髙津 哲也 (タカツ テツヤ)

水産科学研究院 海洋生物資源科学部門 資源生物学分野教授

多獲性海産魚類の資源量変動機構を明らかにするために,卵・仔稚魚の生活史を研究しています。

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(水産学), 北海道大学, 1998年12月
■ URL
researchmap URLホームページURL■ ID 各種
ORCID IDJ-Global ID■ 研究キーワード・分野
研究キーワード
  • スケトウダラ
  • ホッケ
  • キアンコウ
  • トヤマエビ
  • ソウハチ
  • プランクトン
  • クモヒトデ
  • マダラ
  • 日周輪
  • 耳石
  • 耳石日周輪
  • 餌密度
  • 水産学
  • 鉛直分布
  • 水塊
  • 生態
  • 仔魚
  • 成長速度
  • 加入
  • 食性
  • 分布密度
  • 成長率
  • イカナゴ
  • 初期生活史
  • 卓越年級群
  • 孵化日組成
  • 水温
  • アカガレイ
  • 行動
  • 稚魚
  • 分布
  • マコガレイ
  • 成長
  • ソリネット
  • 魚類生態学
  • Early Life Histories of Marine Fishes (6301)
  • Population Dynamics of Fisheries Recources (6301)
  • Fish Ecology (6301)
研究分野
  • ライフサイエンス, 水圏生産科学
■ 担当教育組織

経歴

■ 経歴
経歴
  • 2010年04月
    北海道大学 大学院水産科学研究院, 海洋生物資源科学部門 資源生物学分野, 教授
  • 2006年04月 - 2010年03月
    北海道大学 大学院水産科学研究院, 海洋生物科学部門 資源生物学分野, 准教授
  • 1995年04月 - 2006年03月
    北海道大学 大学院水産科学院, 海洋生物資源科学専攻 資源生態学講座, 助教
  • 1992年07月 - 1995年03月
    北海道大学 水産学部, 漁場学講座, 助手
学歴
  • 1991年04月 - 1992年06月, 北海道大学, 大学院水産学研究科, 博士後期課程
  • 1989年04月 - 1991年03月, 北海道大学, 大学院水産学研究科, 博士前期課程
  • 1988年04月 - 1989年03月, 北海道大学, 水産学部, 特設専攻科
  • 1984年04月 - 1988年03月, 北海道大学, 水産学部, 漁業学科
委員歴
  • 2025年03月 - 現在
    日本水産学会, 評議員, 学協会
  • 2023年08月 - 現在
    北海道渡島海区漁業調整委員会, 委員, 自治体
  • 2023年03月 - 現在
    Fisheries Oceanography誌副編集長, 学協会
  • 2020年04月 - 現在
    日本水産学会, 北海道支部幹事, 学協会
  • 2018年04月 - 現在
    水産増殖学会, 評議員, 学協会
  • 2018年03月 - 現在
    水産海洋学会, 理事, 学協会
  • 2021年05月 - 2024年03月
    日本水産増殖学会, 副会長, 学協会
  • 2021年05月 - 2023年03月
    水産海洋学会, 編集委員会委員長, 学協会
  • 2013年04月 - 2019年08月
    日本水産学会, 編集委員, 学協会
  • 2013年04月 - 2017年03月
    水産海洋学会, 編集委員, 学協会
  • 2008年
    日本水産学会, 北海道支部庶務幹事(2008年度), 学協会
  • 1995年04月 - 1996年03月
    日本水産学会, 北海道支部庶務幹事(1995年度), 学協会

研究活動情報

■ 受賞
  • 2024年07月, Fisheries Oceanography (Wiley), Top Downloaded Article in 2022
    Effect of egg size on the growth rate and survival of wild walleye pollock Gadus chalcogrammus larvae. Fisheries Oceanography, 2022, DOI: 10.1111/fog.12575
    K. Kajiwara;M. Nakaya;K. Suzuki;Y. Kano;T. Takatsu
  • 2018年03月, 水産海洋学会, 第23回宇田賞
    亜寒帯域における多獲性底生魚類の生活史の解明と資源変動機構に関する研究
    高津 哲也
  • 2017年06月, Fisheries Oceanography, Wiley, Reviewer Award of Fisheries Oceanography in 2016
    高津 哲也
  • 2015年03月, 北海道大学, 「平成26年度北海道大学教育総長賞,奨励賞」(4,全学的教育への貢献度の高い教員)
    高津 哲也
  • 2012年03月, 日本プランクトン学会, 第10回日本プランクトン学会論文賞
    噴火湾におけるアカガレイおよびイシガレイ仔魚の食性-尾虫類Oikopleuraの餌生物としての重要性
