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佐々木 亨(ササキ トオル)
文学研究院 人文学部門 文化多様性論分野
教授

基本情報

所属

  • 文学研究院 人文学部門 文化多様性論分野

職名

    教授

学位

  • 文学修士 (北海道大学)

メールアドレス

    eメール:    sasaki@let.hokudai.ac.jp

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 80292308

研究キーワード

  • 博物館経営学   評価   博物館利用者調査   民族学   

研究分野

  • 文化財科学・博物館学 / 文化財科学・博物館学 / 博物館学
  • 経営学 / 経営学
  • 文化人類学 / 文化人類学・民俗学

職歴

  • 2008年 - 現在  - 北海道大学大学院文学研究科(北方文化論講座) 教授
  • 2007年 - 2008年   北海道大学大学院文学研究科(北方文化論講座) 准教授
  • 2000年 - 2007年   北海道大学大学院文学研究科(北方文化論講座) 助教授
  • 1997年 - 2000年   東北大学・東北アジア研究センター助教授(地域環境研究部門) 助教授
  • 1990年 - 1996年   北海道立北方民族博物館学芸課学芸員 職員(その他)
  • 1989年 - 1990年   北海道教育委員会生涯学習部社会教育課学芸員 職員(その他)
  • 1987年 - 1989年   社団法人北海道開発研究調査会研究員 研究員
  • 1983年04月 - 1983年12月  (株)札幌ツーリスト

学歴

  • 1984年04月 - 1987年03月   北海道大学   大学院文学研究科   修士課程
  • 1979年04月 - 1983年03月   北海道大学   文学部   行動科学科

所属学協会

  • 日本マーケティング協会   文化経済学会<日本>   日本ミュージアム・マネージメント学会   日本アートマネジメント学会   日本文化人類学会   全日本博物館学会   日本展示学会   北海道民族学会   北海道芸術学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 『文化経済学 理論と実際を学ぶ』
    佐々木 亨・林 勇貴 (担当:共著範囲:第13,14章)
    有斐閣 2019年03月
  • 『新訂 博物館経営論』
    佐々木 亨 (担当:共著範囲:第1,2,8,9,12,14章)
    放送大学教育振興会 2019年03月
  • 『博物館経営論』
    佐々木 亨 (担当:共著範囲:「ミュージアムのマネジメント」)
    京都造形芸術大学出版局 2017年03月
  • 『文化経済学の展望』
    佐々木 亨 (担当:共著範囲:第1部 文化芸術分野編「ミュージアム」)
    ミネルヴァ書房 2016年07月
  • 『空間に遊ぶ−人文科学の空間論』
    佐々木 亨 (担当:共著範囲:第4章「文化を展示する」とは何か)
    北海道大学出版会 2016年06月
  • 『ミュージアム・マネージメント学事典』
    佐々木 亨 (担当:共著範囲:「コミュニティとミュージアム」、「マーケティング(美術館)」、「外部評価」)
    学文社 2015年06月
  • 佐々木 亨 (担当:単著)
    放送大学教育振興会 2013年03月 ISBN: 4595314132 282
  • 小林 真理, 片山 泰輔, 伊藤 裕夫, 中川 幾郎, 山崎 稔惠, 中尾 知彦, 佐々木 亨, 柳 与志夫, 熊倉 純子, 蓮池 奈緒子, 武田 康孝, 池田 修 (担当:共著)
    水曜社 2009年04月 ISBN: 4880652199 397
  • 佐々木 亨 (担当:単著)
    放送大学教育振興会 2008年03月 ISBN: 4595308264 269
  • 『講座・世界の先住民族 01 東アジア』<綾部恒雄>
    ()
    明石書店 2005年
  • 『生涯学習[自己点検・評価]ハンドブック-行政機関・施設における評価技法の開発と展開-』<井内慶次郎>
    ()
    文憲堂 2004年
  • 『平成13年度~15年度科学研究費補助金基盤研究C(1)研究成果報告書 ミュージアムのアイヌ文化展示における事前・形成的評価の実験的導入に関する研究』<佐々木亨>
    ()
    北海道大学大学院文学研究科 2004年
  • 『平成14年度~15年度科学研究費補助金特別研究促進費研究成果報告書 博物館の機能及びその効果的な運営の在り方に関する実証的研究』<斎藤靖二>
    ()
    国立科学博物館 2004年
  • 『産業化する芸術の可能性-都市資源としての文化施設-』<岩渕潤子ほか>
    ()
    都市出版(株) 2002年
  • 『東北アジア諸民族の文化動態』<煎本孝>
    ()
    北海道大学図書刊行会 2002年
  • 小原 巌, 守井 典子, 酒井 一光, 塚原 正彦, 降旗 千賀子, 大堀 哲, 佐々木 亨, 広瀬 隆人 (担当:共著)
    樹村房 2000年09月 ISBN: 4883670325 170
  • 『博物館学概論』(新版博物館学講座第1巻)<加藤有次>
    ()
    雄山閣出版 2000年
  • 『特別展図録 石田収蔵-謎の人類学者の生涯と板橋』<小西雅徳>
    ()
    板橋区立郷土資料館 2000年
  • 加藤秀俊, 長谷川明, 佐々木亨, 伊藤比呂美 (担当:共著)
    INAXo 1996年12月 ISBN: 4872757319 84

