日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2016年04月 -2020年03月
代表者 : 遠藤 乾, 川島 真, 大庭 三枝, 岩谷 將, 細谷 雄一, 川嶋 周一, 妹尾 哲志, 板橋 拓己, 鈴木 一人, 林 成蔚, 池 ヒョン周・直美
本研究では、東アジアと欧州の地域秩序形成を比較検討した。歴史・現状・理論の三面から「地域コモンズ」の形成に向け、学問的なアウトプットと広く社会への提言を目指した。
コロナ禍で最終局面の研究が停滞したが、メンバーによる図書、論考、発表などの無数の具体的な研究成果が生まれた。とりわけ、地域コモンズ形成上の基盤とも障害ともなる主権についての編著、ナショナリズムについての図書、そして和解に関する論考を公刊することができた。地域コモンズの形成には、安全保障、機能的協力、市民和解の複合ポリティクスの円滑な運営が必要となる。その理論・政策的な基礎を積み上げることができたと考えている。