    橋本雄太郎;前田晃子;大野雄介;鹿野陽太;髙津哲也
  • 2003年, 平成14年度日本水産学会奨励賞
  • 2003年, Achievement Award for Young Scientist: The Japanese Society of Fisheries Science Awards 2002
  • 2000年, パイセス第9回年次総会(PICES IX)ベストポスター賞
  • 2000年, North Pacific Marine Science Organization, 9th Annual Meeting; Best Poster Award
■ 論文
■ その他活動・業績
■ 書籍等出版物
  • 道南おさかな図鑑
    魚に魅せられた北大の研究者たち; 井尻成保; 今村 央; 浦 和寛; 河合俊郎; 工藤秀明; 清水宗敬; ジョン・バウアー; 髙津哲也; 東藤孝; 富安 信; 中屋光裕; 平松尚志; 藤本貴史; 宗原弘幸; 山村織生; 山本 潤, マダラ,スケトウダラ,ソウハチ,マコガレイ,クロマグロ,トヤマエビ,アカガレイ,カタクチイワシ
    海文堂出版, 2023年10月, 9784303800116, 97p, 日本語, 35734205
  • 卓越年級群 : カレイとタラの生残戦略
    髙津, 哲也
    海文堂出版, 2022年03月, 9784303800079, 127p, 日本語, 35734170;10554227;27825138, [単著]
  • 水産科学・海洋環境科学実習(北海道大学水産学部練習船教科書編纂委員会編)
    中屋光裕; 髙津哲也, 魚類・ベントス測定
    海文堂出版, 2019年07月, [共著]
  • 公益財団法人北水協会移行記念誌
    高津 哲也, 北水協会の教育貢献
    公益財団法人北水協会, 2011年, [分担執筆]
  • カイアシ類学入門-水中の小さな巨人たちの世界(長澤和也編)
    東海大学出版会, 2005年
■ 講演・口頭発表等
■ 主な担当授業
  • Introduction to Fisheries Sciences Ⅰ(水産科学汎論Ⅰ), 2024年, 修士課程, 水産科学院
  • Introduction to Fisheries Sciences Ⅱ(水産科学汎論Ⅱ), 2024年, 修士課程, 水産科学院
  • 資源生物学特論Ⅱ, 2024年, 修士課程, 水産科学院
  • 資源生物学特論Ⅰ, 2024年, 修士課程, 水産科学院
  • 大学院共通授業科目(一般科目):自然科学・応用科学, 2024年, 修士課程, 大学院共通科目
  • 環境と人間, 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 沿岸実習Ⅰ, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 沿岸実習Ⅱ, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 海洋生物科学科沿岸実習, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 魚類生産生態学, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 水産資源各論, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 海洋生物科学実験Ⅳ, 2024年, 学士課程, 水産学部
■ 所属学協会
  • 日本水産学会
  • 日本魚類学会
  • 日本水産増殖学会
  • 日本プランクトン学会
  • 水産海洋学会
  • The Ichthyological Society of Japan
  • The Japanese Society for Aquaculture Research
  • The Plankton Society of Japan
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 海洋熱波によるスケトウダラとマダラの初期減耗-成長・餌質餌量仮説の検証
    科学研究費助成事業
    2024年04月 - 2028年03月
    高津 哲也
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 24K09047
  • 噴火湾における底生生物資源と漁場環境に関する研究
    公益財団法人北水協会研究助成事業
    2011年04月 - 2025年03月
    坂岡桂一郎; 亀井佳彦; 大木 淳之; 阿部泰人; 大西広二; 久万健志; 木村修
    公益財団法人北水協会, 公益財団法人北水協会, 研究代表者
  • 野外採集マダラ仔稚魚を用いた母親効果の検出と資源管理への応用
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2021年04月 - 2024年03月
    高津 哲也; 中屋 光裕
    本研究の目的は,産業重要種であるマダラGadus macrocephalusの野外採集仔魚から「母親効果」を検出し,母親効果を考慮した漁獲への変更が,資源量回復にどの程度貢献するのか解明することである。また,環境変動が資源量変動におよぼす影響も同時解析することで,母親効果を利用した資源保護策の有効性も明らかにする.
