研究者データベース

西村 龍一(ニシムラ リユウイチ)
メディア・コミュニケーション研究院 メディア・コミュニケーション部門 メディア文化論分野
教授

基本情報

所属

  • メディア・コミュニケーション研究院 メディア・コミュニケーション部門 メディア文化論分野

職名

  • 教授

学位

  • 文学修士(東京大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 現代メディア文化論   

研究分野

  • 人文・社会 / ヨーロッパ文学

担当教育組織

所属学協会

  • 表象文化論学会   情報文化学会   北海道独文学会   日本独文学会   

研究活動情報

書籍

  • 想起と忘却のかたち-記憶のメディア文化研究
    西村 龍一, 西村美幸 (担当:共著範囲:「呼びかけと応答」-日系カナダ人アーティスト、シンディ・モチズキのアート・アニメーションにおける「記憶」の表現154-184)
    三元社 2017年03月

その他活動・業績

  • 軍艦の名前―『この世界の片隅に』における<記憶する現在>と不在の兄たち
    西村龍一 国際広報メディア・観光学ジャーナル (31) 93 -107 2020年12月 [査読無し][通常論文]
  • 認識の翻訳不可能性と作品の概念―ヴァルター・ベンヤミン『翻訳者の使命』をめぐって
    西村龍一 メディア・コミュニケーション研究 73 29 -52 2020年03月26日 [査読有り][通常論文]
  • 西村龍一 国際広報メディア・観光学ジャーナル (19) 3 -20 2014年09月 [査読有り]
     
    This paper examines two art animations of Japanese Canadianartist Cindy Mochizuki, The Oblivion and The Blind and Shiro Yagi,as typical postmodern autoethnographies. A Japanese Canadiansubject of memory which the artist sets up in these works manifestsa perspective of inherent others which has been internalized as aresult of the history and reality of Canadian society. The subject recallsJapan's past through its roots, but this perspective of inherent othersdisturbs the correspondence of the representations of memories tothe represented and gives rise to noises in the expressed memories.The subject responds through these noises to the one and same callof its ethnicity from the past of Japan.From the methodological point of view of its expressions,Shiro Yagi is characterized by its unique use of rotoscope. In this case,the photographic images which are rotoscoped are regarded asdocuments through which the past of the photographed people call,and the rotoscopes are responses to this call, thus they are memories.But the movement of the animated rotoscopes or of the cutoutpictures of them is very primitive and disturbs the representation ofthe natural movement. Thus rotoscoping of this work functions asvisual noises in the memories and so expresses the inherent others.
  • 情報の「人形」の形而上学-押井守のゴースト連作について
    表象 (3) 225 -242 2009年 [査読有り][通常論文]
  • 可能世界と非感覚的類似性―クリプキとベンヤミン
    国際広報メディア・言語文化部研究報告叢書60 偏在するメタファー―その原理と展開 76 -90 2005年 [査読無し][通常論文]
  • 情報論的な「均質化」と公共性―メイロウィッツ『場所感の喪失』について
    国際広報メディア・言語文化部研究報告叢書61 都市公共性と文学 80 -96 2005年 [査読無し][通常論文]
  • バーチャル・リアリティという現象と意識
    国際広報メディア・言語文化部研究報告叢書62 バーチャル・リアリティの力 3 -21 2005年 [査読無し][通常論文]
  • 西村 龍一 『国際広報メディア研究科・言語文化部研究報告叢書54 聴くことの時代』 54 77 -122 2003年 [査読無し][通常論文]
     
    聴くことの時代 (国際広報メディア研究科・言語文化部研究報告叢書 ; 54)
  • 『言語文化部研究報告叢書』<36>
    1999年 [査読無し][通常論文]
  • 『ドイツ文学』<103>
    1999年 [査読無し][通常論文]
  • バラーデに装われた単純さは批判的メディアとして機能しうるか?―『三文オペラ』にみるブレヒト・バラーデの現在性―
    西村龍一 北海道大学言語文化部研究報告叢書 (24) 147 -158 1998年03月 [査読無し][通常論文]
  • 『言語文化部研究報告叢書』<22>
    1998年 [査読無し][通常論文]
  • 「空想の建築- 『ガラスの鎖』 のユートピア」
    『言語文化部研究報告叢書17 イメージのはたらき イメージの力』 13 -29 1997年 [査読無し][通常論文]
  • 「隣接性の暴力―ハイナー・ミュラーの喩」
    『ユリイカ』 1996. 5 206 -213 1996年 [査読無し][通常論文]
  • 「メタファーの構造は何を意味しているか―メタファー研究会における一報告から」
    『ノルデン』 33 161 -175 1996年 [査読無し][通常論文]

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2019年03月 
    代表者 : 鈴木 純一, 西村 龍一, 山田 貞三, 吉田 徹也, 高橋 吉文, 梅津 眞
     
