑誌 65 (5) 522 -528 1994年 [査読無し][通常論文]
  • Nitrogen and Phosphorus Contamination of Ground Water and Drainage Water in Grassland Area - A Case Study in Konsen Upland I -
    Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition 65 (5) 522 -528 1994年 [査読無し][通常論文]
  • 佐久間 敏雄, 増谷 雪雄, 倉持 寛太 日本土壌肥料学雑誌 60,203-209 (3) 203 -209 1989年 [査読無し][通常論文]
     
    1) 札幌周辺の雨(雪)水のδ_D 値は平均で-60.6,レンジは-140〜1.5%であり,変動幅が大きかった。2)北海道近海の海水は標準海水よりわずかに低いδ_D(-20〜-10‰)を示したが,石狩湾内の海水はそれよりさらに低いδ_Dを示した。石狩川など河川水のδ_Dは-95〜-75‰の比較的狭い範囲にあったが,支笏湖-千年川水系をはじめ湖沼水のそれはやや高い値を示した。 3)土壌水のδ_D値は平均-116.3‰,変動幅-150〜-60‰で,表層部の値が大きく,変動幅も広い。下層土のδ_Dは-120‰程度である場合が多く,表面に比べてやや低かった。土壌水δ_D値の垂直分布には既往の降雨によるD供給の履歴が反映されており,これを正確に追跡することによって土壌水の挙動を解析できる。 4)長期にわたる野外のトレーサー実験に際しては,降雨によって供給されるDの補正が不可欠である。 5)これらの測定をTCD-ガスクロマトグラフィーによって行うためには,キャリアーガスとして軽水電界水素を用いてバックグラウンドを下げるとともに,標準較正を頻繁に行って再現性を高く維持する必要がある。
  • 佐久間 俊雄, 倉持 寛太, 斉藤 英樹, 増谷 雪雄, 望月 美千代, 森下 諦三 日本土壌肥料学雑誌 60,197-202 (3) 197 -202 1989年 [査読無し][通常論文]
     
    以上の実験結果および考察はつぎのように要約できる。 1)軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用いることにより,検出加減を低く維持し,繰返し精度および再現精度を向上することができ,天然存在率以下のD/Hを精度良く測定できる。 2)この場合,較正曲線は良子な直線性を示し,D/H測定の信頼幅は,反複数40以上で3ppm以内(100〜1000ppmの範囲),反複数5でも8ppm以内(100〜260ppmの範囲)であった。3)市販超高純度水素をキャリアーガスとして用いる場合,軸正曲線の直線性には問題はないが,繰返し精度・再現精度は,軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用いたときよりやや悪かった。 4)土壌サンプルを用いた直接真空蒸留にはサンプルフラスコを大容量にするのが効率的であり,精度を損なうこともなかった。 5)テンションライシメータ法は土壌水の継続サンプリングに適しており,pF=2.5相当程度以上の水分率で有用であった。抽出に伴う同位対効果はわずかではあるが認められ,補正の必要があった。6)圃場実験に際しては,土壌水による希釈が著しく,自然存在率付近から300ppm程度までのD/H範囲における測定が多くなり,高い再現性度が要求される。軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用い,一連の測定ごとに2点較正することによって,測定日の違いによる誤差を補正して満足すべき結果を得た。
  • 傾斜地畑土壌における浸潤・再分配過程
    日本土壌肥料学雑誌 60 1989年 [査読無し][通常論文]
  • 佐久間 敏雄, 増谷 雪雄, 倉持 寛太 日本土壌肥料学雑誌 60,203-209 (3) 203 -209 1989年 [査読無し][通常論文]
     
    1) 札幌周辺の雨(雪)水のδ_D 値は平均で-60.6,レンジは-140〜1.5%であり,変動幅が大きかった。2)北海道近海の海水は標準海水よりわずかに低いδ_D(-20〜-10‰)を示したが,石狩湾内の海水はそれよりさらに低いδ_Dを示した。石狩川など河川水のδ_Dは-95〜-75‰の比較的狭い範囲にあったが,支笏湖-千年川水系をはじめ湖沼水のそれはやや高い値を示した。 3)土壌水のδ_D値は平均-116.3‰,変動幅-150〜-60‰で,表層部の値が大きく,変動幅も広い。下層土のδ_Dは-120‰程度である場合が多く,表面に比べてやや低かった。土壌水δ_D値の垂直分布には既往の降雨によるD供給の履歴が反映されており,これを正確に追跡することによって土壌水の挙動を解析できる。 4)長期にわたる野外のトレーサー実験に際しては,降雨によって供給されるDの補正が不可欠である。 5)これらの測定をTCD-ガスクロマトグラフィーによって行うためには,キャリアーガスとして軽水電界水素を用いてバックグラウンドを下げるとともに,標準較正を頻繁に行って再現性を高く維持する必要がある。
  • 佐久間 俊雄, 倉持 寛太, 斉藤 英樹, 増谷 雪雄, 望月 美千代, 森下 諦三 日本土壌肥料学雑誌 60,197-202 (3) 197 -202 1989年 [査読無し][通常論文]
     
