研究者データベース

長縄 宣博(ナガナワ ノリヒロ)
スラブ・ユーラシア研究センター
教授

基本情報

所属

  • スラブ・ユーラシア研究センター

職名

  • 教授

学位

  • 博士(学術)(東京大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 30451389

J-Global ID

プロフィール

  • 1999年3月 東京大学文学部歴史文化学科東洋史学専修課程 卒業

    1999年4月 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程 進学

    2001年4月 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程 進学

    2001年9月 文部科学省アジア諸国等派遣留学生としてロシアに留学

    2005年4月 日本学術振興会特別研究員 (DC2)

    2006年3月 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程 単位取得退学

    日本学術振興会特別研究員 (PD)

    2007年4月 北海道大学スラブ研究センターに、COE研究員

    2007年6月 東京大学より博士号(学術)取得

    2007年8月 現職

研究キーワード

  • イスラーム   帝国   ロシア   東洋史   巡礼   地域研究   オスマン帝国   ロシア史   比較研究   モビリティ   中央ユーラシア   越境   チベット仏教   河川文化圏   ユダヤ教   国際研究者交流   エストニア・ラトヴィア   チペット仏教   フィンランド   空間表象   大学   カフカース   ロシア帝国   民族知識人   ポーランド   東西文化論   正教   シャマニズム   ロシア文化   宗教   

研究分野

  • 人文・社会 / アジア史、アフリカ史
  • 人文・社会 / 史学一般
  • 人文・社会 / 地域研究
  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史

職歴

  • 2017年10月 - 現在 北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター 教授
  • 2007年08月 - 2017年09月 北海道大学 スラブ研究センター 准教授

研究活動情報

論文

  • Grazhdanskaia voina kak tsivilizatorskaia missiia: Rol’ tatarskikh politrabotnikov Krasnoi armii v Turkestane
    Norihiro Naganawa
    Grazhdanskaia voina v Rossii: Zhizn’ v epokhu sotsial’nykh eksperimentov i voennykh ispytanii, 1917-1922 (St. Petersburg: Nestor-Istoriia, 2020) 417 - 435 2020年 [査読無し][招待有り]
  • Norihiro Naganawa
    AB IMPERIO-STUDIES OF NEW IMPERIAL HISTORY AND NATIONALISM IN THE POST-SOVIET SPACE 1 164 - 196 2020年 [査読有り][通常論文]
     
    Drawing on the accounts of Tatar soldiers and Muslim chaplains as well as the Tatar press, this article probes the ways in which the Russo-Turkish War, Russo-Japanese War, and the Balkan Wars shaped Volga-Ural Muslim literati discourse concerning citizenship, the nation's body and soul, and its fates in a growingly violent world order. It concludes that all these elements were crucial to Tatar political workers of the Red Army for finding solutions to their coreligionists' sufferings from the imperialist wars in Bolshevik class universalism, which drove their fellow soldiers from the Great War to the Civil War.
  • Norihiro Naganawa
    RELIGION STATE & SOCIETY 47 3 307 - 324 2019年05月 [査読有り][通常論文]
     