    本研究の成果は、「メタファー」という現象の特性規定に関し、意味論的な側面(「本義」と「転義」の差異)に基礎を置きつつも、機能論的な側面(「接続」と「切断」の相反する二重の役割)へと重心を移行させることでその展開可能性を広げたことにある。これによって、メタファーのメディア的なメカニズムを抽出すると同時に、社会学的「観察」概念(二次観察)との接続が可能となった。この理論的な成果と、具体的なテクストや作品等の分析結果とのフィードバックを繰り返した。このことにより、メタファーという意味の二重化がもたらす効果を、逆説や同語反復等をも取り込んでいくシステム理論と関連づけ、より明確な概念規定を可能にした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年04月 -2016年03月 
    代表者 : 堀田 真紀子, 玄 武岩, 西村 龍一, 田邉 鉄, 宇佐見 森吉, 川嵜 義和, 坂巻 正美, 富田 俊明, 常田 益代, 竹中 のぞみ, 原田 真見, 浜井 祐三子, 石橋 道大
     
    本研究は、文化の持つエンパワメント機能に注目し、地元北海道を中心に、小規模農業従事者、障害者、少数民族といった社会的、経済的弱者を主体にしたり、対象にした文化発信を研究。全員がイニシアティブを担える脱中心的な構造を持つものほど、当該者のエンパワメントにつながること、また地域の立場と、海外の類似事例の担い手との交流や、実践者と研究家の交流が、とくに効果的に働くことを明らかにすることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年04月 -2014年03月 
    代表者 : 鈴木 純一, 吉田 徹也, 高橋 吉文, 佐藤 拓夫, 石川 克知, 山田 貞三, 西村 龍一, 堀田 真紀子, 大木 文夫, 梅津 真
     
    本研究では、近現代の文学・批評・思想・美学等のテクスト・作品におけるメタファーという表現形態を、メディア(媒介)原理との関連で明らかにするとともに、芸術・文化・社会に関する領域で近年盛んに行われているメディア分析ならびにメディア論的テクスト分析の方法論が、その根底においてメタファー的な機能に支えられていることを検討した。素材に関しては、近現代のドイツ圏を中心にしつつも、宗教テクストや音楽記述、アート作品など幅広く分析し、その結果、形態は多様ではあるが、仮説として導入したメタファーとメディアの原理的相互依存関係(システム論的な接続と切断の二重機能)を多くのテクスト・作品に認めることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2008年 
    代表者 : 吉田 徹也, 高橋 吉文, 佐藤 拓夫, 石川 克知, 山田 貞三, 鈴木 純一, 西村 龍一, 堀田 真紀子, 安高 誠吾, 大木 文夫, 梅津 真
     
    本研究は、西欧思想の核心である「メタ思考」と、従来その表現技法として従属的に考えられてきた「メタファー」の関係を理論的に再検討し、後者の前者に対する意義を起源ないし根拠として捉え直すと同時に、その具体的な事例分析を近現代のドイツ語圏テクストを中心におこなった。その結果、「メタファー」は、その表現技法的な側面の背後に、「メタ思考」を誘発しい方向付ける機能をも有しい両者の関係は階層性によってではなくい相互性から捉える必要があるという知見を得た。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2004年 
    代表者 : 筑和 正格, 古賀 弘人, 長井 裕子, 鈴木 純一, 西村 龍一, 清水 賢一郎, 野坂 政司, 西川 克之
     
    本研究は、近代社会における「都市」と「公共圏」の関係を理論的に考察するとともに、その歴史的および具体的な現れ方を、近現代のアジア、アメリカ、ヨーロッパの文学テクストを主たる素材に検証することを目的とした。4年間の研究によって得られた知見は多岐に渡るが、主たるものを幾つかのテーマに分けて挙げておく。(1)「都市」と「公共圏」の原理的な関係性について。「異質なもの」相互の意味変換装置としての「都市」と「公共圏」の機能的同質性という当初の仮説は、理論的にも具体的にも確認することができた。この視点は、「情報」と「メディア」の集中化と現代「都市」の成立、「文芸的公共圏」の変容と「エディターシップ」のクローズアップ等の現象を理論的に解釈する際にも説得力をもつ。(2)文学等の具体的なテクストにおける「都市と公共圏」の成立と歴史的な推移の跡づけ。ヨーロッパ、アメリカ、アジアいずれにおいても社会的なコミュニケーションによる意味転換装置としての「都市と公共圏」のトポスは、明確に認められた(ミェンヘン、サンフランシスコ、北京、等)。(3)現代のメディア・情報社会における「都市と公共圏」再活性化の試み。「異質なるもの」を抽象的な「情報」に転換し、グローバルな「メディア」によって流通させる現代の社会的コミュニケーションに対抗する形で、具体的な空間に支えられた「公共圏」の再評価とその意識的な創設の試みも確認された。情報メディア化一辺倒とは異なる今後の「都市」の方向性として注目される。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2004年 
    代表者 : 佐藤 拓夫, 高橋 吉文, 吉田 徹也, 鈴木 純一, 西村 龍一, 堀田 真紀子
     
