研究者データベース

加藤 重広(カトウ シゲヒロ)
文学研究院 人文学部門 言語科学分野
教授

基本情報

所属

  • 文学研究院 人文学部門 言語科学分野

職名

  • 教授

学位

  • 博士(文学)(東京大学)
  • 文学修士(東京大学)

J-Global ID

プロフィール

  • 東京大学文学部言語学専修課程卒業,同大学院修士課程修了,同大学院博士課程終了。文学修士,博士(文学)(いずれも東京大学)。東京大学留学生センター謝金講師,東洋大学短期大学日本文学科非常勤講師を経て,1996年より富山大学人文学部言語学コース専任講師。同助教授を経て,2005年より北海道大学文学研究科助教授。同准教授を経て,現職。2003年,『日本語修飾構造の語用論的研究』にて,第23回新村出賞受賞。

研究キーワード

  • パトスの語用論   共感形成   非従属化   語用論   推意   受動と使動   品詞体系   連体数量詞構文   談話記憶   通言語学的特性   複線状性 (複線条性)   発話解釈   修飾形態   世界知識   非節化   視点者追加   態   構文推意   弱境界・強境界   (文脈の)過剰性   情報活性化   文脈   粗略性   言語学   

研究分野

  • 人文・社会 / 日本語学
  • 人文・社会 / 言語学
  • 人文・社会 / 哲学、倫理学

担当教育組織

職歴

  • 2019年04月 - 現在 北海道大学大学院文学研究院 人文学専攻・言語科学講座 教授
  • 2011年04月 - 2019年03月 北海道大学大学院文学研究科 教授
  • 2007年04月 - 2011年03月 北海道大学大学院文学研究科 准教授
  • 2005年04月 - 2007年03月 北海道大学大学院文学研究科 助教授
  • 1998年01月 - 2005年03月 富山大学人文学部 助教授
  • 1996年04月 - 1997年12月 富山大学人文学科 専任講師
  • 1995年04月 - 1996年03月 東洋大学 短期大学日本文学科 非常勤講師
  • 1991年09月 - 1994年03月 東京大学 留学生センター 謝金講師

学歴

  •         - 1996年   東京大学   人文社会科学系研究科   言語学専攻
  •         - 1993年   東京大学   人文社会科学研究科修士課程   言語学専攻
  •         - 1990年   東京大学   文学部   言語学科