講演・口頭発表等

  • 企画フォーラム(1)「ミュージアム評価の総括と新たな手法構築に向けた試行」  [通常講演]
    佐々木 亨 ほか
    日本文化政策学会 第12回年次研究大会 2018年11月
  • 指定管理者制度による公立博物館の運営(コメンテータ)  [招待講演]
    佐々木 亨
    ンポジウム「指定管理者制度による公立博物館の運営」 2018年10月
  • いまこそ〈企画力〉 企画展制作の立案・運営・評価(コーディネータ)  [通常講演]
    佐々木 亨
    「ミュージアム学芸員の企画展制作〈立案・運営・評価〉スキル養成深化プログラム」公開シンポジウム 2018年07月
  • 施設の運営評価と指定管理者制度を考える  [招待講演]
    佐々木 亨
    環境中間支援会議主催「環境学習施設の可能性を考える」 2017年11月
  • 博物館評価におけるロジックモデルの有効性−三重県総合博物館と六本木アートナイトを事例に−  [通常講演]
    ○卓彦伶 佐々木亨
    博物館評価国際会議 2017 2017年10月
  • 評価学における評価事例について  [通常講演]
    佐々木 亨
    第3回ミュージアム評価研究会 2017年09月
  • シンポジウム「文化事業に関する評価の再検証」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本文化政策学会 第11回年次研究大会 2017年09月
  • 公立ミュージアム評価における課題と展望  [通常講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会 春季第14回全国大会 2017年05月
  • 静岡県立美術館評価報告書(H28)に関する課題と改善の視点  [招待講演]
    佐々木 亨
    静岡県立美術館評価業務全体報告会 2017年03月
  • ミュージアムの評価と外部性  [通常講演]
    佐々木 亨
    第1回ミュージアム評価研究会 2017年02月
  • 戦略マップの作成を通して考える博物館  [招待講演]
    佐々木 亨
    平成28年度博物館学芸員専門講座 2016年12月
  • 「文化を展示する」とは何か  [通常講演]
    佐々木 亨
    北海道札幌東高等学校 読書会 2016年11月
  • ワークショップ(3)「ミュージアムの作り方」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本NPO学会 夏のセミナー 2016年09月
  • 「ミュージアム評価の現状と課題」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会主催 第19期評価士養成講座 2016年03月
  • 「地域の核となる博物館の運営−博物館戦略マップの作成を通して−」  [招待講演]
    佐々木 亨
    文部科学省主催 平成27年度 博物館学芸員専門講座 2015年12月
  • 「ミュージアム評価の現状と課題」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会主催 第18期評価士養成講座 2015年09月
  • シンポジウム「公立博物館・美術館の指定管理運営館の現状と課題」  [招待講演]
    佐々木 亨
    法政大学資格課程 主催 2015年09月
  • 「文化施設における普及啓発等について−博物館経営論の視点から−」  [招待講演]
    佐々木 亨
    国立公文書館主催 平成27年度アーカイブズ研修Ⅰ 2015年09月
  • 「既存の独立行政法人・地方独立行政法人における課題から」  [招待講演]
    佐々木 亨
    公開フォーラム「博物館に適した地方独立行政法人を考える 2015年04月
  • 「ミュージアム評価の現状と課題」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会主催 第17期評価士養成講座 2015年02月
  • 「文化施設における普及啓発等について−博物館経営論の視点から−」  [招待講演]
    佐々木 亨
    国立公文書館主催 平成26年度アーカイブズ研修Ⅱ 2015年01月
  • 「評価を評価する−目標管理の評価とサービス品質管理の評価−」  [招待講演]
    佐々木 亨
    文化経済学会<日本>主催 秋の講演会 2014年10月
  • 「ミュージアム評価の現状と課題」  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会主催 第15期評価士養成講座 2014年01月
  • 「未来館者の実態と「第2の交換」-静岡県立美術館の事例から-」  [招待講演]
    佐々木 亨
    文化経済学会<日本>主催 秋の講演会 2013年11月
  • 文化政策と美術館をつなぐもの  [招待講演]
    佐々木 亨
    地域創造主催 アートミュージアムラボ 2013年03月
  • 静岡県立美術館の公益性をあらためて考える-未来館者調査結果から-  [招待講演]
    佐々木 亨
    地域創造主催 アートミュージアムラボ 2013年03月
  • ミュージアム評価の現状と課題  [招待講演]
    佐々木 亨
    日本評価学会 第12期評価士養成講座 2013年01月
  • 「評価活動を評価する-公立博物館へのヒアリング調査から(中間報告)-」  [通常講演]
    佐々木 亨・泰井 良
    日本ミュージアム・マネージメント学会 第1回実践部門研究部会研究発表会 2011年03月