    まず,これまでのマダラの親魚量と着底期までの仔稚魚の生残率の関係を明らかにするために,主要産卵場の一つである青森県陸奥湾の1989年から2019年までの両者の豊度の間で累積的生残率を推定し,その年変動を明らかにした.その結果,累積的生残率は仔魚期の前半にあたる2月下旬から3月中旬の水温が高いほど高く,仔魚期の後半と稚魚期にあたる3月下旬から5月下旬の水温が7.6℃で最大値を示すことを明らかにした。水温はそれぞれ全変動の23%と22%を説明した。
    次に,孵化仔魚の耳石輪紋に形成される孵化チェック(通常より太い日周輪)の大きさが,卵径に比例するか明らかにするために,2022年1月に津軽海峡で採集した成熟魚を用いて人工授精・飼育を行い,孵化直前の卵と孵化直後の仔魚を得た。また成熟魚の体長や年齢,栄養状態が卵径におよぼす影響を明らかにするために,耳石による年齢査定と魚体測定を行った。
    野外採集仔魚は2021年4月と2022年2月に,主要産卵場である青森県陸奥湾でプランクトンネットによる採集を行った。同時に物理環境データと,仔魚の餌生物であるかいあし類ノープリウスの採集を行った。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 21K05723
  • スケトウダラの資源量変動におよぼす卵サイズ,仔稚魚の成長速度,着底魚の栄養状態
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2016年04月 - 2019年03月
    高津 哲也; 中屋 光裕
    スケトウダラの初期生残過程を解明するために、母親効果と卵仔稚魚の栄養状態を検証した。2016-2018年級群の仔魚のふ化輪紋径には差が小さかったことから、雌親魚の年齢に由来するふ化サイズ依存的生残の年変動は検出できなかった。2月下旬から3月上旬の仔魚の体長は、低水温年ほど小型だった。6月中旬の着底稚魚の75-77%には耳石に着底輪が認められ、平均着底尾叉長は67.2-69.0mmと推定された。津軽暖流が流入して水温が上昇した8-10月には、稚魚の摂餌強度と栄養状態が低下し、その後水温低下とともに回復した。湾内で越冬する稚魚は、栄養状態と成長速度に年変動があり、加入量に影響を及ぼすと考えられた。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 16K07834
  • アカガレイ仔稚魚の輸送過程と餌生物環境評価による卓越年級群発生機構の解明
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    2013年 - 2015年
    高津 哲也
    噴火湾においてアカガレイ仔稚魚の輸送・着底過程を検証した。2013年5月のFMTネットでは、浮遊期後半の仔魚が室蘭周辺海域で採集されたが、2014-2015年には採集されなかった。2013年級群はその後強勢年級群となったため、北西の季節風によって発達し、大型浮遊仔魚の取り込んだ室蘭沖の時計回りの渦の消長が加入量変動を生じさせていることが考えられた。一方、2013-2015年8-11月の着底トロールネットでは、着底稚魚は採集できず、着底場所は特定できなかった。
    文部科学省, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 25450269
  • アカガレイ仔魚生残に関する乱流・照度仮説の検証
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    2008年 - 2011年
    高津 哲也; 磯田 豊; 小林 直人
    アカガレイ仔魚は,孵化直後から継続的に成長の速い個体ほど生残しやすい傾向を示し,2007-2011年級群のうち,2007年級群は高水温を経験し成長率が高かった。しかし最も成長率が低かった2008年級群がその後卓越年級群となった。成長率は全体として乱流強度の指標となる風速が増すとわずかに高くなっていたが,餌であるかいあし類ノープリウスの密度や水温,全天日射量とは明瞭な関係はみられなかった。卓越年級群の発生は,摂餌開始期の摂餌の成否や成長率よりもむしろ,浮遊期以後の生残過程によって強く影響を受けているのかもしれない。
    文部科学省, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 20580189
  • イカナゴ仔魚の餌生物環境と生残仮説の検証
    科学研究費補助金(若手研究(B))
    2003年 - 2005年