所属学協会

  • 社会言語科学会   日本語用論学会   日本語文法学会   日本語学会   日本記号学会   日本言語学会   北海道大学国語国文学会   

研究活動情報

論文

  • (書評論文)三原健一著『日本語構文大全 第Ⅰ巻 アスペクトとその周辺』
    加藤重広
    日本語文法 24 1 114 - 122 2024年04月 [査読有り][招待有り]
  • モによる条件節形成と譲歩
    北海道大学文学研究院紀要 170 35 - 58 2023年07月 [査読無し][通常論文]
  • 日本語研究のための語用論
    加藤重広
    『日本語学』 2022年 秋号 4 - 22 2022年10月 [査読無し][招待有り]
  • 加藤重広
    『待遇コミュニケーション』 19 35 - 50 2022年04月 [査読有り][招待有り]
  • 日本語の参照文法書をめぐって:なぜ日本語の参照文法は書かれないか
    加藤重広
    渡辺己・澤田英夫(編)『参照文法書研究』(アジア・アフリカ言語文化研究 別冊 02.) 02 21 - 37 2022年03月 [査読有り]
  • 日本語発話の特徴から見る語用特性と統語特性
    加藤重広
    趙華敏(編)『日本語語用論研究』 5 - 27 2021年10月 [招待有り]
  • 加藤重広
    北海道大学文学研究院紀要 161 35 - 49 2020年12月 [査読無し][通常論文]
  • 発話媒介行為の宿命
    加藤重広
    日本語学 38 12 36 - 45 2019年10月 [査読有り][通常論文]
  • 学界展望(文法・現代理論)
    加藤重広
    日本語の研究 14 3 25 - 32 2018年08月 [査読有り][招待有り]
  • 日本語副助詞の統語語用論的分析
    加藤 重広
    加藤重広・滝浦真人(編)『日本語語用論フォーラム』(ひつじ書房) 2 1 - 43 2017年12月 [査読有り][招待有り]
  • 日本語の構文推意:推意解釈から構文機能への拡張
    加藤 重広
    『構文と意味の拡がり』早瀬尚子・天野みどり(編)くろしお出版 119 - 140 2017年11月 [査読有り][招待有り]
  • 文脈の科学としての語用論 ―演繹的文脈と線条性
    加藤 重広
    語用論研究 18 78 - 101 2017年02月 [査読無し][招待有り]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 = Bulletin of the Graduate School of Letters, Hokkaido University 151 49 - 59 北海道大学文学研究科 2017年
  • 日本語の情報構造と語用論的選好
    加藤 重広
    情報科学と言語研究 43 - 64 2016年03月 [査読無し][招待有り]
  • 発話的な効力と発話内的な効力 ―日本語の疑問形式を出発点に―」
    加藤 重広
    日本語語用論フォーラム 1 27 - 56 2015年12月 [査読無し][招待有り]
  • 加藤重広
    文學 16 9月10月 17 - 32 岩波書店 2015年09月 [査読無し][招待有り]
  • 加藤 重広
    『日本語文法』 15 2 48 - 64 日本語文法学会 ; 2001- 2015年09月 [査読有り][招待有り]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 146 259 - 294 北海道大学文学研究科 2015年07月 [査読無し][通常論文]
  • Insubordination types in Japanese –What facilitates them?-”
    加藤 重広
    Asian and African Languages and Linguistics 8 9 - 30 2014年03月 [査読有り][通常論文]
  • 複文の単文化と(脱)文法化
    加藤 重広
    日本語の複文構文 495 - 520 2014年02月 [査読有り][通常論文]
  • コンテクストと前提
    加藤 重広
    澤田治美編『意味論シリーズ』 5 39 - 62 2012年12月 [査読有り][招待有り]
  • 加藤 重広
    日本語学 31 13 4 - 15 明治書院 2012年11月 [査読無し][通常論文]
  • 日本語における名詞性 ―名詞らしさの境界と段階―
    加藤 重広
    日中理論言語学の新展望 3 51 - 76 2012年06月 [査読有り][招待有り]
  • 属性の事象化と一時性 ―標準語と方言の差異に着目して―
    加藤 重広
    属性叙述の世界(影山太郎編) 113 - 141 2012年03月 [査読有り][招待有り]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 134 左69 - 左96 北海道大学 2011年07月20日 [査読無し][通常論文]
  • 標準語から見た日本の諸方言
    加藤 重広
    日本の危機言語 ―言語・方言の多様性と独自性―(呉人恵編) 233 - 261 2011年06月 [査読無し][招待有り]
  • 日本語における文法化と節減少
    加藤 重広
    アジア・アフリカの言語と言語学 5 33 - 57 2011年03月 [査読有り][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 130 左125 - 左157 北海道大学 2010年02月25日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    言語 38 12 32 - 37 大修館書店 2009年12月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 129 左63 - 左89 北海道大学 2009年11月27日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 128 左195 - 左223 北海道大学 2009年07月10日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 127 左1 - 左27 北海道大学 2009年02月25日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    語用論研究 11 98 - 107 日本語用論学会 2009年
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 126 左93 - 左117 北海道大学 2008年11月28日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広, カトウ シゲヒロ, KATO Shigehiro
    アジア・アフリカの言語と言語学 (Asian and African languages and linguistics) 3 5 - 28 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 2008年09月30日
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 122 左97 - 左155 北海道大学 2007年07月10日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    言語 36 5 40 - 47 大修館書店 2007年05月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    日本語用論学会大会研究発表論文集 3 363 - 366 日本語用論学会 2007年
  • 語用論 の/という 基本的問題
    加藤 重広
    言語基礎論の構築の構築へ向けて(東京外国語大学AA研共同研究プロジェクト報告書) 169 - 190 2006年12月 [査読有り][通常論文]
  • 線条性の再検討
    加藤 重広
    言語基礎論の構築の構築へ向けて(東京外国語大学AA研共同研究プロジェクト報告書) 1 - 25 2006年12月 [査読有り][通常論文]
  • 加藤 重広
    国語国文研究 130 62 - 48 北海道大学国語国文学会 2006年08月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 119 左19 - 左41 北海道大学 2006年07月20日 [査読無し][通常論文]
  • 日本語における数量詞遊離と動作量の意味的関係
    加藤 重広
    加藤重広・吉田浩美編『言語研究の射程 -湯川恭敏教授記念論文集-』 ひつじ書房 23 - 42 2006年06月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 118 135 - 182 北海道大学 2006年02月28日 [査読無し][通常論文]
  • 呉人 恵, 芦 英順, 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 43 1 - 22 富山大学 2005年08月29日 [査読無し][通常論文]
     
