佐藤 成, 大竹 省吾, 亀山 和弘, 佐藤 靖彦, 飯田 典生, 大塚 夏彦, 土屋 善浩, 森 浩章, 小堤 治, 井合 進, 安田 進
地震工学研究発表会講演論文集 26 677 - 680 Japan Society of Civil Engineers 2001年
[査読無し][通常論文] 非排水条件での有効応力地震応答解析 (FLIP) において, 捨石材はc=0, φ'<SUB>f</SUB>=40° とし, 水の体積弾性係数K<SUB>f</SUB>=2.2×10<SUP>6</SUP> (kPa) とするモデル化が広く行われてきた. 本検討では, ケーソン岸壁の捨石材に着目した想定モデルを対象に地震応答解析を行い, 排水および非排水条件の初期の振動特性を比較した. その結果, 水の体積弾性係数K<SUB>f</SUB>がゼロに近い値をとれば排水条件と同等になることを確認した. また, 捨石材における水の体積弾性係数Kfを小さくするだけではなく, 室内試験で確認されているc=20 (kPa), φ'<SUP>f</SUP>=35° の設定を行わないと, ケーソン周辺で局部的に破壊領域に至り, ケーソンの残留変位が大きくなることが明らかとなった.