    This article explores a barely addressed but crucial element of Muslim politics in contemporary Russia: hajj logistics and its repercussions in Muslim communities. Focusing on Tatarstan, Dagestan and the annexed Crimea, I first introduce the actors orchestrating the Russian hajj, encompassing coordination with the Muslim Spiritual Boards and tour companies, transportation, medical care and distribution of the hajj quota annually provided by Saudi Arabia. I then illustrate the politics of quota distribution and the dynamics of the hajj market. While Islamic leaders definitely need the state's increasing support and mediation, central and regional administrations also attempt to demarcate their own sphere of commitment to Muslim citizens' sacred journey, often invoking the separation of state and religion. Nonetheless it is Muslim citizens searching for the optimal price and service for the holiest journey who shape Russia's hajj market and the politics of the quota across Tatarstan, Dagestan and the Crimea.
  • 帝国の協力者か攪乱者か:ロシア帝国のタタール人の場合
    長縄宣博
    野田仁、小松久男編著『近代中央ユーラシアの眺望』山川出版社、2019年 287 - 304 2019年 [査読有り][招待有り]
  • 「ロシア・ムスリム」の出現
    長縄宣博
    小松久男編『1905年:革命のうねりと連帯の夢(歴史の転換期10)』山川出版社、2019年 92 - 145 2019年 [査読有り][招待有り]
  • Designs for Dâr al-Islâm: Religious Freedom and the Emergence of a Muslim Public Sphere, 1905-1916
    Norihiro Naganawa
    Randall A. Poole and Paul W. Werth, eds., Religious Freedom in Modern Russia, Kritika Historical Studies Series (Pittsburgh: University of Pittsburgh Press, 2018) 160 - 181 2018年 [査読有り][招待有り]
  • Norihiro Naganawa
    KRITIKA-EXPLORATIONS IN RUSSIAN AND EURASIAN HISTORY 18 2 417 - 436 2017年05月 [査読有り][通常論文]
  • 反帝国主義の帝国:イスラーム世界に連なるソヴィエト・ロシア
    長縄宣博
    宇山智彦編『越境する革命と民族(ロシア革命とソ連の世紀5)』岩波書店、2017年 179 - 203 2017年 [査読有り][招待有り]
  • A Civil Society in a Confessional State? Muslim Philanthropy in the Volga-Urals Region
    Norihiro Naganawa
    Adele Lindenmeyr, Christopher Read, and Peter Waldron, eds., Russia’s Home Front, 1914-1922, Book 2: The Experience of War and Revolution (Bloomington: Slavica Publishers, 2016) 59 - 78 2016年 [査読有り][招待有り]
  • イスラーム教育ネットワークの形成と変容:19世紀から20世紀初頭のヴォルガ・ウラル地域
    長縄宣博
    橋本伸也編『ロシア帝国の民族知識人:大学・学知・ネットワーク』昭和堂、2014年 294 - 316 2014年 [査読無し][招待有り]
  • 近代帝国の統治とイスラームの相互連関:ロシア帝国の場合
    秋田茂、桃木至朗編『グローバルヒストリーと帝国』大阪大学出版会 158 - 184 2013年 [査読無し][招待有り]
  • ロシア・ムスリムがみた20世紀初頭のオスマン帝国:ファーティフ・ケリミー『イスタンブルの手紙』を読む
    長縄宣博
    中嶋毅編『新史料で読むロシア史』山川出版社、2013年 92 - 110 2013年 [査読有り][招待有り]
  • Norihiro Naganawa
    SLAVIC REVIEW 71 1 25 - + 2012年04月 [査読有り][通常論文]
     