    本稿では日中両言語における指示詞の主に照応用法について語用論的視点から比較対照することにより,対応関係に再検討を加える。
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 42 11 - 22 富山大学 2005年02月28日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    日本語学 23 3 28 - 38 明治書院 2004年03月 [査読無し][通常論文]
  • 連体修飾の語用論
    『日本語学』 明治書院 2004年4月号,pp.28-38 2004年 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    『国文学 解釈と鑑賞』 学燈社 2004年6月号, pp.31-41 7 34 - 41 学灯社 2004年 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    英語教育 52 11 11 - 13 大修館書店 2004年01月 [査読無し][通常論文]
  • 町田 健, 加藤 重広
    アジア・アフリカ言語文化研究所通信 107 36 - 39 東京外国語大学 2003年03月25日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 38 87 - 98 富山大学 2003年03月20日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 36 43 - 49 富山大学 2002年03月20日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 35 31 - 48 富山大学 2001年08月31日 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 34 47 - 78 富山大学 2001年03月21日 [査読無し][通常論文]
  • 談話標識の機能について
    東京大学言語学論集 20 2001年 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 31 71 - 156 富山大学 1999年08月27日 [査読無し][通常論文]
     
    本稿は、先行研究の概要とその問題点について論じた前回稿、加藤重広(1999)を承けて、日本語の関係節構造の成立要件は文法論的な要因のみでは説明できず、語用論的な観点からの分析が必要となるという立場をとり、2つの観点からの分析を行うものである。
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 30 65 - 111 富山大学 1999年03月20日 [査読無し][通常論文]
     
    多くの言語において、名詞を節によって修飾するという現象が見られる。これを本稿では、広い意味での「関係節」と定義する。関係詞と呼ぶべき単語や形態素が存在する言語では、関係節は形態的な基準でかなり明確に定義できるが、日本語の場合は、関係詞に相当する機能を持つ語や形態素は存在しない。唯一形態的な特徴と言っていいのは、伝統的な国文法で「連体形」と呼び慣わしてきた活用形式であるが、これも動詞や形容詞では辞書形(終止形)と形態上の差異がなく、いわゆる形容動詞の連体形で「静かな街」のように「な」が用いられているに過ぎない。本稿の基本的な関心は、関係節を成立させる条件を明確にすることである。以下で述べるように、節修飾と語修飾が連続的な関係にあると考えられる日本語の場合、修飾における《節》というものをどう考えるべきか明確にする必要がある。加えて、日本語の関係節における底の名詞と関係節は、格関係では定式化できない要素が多い。また、格関係以外にも関係節の成立に関わる条件がいくつか考えられる。本稿では、これらの点を議論する予備的作業として、先行研究を整理し、それぞれの問題点を明確にしていく中で、関係節の分析に必要な論点を明らかにすることに主眼を置く。
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 29 1 - 12 富山大学 1998年08月31日 [査読無し][通常論文]
     
