研究者データベース

加藤 重広(カトウ シゲヒロ)
文学研究院 人文学部門 言語科学分野
教授

基本情報

所属

  • 文学研究院 人文学部門 言語科学分野

職名

    教授

学位

  • 博士(文学) (東京大学)
  • 文学修士 (東京大学)

メールアドレス

    eメール:    katosige@let.hokudai.ac.jp

プロフィール

  • 東京大学文学部言語学専修課程卒業,同大学院修士課程修了,同大学院博士課程終了。文学修士,博士(文学)(いずれも東京大学)。東京大学留学生センター謝金講師,東洋大学短期大学日本文学科非常勤講師を経て,1996年より富山大学人文学部言語学コース専任講師。同助教授を経て,2005年より北海道大学文学研究科助教授。同准教授を経て,現職。2003年,『日本語修飾構造の語用論的研究』にて,第23回新村出賞受賞。

研究キーワード

  • 語用論   推意   構文   迷惑受け身   連体詞   連体数量詞構文   談話記憶・長期記憶   日本語   通言語学的特性   意味のトリガー   遊離   未定的単位   発話解釈   修飾形態   語用論的再解釈   斉一的受動構造   視点者追加   語用論的な「数」   境界   態   迷惑性   構文推意   弱境界・強境界   連体   類型的特性   情報活性化   視点者統合   語彙   連想照応   副詞   言語学   

研究分野

  • 言語学 / 言語学
  • 哲学 / 哲学・倫理学
  • 言語学 / 言語学
  • 言語学 / 日本語学

職歴

  • 2011年04月 - 現在  北海道大学大学院文学研究科教授
  • 2011年 - 2012年  北海道大学大学院・文学研究科教授
  • 2007年04月 - 2011年03月  北海道大学大学院文学研究科 准教授
  • 1996年04月 - 1997年12月   富山大学人文学科専任講師
  • 1998年01月 - 2005年03月   富山大学人文学部助教授
  • 2005年04月 - 2007年03月  - 北海道大学大学院文学研究科助教授

学歴

  •         - 1996年   東京大学   人文社会科学系研究科   言語学専攻   日本
  •         - 1990年   東京大学   文学部   言語学科   日本

