研究者データベース

濵井 祐三子(ハマイ ユミコ)
メディア・コミュニケーション研究院 メディア・コミュニケーション部門 メディア文化論分野
教授

基本情報

通称等の別名

    浜井 祐三子

所属

  • メディア・コミュニケーション研究院 メディア・コミュニケーション部門 メディア文化論分野

職名

  • 教授

学位

  • 修士(学術)(東京大学)
  • 修士(ウォリック大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 現代史   イギリス   移民   統合   エスニシティ   社会統合   ナショナル・アイデンティティ   人種   人種差別   帝国主義   ブリティッシュネス   イングリッシュネス   地域研究   British History (Area Studies)   

研究分野

  • 人文・社会 / 地域研究
  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史

担当教育組織

職歴

  • 2020年04月 - 現在 北海道大学 教授
  • 2004年04月 - 2020年03月 北海道大学 准教授
  • 2000年10月 - 2004年03月 北海道大学 講師
  • 1999年04月 - 2000年10月 東京大学大学院助手
  • 1998年 - 1999年 University of Tokyo, Research Assistant

学歴

  • 1994年04月 - 1999年03月   東京大学   総合文化研究科   地域文化研究
  •         - 1999年   東京大学
  • 1988年04月 - 1992年03月   東京大学   教養学部   教養
  •         - 1992年   東京大学

所属学協会

  • 日本マスコミ学会   日本国際政治学会   西洋史学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 山口, みどり, 弓削, 尚子, 後藤, 絵美, 長, 志珠絵, 石川, 照子 (担当:分担執筆範囲:移民とジェンダー)
    ミネルヴァ書房 2023年06月 (ISBN: 9784623093502) viii, 303p
  • エリック・ホブズボーム:歴史の中の人生(上・下)
    木畑洋一, 原田真見, 渡辺愛子, 芝崎祐典, 浜井祐三子, 古泉達矢 (担当:共訳範囲:第7章および第8章(下巻71〜201ページ))
    岩波書店 2021年07月
  • 食から描くインド:近現代の社会変容とアイデンティティ
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:一口ごとに、故郷(ホーム)に帰る:イギリスの南アジア系移民マイノリティの紡ぐ食の記憶と帰属の物語)
    春風社 2019年02月
  • よくわかるイギリス近現代史
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:「移民の国」イギリス)
    ミネルヴァ書房 2018年06月
  • ヨーロッパ・デモクラシー:危機と転換
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:排外主義とメディア:イギリスのEU残留・離脱国民投票から考える)
    岩波書店 2018年04月
  • インド文化事典
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:イギリスの「国民食」カレー)
    丸善 2018年01月
  • 想起と忘却のかたち:記憶のメディア文化研究
    浜井 祐三子 (担当:編者(編著者)範囲:序章および第2章「記憶は誰のものか?:多文化社会イギリスにおける「記憶」と「歴史」」)
    三元社 2017年03月
  • イギリスの歴史を知るための50章
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:イギリスにおける人種差別問題)
    明石書店 2016年12月
  • 近現代イギリス移民の歴史
    パニコス・パナイー著, 浜井祐三子, 溝上宏美訳 (担当:共訳範囲:序章、第1〜3章、第6〜7章)
    人文書院 2016年05月
  • イギリス文化事典
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:「移民事情ー多民族・多文化国家イギリス」および「レイシズム」)
    丸善出版 2014年11月
  • コモンウェルスとは何か:ポスト帝国時代のソフトパワー
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:兄弟よ、立ち入るなかれ:「多人種のコモンウェルス」とイギリスへの入移民)
    ミネルヴァ書房 2014年07月
  • 近代イギリスの歴史
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:「近現代イギリスと移民」)
    ミネルヴァ書房 2011年
  • 帝国の長い影
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:「『帝国の残滓』:ウガンダからのアジア人流入とイギリス政府」)
    ミネルヴァ書房 2010年
  • 現代世界とイギリス帝国
    浜井 祐三子 (担当:分担執筆範囲:「多民族・多文化国家イギリス」)
    ミネルヴァ書房 2007年
  • イギリスにおけるマイノリティの表象 : 「人種」・多文化主義とメディア
    浜井 祐三子 (担当:単著)
    三元社 2004年 (ISBN: 4883031403)