    Saussure(1916)に示された,signifiantとsignifieの結合によって言語記号が構成されるという考え方は,現在でも言語学の基本的知見のひとつである。本稿では,ソシュール以前のシニフィアンとシニフィエをめぐる考え方、いわば意味観の流れを素描する。その中でもWilhelm von Humboldtの意味観をソシュール以前の言語研究の典型として,ソシュールのそれと比較して論じる。また,ソシュールの考えを継承しつつ,独自に発展させたラカンの思想にも触れる。本稿では,具体的なテーマを論じる前に,まず第1章で言語学史の意義と方法論を簡略に論じる。ついで,第2章で,シニフィアンとシニフィエをめぐる意味観の流れを考察することにする。
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 28 1 - 30 富山大学 1998年03月20日 [査読無し][通常論文]
     
    品詞という枠組みは、文法の記述には不可欠である。特に、生成文法をはじめとする現代の文法研究の多くが文を構成する要素とその構成規則の記述や説明に重点を置いている現状では、なおさら文の構成要素としての品詞をきちんと分類しておくことが重要になってくる。しかし、品詞の分類という、一見単純に思えることが、その実難渋を極めるものである。本稿は、品詞横断的な用法を持つ形態素を形態と統辞的性質と意味の観点から類型化する方法の提案を目的とする。
  • 加藤 重広
    言語 26 11 90 - 95 大修館書店 1997年10月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 27 19 - 82 富山大学 1997年08月29日 [査読無し][通常論文]
     
    日本語の日常会話では,本来助詞が存在するような位置に助詞が現れない発話が頻繁に見られる。一般に日本語の場合,動詞と意味上関わりを持つ名詞(句) は格助詞を後接させてその意味的関係を明示できる。そして,動詞の意味的特質と関連させて,格助詞の意味や用法の記述をすることも行われている。本論文では,本来助詞が現れてしかるべき位置に助詞が現れない場合について考える。助詞がないという現象も実は単純なものではなく, いくつかのパターンに分けて考えることが可能である。そのうち、助詞が出現しないことが義務的である場合や逆に無助詞では非文となる場合などを検討しながら,その実態を考えていく。本稿では本来格助詞などの助詞があるべきところに助詞を欠くものを一括して〈ゼロ助詞〉と呼ぶことにする。また,本稿は主としてこの〈ゼロ助詞〉の談話における機能を明らかにすることを目的とする。
  • 言語の体系性-動的言語観と静的言語観-
    東京大学言語学論集 15 1996年 [査読無し][通常論文]
  • 日本語形容詞の意義的特徴について
    東京大学言語学論集 14 1995年 [査読無し][通常論文]
  • 固有名詞の本性
    東京大学言語学論集 11 1991年 [査読無し][通常論文]

書籍

講演・口頭発表等

  • 語用論から日本語とそのコミュニケーションに切り込む
    加藤重広
    待遇コミュニケーション学会2021年春季大会 2021年04月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • なぜいま言語データの救出が必要か  [通常講演]
    加藤重広
    日本言語学会第163回大会・ワークショップ 2021年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • 文法研究と語用論の接続:統語語用論のいくつかの例から  [招待講演]
    加藤重広
    日本語学会2021年度秋季大会・シンポジウム「語用論と日本語研究」 2021年10月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 日本語の語用選好と統語特性  [招待講演]
    加藤重広
    成蹊大学公開シンポジウム 2017年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 文脈の科学としての語用論
    加藤重広
    日本語用論学会第19回年次大会 2016年12月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 日本語関係節構造の類型性と語用論的制約  [招待講演]
    加藤重広
    国立国語研究所国際共同研究プロジェクト『名詞修飾構文の対照研究』 2016年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 形容動詞から再構築する品詞体系  [招待講演]
    加藤 重広
    日本語文法学会シンポジウム 2014年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 日本語における節減少と語用論的選好  [通常講演]
    Shigehiro Kato
    東京外国語大学AA研共同研究プロジェクト・国際ワークショップ 2011年11月 口頭発表(招待・特別)
  • 構文推意と語彙推意:日本語におけるいくつかの証拠  [通常講演]
    Shigehiro Katoi
    Pragmatics and Language Learning 18 2010年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 日本語の関係節  [通常講演]
    加藤重広
    日本言語学会第136回大会・危機言語小委員会ワークショップ『関係節』 2008年06月
  • 日本語の述部複合構造の通言語学的再分析  [招待講演]
    加藤重広
    中日理論言語学研究国際フォーラム(北京大学) 2007年09月
  • 現代日本語と語用論研究  [招待講演]
    加藤重広
    北海道国語国文学会平成十七年春季大会 2005年06月
  • 推意の固着と強さ ―日本語の慣用句と受動構文を例に―  [招待講演]
    加藤重広
    第6回日本語用論学会 2004年12月
  • 場所格「を」の意味・用法とその周辺  [招待講演]
    加藤重広
    日本語文法学会第5回大会 2004年11月 口頭発表(招待・特別)
  • 日本語形容表現の段階性と意志制御性 -いわゆる形容動詞語幹を中心に-  [通常講演]
    加藤重広
    日本言語学会第108回大会 1994年06月 口頭発表(一般)

