日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2014年04月 -2018年03月
代表者 : 安藤 隆穂, 愛敬 浩二, 梅川 佳子, 區 建英, 川尻 文彦, 蔡 大鵬, 杉田 敦, 和田 肇, 田村 哲樹, 小野 耕二, 大塚 雄太, 枝川 明敬, 松嶌 明男, 羅 衛東, 黄 俊傑, 陳 蘊茜, 水田 洋, 樋口 陽一, 工藤 庸子, 加藤 喜代志, 植村 邦彦, 山田 園子, 中野 晃一, 小野塚 知二, 安藤 祐介, 原田 哲史
本研究は三つの柱を持つ。第一は、「ウエストファリア体制」成立以降の自由と公共をめぐる西洋思想史研究であって、特に、フランス革命とそれ以後における思想史を文学まで踏み込んで検討し、適宜国内の公開研究会を通して成果を発信した。第二は、日本近現代における自由と自由の制度化をめぐる社会科学的思考の展開を明らかにする研究であって、特に、戦前の自由主義および教養主義と戦後の近代的憲法体制の樹立に重点を置いて行い、これも、適宜国内の公開研究会を実施した。第三は、東アジア思想交流史研究であって、儒教文化圏と近代立憲主義の緊張という問題を中心に、台湾大学との共同研究を行い、複数回の国際研究集会を開催した。