作品等

  • 静岡県立美術館のMSRレポート作成プロジェクト
    佐々木 亨  その他  2014年05月 -2016年03月
  • 北海道大学総合博物館常設展示室「文学部展示」に関する企画策定・制作
    佐々木 亨  芸術活動  2016年07月
  • 北海道大学総合博物館常設展示「産学連携」展示室に関するリニューアル企画策定・制作
    佐々木 亨 ほか  芸術活動  2015年01月
  • 北海道大学総合博物館常設展示「科学技術」展示室に関するリニューアル企画策定・制作
    佐々木 亨 ほか  芸術活動  2014年03月
  • 北海道大学総合博物館常設展示「北大の蔵書」展示室に関するリニューアル企画策定・制作
    佐々木 亨 ほか  芸術活動  2013年03月
  • 滋賀県東近江市博物館グループにおける評価システム構築支援
    佐々木 亨 ほか  その他  2012年11月 - 現在
  • 三重県立新博物館における評価システム構築支援
    佐々木 亨 ほか  その他  2012年09月 - 現在
  • 北海道立近代美術館評価システム導入プロジェクト2010 報告書
    佐々木 亨 ほか  その他  2011年03月
  • 静岡県立美術館における未来館者調査の設計と分析・報告
    佐々木 亨 ほか  2012年03月
  • 北海道大学総合博物館常設展示「循環から見る自然と人」展示室に関するリニューアル企画策定
    芸術活動  2011年
  • 北海道立近代美術館評価システム導入プロジェクト2009 報告書
    佐々木 亨 ほか  その他  2010年03月
  • 府中市美術館における評価システム構築の支援
    佐々木 亨 ほか  2007年04月 -2010年03月
  • MOA美術館(熱海市)における評価システム構築の支援
    2010年
  • 北海道大学総合博物館常設展示「科学技術展示室」に関するリニューアル企画策定(第3回目)
    芸術活動  2010年
  • 『府中市美術館 評価研究調査報告書』
    佐々木亨、泰井良  その他  2010年03月
  • 北海道大学総合博物館常設展示「科学技術展示室」に関するリニューアル企画策定(第2回目)
    芸術活動  2009年
  • 北海道立近代美術館で実施した利用者アンケート等の集計分析報告書
    佐々木 亨  その他  2008年03月
  • シンポジウム「博物館と大学-知の装置の連携と協働」
    2008年
  • 招待講演「美術館における来館者調査と評価活動-その現状と課題」
    2008年
  • (財)仙台市市民文化事業団の文化施設における評価システム構築の支援
    2008年
  • 北海道立近代美術館における評価システム構築の支援
    2008年
  • 講演「博物館は必要とされているか?-評価からみえてきた課題」
    2008年
  • (財)仙台市市民文化事業団の文化施設における評価システム構築の支援
    2008年
  • 北海道大学総合博物館常設展示「科学技術展示室」に関するリニューアル企画策定
    芸術活動  2008年
  • 北海道大学総合博物館第58回企画展「G8洞爺湖サミット関連企画展示 洞爺湖・有珠火山地域の環境と資源」
    芸術活動  2008年
  • 北海道大学総合博物館第40回企画展「知床の自然環境と人びと-考古学・保全生態学の研究成果から-」
    芸術活動  2006年
  • 斜里町立知床博物館企画展「知床の自然環境と人びと-考古学・保全生態学の研究成果から-」
    芸術活動  2006年
  • 北海道大学総合博物館第34回企画展「2000年 有珠山噴火 ~活きる山と生きる」
    芸術活動  2006年
  • 『静岡県立美術館評価に関する調査等業務委託報告書』
    佐々木 亨  芸術活動  2006年
  • 北海道大学総合博物館第23回企画展「フラメンコ-人生を唄い、奏で、踊ること-」
    芸術活動  2005年
  • 北海道大学総合博物館第19回企画展「道具が伝える日本人の知恵とかたち展-置戸町 秋岡生活資料より-」
    芸術活動  2004年
  • 北海道大学総合博物館第16回企画展「人々の暮らしとオシラサマ信仰」
    芸術活動  2004年
  • 北海道大学総合博物館第4回企画展「アイヌ民族楽器-ムックリ・トンコリ」
    芸術活動  2003年