その他活動・業績

受賞

  • 2024年02月 北海道大学 教育研究総長賞
  • 2015年02月 北海道大学 教育総長賞
     
    受賞者: 加藤 重広
  • 2003年 新村出財団 新村出賞

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 加藤 重広, 塩原 朝子, 中川 裕
  • 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所:AA研共同利用・共同研究課題
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 月田尚美, 塩原朝子, 倉部慶太, 今西一太, 落合いずみ, 加藤幹治, 加藤重広, 黄海萍, 清水純, 中川裕, 野林厚志, 深谷康, 佳森口恒一
  • 研究職を離れた言語研究者が保持する言語データの適正再資源化のための基盤確立研究
    文部科学省:科学研究費補助金・基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 本語の統語と構文の語用論的選好に関する研究 ―統語語用論の基盤整備のために―
    文部科学省:科学研究費補助金・基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 近代文典資料比較による日本語文法論形成史の実証的研究
    三菱財団:三菱財団研究助成(人文社会科学)
    研究期間 : 2013年04月 -2015年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    この研究では、従来の推意を語彙推意と構文推意に分け、それぞれが日本語の語彙と構文の研究において有効であることを具体例とともに提示したものである。語彙推意によって,語の意味のうち,必須の部分と取り消し可能な部分が両方とも説明できるようになった。また,日本語における構文推意は,受動構文や可能構文など幅広く適用可能で,いわゆる中核的意味に含まれない解釈を理解する上で有効であることが論証された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 小野 芳彦, 加藤 重広, 山田 友幸, 中戸川 孝治
     
