インフォマティクスや人工知能が日々の生活を変えているように、これらは化学分野での物質創出も変えています。しかし、これらの新たな手法で材料をつくることには現状課題も山積しており、古典的な理論と壮大な思い込みや勘違い、実験的観察を組み合わせた材料探索は「ポストインフォマティクス時代」にも欠かすことができないように思います。私は、無機材料化学が扱う周期表の元素の膨大な組み合わせから革新的な材料を作り出すために、新規合成手法や新奇特性、便利な理論、手付かずの解析手法といったブレークスルーを目指します。
Google Scholar: https://scholar.google.com/citations?hl=en&user=_vPBvrAAAAAJ&view_op=list_works
The physical and chemical properties of Li1−xSn2+xP2 are affected by Li/Sn mixed occupation with local ordering.
We report the liquid-phase synthesis of sulfide solid electrolytes from Li2S and P2S5 using anisole at 200–300 °C under microwave irradiation, in which β-Li3PS4 and Li7P3S11 were directly precipitated in anisole in 30 min.
By altering the thermodynamic landscape, metathesis enables the rapid and selective synthesis of MgCr2S4 thiospinel, a compelling Mg-cathode material that is laborious to make
R(O,F)BiS_2_(R:La,Ce,Pr,Nd)は, OサイトにFが置換することで, キャリアが導入され, 超伝導になることが知られている. 本研究では, CeOBiS_2_においてF置換なしに超伝導が発現することを見出した. これは, 3+がメインであるCeの価数が一部4+になることで, キャリアが生成し, 超伝導が発現したのではないかと考えている.
BiCh_2_系層状化合物LaOBiS_2-x_Se_x_はSe置換量の増加により熱電特性が大幅に上昇し,高い無次元性能指数ZT = 0.36(650 K)を示す.本研究では熱電物性のSe濃度依存性を評価し,Se置換による熱電特性向上の起源を解明する.また,高温での結晶構造変化に基づき,低熱伝導度の起源を議論する.