所属学協会

  • 日本言語学会   日本記号学会   日本語学会   日本語文法学会   日本語用論学会   社会言語科学会   

研究活動情報

論文

  • 日本語副助詞の統語語用論的分析
    加藤 重広
    加藤重広・滝浦真人(編)『日本語語用論フォーラム』(ひつじ書房) 2 1 - 43 2017年12月 [査読有り][招待論文]
  • 日本語の構文推意:推意解釈から構文機能への拡張
    加藤 重広
    『構文と意味の拡がり』早瀬尚子・天野みどり(編)くろしお出版 119 - 140 2017年11月 [査読有り][招待論文]
  • 文脈の科学としての語用論 ―演繹的文脈と線条性
    加藤 重広
    語用論研究 18 78 - 101 2017年02月 [査読無し][招待論文]
     研究論文(学術雑誌)
  • 日本語の情報構造と語用論的選好
    加藤 重広
    情報科学と言語研究 43 - 64 2016年03月 [査読無し][招待論文]
     研究論文(その他学術会議資料等)
  • 発話的な効力と発話内的な効力 ―日本語の疑問形式を出発点に―」
    加藤 重広
    日本語語用論フォーラム 1 27 - 56 2015年12月 [査読無し][招待論文]
     研究論文(その他学術会議資料等)
  • 形容動詞から見る品詞体系
    加藤 重広
    『日本語文法』 15 (2) 2015年09月 [査読有り][招待論文]
     研究論文(学術雑誌)
  • 構文推意の語用論的分析 ― 可能構文を中心に ―
    加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 (146) 259 - 294 2015年07月 [査読無し][通常論文]
     研究論文(大学,研究機関紀要)
  • Insubordination types in Japanese –What facilitates them?-”
    加藤 重広
    8 9 - 30 2014年03月 [査読有り][通常論文]
  • 複文の単文化と(脱)文法化
    加藤 重広
    日本語の複文構文 495 - 520 2014年02月 [査読有り][通常論文]
  • コンテクストと前提
    加藤 重広
    澤田治美編『意味論シリーズ』 5 39 - 62 2012年12月 [査読有り][招待論文]
  • 加藤 重広
    日本語学 日本語学 31 (13) 4 - 15 0288-0822 2012年11月 [査読無し][通常論文]
  • 日本語における名詞性 ―名詞らしさの境界と段階―
    加藤 重広
    日中理論言語学の新展望 3 51 - 76 2012年06月 [査読有り][招待論文]
  • 属性の事象化と一時性 ―標準語と方言の差異に着目して―
    加藤 重広
    属性叙述の世界(影山太郎編) 113 - 141 2012年03月 [査読有り][招待論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 134 左69 - 左96 13460277 2011年07月 [査読無し][通常論文]
  • 標準語から見た日本の諸方言
    加藤 重広
    日本の危機言語 ―言語・方言の多様性と独自性―(呉人恵編) 233 - 261 2011年06月 [査読無し][招待論文]
  • 日本語における文法化と節減少
    加藤 重広
    アジア・アフリカの言語と言語学 5 33 - 57 2011年03月 [査読有り][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 130 左125 - 左157 13460277 2010年02月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    言語 言語 38 (12) 32 - 37 02871696 2009年12月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 129 左63 - 左89 13460277 2009年11月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 128 左195 - 左223 13460277 2009年07月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 127 左1 - 左27 13460277 2009年02月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 126 左93 - 左117 13460277 2008年11月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 122 左97 - 左155 13460277 2007年07月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    言語 言語 36 (5) 40 - 47 02871696 2007年05月 [査読無し][通常論文]
  • 線条性の再検討
    加藤 重広
    言語基礎論の構築の構築へ向けて(東京外国語大学AA研共同研究プロジェクト報告書) 1 - 25 2006年12月 [査読有り][通常論文]
  • 語用論 の/という 基本的問題
    加藤 重広
    言語基礎論の構築の構築へ向けて(東京外国語大学AA研共同研究プロジェクト報告書) 169 - 190 2006年12月 [査読有り][通常論文]
  • 加藤 重広
    国語国文研究 国語国文研究 (130) 62 - 48 02890488 2006年08月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 119 左19 - 左41 13460277 2006年07月 [査読無し][通常論文]
  • 日本語における数量詞遊離と動作量の意味的関係
    加藤 重広
    加藤重広・吉田浩美編『言語研究の射程 -湯川恭敏教授記念論文集-』 ひつじ書房 23 - 42 2006年06月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    北海道大学文学研究科紀要 北海道大学文学研究科紀要 118 135 - 182 13460277 2006年02月 [査読無し][通常論文]
  • 呉人 恵, 芦 英順, 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 43 1 - 22 03865975 2005年08月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 42 11 - 22 03865975 2005年02月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    日本語学 日本語学 23 (3) 28 - 38 02880822 2004年03月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    英語教育 英語教育 52 (11) 11 - 13 09133917 2004年01月 [査読無し][通常論文]
  • 主語という陥穽 ―「私は」と書き始めるとき―
    『国文学 解釈と鑑賞』 学燈社 2004年6月号, pp.31-41 2004年 [査読無し][通常論文]
  • 連体修飾の語用論
    『日本語学』 明治書院 2004年4月号,pp.28-38 2004年 [査読無し][通常論文]
  • 町田 健, 加藤 重広
    アジア・アフリカ言語文化研究所通信 アジア・アフリカ言語文化研究所通信 107 36 - 39 09108068 2003年03月 [査読無し][通常論文]
  • 富山大学人文学部紀要 38 87 - 98 03865975 2003年 [査読無し][通常論文]
  • 富山大学人文学部紀要 36 43 - 49 03865975 2002年 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 35 31 - 48 03865975 2001年08月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 34 47 - 78 03865975 2001年03月 [査読無し][通常論文]
  • 談話標識の機能について
    東京大学言語学論集 20 2001年 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 31 71 - 156 03865975 1999年08月 [査読無し][通常論文]
     