    本研究は、語用論の動的側面の形式化を図ろうとするものである。 昨年度検討した我々の形式化は、関連性理論のいう総合的演繹規則を更新関数とするもので、発話自身が変化しなくても、話者の意図の切り替えによって、適用する演繹規則を切り替えることができ、語用論的な解釈の動的側面を説明している。本年度は、演繹規則の位置づけ、あるいは演繹規則の切り替えの原理的な仕組みについて検討した。演繹規則のうち切り替わりうるものとは、知識や思い込みといったものであり、それらは推論においてデフォルトをなしている。短いスパンの発話が動的というより静的におこなわれているのは、デフォルト論理でエクステンションを静的に確定させることができる(つまり、知らなくてもいつか知ることが出来る)ことに対応している。談話の真に動的な部分は、デフォルトとして働く演繹規則が切り替わることでおきるのであり、それは意図をもってデフォルトを切り替える(つまり、エクステンションを変える)ことに相当すると定式化することができる。論理学の理論としてアップグレード論理が最近脚光をあびているが、それとの対応を検討している。 これらの装置の下で、言語による伝達の形式化をより精密に検討した。日本語においては、会話の文が命題あるいは論理形式を構成する力が弱く、曖昧な伝達やプランニングが見られるが、それらを制約の形式で伝達するようなモデルを仮定すると、談話レベルのプランニングが明確になることが分かった。統語理論として過去に検討されてきた情報の部分性に関する研究との対応を検討している。
  • 日本語研究と言語教育との連係のためのハブ的中間文法の基盤確立
    博報堂:博報「ことばと文化・教育」研究助成
    研究期間 : 2007年04月 -2008年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2005年 -2007年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究の目的は,日本語における受動構文の構造と機能を明らかにすることであり,迷惑性が構文の持つ推意の一種であるとする仮説は,種々の分析から論証することができた。まず,膠着語である日本語の構造と形態の特徴を明確にするために,述部複合における境界を二種類に分けることができることを示し,それぞれを弱境界と強境界と名づけた。また,述部構造による態の転換が格標示シフトを変えることに着目し,昇格と降格という概念を使って,受動構文や関連する構文を記述し,分類した。昇格と降格は,本研究で,新たに明確な定義づけがなされ,そのパターンによって直接受動文と間接受動文が区別されることになった。さらに,間接受動文は語用論的に視点者を必要とすることを確認した上で,視点者追加・視点者統合・視点者遷移の3つの構文操作が生じることを明らかにした。また,個々の構文が推意を持つことをいくつも例で実証した上で,それらの推意のなかには取り消し可能ではあるが取り消しにくい強い推意と,取り消しが容易な弱い推意があることを述べた。更に,迷惑性がなぜ推意として生じるかについて1つの仮説を提示し,そこに種々の文脈が関わることを示した。文脈の規定は,これまで帰納的になされてきたが,本研究では文脈を演繹的に規定することを主張し,その動的な語用論の枠組みで,文脈をどういう種類に分けるべきかについても,記憶の種別と関連づけて分類を提案している。本研究では,記憶を処理記憶・談話記憶・長期記憶(知識記憶)と分け,談話記憶と結びつけられる状況文脈と形式文脈,長期記憶と結びつけられる世界知識(知識文脈),推論によって動的に追加される二次的文脈を立てている。また,これらの文脈のうち,形式文脈と結びつく標識のほかに,世界知識での命題の質を標示する要素があり,モダリティと深く関わることを明らかにした。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    平成16年度は,研究の完成年度として,データの分析と理論の精緻化に重点をおいて研究を進めた。データは,新聞や雑誌あるいは文作作品などのテキストをソートしてテキスト化し,名詞を修飾する構造をもつと見なしうるものを相当数集積したが,関係節構造の分類基準についてはいまだ確立された定見がないと考えられるので,今後柔軟に活用することを念頭に整理を行った。このためリジッドなデータ分類ではなく,ルースなデータ分類になっている。現状では,そのまま容易に活用しにくい状態と考えられるので,今後,最も有用と考えられる1つのパターン,あるいは研究の方向性ごとの活用に耐える複数のパターンのいずれかに整備し直した上で公開することを考えている。現状の原データは,本研究以外で分析に耐えうる形式になっていないので,今後時間をおかずに公開することは避けて,利用に供しうる形式にした後に公開を行う。タグの種類も本研究で用いているものに関連づけて取捨選択して簡素化することを考えている。ついで、本来の目的である「日本語関係節構造の発話解釈コスト」の理論的なしくみの解明については,原理として提示できる形にすることができたので,これは他の研究の進展を踏まえながら,できるだけ速やかに成果として発表する予定である。本研究では,命題情報による活性化と個別の世界知識のトリガーによる活性化が相乗して,いわば情報の受け入れを先取りする形で発話解釈が行われているという見解が得られ,それによって「発話解釈のコスト」が縮小したり,増大したりし,いくつかの変数的要素によって,総合的にコストが決まることを明らかにした。