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 長谷川 貴彦, 小関 隆, 岩下 誠, 梅垣 千尋, 市橋 秀夫, 尹 慧瑛, 浜井 祐三子
     
    2019年度は、基礎的文献の把握と海外調査に基づく個別研究の報告を目的とした研究会を2回ほど開催した。夏の研究会は、2019年 8月 27 -28日に北海道大学にておこない、 市橋が1970年代の「若者と犯罪」に関する報告 を、長谷川が1970年代の福祉と貧困に関わる非営利団体の活動についての報告、小関が1960年代との関連で1970年代を論じる報告をおこなった。報告タイトルは以下の通り。 報告1 小関 隆「1960年代はサッチャリズムを呼び出したのか?」、 報告2 市橋 秀夫「1970年代イギリスにおける男性同性愛者の当事者運動 :研究の動向紹介とサッチャリズムへの影響の検討」、 報告 3 長谷川 貴彦「戦後史の転換:1970年代の都市問題に焦点を当てて」。 冬の研究会は、2020年 2月 22 日(土)に、青山学院大学渋谷キャンパスでおこない、浜井祐三子は1970年代イギリス極右勢力による 移民排斥の動きに対抗した市民運動について、中央政府・地方自治体の公的資料、メディア資料、当時の運動に参加した人々/その周辺にいた 人々の口述資料等の調査に元づいた報告をおこない、岩下誠は、ロンドンの学校で生じた紛争に焦点を当て、1970年代の社会構造・階級構造の再編過程における社会意識の表出のあり方を検討した。 報告タイトルは以下のとおり。報告1 浜井祐三子「1970年代イギリスにおける「人種」」、報告2 岩下 誠「ウィリアム・ティンデール校事件再訪(2)―オールド報告書(1976年6月)を読む」。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年07月 -2020年03月 
    代表者 : 若松 邦弘, 佐久間 孝正, 工藤 正子, 浜井 祐三子
     
    本研究では、イギリスにおける人種・民族間の共生を図る取り組みとしてのコミュニティ関係モデルについて、その実践における課題と改革の論点を明らかにした。この政策モデルは集団間の平穏な関係の維持を念頭に差別事案の調停や啓蒙活動を重視するもので、1960年代に人種・民族的な摩擦や暴動の頻発を背景に確立した。その取り組みは摩擦回避・関係調整のモデルとして各国で評価されてきたが、イギリス国内では、とくにアジア系住民への対処のなかで、「失敗」も指摘されるようになった。研究ではその要因として、教育・社会政策との接合の弱さ、次第に台頭した「統合」への関心がもたらした矛盾を、具体的な政策展開に即して明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年04月 -2016年03月 
    代表者 : 井坂 理穂, 山根 聡, 篠田 隆, 長谷川 まゆ帆, 浜井 祐三子, 加納 和雄
     
    本研究は、近現代インドにおける食文化をめぐる諸変化が、地域、宗教、カースト、ジェンダー、階級などにもとづくアイデンティティや、インドというネーション概念の構築・再構築過程とどのように関わりあっているのかを、文献資料や現地調査をもとに、具体的な事例に焦点を当てながら明らかにした。本研究の成果は国内外の学会で報告され、これらを契機として、日本・インド両国の研究者により、南アジアにおける食と身体をめぐる認識を検討するための新たな共同研究が発足した。また、論文集をとりまとめる作業が現在進行している。この他、インドの食文化史に関する連載を一般誌に寄稿するなど、広範な読者に向けた成果の発信も行っている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年04月 -2016年03月 
    代表者 : 堀田 真紀子, 玄 武岩, 西村 龍一, 田邉 鉄, 宇佐見 森吉, 川嵜 義和, 坂巻 正美, 富田 俊明, 常田 益代, 竹中 のぞみ, 原田 真見, 浜井 祐三子, 石橋 道大
     