    本稿は、先行研究の概要とその問題点について論じた前回稿、加藤重広(1999)を承けて、日本語の関係節構造の成立要件は文法論的な要因のみでは説明できず、語用論的な観点からの分析が必要となるという立場をとり、2つの観点からの分析を行うものである。
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 30 65 - 111 03865975 1999年03月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 29 1 - 12 03865975 1998年08月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    富山大学人文学部紀要 富山大学人文学部紀要 28 1 - 30 03865975 1998年03月 [査読無し][通常論文]
  • 加藤 重広
    言語 言語 26 (11) 90 - 95 02871696 1997年10月 [査読無し][通常論文]
  • 富山大学人文学部紀要 27 (27) 19 - 82 03865975 1997年 [査読無し][通常論文]
  • 言語の体系性-動的言語観と静的言語観-
    東京大学言語学論集 15 1996年 [査読無し][通常論文]
  • 日本語形容詞の意義的特徴について
    東京大学言語学論集 14 1995年 [査読無し][通常論文]
  • 固有名詞の本性
    東京大学言語学論集 11 1991年 [査読無し][通常論文]

書籍

講演・口頭発表等

  • 形容動詞から再構築する品詞体系  [招待講演]
    加藤 重広
    日本語文法学会シンポジウム 2014年11月

受賞

  • 2003年 新村出賞
     日本

競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    この研究では、従来の推意を語彙推意と構文推意に分け、それぞれが日本語の語彙と構文の研究において有効であることを具体例とともに提示したものである。語彙推意によって,語の意味のうち,必須の部分と取り消し可能な部分が両方とも説明できるようになった。また,日本語における構文推意は,受動構文や可能構文など幅広く適用可能で,いわゆる中核的意味に含まれない解釈を理解する上で有効であることが論証された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2005年 -2007年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究の目的は,日本語における受動構文の構造と機能を明らかにすることであり,迷惑性が構文の持つ推意の一種であるとする仮説は,種々の分析から論証することができた。まず,膠着語である日本語の構造と形態の特徴を明確にするために,述部複合における境界を二種類に分けることができることを示し,それぞれを弱境界と強境界と名づけた。また,述部構造による態の転換が格標示シフトを変えることに着目し,昇格と降格という概念を使って,受動構文や関連する構文を記述し,分類した。昇格と降格は,本研究で,新たに明確な定義づけがなされ,そのパターンによって直接受動文と間接受動文が区別されることになった。さらに,間接受動文は語用論的に視点者を必要とすることを確認した上で,視点者追加・視点者統合・視点者遷移の3つの構文操作が生じることを明らかにした。また,個々の構文が推意を持つことをいくつも例で実証した上で,それらの推意のなかには取り消し可能ではあるが取り消しにくい強い推意と,取り消しが容易な弱い推意があることを述べた。更に,迷惑性がなぜ推意として生じるかについて1つの仮説を提示し,そこに種々の文脈が関わることを示した。文脈の規定は,これまで帰納的になされてきたが,本研究では文脈を演繹的に規定することを主張し,その動的な語用論の枠組みで,文脈をどういう種類に分けるべきかについても,記憶の種別と関連づけて分類を提案している。本研究では,記憶を処理記憶・談話記憶・長期記憶(知識記憶)と分け,談話記憶と結びつけられる状況文脈と形式文脈,長期記憶と結びつけられる世界知識(知識文脈),推論によって動的に追加される二次的文脈を立てている。また,これらの文脈のうち,形式文脈と結びつく標識のほかに,世界知識での命題の質を標示する要素があり,モダリティと深く関わることを明らかにした。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    平成16年度は,研究の完成年度として,データの分析と理論の精緻化に重点をおいて研究を進めた。