ただし,ラングのレベルで規定できないような,個々人の差異もあり,それらをどう取り込み整理するかにもう一段階の知見が必要だとも考えられる。本年度の研究では,当初検討していた英米での語用論研究の理論的進展を調査するための旅行に割く時間が得られず,文献的に跡づけるにとどまった。今後は,実際に海外の研究者の連携を視野に研究を進めていく方向が重要になると思われる。またデータ分析の途上で,また,理論の精緻化のプロセスで,心理言語学(また,心理学における記憶研究や知能研究,あるいは文理解の研究)の研究者との連携やその成果の活用,また,談話標識に関する従来の研究(日本語学,とりわけ語彙論の領域にあるもの)の成果を活用することの重要性について認識を深めたので,今後の研究を進める上で十分に考慮しなければならないと考えている。
  • 日本語を中心とする音節文字言語のマルチタップ入力に関する研究
    電気通信普及財団:電気通信普及財団研究助成金
    研究期間 : 2002年04月 -2003年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 2000年 -2001年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究では、従来統語論的な機能だけが注目され、意味差を検討される機会の少なかった連体数量詞構文と遊離数量詞構文の意味的な違いが何か、また、それは何に起因するものか、などについてさまざまなデータを集めることにより、分析を行うものである。平成12年度から13年度にわたる研究の結果、以下に述べるようなことが明らかになった。(1)統語論的な機能差は、日本語の修飾構造の基本的特質を反映し、その一部を増幅する形で説明することが可能なこと。日本語の統語構造において、連体修飾要素を副詞的な連用修飾要素に転換することが容易で両者の対応関係については、すでにいくぶんかの研究があるが、名詞を限定する成分である連体修飾要素が用いられた場合は、すでに確立された概念の存在を前提にしているのが普通であり、これは以下の既定的単位と大きく重なるものである。(2)連体数量詞構文は、それが既定的な単位と認知されていることを反映していること。既定的単位とは、ある個別物の集合体(1以上の集合的存在)について、それが離散的に存在しているのではなく、ある種のまとまりを持って存在していると認知されている。このことは、談話においては語用論的な条件となりうる。(3)遊離数量詞は既定的な単位とは認定されていないことを反映していること。遊離数量詞構文では、集合的な単位という認識はないが、これはただちに離散的な単位と認識していることを意味しない。集合的な単位という認識は、それが義務的に生じる場合、義務的な要請の結果として生じたのではないが結果的に生じている場合、生じないことが義務的に求められる場合が想定されることなどが分かった。(4)理論的に有標なのは連体数量詞構文であり、遊離数量詞構文のほうが無標であるが、これは、データによっても裏付けられる。文法や論理的関係からは、連体数量詞構文が無標であり、遊離数量詞構文が派生形態のように思われるが、実態は逆であり、収集したデータからもそのことを支持する結果が出た。
  • 言語学史の基盤的研究
    富山第一銀行:富山第一銀行奨学財団助成金
    研究期間 : 1999年04月 -2000年03月 
    代表者 : 加藤 重広
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究では、日本語の品詞体系を語彙の機能の観点から再検討を加える作業を行った。特に,従来「形容動詞」と分類されてきたものについては,その語幹と名詞との連続性があり,副詞との連続性も検討しなければならない。そこで,本研究では,これらの語が次の二点で共通性を有することを指摘し,これを一括して扱うことを検討した。共通点とは,いずれも単独で,あるいは,助詞を伴って,連用修飾成分になるという点と,一定の形式を伴って連体修飾成分や述部を形成するという点の二点である。これらを一括して扱うということは,その下位分類が必要になるということである。そこで,精密に記述する手段として,接続の形式別に記号化して表示する方法を案出した.具体的には,連体修飾の形式を「xな」「xの」「xした」「xしている」「xする」「xたる」「xなる」などに分け,「xの」の「の」は叙述的な用法と限定的な用法に区分し, 「する」の活用形の3つについても「と」「に」などの助詞の出現の義務性と時制解釈の有無で区分するなど,詳細に下位区分を設定した.連用修飾の区分については,「xに」「xと」「Xで」のほかに「x」単独の形式の4つのほか「xとして」などを加えた.述語の形式については,「xだ」「xする」「Xしている」「Xした」などにわけ,「する」の活用形を用いるものについては「と」や「に」の出現の義務性と時制解釈で更に区分した。また,あわせてこのような形式に中では,「する」が虚辞的な要素として用いられることがあるという点についても指摘した。これに従って,実際に分類を行い,従来の品詞区分では記述できない統語特性も表示できるなど,より精密な記述が可能であることを確認した。