    本研究は、文化の持つエンパワメント機能に注目し、地元北海道を中心に、小規模農業従事者、障害者、少数民族といった社会的、経済的弱者を主体にしたり、対象にした文化発信を研究。全員がイニシアティブを担える脱中心的な構造を持つものほど、当該者のエンパワメントにつながること、また地域の立場と、海外の類似事例の担い手との交流や、実践者と研究家の交流が、とくに効果的に働くことを明らかにすることができた。
  • 「帝国とコモンウェルスの総合的研究――国際秩序形成機能を中心に」
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B)):
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 山本 正
  • 「ヴィクトリア朝以降の英国ナショナル・アイデンティティ構築に関する融合的研究」
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B)):
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 丹治 愛
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2011年 -2011年 
    代表者 : 浜井 祐三子
     
    本研究では、旧植民地からの移民流入を背景に、「国内問題」としての「人種問題」への認識を強めつつあったイギリス社会において、主に国内に目を向ける「反人種主義運動」と国外(かつての植民地である南アフリカ)の人種主義に反対する「反アパルトヘイト運動」のつながりを1950年代から1970年代を中心に検証した。特に後者が同時期に「反人種主義運動」への機運を高めつつあったブラック・コミュニティとの連携を積極的に進められなかった背景として、運動を主導した「白人リベラル」層にとっての国内問題への認識のあり方を一つの要因として指摘している。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 浜井 祐三子
     
    本研究では、移民統合政策の枠組みとしての人種関係政策が、特にとの初期、1965年と1968年の人種関係法の成立過程において、どのような発展を見たのかについて明らかにしている。1965年法は政治的妥協であるとともに、法的手段により国内の人種関係における秩序をいかに維持するかということに対しての異なる考えをつぎはぎするような形で成立し、その後わずか3年後に、1968年法による改正を受けねばならなかった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2003年 -2006年 
    代表者 : 草光 俊雄, 山本 史郎, 浜井 祐三子, 中尾 まさみ, 丹治 愛, 木畑 洋一, 橋本 尚江, 草光 俊雄
     
    本研究の目的は、後期ヴィクトリア朝からエドワード朝あたりにかけて成立した、田園主義的価値観を基盤としたイングリッシュネスという概念が、どのような歴史的コンテクストのなかで、どのような他の概念(ブリティッシュネス、コスモポリタニズムのような)との関連のなかで生じてきたか、を追跡することをとおして、イングリッシュネス概念の特質を明らかにしようとすることであった。 4年間の研究をとおして確認しえたことは、この時代のイングリッシュネス概念というのは、18世紀後半以降の産業革命とそれに起因する都市化の拡大という現象と、大英帝国の帝国主義的拡大とそれによる民族と文化の多様化という現象とが契機となって形成された反動的メンタリティであり、それぞれ都市化の反動としての田園への回帰(「土地へ還れ」)と、大英帝国の拡大の反動としての「小英国主義」という傾向を帯びつつ、文化的に構築された概念だったということである。 そしてそれはまた、グレート・ブリテン・アンド・アイルランド連合王国成立以後、ヴィクトリア朝のなかで進んでいた国民国家的ナショナリズムの展開(「想像の共同体」という問題)と深く関わった政治的に構築された概念でもある。その意味でそれは、OEDやDNBといった大きな辞典・事典の編纂・英文学のカノンおよび英文学の研究方法の成立、国家的英雄の銅像の建立といった現象とも関わる問題だった。 そのようなものとして、この主題は18世紀後半以降の政治的・経済的・社会的・文化的な多様な動向と関連させて研究しなければならないものであり、それがまさにわれわれが文学と歴史の学際的研究をめざしたゆえんである。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 浜井 祐三子
     