受賞

  • 2005年 日本ミュージアム・マネージメント学会賞
     日本

競争的資金等の研究課題

  • ミュージアムの新たな評価手法構築に関する実践研究-社会的価値と事業改善に着目して
    文部科学省:科学研究費補助金(挑戦的研究(開拓))
    研究期間 : 2018年07月 -2022年03月 
    代表者 : 佐々木 亨
  • ミュージアム学芸員の企画展制作〈立案・運営・評価〉スキル養成深化プログラム
    文化庁:大学における文化芸術推進事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 佐々木 亨
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2012年 -2015年 
    代表者 : 河島 伸子
     
    文化政策のドメイン自体の拡張に伴い、ミュージアムの「社会的意義」は、「まちづくり、地域活性化」と同義になりつつある。すなわち、一方では、福祉・教育・社会包摂などへの社会的貢献を、また一方では観光や地域発展に対する経済的貢献を含むようになっている。地域活性化に貢献するミュージアムという考え方の再検討、その適用に際しての軋轢と問題克服に向けた仕組みづくりについての考察を進めてきた。第一に、日本のミュージアム運営が単なる効率主義に陥っていないか、それとも地域社会における位置づけを確認し、戦略的目標に沿って事業遂行に取り組むようになったか、を調べた結果、これまでのところ、非常にアントレプレナーシップ的な先進的事例があることも明らかになる一方、多くのミュージアムでは評価の仕組み作りにまだ四苦八苦している。第二に、ミュージアムの地域社会貢献という観点から近年急速に関心を集めている「アウトリーチ」活動、さらに広く「インクルーシブ」なミュージアム運営という課題に関する実態と問題点としては、やはり先進事例もあるものの、全体には「とりあえずやっている」活動、という実態が見えてきた。特に地域との連携という点については、同じアートを扱っていてもいわゆる「アート・プロジェクト」にこそ興味深い事例が多く、ミュージアムを飛び出したこれらの動きとそれに対してミュージアムがどのように反応していくのかを調査する必要があるとわかった。第三に、「友の会」「ボランティア」といった組織を、特に明確な目的なしに設置した結果、ミュージアムにも参加者にも効果を持っていないことが明らかになりつつある。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2013年 
    代表者 : 佐々木 亨
     
    前半2カ年では、評価をすでに導入している公立ミュージアムなど18館における評価導入・運用の実態をヒアリング調査した。後半2カ年ではその調査結果をもとに、公立ミュージアム学芸員2名、自治体職員1名、民間コンサルタント1名からなる組織で2件の「評価パッケージ」を検討した。(1)滋賀県東近江市博物館グループにおいては、博物館の社会的な存在意義と人材育成システムの必要性と妥当性を検証する「評価パッケージ」を提案し、それに基づく評価を行った。(2)三重県総合博物館においては、業績測定型評価と参加型評価を併用した「評価パッケージ」を提案し、2014年4月のリニューアル開館時から運用できるようにした。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2006年 -2009年 
    代表者 : 小杉 康
     
