小川 貴弘(オガワ タカヒロ) |
情報科学研究院 メディアネットワーク部門 情報メディア学分野 |
教授 |
2003年3月 北海道大学工学部情報工学科 卒業
2005年3月 北海道大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修士課程 修了
2007年9月 北海道大学大学院情報科学研究科メディアネットワーク専攻博士後期課程 修了
2007年9月~2008年3月 日本学術振興会特別研究員
2008年3月~2008年6月 北海道大学大学院情報科学研究科博士研究員
2008年7月~2016年9月 北海道大学大学院情報科学研究科 助教
2016年10月~2019年3月 北海道大学大学院情報科学研究科 准教授
2019年4月~現在北海道大学大学院情報科学研究院 准教授
画像復元及び映像処理に関する研究に従事.博士(情報科学).
IEEE,電子情報通信学会,ACM,映像情報メディア学会各会員.
業績リストHP:
本研究では,夏秋小ギクの電照栽培技術の開発・普及を目指し,暗期中断を用いた電照栽培で開花調節できる品種を選抜する手法の開発を試みた.3月から5月にかけて採穂および定植の時期を変えて夏秋小ギク品種の暗期中断条件下での発蕾を経時的に調査したところ, 'すばる' および'精ちぐさ' では長期間にわたって暗期中断条件下での花芽分化は見られなかった.一方, '精しまなみ' では季節変動がみられ,5月に採穂した株では早期に発蕾した.この知見より,夏秋小ギクの需要期を想定した場合,8月の旧盆より9月の秋彼岸に向けた栽培において暗期中断下での早期発蕾の危険性が高いと考えられたので,9月の秋彼岸に向けた作型まで暗期中断で花芽分化を質的に抑制できる品種を選抜することを目指して実験を行った.岡山県の9月開花作型に準じた栽培管理下において暗期中断条件下での発蕾が電照栽培用輪ギク品種'精雲' より遅い品種を暗期中断を用いた電照栽培に適した品種として選抜した.さらに岡山県において選抜された品種のうちいくつかを供試して,福島県,秋田県および茨城県で電照栽培試験を行った.各地で自然開花期は大きく異なったものの,暗期中断によって開花調節が可能であった.従って,本研究での電照栽培に適した品種の選抜手法は有効であると示された.