    本研究は、「テクスト」における「メタファー」という現象を普遍的な意味転換装置と捉え、その機能を「コミュニケーション」という現象の理論的な解釈に接続させること、また、近現代ドイツ語圏の思想・文学テクストにおける「メタファー」の特徴的な現われを具体的に検討することで、先に挙げた理論的な研究の妥当性を確認することを目的にした。4年間の研究によって得られた知見は多岐に渡るが、主たるものを幾つかのテーマに分けて挙げておく。(1)「メタファー」の意味転換機能の理論的展開について。様々な学問領域において重要な理論的展開をおこなう際に、メタファー的な意味の二重化作用を援用していることが確認された(例えばレイコフの認知論、情報工学におけるテクスト処理等)。これは「テクスト」の成立そのものが「メタファー」の意味転換機能と不可分であることを示唆しており、ブルーメンベルク、キットラー等の現代ドイツ思想家の問題意識と重なっている。(2)「メタファー」の「コミュニケーション」理論への接続について。本人が積極的に主張しているわけではないが、理論的関連性が極めて明確に認められるのがルーマンの社会システム論である。コミュニケーションを「情報・伝達・理解」選択の連続過程とする考え方は、意味論から言えばメタファー的な転換を基礎においており、「メタファー・テクスト・コミュニケーション」統一理論として最も説得力をもつ。(3)具体的なテクストによる理論のフィードバック。(2)と(3)で挙げた理論的な成果を、19世紀以降のドイツ語圏テクストによって具体的に検証する作業がおこなわれ、ゲーテからPopliteraturに至るまで様々な素材が「メタファー・テクスト・コミュニケーション」の関連で再解釈された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1997年 -1999年 
    代表者 : 高橋 吉文, 吉田 徹也, 石川 克知, 佐藤 拓夫, 吉田 徹也, 西村 龍一, 鈴木 純一, 高橋 吉文
     
    本研究の目的は、古典的修辞学の隠喩論の視点を再検討しつつ、メタファーという現象を現代の新しい理論から捉え直すことによって、その現代的な意味を考察すること、ならびに20世紀のドイツ文学を中心に具体的な事例研究をすることにあった。メタファーにおける意味の「ずれ」というものを基本的な観点としながら、アリストテレスからリクールに至る古典的理論および現代ドイツ文学・美学における隠喩現象の再整理を進める一方,これらが認知理論,コンピュータにおける情報処理技術,オートポイエーシス等のシステム論などの現代諸理論の文脈においていかなる意味と可能性を持つのかについての研究を進めた。その結果、各分担者の研究領域において様々な観点から多くの成果が得られるに至った。まず,古典的な隠喩論の文脈からいえば,中性から現代に至る新たな隠喩史としての光/自然のトポス論,リクールの隠喩論における意味の生成機能と字義という概念装置の有効性批判,ムジルやプルーストに見られる比喩表現の新たな境界設定の可能性,ベンヤミンのアレゴリー論のメタファー機能からの読み直し等、また20世紀美学の隠喩現象については,ダダイズムの隠喩的意味生成論、美術における隠喩,寓意,アレゴリーという技法の新たな関係性の解析等、最後に現代諸理論との直接的な関係性の研究成果として,ルーマンの社会システム論における意味概念とメタファー機能の同一性の分析,認知過程における隠喩的転義機能の重要性、コンピュータにおけるメタファー的記号処理過程の分析、デリダの新しい記号論における隠喩の両義佳の解読,ハーバマスのコミュニケーション理論における合意形成とメタファーの役割等を挙げることができる。なおこれらの研究は研究成果報告論集『メタファー-現代の諸理論からの考察』としてまとめられているので,詳細はそちらを参照されたい。
  • 知覚複製メディアの現代文化への影響

教育活動情報

主要な担当授業

  • メディア文化と表象
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : メディア、表象、文化、映像、ジェンダー、マイノリティ、越境、ミュージアム
  • 現代メディア文化論演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : アニメ・マシーン、庵野秀明、ラマール、アニメ理論
  • 研究倫理と手法
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : 研究倫理、研究手法、引用、研究協力者、質的研究
  • ドイツ語Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
  • ドイツ語Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ドイツ語 ドイツ文化とドイツ社会
  • ドイツ語Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ドイツ語、ドイツ社会・文化
  • ドイツ語Ⅱ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ドイツ語、ドイツ社会・文化 


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