    「噴火湾北岸縄文エコ・ミュージアム」の基本計画を作成し、小幌洞窟遺跡、有珠6遺跡の発掘調査による学術成果に基づいて、それぞれの遺跡をサテライトとして整備して、コア・ミュージアムを開設した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(特別研究促進費)
    研究期間 : 2002年 -2003年 
    代表者 : 斎藤 靖二
     
    博物館運営(ミュージアム・マネジメント)を捉える枠組みを検討した結果、経営学的の知見を活用して、(1)オペレーション(日常業務の遂行)と(2)マネジメント(管理)に、(3)ガバナンス(統治)という観点を加えた三段階の概念整理が有効であることを確認することができた。また、アメリカの博物館等の現地訪問調査によって、個々の博物館における運営体制や評価手法、地域社会との関係づくりなどについて各種の情報を得ることができ、共通的な運営の特徴として、(1)使命(ミッション)や計画(ストラテジック・プラン)が明確になっており、(2)来館者の視点による評価が継続的に実施され、(3)評価結果が博物館運営の改善のために効果的に活用されていることがわかった。加えて、アメリカには博物館協会をはじめとして全米規模の各種団体が存在し、個々の博物館の運営を効果的にサポートしていることもわかった。アメリカの美術館におけるインターンシップの実態についても情報を得ることができた。他方、国内の状況に関しては、独自の取り組みを行っている博物館等についての見学調査を行ったほか、日本博物館協会等の大会に参加するなどして、個別の施設の状況だけでなく、全体的な傾向やサポート体制について情報収集に努めた。また、国立科学博物館が実施している「ミュージアム・マネージメント研修」について、これまでの受講者を対象として追跡調査を実施した。2年間の調査研究を通して、望ましい博物館運営のためにはオペレーション・マネジメント・ガバナンスの有機的連携が重要であることがわかった。日本においては、ガバナンスに関する研究を充実させるとともに、個々の博物館運営を側面からサポートする制度を構築することが望まれる。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2001年 -2003年 
    代表者 : 佐々木 亨
     
    この研究は,(1)博物館展示における評価と(2)博物館の事業を対象とした評価から構成されている。(1)アイヌ文化に関する企画展における事前評価調査と事後評価調査展示企画段階での展示内容に関する一般観覧者の印象,展示意図の受けとめを調査(事前評価調査)し,その結果を受けて展示構成や手法を修正し,より完成度の高い展示企画とし,展示をオープンさせた。完成後の展示においては,観覧者が関心を持ったテーマや観覧者に伝達した情報などを調査(事後評価調査)した。この研究で調査対象とした企画展は,北海道開拓記念館第135回テーマ展「アイヌの生活文化」(2002(平成15)年1月11日-2月16日)と,北海道大学総合博物館第4回企画展「アイヌ民族楽器-ムックリ・トンコリー」(2003(平成15)年6月23日-7月12日)である。なお,展示完成前に試作の展示室において行う「形成的評価」を実施することができなかったため,事前評価調査と事後評価調査に変更して実施した。(2)国内の博物館における事業評価の実態調査東京都江戸東京博物館,神奈川県立地球市民かながわプラザ,静岡県立美術館,札幌芸術の森野外美術館などにおいて,展示を含む博物館の事業全体に対する評価についての事例を収集した。静岡県立美術館においては同美術館の協力の下,本科学研究費の交付を受けた3か年間を通して事業評価調査を,美術館職員と美術館所轄部署である静岡県生活・文化部文化政策室職員とともに研究代表者が実施した。評価が美術館経営にとってどのような効果を発揮するか実践の場で試みた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(萌芽的研究)
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 佐々木 亨
     