データは,新聞や雑誌あるいは文作作品などのテキストをソートしてテキスト化し,名詞を修飾する構造をもつと見なしうるものを相当数集積したが,関係節構造の分類基準についてはいまだ確立された定見がないと考えられるので,今後柔軟に活用することを念頭に整理を行った。このためリジッドなデータ分類ではなく,ルースなデータ分類になっている。現状では,そのまま容易に活用しにくい状態と考えられるので,今後,最も有用と考えられる1つのパターン,あるいは研究の方向性ごとの活用に耐える複数のパターンのいずれかに整備し直した上で公開することを考えている。現状の原データは,本研究以外で分析に耐えうる形式になっていないので,今後時間をおかずに公開することは避けて,利用に供しうる形式にした後に公開を行う。タグの種類も本研究で用いているものに関連づけて取捨選択して簡素化することを考えている。ついで、本来の目的である「日本語関係節構造の発話解釈コスト」の理論的なしくみの解明については,原理として提示できる形にすることができたので,これは他の研究の進展を踏まえながら,できるだけ速やかに成果として発表する予定である。本研究では,命題情報による活性化と個別の世界知識のトリガーによる活性化が相乗して,いわば情報の受け入れを先取りする形で発話解釈が行われているという見解が得られ,それによって「発話解釈のコスト」が縮小したり,増大したりし,いくつかの変数的要素によって,総合的にコストが決まることを明らかにした。ただし,ラングのレベルで規定できないような,個々人の差異もあり,それらをどう取り込み整理するかにもう一段階の知見が必要だとも考えられる。本年度の研究では,当初検討していた英米での語用論研究の理論的進展を調査するための旅行に割く時間が得られず,文献的に跡づけるにとどまった。今後は,実際に海外の研究者の連携を視野に研究を進めていく方向が重要になると思われる。またデータ分析の途上で,また,理論の精緻化のプロセスで,心理言語学(また,心理学における記憶研究や知能研究,あるいは文理解の研究)の研究者との連携やその成果の活用,また,談話標識に関する従来の研究(日本語学,とりわけ語彙論の領域にあるもの)の成果を活用することの重要性について認識を深めたので,今後の研究を進める上で十分に考慮しなければならないと考えている。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 2000年 -2001年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究では、従来統語論的な機能だけが注目され、意味差を検討される機会の少なかった連体数量詞構文と遊離数量詞構文の意味的な違いが何か、また、それは何に起因するものか、などについてさまざまなデータを集めることにより、分析を行うものである。平成12年度から13年度にわたる研究の結果、以下に述べるようなことが明らかになった。(1)統語論的な機能差は、日本語の修飾構造の基本的特質を反映し、その一部を増幅する形で説明することが可能なこと。日本語の統語構造において、連体修飾要素を副詞的な連用修飾要素に転換することが容易で両者の対応関係については、すでにいくぶんかの研究があるが、名詞を限定する成分である連体修飾要素が用いられた場合は、すでに確立された概念の存在を前提にしているのが普通であり、これは以下の既定的単位と大きく重なるものである。(2)連体数量詞構文は、それが既定的な単位と認知されていることを反映していること。既定的単位とは、ある個別物の集合体(1以上の集合的存在)について、それが離散的に存在しているのではなく、ある種のまとまりを持って存在していると認知されている。このことは、談話においては語用論的な条件となりうる。(3)遊離数量詞は既定的な単位とは認定されていないことを反映していること。遊離数量詞構文では、集合的な単位という認識はないが、これはただちに離散的な単位と認識していることを意味しない。集合的な単位という認識は、それが義務的に生じる場合、義務的な要請の結果として生じたのではないが結果的に生じている場合、生じないことが義務的に求められる場合が想定されることなどが分かった。(4)理論的に有標なのは連体数量詞構文であり、遊離数量詞構文のほうが無標であるが、これは、データによっても裏付けられる。文法や論理的関係からは、連体数量詞構文が無標であり、遊離数量詞構文が派生形態のように思われるが、実態は逆であり、収集したデータからもそのことを支持する結果が出た。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 加藤 重広
     
