研究者データベース

露﨑 史朗(ツユザキ シロウ)
地球環境科学研究院 統合環境科学部門 自然環境保全分野
教授

基本情報

所属

  • 地球環境科学研究院 統合環境科学部門 自然環境保全分野

職名

    教授

学位

  • 理学博士 (北海道大学)

メールアドレス

    eメール:    tsuyu@ees.hokudai.ac.jp

ホームページURL

プロフィール

  • 自然および人為撹乱により変動している生態系において、群集多様性の維持様式およびその機構について研究している。火山・スキー場斜面・湿原等を主な調査地とし、永久調査区法を中心とした調査および解析を行い、生物-環境系相互作用による群集維持機構の解明を目指している。

研究キーワード

  • 永久調査区   微地形   遷移   攪乱   生物学的侵入   実生   火山遷移   多様性   菌根菌   セーフサイト   オ-ディネーション   標高勾配   谷地坊主   播種実験   環境要因   撹乱   植生回復   永久調査   共存様式   植物群集動態   定着   一次遷移   生態系復元   実生生存   定着促進効果   ファシリテーション   植生遷移   侵入   植生動態   撹乱地   植物群集生態学   

研究分野

  • 基礎生物学 / 生態・環境

職歴

  • 1996年01月 - 2010年11月  北海道大学大学院・地球環境科学研究院助教授
  • 2010年12月  北海道大学大学院地球環境科学研究科教授
  • 2003年09月 - 2004年08月  西オーストラリア大学植物科学科客員研究員
  • 1999年05月 - 2000年01月  ブリティッシュコロンビア大学植物学科客員研究員
  • 1990年04月 - 1990年07月   日本学術振興会特別研究員

学歴

  • 1987年04月 - 1990年03月   北海道大学   理学研究科   植物学専攻博士後期課程
  • 1984年04月 - 1986年03月   北海道大学   大学院環境科学研究科   環境保全学専攻修士課程

所属学協会

  • 日本植物学会   英国生態学会   米国植物学会   国際植生学会   米国生態学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 地球を行く~まだ知らない生きものを調べに, 深海から宇宙まで
    露崎 史朗 (担当:分担執筆範囲:ツンドラファイヤー 永久凍土帯の野火が生態系に与える影響)
    文一総合出版 2018年03月
  • 町村 尚, 惣田 訓, 露崎 史朗, 西田 修三, 大場 真, 岸本 亨, 齊藤 修, 吉田 謙太郎, 林 希一郎, Philip Gibbons, 松井 孝典 (担当:分担執筆範囲:第5章. 生態系のダイナミクス (他))
    理工図書 2017年07月 ISBN: 4844608649 163
  • 河村公隆(他) (担当:分担執筆範囲:北方林における森林火災, 地球環境変動と北方林植生)
    朝倉書店 2016年07月 ISBN: 425416128X 432
  • 日本植物学会 (担当:分担執筆範囲:植生遷移)
    丸善出版 2016年06月 ISBN: 4621300385 802
  • 生物学辞典
    露崎 史朗 (担当:分担執筆範囲:[ 亜極相, 環境傾度分析, 気候的極相, 極相, 極相種, 極相群集, 極相パターン説, 極相林, 後極相, 湿性遷移, 前極相, 土壌的極相)
    東京化学同人 2010年
  • 露崎史朗 (担当:分担執筆範囲:地球温暖化にともなう陸上生態系の変化)
    北海道大学出版会 2007年03月 ISBN: 4832981811 246
  • 重定 南奈子, 露崎 史朗, 神田 房行, 上條 隆志, 佐藤 千尋, 志水 顕, 下野 綾子, 下野 嘉子, 鈴木 英治, 中坪 孝之, 奈良 一秀, 成田 憲二, 原口 昭, HOTES, Stefan (担当:共編者)
    北海道大学図書刊行会 2008年06月 ISBN: 4832981854 258
  • 露崎史朗 (担当:分担執筆範囲:紫外線と生物)
    北海道大学出版会 2007年03月 ISBN: 483298179X 408
  • 植物生態学
    露崎 史朗 (担当:分担執筆範囲:第9章 群集・景観パターンと動態)
    朝倉書店 2004年
  • 生態学事典(日本生態学会編)
    露崎 史朗 (担当:分担執筆範囲:ホイッタカー)
    共立出版 2003年