    1 今年度(昨年度を含む)実施した調査研究の概要(1)北海道開拓記念館(以下、「記念館」とする)における調査昨年度、アイヌ展示の評価調査として、展示内容の再認テスト(伝達度調査)と観覧者間で創り出される会話の採取(自由度調査)を行った。しかし、会話採取に関して、プライバシーおよび倫理的問題点があると指摘された。そのため、今年度は会話採取の問題点、他の学問領域での考え方を検討した。併せて会話採取に代わる、観覧者へのイシタビューを試験的に実施し、情報伝達以外に考えられる展示の価値を探った。(2)民族展示に関する手法、および文化施設などにおける事業評価の考え方・手法に関する資料収集今年度はミュージアム関連の学会からの要請もあり、事業評価の考え方・手法に力点を置いた。2 調査研究の実施結果と今後の展開(1)記念館における民族展示の情報伝達度が極めて低いことが分かる。一方、会話採取やインタビューにより、観覧者自身・観覧者間で創出される情報は、その過程が展示への「参加性」を意味すると分かった。会話採取については、インフォームド・コンセントとプライバシー保護が最優先と結論づけた。今回は完成後の常設展示への評価で展示改善につながり難いため、アイヌの企画展で事前・形成的評価を実験的に導入することを計画した。(2)他の文化施設や自治体で実施している評価事例を、ミュージアムの特殊性を考慮した上で応用できると判明した。その一つとして、展示を含めた各種事業を総合的に評価するベンチマークス手法を提案した。今後の展開として、実際のミュージアム運営にその手法を実験的に導入し、有効性をみるプロジェクトを立ち上げた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 1997年 -2000年 
    代表者 : 出利葉 浩司
     
    この研究は,研究者が民族学的情報を他者とくに一般の人びとへ伝達する手段としての博物館の機能に注目し,そうした機能をさらに分析的に検討することにより,民族学情報伝達装置としての博物館の意義を再検討し,今後の博物館活動の指針とするものである。対象とする文化は「アイヌ文化」とした。調査研究のアプローチとして,学芸員によるアイヌ資料コレクションの形成,おなじく学芸員によるアイヌ文化あるいは歴史についての展示企画、小学生を対象として博物館がおこなう教育プログラム,それに展示会を広報するためのプログラム,この4つを柱としてとりあげた。コレクション論では,いくつかのコレクションの再検討と海外のコレクションとの比較をおこなった。展示論では,北海道開拓記念館のアイヌ展示部分のシナリオの再検討および同部分について来館者がどう展示を理解したかという調査をおこなった。普及広報としてひろく民族展示にかんするポスターを題材に,それぞれの展示がおこなわれていた年代の民族観を考察した。また,海外博物館に於ける民族展示のレビューをおこない,国内展示との比較をおこなった。このほか,狩猟具を用いた体験的プログラムを作成し,小学校において実践した。現時点で到達した結論は,民族学的資料は,概念として先験的に存在するものではなく,あくまでも学芸員が主体的に関与し,収集され,展示されるものである。その限りにおいて学芸員の視点は意味を持つが,展示という情報伝達媒介を通すとき,かならずしもそれが確実に伝わってはおらず,場合によっては誤解されて伝わっていることがわかった。また,実際の展示以外でも,たとえばポスターなどが普及する民族学的情報は無視できないこともわかった。今後は,近年おこなわれている博物館の展示評価の手法をとりいれながら,展示を客観的に評価するだけでなく,変更することもふくめた研究をおこなっていく必要がある。(798字)
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 1998年 -1999年 
    代表者 : スチュアート ヘンリ, スチュアート ヘンリ
     
    本年度の調査では、アイヌ民族をめぐる社会政治的状況に関連して、イメージの歴史的変遷、博物館での展示、「アイヌ観光」、そして小・中・高校学校社会科教科書の記述という4つの局面からを調べた。イメージの歴史的変遷に関して、昭和戦前期においてアイヌの同化が「完成」に向かいつつあるなかで、アイヌをめぐるイメージの新たに展開する様相を探った。とくに、「北方」をめぐる言説と優生学の立場からのアイヌ研究の展開いずれも、アイヌをあらたな形で差異化する方向に作用するものであったことが判明した。博物館での展示に関して、最近注目されている「博物館民族学」の登場した背景や必要牲、またその考え方の考察を通じて、アイヌ民族がどのように展示されているか、そして展示を見学する来館者の印象を調べた。具体的に、北海道開拓記念館(札幌市)のアイヌ文化展示において、どのような人が展示を見たか、展示の中で観覧者が新たに知ったことは何か、展示のメッセージがそれを制作した学芸員の意図通りに観覧者に伝わったかなどを知るために、展示の属性調査、観覧者調査を行なった。「アイヌ観光」の研究では、「アイヌ文化」が、いかに北海道観光の要素となっていったかについて、旅行雑誌等をとおして検証するとともに、アイヌ文化の担い手がどのように観光に関わってきたかについても阿寒での現地調査を中心に考察した。教科書の調査では、1999年度検定教科書の記述を選出しデータベース化して、そ嫌課を1995年に行なった同様のデータと比較考察を進めるために、資料整理を進めている。予備的な観察では、社会科教科書に登場するアイヌ民族に関する記述が充実しているが、新検定教科書では「伝統文化」が強調され、現状に関する記述が依然として不十分であると思われる。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 1997年 -1999年 
    代表者 : 入間田 宣夫
     