    イギリス政府は移民流入への世論の反発に後押しされる形で、1962年、それまでの植民地や英連邦の住民を含む全ての「イギリス臣民」に自由な入国を保証する入国管理制度を廃止し、入国希望者のパスポートの発行元によって入国管理を行う制度を同年の英連邦移民法によって導入した。これは全ての「イギリス臣民」は「母なる国イギリス」に入国する権利を有するという1948年イギリス国籍法によって確認されたグローバルな「ブリティッシュネス」概念のあり方を覆すものであり、そこでは旧英連邦(白人入植地)も新英連邦(「有色人種」が居住する旧植民地)も区別されなかった。しかし従来グローバルな「ブリティッシュネス」と並存してあった「白人性」と分かちがたく結びついた狭義の、排他的な「ブリティッシュネス」概念は62年の移民法による対応を決定的に遅延させた(50年代には、旧英連邦からの人の流れを妨げることには大きな抵抗があった)し、国籍法の改正ではなく移民法の改正によって「真のイギリス人」を定義するというやり方は後々にまで影響を及ぼす結果となった。 1960年代後半から1970年代前半にかけて、イギリス政府はイギリス連合王国政府発行のパスポートを保持し、1962年英連邦移民法によって流入を阻止できない東アフリカ諸国からのアジア系住民の流入問題に直面したが、結果、国民世論に配慮する形で1968および1971年の相次ぐ移民法改正に踏み切ることとなった。そこでは血統主義的な「パトリアリティ」という概念が導入され、「ブリティッシュネス」は再び、「白人性」との分かちがたい繋がりを浮かび上がらせることになった。1972年のウガンダ難民危機のような事例では、ウガンダからのアジア人の受け入れをめぐる議論において従来の「帝国の責任」から生じるものというよりも難民に対する「人道的な救援」としての意味合いが強調されることで、イギリス政府の対応は寛容であると評価されたが、「ブリティッシュネス」概念の曖昧さによって生じた国籍法と移民法の齟齬は1981年国籍法の改正まで先送りされることとなった。 (研究成果の一部は2006年にロンドンのInstitute of Historical Researchで開催されるAnglo-Japanese Conference of Historiansにてペーパー発表される予定である。)
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2002年 -2002年 
    代表者 : 浜井 祐三子
  • Ethnicity and 'Race' in Britain
    The Other Research Programs

教育活動情報

主要な担当授業

  • メディア文化と表象
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : メディア、表象、文化、映像、ジェンダー、マイノリティ、越境、ミュージアム
  • 地域研究
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : 地域研究、方法論、東南アジア、中東、東北アジア、ロシア、ニュージーランド、イギリス、フランス
  • エスニック文化社会論演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 修士課程
    開講学部 : 国際広報メディア・観光学院
    キーワード : エスニシティ、人種/人種主義、ネーション/ナショナリズム、多文化主義、多文化社会、移民
  • 英語Ⅰ
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : リーディング
  • 英語技能別演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : リスニング、BBC、ドキュメンタリー
  • 英語演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : 多読、リーディング
  • 英語演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
  • 英語演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ディスカッション・スキル、アカデミック・ライティング、プレゼンテーション・スキル
  • 英語演習
    開講年度 : 2021年
    課程区分 : 学士課程
    開講学部 : 全学教育
    キーワード : ディスカッション、ディベート・スキル、アカデミック・ライティング、プレゼンテーション・スキル

大学運営

学内役職歴

  • 2023年4月1日 - 2025年3月31日 大学院メディア・コミュニケーション研究院副研究院長
  • 2023年4月1日 - 2025年3月31日 外国語教育センター長
  • 2023年4月1日 - 2024年3月31日 教育改革室室員


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