研究者データベース

平松 誠(ヒラマツ マコト)
文学研究院 人間科学部門 社会学分野
講師

基本情報

所属

  • 文学研究院 人間科学部門 社会学分野

職名

  • 講師

学位

  • 博士(2020年03月 大阪大学)

科研費研究者番号

  • 50924461

J-Global ID

プロフィール

  • 出身地域・居住地域によって学歴、職業などの格差が維持・形成されるメカニズムに関心があります。地域と言っても、都道府県、市区町村、近隣と様々な水準があり、それらによって生じる複合的なメカニズムに注目しています。また、単に居住することの効果だけではなく、居住地域を本人ないし家族が選択するセレクションの効果にも注目しています。


    分野としては都市社会学、地域社会学、計量社会学に該当します。主に地理情報を活用した社会調査データ(SSM調査、SSP調査、東大社研パネル調査など)の計量分析を行っています。

研究キーワード

  • 地域間格差   都道府県間格差   近隣効果   居住効果   地域移動   中央と周辺   

研究分野

  • 人文・社会 / 社会学 / 都市、地域、社会階層
  • 人文・社会 / 社会学 / 計量社会学、社会調査法、社会統計学

職歴

  • 2023年04月 - 現在 国際日本文化研究センター 共同研究員
  • 2023年04月 - 現在 北海道大学 大学院文学研究院 講師
  • 2023年04月 - 2023年09月 大阪大学 大学院人間科学研究科 非常勤講師
  • 2021年08月 - 2023年03月 国際日本文化研究センター IR室 助教
  • 2021年04月 - 2023年03月 立命館大学 産業社会学部 授業担当講師
  • 2022年04月 - 2022年09月 大阪大学 大学院人間科学研究科 非常勤講師
  • 2019年04月 - 2022年03月 大阪経済大学 人間科学部 非常勤講師
  • 2019年04月 - 2021年09月 関西学院大学 社会学部 非常勤講師
  • 2020年04月 - 2021年07月 大阪大学 大学院人間科学研究科 特任研究員
  • 2020年09月 - 2021年03月 宝塚大学 看護学部 非常勤講師
  • 2020年04月 - 2020年09月 関西大学 社会学部 非常勤講師
  • 2017年04月 - 2019年03月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
  • 2017年09月 - 2018年05月 ハーバード大学 社会学研究科 客員研究員
  • 2016年04月 - 2016年09月 神戸総合医療専門学校 診療放射線科 非常勤講師

学歴

  • 2013年04月 - 2019年03月   大阪大学   大学院人間科学研究科   人間科学専攻
  • 2009年04月 - 2013年03月   金沢大学   人間社会学域人文学類

所属学協会

  • 北海道社会学会   日本都市社会学会   数理社会学会   日本社会学会   関西社会学会   

研究活動情報

論文

  • アメリカを中心とした都市社会学の方法論的展開:計量手法の発展に焦点を当てて
    平松誠
    日本都市社会学会年報 40 174 - 189 2022年09月 [査読有り][通常論文]
  • 平松 誠
    2015年SSM調査報告書5 教育Ⅱ 99 - 112 2018年03月 [査読無し][通常論文]
  • 市民参加を活発化させる地域とは:マルチレベル分析を用いた地域特性の効果の検討
    平松誠, 三谷はるよ
    ソシオロジ 62 2 59 - 76 2017年10月 [査読有り][通常論文]

書籍

講演・口頭発表等

  • マルチレベル分析の実践例:SSP調査や東大社研パネル調査を用いた研究の紹介  [招待講演]
    平松誠
    日本都市社会学会・例会「マルチレベル分析入門セミナー」 2023年06月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 出身地域と進学行動:都道府県と近隣の両水準に着目して
    平松誠
    東京大学社会科学研究所二次分析研究「地域間格差に関する計量社会学的研究」成果報告会 2023年03月 口頭発表(一般)
  • アメリカを中心とした都市社会学の方法論的展開:計量手法の発展に焦点を当てて  [通常講演]
    平松誠
    日本都市社会学会第39回大会 2021年09月 口頭発表(一般)
  • 地域環境が階層意識に与える影響
    平松誠
    第69回数理社会学会 2020年09月 ポスター発表
  • USA–Japan: A Comparison of the Effects of Social Inequality on Health  [招待講演]
    Makoto Hiramatsu
    One-day Symposium: International Comparison and Collaboration in Medical Sociology 2019年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名) Cardiff University
  • 市民参加を活性化させる地域とは:マルチレベル分析による地域文脈効果の検討  [通常講演]
    平松誠, 三谷はるよ
    第67回関西社会学会 2016年05月 口頭発表(一般)
  • 都市規模が市民参加に与える影響  [通常講演]
    平松誠
    「新型CAPI調査が開く新しい社会調査の地平」――2015年階層と社会意識全国調査(第1回SSP調査)の成果報告 2016年03月 口頭発表(一般)
  • 高校生の職業観と非正規雇用リスク認知  [通常講演]
    平松誠, 久保田裕之
    第65回関西社会学会 2014年05月 口頭発表(一般)