    3年間に渡る調査・研究の大部分のエネルギーは、東北大学附属図書館所蔵史料、なかでも狩野文庫所蔵史料、に注がれることになった。そこには、歴史・地理・地図・日記・旅行記・漂流記・随筆・文書・書簡など、北方交流史に関わるあらゆる分野に及ぶ基本史料が網羅的に収集されていた。前近代における筆写本・木版本については、質量ともに、北海道大学附属図書館北方資料室所蔵のそれに負けないほどのレベルに達していた。そのうえに、箱館奉行杉浦兵庫頭書留・函府人名録・東西蝦夷地引渡御用留など、他に写本類を見ないオリジナルな原本が、少なからず存在していることが明らかになった。かれといい、これといい、驚くべき発見である。所蔵現場におけるカード取りを基本として、重要な原本については他の所蔵機関の史料との比較・対照を行いつつ、地道な作業を継続して、大小の検討会を積み重ねることによって、北方交流史料に関する日本有数のコレクションの姿を明らかにすることができた。それらの調査・研究のまとめとして、「東北大学附属図書館所蔵北方交流史料目録」を作成して、研究成果報告書(41-253頁)に掲載することができた。あわせて、杉浦兵庫頭書留・函府人名録などに関する解題・詳細目録を掲載することができた。これによって、奥羽における北方交流史料の調査・研究のための確実な基盤を形作ることが出来た。ただし、初めに予定した各地の所蔵機関における調査・研究は、ほとんどが未遂に終わってしまった。水沢市立図書館におけるそれが唯一の実行例である。北大附属図書館北方資料室・文部省資料館ほかにおけるそれは、重要ではあるが、比較・対照の目的を出るものではなかった。東北大学附属図書館における史料が、質量ともに膨大であったことにより、そちらまで、手を延ばす余裕を得なかったものである。そちらについては、今後の課題として、取り組みを継続することにしたい。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(国際学術研究)
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 山田 勝芳
     
    中国・モンゴル・朝鮮・ロシア・日本という東北アジア各地域の主要な港市・都市を対象として、人・物・情報・資金などの移動を媒介する交易関係を総合的に研究することによって、これら各交易拠点を比較検討するという本研究の目的は、以下の点で十分な成果を挙げたということができる。交易関係は、経済関係だけではなく、政治・文化・社会・宗教・意識等々多面的な問題を含み、その全体的把握の上に比較を行うことによって、たとえば歴史的背景を異にしながら各都市・港市いずれもその中での交易拠点は政治拠点・軍事拠点に近接しつつ、独自の展開を見せていること等を解明できた。具体的にあげると、(1)アルタイ軍台・フフホトなどの軍事・交通の要衝での漢人商人(旅蒙商)の交易活動(2)大連・長春について、交易拠点に集中した資料の存在形態と少数民族オロチョンの毛皮交易活動との関係(3)現在においてもロシア国内に多数居住する朝鮮人である「高麗人(コリョサラム)」の存在(4)日本中世の代表的湊である十三湊の盛衰を通して見える地域支配と交易拠点の関係(5)朝鮮人が日本との交易拠点で形成した日本人観の問題(6)大陸と台湾との交易関係が、宗教的様相をもって立ち現れている側面があること(7)清朝支配以前の台湾は西欧の進出過程で特に交易拠点としての役割を強化したこと(8)大交易拠点である香港の地場交易拠点の植民地化以前から現在に至る展開(9)広州の歴史的・宗教的展開と香港との関係、等々が各参加者によって解明された。これらによって交易拠点の比較研究の実を挙げた。また多分野からなる地戦研究の方法開拓にも寄与するところがあった。さらに、テーマの性格から今後も継続的に検討して行くべき課題も多く、そのような問題点の存在を明らかにしたことの意味も大きい。