    高津 哲也
    イカナゴAmmodytes personatusの加入量予測を可能とするために,2003〜2005年に陸奥湾に出現した浮遊仔魚の分布密度,成長様式,成長率と生息環境を評価し,初期生残にかかわる諸仮説を検証した。1,湾口部の産卵場から湾内に輸送されるイカナゴ仔魚の密度は,湾内への津軽暖流水の流入量に依存していた。2,耳石日周輪解析によって求めた仔魚の孵化日組成は,3年間で若干のずれがみられたが,おおむね2月下旬から4月中旬に孵化した個体が多かった。3,摂餌開始期のイカナゴ仔魚の主要餌生物であるカイアシ類ノープリウスと,大型仔魚が捕食するカイアシ類コペポダイトおよび尾虫類は,3年間ともに仔魚が捕食すると考えられる時期には低密度であり,ミスマッチとなっていた。4,本研究における水温範囲(3.9-10.2℃)では,水温が高いほど仔魚の成長率も増加した。また,採集日直前の5日間の耳石の残差成長率も水温と有意な正の相関を示したが(r=0.15,P=0.03),カイアシ類ノープリウスの密度(範囲:13.0-35.0個体・L^<-1>)とは有意な相関はなかった(P=0.55)。5,24日齢以下の仔魚(主に脊索屈曲完了前仔魚)のうち,高成長率個体に偏って多く生残しており,低成長率個体は被食されやすいか,摂餌能力が低いために死亡しやすいものと推定された。陸奥湾におけるイカナゴ浮遊仔魚の生残には,湾内への輸送,高水温によって成長停滞が生じないこと,ボトムアップ効果が働いて餌密度が高まることの3条件をすべて満たす必要があり,いずれが欠けても高い生残率は期待できないことが明らかになった。近年の漁獲量の低下も,低水温化でよく説明できた。
    文部科学省, 若手研究(B), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 15780129
  • 仔稚魚の単一個体分析による栄養状態評価法
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    2003年 - 2004年
    安藤 靖浩; 高津 哲也
    海産仔稚魚に含まれる必須脂肪酸成分(DHA,EPA)を1個体ごとに高感度かつ簡便に分析する手法を確立し,これを天然仔稚魚の分析に適用して脂肪酸成分の個体差の特徴を捉えた。1.高安定蛍光検出器を導入して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による脂肪酸分析の微量化を行った。この高感度分析により,体長が数mmの仔稚魚1個体の体幹部,眼部(1個)の脂肪酸分析が可能となった。2.脂質の抽出,反応,回収の過程を極力簡略化して分析の迅速化を行った。脂質抽出以後の過程は一本の使い捨てガラスバイアル中で実施可能となった。ひとつの分析に要する時間はHPLCを含めて約3.5時間,多検体を同時に分析する場合は1日当たり約10検体の処理が可能であった。3.噴火湾および陸奥湾で採集した18魚種326個体の仔稚魚の体幹部(消化管・卵嚢を除く)の脂肪酸分析を実施した。仔稚魚の主要脂肪酸はすべての個体に共通してDHA(18-32%),パルミチン酸(18-27%),EPA(4-19%),オクタデセン酸(7-12%),ステアリン酸(4-23%)の5種類であることが明らかとなった。4.上記の仔稚魚のDHA含有量(μg/個体)を算出し,仔稚魚を体長に応じて9個体ずつ分級した場合の変動係数(CV)を比較した。その結果,高い変動係数が2.4-3.1mmおよび4.4-5.2mmのマガレイ(CV0.6-1.0),4.8-6.0mmのカタクチイワシ(CV0.7-0.9)で認められた。また,イカナゴでは5.1mmのクラスを除いて全体的に低い値(CV0.2-0.5)であった。天然仔稚魚のDHA含有量は個体差が常に一定であるわけではなく,その差の大きくなる特定の発育段階があることが明らかとなった。
    文部科学省, 基盤研究(C), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 15580153
  • 複合多点状態計測によるベントス・稚魚分布密度の高精度推定法の開発
    科学研究費補助金(萌芽研究)
    2003年 - 2004年
    木村 修; 高津 哲也; 清水 晋