講演・口頭発表等

その他活動・業績

受賞

  • 1994年09月 日本植物学会 奨励賞
     火山遷移初期植生回復機構の解明 
    受賞者: 露崎 史朗

競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    多種共存機構であるファシリテーションは、リターと微地形の発達により顕著となるが、定着促進効果が生物学的侵入を促進すれば、生態系回復には負の作用となる。そこで、在来種と外来侵入種が侵入している地域を選び、定着種決定機構に関する比較実験を行った。その結果、リターの発達様式と侵入種の特性との対応関係が最も高く、リター発達は気候に規定されていた。したがって、光・土壌資源や微地形よりもリター発達様式が、より侵入種を規定することが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    生物学的侵入(biological invasion)は、非自生生物が人為により移入されその生態系に定着することを指す。特に、撹乱の強い遷移初期において生物学的侵入は顕著であり、その侵入機構には、微地形から景観レベルまで様々なスケールに依存する生物的・非生物的要因が階層的に関与している。本研究は、生物学的侵入が顕著である渡島駒ヶ岳と、それに近接するが生物学的侵入が検出できない有珠山において、比較研究を行ない、スケール依存性環境要因とその相互作用、生物学的侵入種および在来種の生育特性を解明することを目的に行なった。本研究における論文に公表した主な成果は(1)-(4)の通り。1)駒ヶ岳1996年噴火被害地では、有珠山と同様に、有性繁殖よりも栄養繁殖の方が植物群集回復に寄与している。また、様々な生息地において微地形が群集発達に重要である。2)菌根菌の定着は、標高勾配に沿い変化する種が存在する。これまで、内生菌根の発達未報告数種から内生菌根菌定着を確認した。カラマツ成長に対する菌根菌の寄与は低かった。3)埋土種子の生存・発芽特性の時間的変化には、それまで体験していた環境が大きく関与する。4)生物学的侵入種は実生段階において、強風・土壌乾燥・貧栄養などの様々な撹乱やストレスに対応して、在来種よりも高い可塑性を示すことにより生存率が高い。これらの成果をもとに、スケール間の相互作用(トップグウンーボトムアップ効果)の解析を行った。本科研費により購入したウェザーステーションを駒ヶ岳3標高に設置し気象観測を行った。これらの結果を組み合わせ、土壌湿度・微地形等の環境と種子分散・発芽・定着・成長過程でのスケール別の相互作用定量化を完了させた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2001年 -2003年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    火山では、裸地化した地域から微量の火山灰堆積が認められる地域まで幅広い環境勾配中で調査が行える。この特色を利用し、微地形および長期動態を考慮に入れ菌根菌-植物間相互作用を定量化することを目的として研究を行った。結果と考察は以下の通り。1.裸地、草地、森林それぞれに調査地を設置した。各群集に設けた調査区内を樹冠下・草地・裸地・コケ優占地(駒ケ岳のみ)、リル発達地といった微地形に区分し(複数カテゴリを含む個所もある)、それらのマクロ-微地形関係における群集動態(特に優占種の動態)を測定した。その結果、木本植物の定着初期には、微地形がもっとも関与することを見出した。また、菌根分布も微地形と関係していることを示した。2.各植物群集における優占種については全種を、各山頂域における種子植物についてはできる限り多くの種(駒ケ岳で約40種)の地下部を採取し、菌根付着量を定量化した。定量化にはメッシュカウント法がよく用いられるが、予備実験から本手法が全種には適応できないことが判明したため、トライパンブルー染色した菌根断片を元にした菌根頻度を測定した。その結果、これまで報告のなかった草本植物数種に外生菌が共生していることを発見した。3.菌根が貧栄養下で植物群集発達に寄与する要因としては、土壌の中でもリンの取り込みを菌根が担うためと言われている。土壌中の、総有機物量、窒素濃度、リン濃度等と菌根菌の分布関係を測定した。その結果、外生菌頻度は標高増加およびそれに伴う噴火降灰物中の窒素減少に伴い増加すること、内生菌頻度は標高軽度とは関係がないことを見出した。4.以上の結果を加え、火山遷移初期動態に関するレビューを行った。特に、駒ケ岳におけるカラマツのように生物的侵入が広範に起こっていることと、その要因としての菌根菌の重要性を指摘した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    火山における微環境の変化と実生の定着様式との対応関係を明らかにするために、主として北海道有珠山において永久調査区法・バイオマス測定・個体追跡・環境要因測定等の調査実験を行い、結果を以下のように得た。微環境は、植生発達を伴い大きく変化し、それに対応して実生の定着率が規定されている。火山において実生死亡率は非常に高く、個体にとって発芽に要する期間常に安定したセイフサイトを獲得することが生存および繁殖にとって重要なものである。一方、定着に成功すれば、実生生長には栄養分が必要不可欠である。しかしながら、有珠山では土壌栄養は、灼熱損料でわずかに数パーセントと非常に低かった。したがって、種子の定着には、地表の凹凸などの微環境とこれに関与する要因である斜面斜度、土壌粒径分布、土壌移動強度などの物理的要因が重要なものであることが示唆された。一方、定着に成功した実生は、生長に必要な光及び栄養分獲得、そして土壌移動に耐えるためにも地下器官を大きく発達させることが予測された。実生の生長には土壌要因、光要因ともに重要であるが、土壌栄養は貧栄養状態でほぼ均一に分布しているため、光環境によって実生の成長量更には死亡率が規定されていた。実生追跡調査によって得られたデータ(各プロットのアロ-ケーションデータ、実生個体数、死亡率)、さらに、有珠山における12年間以上の追跡調査データをもとに、各植物の動態および環境変動を定量化し、オ-ディネーション分析を行い個々の環境要因の植生発達への寄与率を定量化した。その結果、植生回復初期には土壌移動が主たる植生発達規定要因となるが、時間の経過につれ、その外の要因が個々のサイトによって重要なものとなっていくことが示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1994年 -1994年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    火山における植物群集発達機構を明らかにするために主として有珠山において調査研究を行った。合わせて米国セントヘレンズ山噴火後の植生発達様式との比較研究を行った。本年度の主な成果は以下の通り。1.火山灰堆積地において微環境と実生の定着様式には強い対応関係が認められた。特に、地表面が軽石で覆われた所及びガリ-やリルの内部に実生は多かった。従って、実生出現には物理的なsafe siteの供給が必要不可欠なものと考えられた。2.実生の多かった所の土壌栄養分(灼熱損量・NPK等)は実生の少なかった所と比べて必ずしも高い値は示さず、土壌栄養的なものよりもむしろ物理的要因が実生の定着には重要なものと考えられた。3.旧表土中に生存する埋土種子集団を効率良く土壌中から抽出する方法を考案した。また、本手法は旧表土ばかりでなく、草地土壌等においても適用可能であることを示した。4.Canonical correspondence analysisによる植生解析にあたり、植物個体数及び被度を用い比較した所、異なる環境要因が両者を規定していることが明らかとなった。このことは各植物種の栄養繁殖と種子繁殖の違いに起因しているものと考えられた。更に、種子侵入には周辺植物供給起源の質及び量が、植物発達には地表面の安定性が重要なものと考えられた。5.有珠山とセントヘレンズ山では噴火に伴う撹乱強度の類似した生息地では群集構造的に類似した植生が発達しており、撹乱は初期植生構造を大きく規定しているものと考えられた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(重点領域研究)
    研究期間 : 1992年 -1992年 
    代表者 : 露崎 史朗
     