    This article demonstrates that it was the public sphere shaped by the Kazan city duma and the local press, rather than the tsarist state alone, that strengthened Muslim identity among the urban Tatars. Norihiro Naganawa argues that the invocation of the empire's ruling principle of religious tolerance split the duma along confessional lines and undermined its arbitrating role. He also examines the political discussions among the local Tatar intellectuals over the timing and meaning of Islamic holidays. While the Spiritual Assembly, the long-standing hub of Muslim-state interaction, provided leverage for the mullahs in their efforts to maintain a secure domain for religion, this security dissipated as it became entangled in the competition for authority among increasingly numerous actors speaking for Islam and nation. Naganawa also suggests that late imperial Russia was confronted by the profound theoretical challenge of religious pluralism, to which not tsarism, nor liberal democracy, nor secularism had or have easy answers.
  • 総力戦のなかのムスリム社会と公共圏:20世紀初頭のヴォルガ・ウラル地域を中心に
    長縄宣博
    塩川伸明、小松久男、沼野充義、松井康浩編『ユーラシア世界4公共圏と親密圏』東京大学出版会、2012年 71 - 96 2012年 [査読有り][招待有り]
  • The Hajj Making Geopolitics, Empire, and Local Politics: A View from the Volga-Ural Region at the Turn of the Nineteenth and Twentieth Centuries
    Norihiro Naganawa
    Alexandre Papas, Thomas Welsford, and Thierry Zarcone, eds, Central Asian Pilgrims: Hajj Routes and Pious Visits between Central Asia and the Hijaz (Berlin: Klaus Schwarz Verlag, 2012) 168 - 198 2012年 [査読有り][招待有り]
  • 長縄 宣博
    イスラム世界 73 1 - 27 日本イスラム協会 2009年09月 [査読有り][通常論文]
  • ロシア帝国のムスリムにとっての制度・地域・越境:タタール人の場合
    長縄宣博
    宇山智彦編『講座スラブ・ユーラシア学』 2 258 - 279 2008年 [査読有り][招待有り]
  • Maktab or School? Introduction of Universal Primary Education among the Volga-Ural Muslims
    Norihiro Naganawa
    T. Uyama, ed., Empire, Islam and Politics in Central Eurasia 65 - 97 2007年 [査読有り][招待有り]
  • Islam and Empire Observed: Muslims in the Volga-Ural Region after the 1905 Revolution
    Norihiro Naganawa
    K. Matsuzato, ed., Imperiology: From Empirical Knowledge to Discussing the Russian Empire 68 - 84 2007年 [査読無し][招待有り]
  • Molding the Muslim Community through the Tsarist Administration: Mahalla under the Jurisdiction of the Orenburg Mohammedan Spiritual Assembly after 1905
    Norihiro Naganawa
    Acta Slavica Iaponica 23 2006年04月 [査読有り][通常論文]
  • 長縄 宣博
    「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集 0 5 1 - 19 北海道大学スラブ研究センター 2004年12月 [査読有り][通常論文]
  • 長縄 宣博
    スラヴ研究 50 33 - 59 北海道大学スラブ研究センター 2003年 [査読有り][通常論文]
  • 長縄 宣博
    年報地域文化研究 0 3 253 - 270 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 1999年 [査読有り][通常論文]

書籍

その他活動・業績

受賞

  • 2019年07月 三島海雲記念財団 三島海雲学術賞

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 暴力による民主主義の20世紀:トランスナショナルヒストリーの試み
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2023年03月 
    代表者 : 長縄 宣博, 佐原 哲也, 山根 聡, 草野 大希, ガンバ ガナ
     
    初年度は、研究代表者・分担者が7月と2月の定例の研究会でこれまでの研究と今取り組んでいる課題について報告をして相互の理解を深め、トランスナショナルヒストリーとして20世紀を描く教科書の章立てを構想した。その結果、1)帝国秩序への抵抗(1870年代から1920年代初頭)、2)反帝国主義の時代の国民形成(戦間期から冷戦期へ)、3)拡散する戦闘的イスラーム主義者(1979年以降)という軸を設定することが確認された。 資料調査と成果発表も概ねこの三つの軸に沿って行われた。長縄は、ロシアのモスクワとオレンブルグで革命・内戦期の赤軍におけるムスリム部隊の編成について史料調査を行い、とりわけタタール人の露土戦争、日露戦争、第一次世界大戦の経験が赤軍内にいかに持ち込まれたのかについて、兵士の手記などを読み解く報告を北米のスラブ・ユーラシア学会で行った(上記1)の軸に相当)。山根は、パキスタンのラーホールにあるジャマーアテ・イスラーミー(イスラーム党)本部の図書館にて、党創設者で現代イスラーム復興運動の代表的な思想家とされるアブル・アアラー・マウドゥーディー(1903-79)の著作について、世界の諸言語に翻訳された書籍を調査した(上記2)の軸に相当)。佐原は、2014年に端を発する中東とEUとの危機の連動を難民とそれを取り巻く社会から考察すべく、トルコ、マケドニア、ギリシャ、セルビア、ブルガリアで調査を行った(上記3)の軸に相当)。草野は、日本国際政治学会2018年度研究大会で、第一次世界大戦期の米国による対中南米軍事介入について報告し(上記1)の軸に相当)、『中東研究』誌に現在の中東における米国の政策に関する論文を発表した(上記3)の軸に相当)。これらの資料調査と成果発表によって、「長い20世紀」の民主主義と暴力との関係を考察する準備が整えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 長縄 宣博
     