その他活動・業績

  • 平松誠 2022年階層と社会意識全国調査(第2回SSP調査)報告書 59 -63 2023年08月
  • 平松 誠 2015年階層と社会意識全国調査(第1回SSP調査)報告書 71 -77 2016年03月 [査読無し][通常論文]
  • 高校生の職業観と非正規雇用リスク認知
    平松 誠 高校生の規範意識:第3回高校生調査(福岡・大阪・東京):計量分析 第一次報告 75 -95 2014年03月 [査読無し][通常論文]
  • 発達障害、精神障害のある人と関わることに対する積極性
    平松 誠 発達障害と共生社会の計量社会学的研究:2011年度発達障害と共生社会に関する意識調査 29 -36 2013年03月 [査読無し][通常論文]

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 平松 誠
     
    今年度は主に研究を実施するための研究組織の構築やデータ整備を中心に行った。具体的には以下の2つの研究課題に取り組んだ。
    第1に、出身地域・出身階層による教育達成の不平等のメカニズムの探求である。そのために、東京大学社会科学研究所が実施しているパネル調査(中学生親子パネル調査)のデータを使って計量分析を進めた。また、研究を進めるために、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターの二次分析研究会「地域間格差に関する計量社会学的研究」の研究代表となった。2022年3月にはこの二次分析研究会の成果報告会を開催し、現時点での研究成果について報告した。具体的には教育達成の都道府県格差と近隣格差について分析を行い報告した。
    第2に、居住地域の不平等さと主観的社会的地位の関連性に関する研究である。既存の量的調査のデータでは地域情報が使えない、あるいは使えたとしても都道府県や市区町村レベルにとどまることが多い。また、主観的社会的地位の変数も地域間比較をするための設計となっていないという問題があった。そこで、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターが実施している「暮らしと仕事に関する全国オンライン調査」(SSJDA Panel)の新規項目募集があったため、そちらに応募した。新規項目は採択された。データはすでに納品されたため、データ分析を今後行っていく。なお、このデータは小規模な地域の情報・特性を利用することができる。
  • 地理情報を活用した社会調査データの二次分析
    東京大学社会科学研究所:二次分析研究会 課題公募型研究会
    研究期間 : 2023年05月 -2024年03月 
    代表者 : 平松 誠
  • 地域間格差に関する計量社会学的研究
    東京大学社会科学研究所:二次分析研究会 課題公募型研究会
    研究期間 : 2022年05月 -2023年03月 
    代表者 : 平松 誠
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2019年03月 
    代表者 : 平松 誠
     
    本研究の目的は、日本において近隣効果と地域間格差に関する体系的な研究を実施することである。平成30年度に実施した研究は以下の通りである。
    第1に、アメリカのハーバード大学社会学部に客員研究員として滞在することで、アメリカでの近隣効果等に関する研究の動向について情報収集を行った。(客員研究員としての滞在期間は2017年9月から2018年5月までである。)その結果、アメリカではライフコース的な研究や因果推論に関する研究が多いなどの知見を得た。第2に、本研究課題に大きく関連する「社会過程」(Social Process)に関する文献レビューを行った。社会とは時間的、空間的に異質なものであるとみなす社会過程に関する議論は、アメリカの近隣効果に関する研究では進んでいるが、日本ではまだ十分な理論的・実証的検討がなされていない。そこで本研究では、日本の社会学への「社会過程論」の応用可能性について検討した。なお、この研究は現在も進行中である。第3に、近隣効果と地域間格差に関する実証研究を進めた。まず、出身地域が地位達成に与える影響について明らかにした。2015年「社会階層と社会移動に関する全国調査」(SSM調査)を用いた計量分析により、地域が個人の階層的地位に影響していることを明らかにした。この研究成果については研究会で報告した。そして、地域が市民参加に与える影響についての英語論文の執筆にも取り組んだ。第1回SSP調査(2015年「階層と社会意識全国調査」)とマクロデータを合併したデータの計量分析より、階層と市民参加が結びついていることや都市度の低い地域と高齢化が進展した地域では市民参加が促されることなどを明らかにした。今後本論文が掲載された書籍が出版される予定である。これら3つの研究を行うことで、日本における近隣効果と地域間格差に関する研究分野に理論的・実証的貢献があったと考えられる。

大学運営

委員歴

  • 2022年04月 - 2023年03月   ZTV放送番組審議会(京都府)   審議委員
  • 2021年10月 - 2022年03月   洛西ケーブルビジョン番組審議会   委員
  • 2020年04月 - 2021年07月   SSPプロジェクト   事務局
  • 2015年04月 - 2017年03月   関西計量社会学研究会(KSMR)   事務局

その他

  • 2013年10月 - 2017年03月  日本学生支援機構大学院第一種奨学金(返還半額免除)
  • 2015年 - 2017年  小野奨学会奨学生(給付)
  • 2015年06月  専門社会調査士(第A-000469号)
  • 2013年06月  社会調査士(第016726号)
  • 2009年04月 - 2010年03月  富山県滑川市奨学金(給付)


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