    本研究では、日本語の品詞体系を語彙の機能の観点から再検討を加える作業を行った。特に,従来「形容動詞」と分類されてきたものについては,その語幹と名詞との連続性があり,副詞との連続性も検討しなければならない。そこで,本研究では,これらの語が次の二点で共通性を有することを指摘し,これを一括して扱うことを検討した。共通点とは,いずれも単独で,あるいは,助詞を伴って,連用修飾成分になるという点と,一定の形式を伴って連体修飾成分や述部を形成するという点の二点である。これらを一括して扱うということは,その下位分類が必要になるということである。そこで,精密に記述する手段として,接続の形式別に記号化して表示する方法を案出した.具体的には,連体修飾の形式を「xな」「xの」「xした」「xしている」「xする」「xたる」「xなる」などに分け,「xの」の「の」は叙述的な用法と限定的な用法に区分し, 「する」の活用形の3つについても「と」「に」などの助詞の出現の義務性と時制解釈の有無で区分するなど,詳細に下位区分を設定した.連用修飾の区分については,「xに」「xと」「Xで」のほかに「x」単独の形式の4つのほか「xとして」などを加えた.述語の形式については,「xだ」「xする」「Xしている」「Xした」などにわけ,「する」の活用形を用いるものについては「と」や「に」の出現の義務性と時制解釈で更に区分した。また,あわせてこのような形式に中では,「する」が虚辞的な要素として用いられることがあるという点についても指摘した。これに従って,実際に分類を行い,従来の品詞区分では記述できない統語特性も表示できるなど,より精密な記述が可能であることを確認した。
  • 日本語の語用論と統語論
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1993年
  • 一般言語学基礎理論
    研究期間 : 1990年
  • 日本語発話の語用論的研究
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1993年

教育活動情報

主要な担当授業

  • 修士論文
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 国語学特別演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 日本語,文法論,統語論,談話,構造と機能
  • 修士論文・特定課題指導特殊演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 日本語科学特殊講義
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 語用論,発話行為,モダリティ,推意,前提,ポライトネス
  • 博士論文指導特殊演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 博士後期課程
    開講学部 : 文学研究科
  • 音声学
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 音声学・発音記号・国際音声記号・母音・子音
  • 卒業論文
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
  • 言語情報学概論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 言語・コミュニケーション・意味論・語用論・文法と論理
  • 特別講義
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 国際
  • 国語学
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 現代日本語,文法,構文,格,複文,修飾現象,品詞体系
  • 国語学演習
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 日本語,国語辞典,言語変化,新語,意味記述,語彙論
  • 国語学概論
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 文学部
    キーワード : 近現代日本語、音声、音韻、形態、語彙、文法、意味、方言、標準語、待遇表現
  • 人文・社会科学の基礎
    開講年度 : 2017年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : 人文科学・ことば・言語学・日本語・外国語・方言・心理学・社会学・歴史学・人類学・哲学・社会科学・自然科学

大学運営

委員歴

  • 2018年04月 - 現在   日本言語学会   会計監査委員
  • 2016年04月 -2019年12月   日本語用論学会   会長
  • 2015年04月 -2018年03月   日本言語学会   常任委員
  • 2013年04月 -2016年03月   日本語文法学会   学会誌委員長
  • 2009年10月 -2015年09月   日本言語学会   夏期講座委員長
  • 2009年04月 - 現在   日本語用論学会   運営委員
  • 2014年04月 -2016年03月   日本語用論学会   編集委員長
  • 2012年04月 -2014年03月   日本語用論学会   大会運営副委員長
  • 2005年04月 -2013年03月   北海道大学国語国文学会   評議員
  • 2003年04月 -2018年03月   日本言語学会   評議員   日本言語学会
  • 2011年04月 - 現在   日本語文法学会   評議員
  • 2007年04月 -2016年03月   日本語文法学会   学会誌委員
  • 2007年07月 -2010年12月   日本言語学会   大会運営委員
  • 2007年07月 -2010年06月   日本語学会   常任査読委員


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