    これまでの調査研究によって、4つの植物供給起源を明示し、これらの植物の生活型・供給起源と回復様式との対応様式を確定し、さらに、有珠山火口原域における種子の定着域を微地形レベルで明らかにした。本科研においては永久調査区内において種子の定着位置及び発芽位置を調査し実生にとってのセイフサイトが種子にとってのセイフサイトになりうることを示し、また、散布された種子と微地形との対応関係を明らかにした。特に、種子発芽にとって不利である粒径の大きな土壌上において種子がトラップされやすいため、結果的に微地形変化の大きな所で植生回復が早く進むことを示した。さらに、散布種子を土壌中から回収し同定選別を行い、これらの種子を実験室において光条件を変えて発芽試験にかけて最適発芽温度及び光条件を決定した(温度可変インキュベータを本科研にて購入)。次に、発達した大型多年生草本の光合成能力を野外において階層別に測定し、さらに最下層植物の光合成能を裸地に定着しているものと比較し、これらの植物が下層形可能な要因を探る(調査実験継続中)。これらの結果と今までの結果を合わせることによって、植物群集の垂直方向への発達様式とその要因を考察した。有珠山においては、現在でもなお個体数は激しく変動しており安定した変動傾向を得るためにも今後とも継続調査を行うことが重要であるが少なくともこれまでに上記のような結果を本科研によって得ることができた。
  • 撹乱地(火山・スキー場・湿原等)における植物群集構造・動態の解明
    研究期間 : 1984年

教育活動情報

主要な担当授業

  • 環境保全学特論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 環境科学院
    キーワード : 生態系、環境、撹乱、遷移、保全、復元 ecosystem, environment, disturbance, succession, conservation, restoration
  • 自然環境学総論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 環境科学院
    キーワード : 生態系、環境、気候、物質循環、モデル ecosystem, environment, climate, material cycling, model
  • 統合自然環境調査法実習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 環境科学院
    キーワード : 同定、植物種、動物種、気象 Identification, plant species, animal species, climate
  • 流域環境学特論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 環境科学院
    キーワード : 湿地、河川、植物、食物網、流域管理、生態系機能、保全と復元 wetlands, rivers, plants, food-web, watershed management, ecosystem function, conservation and restoration
  • General Education Seminar
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 総合教育部
    キーワード : environments, natural sciences
  • General Education Seminar
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 現代日本学プログラム課程
    キーワード : environments, natural sciences
  • 国際交流Ⅱ
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 国際本部
    キーワード : environments, natural sciences

大学運営

委員歴

  • 2018年04月 - 現在   日本生態学会   保全生態学研究誌編集委員
  • 2015年04月 - 現在   北海道   環境影響評価審議会
  • 2015年01月 -2018年12月   日本生態学会   Associate Editor-in-Chief, Ecological Research
  • 2012年04月 - 現在   日本生態学会   自然保護専門委員
  • 2008年04月 - 現在   洞爺湖有珠山ジオパーク科学検討会   学識顧問
  • 2006年04月 -2014年03月   日本植物学会   欧文誌編集員   日本植物学会
  • 2001年04月 -2004年03月   日本生態学会   和文誌編集委員
  • 1997年04月 -2000年03月   日本生態学会   欧文誌編集委員


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