UAu_2_Si_2_は約19Kで強磁性的な秩序を起こすということを除いて、その低温物性は明らかになっていなかった。最近、我々は本物質の単結晶育成に初めて成功し、詳細な基礎物性測定やNMR測定から19Kの秩序が強磁性ではなく、自発磁化を伴うが本質的には反強磁性であることを明らかにしてきた。本講演では磁気抵抗測定の結果を紹介し、輸送現象の側面から本物質の秩序に伴う磁性の変化について議論する。
UBe_13_はエキゾチックな超伝導を示す重い電子系であり、また、転移温度以上では非フェルミ流体異常を示す。磁性希釈極限系Th_1-x_U_x_Be_13_$(x \leq 0.11)$ では通常フェルミ状態が実現することを我々は既に明らかにしているが、$x = 1$における非フェルミ状態へどのように移行するのかは自明ではない。本公演では全U濃度($0 \leq x \leq 1$)における低温物性(磁化率、電気抵抗、比熱)の実験結果を紹介し、UBe_13_における非フェルミ流体異常の起源について議論する。
UAu_2_Si_2_は約19Kで強磁性的な秩序を起こすということを除いて、その低温物性は明らかになっていなかった。最近、我々は本物質の単結晶育成に初めて成功し、詳細な基礎物性測定やNMR測定から19Kの秩序が強磁性ではなく、自発磁化を伴うが本質的には反強磁性であることを明らかにしてきた。本講演では磁気抵抗測定の結果を紹介し、輸送現象の側面から本物質の秩序に伴う磁性の変化について議論する。