    本研究は、タタール人革命家でソヴィエト外交官のカリム・ハキーモフ(1892-1937)の伝記的研究を通じて、中央アジアの内戦で「反帝国主義」のスローガンを掲げ現地民の支持を得ようとしたボリシェヴィキの奮闘こそが、初期ソヴィエト外交(とくに対イラン、サウジアラビア、イエメン)を形作ったことを解明した。しかも、「反帝国主義の帝国」ソ連を支えた制度や実践が、実は帝政期からの遺産に多くを負っていたことも明らかになった。本研究は、モスクワ、ウファ、ロンドンの文書館を中心に未公刊史料を博捜することで新しい研究領域を開拓し、関連する国外の研究者とも協力しながら、積極的に成果を海外に発信した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    研究期間 : 2008年11月 -2014年03月 
    代表者 : 田畑 伸一郎, 唐 亮, 岩下 明裕, 宇山 智彦, 上垣 彰, 山根 聡, 望月 哲男, 松里 公孝, 長縄 宣博
     
    1.新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」の日本語での成果は,ミネルヴァ書房から全6巻のシリーズとして刊行される予定であり,平成24年度に2巻発行していたが,平成25年度にも岩下明裕編『ユーラシア国際秩序の再編』と望月哲男編『ユーラシア地域大国の文化表象』の2巻を刊行した。 2.本新学術領域研究の英語での成果は,Routledge社から田畑伸一郎を編者とし,Eurasia’s Regional Powers Compared - China, India, Russiaというタイトルで,全14章から成る本として刊行することが決まった。執筆者は本新学術領域研究の6つの計画研究の研究代表者,研究分担者などである。そのための原稿の執筆を行い,ほとんどの原稿が3月末までに提出された。 3.本新学術領域研究の成果を,日本,中国,韓国の研究者による第5回スラブ・ユーラシア研究東アジア学会(2013年8月9~10日,大阪法経大学)をはじめとするいくつかの学会等で報告することを支援した。 4.本新学術領域研究の成果を,経済の領域における成果を中心に,国立大学附置研究所・センター長会議第3部会シンポジウム「比較研究の愉しみ」(2013年10月4日,北海道大学)で発表した。 5.本新学術領域研究において2010年に行った国際シンポジウムの成果を,Comparative Studies on Regional Powers, No. 14として刊行した。また,本研究の支援を受けて実施された言語学の領域における研究の成果をSlavic Eurasian Studies, No. 26として刊行した。 6.本新学術領域研究は,世界諸地域の研究に関わる研究組織、教育組織、学会などをつないで, 情報交換や研究活動を進めるネットワーク組織である地域研究コンソーシアムから,第3回(2013年度)地域研究コンソーシアム研究企画賞を受賞した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 長縄 宣博
     
    本研究は、ロシア帝政末期のメッカ巡礼をめぐる政治を扱った。その際、ヴォルガ川とウラル山脈に挟まれた地域のムスリム社会に着目し、国際規範や地政学などのグローバルな文脈、帝国の政策立案過程、ローカルな共同体での巡礼者の位相という三層の相関を分析した。その国際的な成果は、ロシア・イスラーム研究と中東研究との非対称性を克服し、帝国論、中央ユーラシア研究、イスラーム地域研究との対話を促すことに貢献した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    研究期間 : 2008年 -2012年 
    代表者 : 山根 聡, 長縄 宣博, 王 柯, 岡 奈津子, 古谷 大輔, 山口 昭彦, 大石 高志, シンジルト, 吉村 貴之, 小松 久恵
     
    本研究課題では、地域大国の比較研究を中心軸に捉えつつ、異なるディシプリンながらも、地域大国の周縁的存在を研究する点で一致する研究者によって、地域大国のマイノリティとしてのムスリム、移住者、特定の一族など、周縁に置かれるがゆえに中心(大国)を意識する事例を取り上げた。この中で国際シンポジウム主催を1回、共催を2回行った。また国際会議を3回、研究会を25回以上開催し、この期間内に発表した論文も60点を超えた。2013年度には成果を公刊する予定であり、異なる地域を研究対象とする研究者の交流が、研究分野での未開拓分野を明らかにし、今後の研究の深化に大きく貢献することができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 長縄 宣博
     