    以上の実験結果および考察はつぎのように要約できる。 1)軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用いることにより,検出加減を低く維持し,繰返し精度および再現精度を向上することができ,天然存在率以下のD/Hを精度良く測定できる。 2)この場合,較正曲線は良子な直線性を示し,D/H測定の信頼幅は,反複数40以上で3ppm以内(100〜1000ppmの範囲),反複数5でも8ppm以内(100〜260ppmの範囲)であった。3)市販超高純度水素をキャリアーガスとして用いる場合,軸正曲線の直線性には問題はないが,繰返し精度・再現精度は,軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用いたときよりやや悪かった。 4)土壌サンプルを用いた直接真空蒸留にはサンプルフラスコを大容量にするのが効率的であり,精度を損なうこともなかった。 5)テンションライシメータ法は土壌水の継続サンプリングに適しており,pF=2.5相当程度以上の水分率で有用であった。抽出に伴う同位対効果はわずかではあるが認められ,補正の必要があった。6)圃場実験に際しては,土壌水による希釈が著しく,自然存在率付近から300ppm程度までのD/H範囲における測定が多くなり,高い再現性度が要求される。軽水電界水素ガスをキャリアーガスとして用い,一連の測定ごとに2点較正することによって,測定日の違いによる誤差を補正して満足すべき結果を得た。
  • 倉持 寛太, 佐久間 敏雄 日本土壌肥料学雑誌 60 (4) 298 -306 1989年 [査読無し][通常論文]
     
    傾斜地畑土壌における浸潤・再分配過程の水移動に対する粗孔隙の影響を理解するため,重水(D_2O) をトレーサーとして用いた現地試験を行った。試験区は斜面上部(試験区I),斜面下部(試験区II)の2カ所に設けた。斜面方向5m,幅1m,深さ0.7mをビニールシートで遮水し試験区とした。斜面上部の土壌は中粒質酸性褐色森林土に,下部は細粒質暗色表層擬似グライ性褐色森林土に分類される。重水溶液(D/H 減資比 5000ppm,水深換算4 mm)を散布した後,約 30mm の降雨処理を行い,11日間重水を追跡した。 1)浸潤過程(降雨処理後1日以内)では,水移動は不均一であり,とくに心土では,重水の不規則な分布がみられた。試験区 I における心土の粗孔隙系は,直径10mm以上のルートチャンネル,試験区II のそれは構造面に沿った連続した割れ目状孔隙であった。水移動の不均一性はこのような粗孔隙によるバイパス効果によるものと思われた。試験区Iのような粗孔隙系は,メチレンブルー注入法によってその状態を示すことができた。微細なルートチャンネル(直径5 mm以下)は浸潤の初期段階において,気泡や土壌粒子によって閉塞されてしまうため,それより大きなルートチャンネルがバイパス効果を発揮すると考えられた。調査の結果,このような粗大なルートチャンネルの頻度は約3本/m^2 であることが示された。したがって,この種の土壌で水浸潤を測定するための試験区は,少なくとも1 m^2 は必要であるが示唆された。2)再分配過程(1〜11日目)の重水分布は,試験区土壌を特徴づける粗孔隙系の形態によって異なった。試験区I では,土壌マトリックス系の均一でゆっくりとした浸透が主体をなし,側方浸透はみられなかった。また,ルートチャンネルの不連続性により,バイパス効果によって深層に運ばれた水は,回りのマトリックス系へゆっくりと拡散していった。それに対し,試験区 IIでは,重水の分布が不均一で,B層下部での側方浸透が持続した。これはB層の割れ目状孔隙の連続性とCg層の透水性不良によると思われた。

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 物質循環研究における安定同位体の利用
  • 非特定発生源による水質汚濁機構の解明
  • Research on Nutrient cycling using stable isotope
  • Research on Nutrient cycling using stable isotopes
  • Elucidation of water pollution mechanism by nonpoint sources.

教育活動情報

主要な担当授業

  • 地域環境学特論Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 農学院
    キーワード : スケールアップ,フットプリント,広域フラックス,大気境界層,モデル,土壌物理特性,測定方法,空間変動性,陸域生態系,ガス交換、非特定発生源、トレーサー
  • 生物機能化学実験Ⅰ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 農学部
    キーワード : 土壌養分分析、土壌断面観察、窒素形態変化実験
  • 土壌学Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 農学部
    キーワード : 土壌分類体系、環境問題、水移動、非特定発生源、物質変化
  • 物理化学
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 農学部
    キーワード : 量子論、熱力学第一法則,エントロピー,熱力学第二法則,化学ポテンシャル,化学平衡、膜輸送、分析化学
  • 一般教育演習(フレッシュマンセミナー)
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : 食料、安全、作物生産、放射能汚染、食品微生物、酵素利用技術、毒物、ガン、アレルギー、メタボリックシンドローム、腸内細菌叢、保健機能食品


Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.