教育活動情報

主要な担当授業

  • 修士論文
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 人類学特別演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 論文の講読と吟味、文化人類学、博物館学
  • 修士論文・特定課題指導特殊演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 人類学特別演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 調査計画立案、論文作成
  • 博士論文指導特殊演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 博士後期課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 北方人類学特別演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 論文の講読と吟味、文化人類学、博物館学
  • 卒業論文
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
  • 北方人類学特別演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 調査計画立案、論文作成
  • 北方文化論特殊講義
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : ミュージアム、マネージメント、美術館、歴史系博物館、科学館、動植物園、水族館
  • 大学院共通授業科目(教育プログラム):博物館学
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 大学院共通科目
    キーワード : 学術標本・資料、博物館、学芸員、アドバンストコース
  • 共:博物館学Ⅱa
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 博物館、ミュージアム、経営、評価、地域社会、制度・規範
  • 社会の認識
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : レポート・論文作成法、文献調査
  • 博物館概論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 博物館、ミュージアム、概論
  • 博物館経営論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 博物館、ミュージアム、経営、評価、地域社会、制度・規範
  • 北方人類学
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 北方地域、文化人類学、先住民、博物館展示、博物館人類学、記憶と歴史
  • 北方人類学演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 研究計画,調査計画、フィールドワーク、問題解決
  • 北方人類学演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 文化人類学、北方民族文化、論文作成法
  • 北方文化論概論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 北方文化、北方地域、文化人類学、考古学、民族言語学、フィールドワーク
  • 共:博物館学Ⅰ
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 博物館、博物館資料
  • 博物館資料論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 博物館、博物館資料

大学運営

委員歴

  • 2016年04月 -2019年03月   日本文化政策学会   理事
  • 2018年04月 -2019年03月   大阪市地方独立行政法人大阪市博物館機構評価委員会   委員
  • 2018年04月 -2019年03月   東北大学東北アジア研究センター共同研究運営モニター   委員
  • 2018年04月 -2019年03月   札幌市   文化芸術基本計画検討委員会 委員
  • 2017年12月 -2018年03月   さっぽろ天神山アートスタジオ管理運営業務企画競争実施委員会   委員
  • 2017年06月 -2018年03月   北海道立オホーツク流氷科学センター指定管理者候補者選定委員会   委員長
  • 2015年06月 -2017年06月   北海道立総合博物館協議会   会長
  • 2015年04月 - 現在   ニセコ町有島記念館   運営委員
  • 2015年04月 -2016年04月   札幌市下水道科学館リニューアル基本計画策定検討委員会   委員長
  • 2016年04月 -2017年03月   大阪市ミュージアムビジョン推進会議   座長
  • 2013年06月 -2014年08月   文部科学省独立行政法人評価委員会   社会教育分科会国立科学博物館部会委員
  • 2012年04月 -2014年03月   札幌市文化芸術基本計画検討委員会   委員
  • 2012年04月 -2014年03月   札幌市 次世代型博物館計画検討委員会   副座長
  • 2012年 -2013年   文化庁 国立文化施設におけるパブリックリレーション機能向上に関する調査研究   委員
  • 2009年 -2011年   札幌市文化芸術円卓会議   座長
  • 2008年 -2010年   広島平和記念資料館展示整備等基本計画検討委員会   委員
  • 2006年 -2009年   文部科学省 これからの博物館の在り方に関する検討協力者会議   委員
  • 2005年 - 現在   文化経済学会<日本>   理事   文化経済学会<日本>
  • 1997年 -2002年   日本アートマネジメント学会   運営委員   日本アートマネジメント学会
  • 2010年04月 -2002年03月   全日本博物館学会   運営委員(学会誌編集担当)   全日本博物館学会
  • 2000年07月 - 現在   北海道民族学会   運営委員   北海道民族学会
  • 2002年 -2006年   北海道芸術学会   運営委員   北海道芸術学会


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