    1.袴形フレームの採集過程ビデオ録画式軽量ソリネット(ソリ部内幅100cm,全長130cm,全高125cm,重量約40kg,抗力約40kg)を設計・試作した。袋網は網口100cm×50cm,全長は400cmで,総ナイロンもじ網(8×8×140経)1脚約3mmである。ナイロンもじ網ならびに網口部補強帆布は柔軟性がないので,網口下部は直接着底する構造ではない。接地性を良くするため,起こしチェーンに捕集網地(ナイロンラッセルもじ網1脚約1mm)をつけた掃底着底具を網口下部に付加した。海底を照明するため,超高輝度白色LED(5W)2個を用いた自動点灯水中ライト(全長11cm×6cmφ,重量360g)を設計・試作した。2.水深100m前後の沖合域で,防水試験と試験撮影を行った。試作水中ライト2灯つけることにより,海底でもシャッター速度1/100s,感度18dBで小型デジタルカメラレコーダに鮮明なカラー映像を録画することができた。底質が泥では泥煙幕に隠れて網口映像を撮影することができなかったが,砂や砂礫では海水の透明度が高く,映像は鮮明であった。3.映像の画像処理系への取り込み,採集効率や距離換算手法を開発した。録画テープに記録されたタイムコードで映像を指定することにより,複数の着底曳網時の画像データを自動取得した。砂礫底での画像から,全長6cm程度の魚類やヒトデ類を容易に判別できたが,エビ類の判別は困難であった。現在,ビデオ画像を合成して,着底曳網した連続海底平面画像を作成中である。この画像から,採集効率,曳網距離の推定が可能になる。4.曳網速度によって,ソリネットの姿勢や接地状況等がどのように変化するか動作試験を実施した。船速を2knotとし,ワイヤー送出・巻き揚げ速度1m/sで投揚網し,ワイヤー送出速度0.5mで曳網した。向かえ潮では着底後にしゃくるような曳網速度の変動が表れ,曳網状態は充分に安定しないこともあったが,総じて着底時も,その後も良好な接地曳網状態を維持した。曳網中,ソリネットは岩礁に乗り上げたが,姿勢を崩すことなく岩礁を乗り越えて着底した。
    文部科学省, 萌芽研究, 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 15658055
  • 北海道津軽海峡域マコガレイ稚魚の摂餌に関する研究
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    1999年 - 2001年
    高橋 豊美; 高津 哲也; 中谷 敏邦
    マコガレイPleuronectes yokohamaeの生息北限にあたる北海道津軽海峡沿岸域において,仔稚魚の分布,餌生物環境,摂餌戦略,成長様式,被食を明らかにし,初期生残戦略の概要を解明した。1.浮遊仔魚は,函館湾湾口部の産卵場から沿岸の成育場に,季節風によって生じる吹送流の底層補償流によって輸送される。眼球移動仔魚は水深3-15mの海底に着底し,稚魚は水深5m前後まで接岸する。2.仔魚は主に有鐘繊毛虫類とワムシ類を,その後発育に伴ってかいあし類ノープリウスを捕食した。仔魚の捕食の成否は,餌密度よりも低水温による影響のほうが大きく,7.5℃は本種の再生産の北限を規定する水温と推定した。海底付近に分布する眼球移動仔魚は枝角目から底生性かいあし類ハルパクチクス目へと転換した。眼球移動中には,急速な形態変化に伴って捕食能力が低下した。3.稚魚は,交尾のために活発に動き回り目立ちやすいハルパクチクス目の雄を偏食した。標準体長30mmを超える稚魚は,ヨコエビ亜目,クーマ目,タナイス目などの小型底生性甲殻類や,多毛類を捕食した。4.仔稚魚は着底直後にエビジャコCrangon uritaiによって被食され,水温によって駆動される両者の時空間分布の重複が生残率の年変動に関与しているものと考えられる。5.エビジャコは主に夜間に稚魚を捕食し,稚魚よりも餌料価値の高いアミ目の密度によって,稚魚に対する捕食圧が大きく変化することが予想された。6.仔稚魚の扁平石と礫石の輪紋が日周輪であることを確認した。比較的流速の速い当海域で,マコガレイの生物量が高い理由は,沈性粘着卵,小型での変態の完了,津軽暖流による高水温にあると結論付けた。マコガレイの初期減耗要因は多様であり、いずれの要因が強く働くのか、今後とも継続して検討する必要がある。
    文部科学省, 基盤研究(C), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 11660172
  • Ecologies of marine-demersal fish eggs, larvae, and juveniles; Mechanisms of occurrences of dominant year classes of fishes.
    The Other Research Programs
    1992年
    競争的資金
■ 学術・社会貢献活動/その他
メディア報道