教育活動情報

主要な担当授業

  • 国語学特別演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 日本語,文法論,統語論,談話,構造と機能,語用論
  • 大学院共通授業科目(教育プログラム):教養深化プログラム
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 大学院共通科目
    キーワード : 文章技巧,文書作成,構成
  • 日本語学特別演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : 日本語,文法論,統語論,談話,構造と機能,語用論
  • 日本語学特殊講義
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : 語用論,統語論,統語語用論,談話文法
  • 日本語科学特殊講義
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 語用論,統語論,統語語用論,談話文法
  • 大学院共通授業科目(教育プログラム):教養深化プログラム
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 大学院共通科目
    キーワード : インターンシップ
  • 人文・社会科学の基礎
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : 人文科学・ことば・言語学・日本語・外国語・方言・心理学・社会学・歴史学・人類学・哲学・社会科学・自然科学
  • 国語学
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 日本語・コミュニケーション・語用論・グライス系語用論・関連性理論・意味論
  • 国語学概論
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 日本語、日本語史,音声、音韻、形態、語彙、文法、意味、運用,表記,方言、標準語、待遇表現
  • 国語学演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 日本語,学校文法,参照文法,記述文法,認知文法,言語学
  • 国語学演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 日本語,国語辞典,言語変化,新語,意味記述,語彙論
  • 現代日本文化ⅠB
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 現代日本学プログラム課程
    キーワード : 日本語、日本語史,音声、音韻、形態、語彙、文法、意味、運用,表記,方言、標準語、待遇表現
  • 現代日本文化ⅠB
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 現代日本学プログラム課程
    キーワード : 日本語・コミュニケーション・語用論・グライス系語用論・関連性理論・意味論
  • 現代日本文化ⅠB
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 現代日本学プログラム課程
    キーワード : 日本語,学校文法,参照文法,記述文法,認知文法,言語学
  • 現代日本文化ⅠB
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 現代日本学プログラム課程
    キーワード : 日本語,国語辞典,言語変化,新語,意味記述,語彙論

大学運営

学内役職歴

  • 2022年4月1日 - 2024年3月31日 大学院文学研究院副研究院長

委員歴

  • 2023年10月 - 2029年09月   日本学術会議   連携委員
  • 2021年04月 - 2027年03月   日本語学会   評議員
  • 2023年04月 - 2026年03月   北海道大学国語国文学会   会長
  • 2022年04月 - 2026年03月   日本記号学会   評議員
  • 2011年04月 - 2026年03月   日本語文法学会   評議員
  • 2009年04月 - 2026年03月   日本語用論学会   評議員
  • 2023年05月 - 2024年04月   日本語学会   選挙管理委員
  • 2023年10月 - 2024年03月   日本語文法学会   選挙管理委員
  • 2022年04月 - 2024年03月   日本語用論学会   選挙管理委員
  • 2021年04月 - 2024年03月   言語学会   選挙管理委員
  • 2021年04月 - 2024年03月   日本言語学会   編集委員
  • 2003年04月 - 2024年03月   日本言語学会   評議員   日本言語学会
  • 2005年04月 - 2023年03月   北海道大学国語国文学会   評議員
  • 2018年04月 - 2021年03月   日本言語学会   会計監査委員
  • 2016年04月 - 2020年03月   日本語用論学会   会長
  • 2015年04月 - 2018年03月   日本言語学会   常任委員
  • 2014年04月 - 2016年03月   日本語用論学会   編集委員長
  • 2013年04月 - 2016年03月   日本語文法学会   学会誌委員長
  • 2007年04月 - 2016年03月   日本語文法学会   学会誌委員
  • 2009年10月 - 2015年09月   日本言語学会   夏期講座委員長
  • 2012年04月 - 2014年03月   日本語用論学会   大会運営副委員長
  • 2007年07月 - 2010年12月   日本言語学会   大会運営委員
  • 2007年07月 - 2010年06月   日本語学会   常任査読委員


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