    本研究は、ロシア帝国南部辺境のムスリム政策を取り上げ、そこで展開される帝国間関係と現地のムスリム社会との相関をシステムとして説明しようとするものだった。その際、ロシア帝国とオスマン帝国を往来する巡礼者等に特に着目した。それは従来、非対称性が著しかった、ロシア帝国のイスラーム研究と中東研究との接合を目指すものだった。このような観点の研究は、北米の研究者が最先端にいるので、この萌芽的な研究を発展させるために、彼らと活発に議論を行い、研究者ネットワークを構築した。
  • ロシア帝国末期におけるムスリム社会と国家制度との相互関係(1905-1917)
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 長縄 宣博
     
    平成18年度は、研究課題の完遂に加え、それを新たな研究課題の礎にすべく、自分の研究をより広い文脈に位置付けるように努めた。私の研究課題は、20世紀初頭のヴォルガ・ウラル地域における、(1)帝国の法とムスリム共同体形成との関係、(2)地方自治体とムスリムとの協力関係、(3)戦時のムスリム社会の三本柱で構成されていた。昨年度は、とくに(2)と(3)に重点が置かれた。(2)に関して1年目は、ゼムストヴォと義務教育を扱ったが、昨年度は、都市の自治、とくにカザン市会と現地のムスリム社会との相互関係を明らかにした。具体的には、商業地区でムスリムの祭日を容認するか否かをめぐる論争を分析した。(3)に関しては、1)ムスリム兵士の信仰生活を維持するために政府が示した対策を跡付け、2)第一次大戦時のムスリムによる慈善活動の組織化を分析した。 私の研究は、(1)で司法改革、(2)で義務教育、(3)で国民皆兵制に着目したように、国民国家建設の道具になりうる制度とムスリム社会との相関も射程に収めていた。従来、ロシア帝国の弱さは、「公民的ナショナリズム」を構築できなかったことに求められてきた。しかし私の研究は、ロシア帝国の近代化が、多種多様な差異の制度化でもあったことを強調し、その制度化が、国家とムスリムとの交渉を深化させていたことを明らかにした。ヴォルガ・ウラル地域のムスリムは、ムスリムとして生きることによってすでに、帝国統合のコスモロジーの不可分の一角を成していたのである。 昨年11月に、アメリカ・スラヴ研究推進協会の年次大会に出席して、一国完結型のロシア帝国研究が、帝国間関係論の中で大きな変容を遂げつつあることを痛感した。こうして私の関心は、ロシア帝国のムスリム統治機構と対外政策との連関に移ってきた。2月にモスクワとペテルブルグで二週間行なった資料調査の目的は、ヴォルガ・ウラル地域についてこれまで得た知見と上記の新しい関心をつなぐ上で重要な文献を集めることにあった。

教育活動情報

主要な担当授業

  • 博士論文指導特殊演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 博士後期課程
    開講学部 : 文学研究科
  • スラブ・ユーラシア総合研究特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : 旧ソ連・東欧、地域研究、プレゼンテーション、討論の技法
  • 博士論文指導特殊演習Ⅰ
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 博士後期課程
    開講学部 : 文学院
  • スラブ社会文化論総合特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : 旧ソ連・東欧、地域研究、プレゼンテーション、討論の技法
  • 修士論文・特定課題指導特殊演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
  • スラブ・ユーラシア文化研究特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : ロシア ソ連 帝国 抵抗運動 
  • 修士論文・特定課題指導特殊演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
  • スラブ・ユーラシア文化研究特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : ユーラシア 帝国 ナショナリズム 宗教 ソ連
  • スラブ地域文化論特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : ロシア ソ連 帝国 抵抗運動 
  • スラブ地域文化論特別演習
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : ユーラシア 帝国 ナショナリズム 宗教 ソ連
  • スラブ・ユーラシア総合研究特殊講義
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学院
    キーワード : スラブ・ユーラシア、地域研究、学際研究、方法論、論文の書き方
  • スラブ社会文化論特殊講義
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 文学研究科
    キーワード : スラブ・ユーラシア、地域研究、学際研究、方法論、論文の書き方
  • 人間と文化
    開講年度 : 2019年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ロシア、ソ連、帝国、世界史、宗教、ナショナリズム、異文化理解


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