上野 洋路 (ウエノ ヒロミチ)

水産科学研究院 海洋生物資源科学部門 海洋環境科学分野教授
北極域研究センター教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(理学), 東京大学
■ URL
researchmap URLホームページURL■ ID 各種
研究者番号
  • 90421875
J-Global ID■ 研究キーワード・分野
研究キーワード
  • アラスカンストリーム
  • 船舶
  • Argo
  • 衛星
  • 海洋観測
  • 群集構造
  • 高次捕食者
  • 食物網
  • 生態系
  • 海洋生物生産
  • 北太平洋亜寒帯域
  • 海洋中規模渦
  • 海洋物理
研究分野
  • 自然科学一般, 大気水圏科学
■ 担当教育組織

経歴

■ 経歴
経歴
  • 2024年04月 - 現在
    北海道大学, 大学院水産科学研究院, 教授
  • 2014年04月 - 2024年03月
    北海道大学, 大学院水産科学研究院, 准教授
  • 2009年04月 - 2014年03月
    北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助教
  • 2007年04月 - 2009年03月
    独立行政法人海洋研究開発機構, 研究員
  • 2006年10月 - 2007年09月
    カナダ漁業海洋省 海洋科学研究所 客員研究員(在カナダ), カナダ
  • 2004年04月 - 2007年03月
    独立行政法人海洋研究開発機構, ポスドク研究員
  • 2003年04月 - 2004年03月
    東京大学, 日本学術振興会特別研究員
学歴
  • 2000年04月 - 2003年03月, 東京大学, 大学院理学系研究科, 地球惑星科学専攻 博士課程
  • 1998年04月 - 2000年03月, 東京大学, 大学院理学系研究科, 地球惑星物理学専攻 修士課程
  • 1994年04月 - 1998年03月, 東京大学, 理学部, 地球惑星物理学科
委員歴
  • 2021年04月 - 現在
    日本海洋学会, 評議員, 学協会
  • 2016年 - 現在
    日本海洋学会, 教育問題研究会 海の出前授業担当, 学協会
  • 2014年09月 - 現在
    Member, PICES/POC (Physical Oceanography and Climate Committee), 学協会
  • 2013年04月 - 現在
    日本海洋学会 教育問題研究会, サイエンスカフェ担当, 学協会
  • 2022年 - 2024年
    日本海洋学会, 論文賞受賞候補者選考委員会委員, 学協会
  • 2016年11月 - 2023年06月
    Co-chair PICES/WG38 (Mesoscale and Submesoscale Processes), 学協会
  • 2018年 - 2023年
    日本学術会議, 環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会CLIVAR小委員会委員, 学協会
  • 2019年 - 2020年
    日本海洋学会, 論文賞受賞候補者選考委員会委員長, 学協会
  • 2018年 - 2019年
    日本海洋学会, 論文賞受賞候補者選考委員会委員, 学協会
  • 2017年 - 2019年
    水産海洋学会, 評議員, 学協会
  • 2015年04月 - 2017年03月
    日本海洋学会, 広報委員会 委員, 学協会

研究活動情報

■ 受賞
  • 2025年02月, 北海道大学, 令和6年度教育研究総長表彰
  • 2010年度日本海洋学会岡田賞
    北太平洋亜寒帯の海洋構造と動態の解析研究
    上野洋路
■ 論文
■ その他活動・業績
■ 書籍等出版物
■ 講演・口頭発表等
■ 主な担当授業
  • Introduction to Fisheries Sciences Ⅰ(水産科学汎論Ⅰ), 2024年, 修士課程, 水産科学院
  • 大学院共通授業科目(一般科目):自然科学・応用科学, 2024年, 修士課程, 大学院共通科目
  • 環境と人間, 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 教科教育法(水産Ⅱ), 2024年, 学士課程, 教育学部
  • 海洋学入門, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 一般教育演習(フレッシュマンセミナー), 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 科学・技術の世界, 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 海洋資源科学実験Ⅲ, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 水産科学英語Ⅱ, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 洋上実習Ⅱ, 2024年, 学士課程, 水産学部
  • 応用物理学, 2024年, 学士課程, 水産学部
■ 所属学協会
  • 日本海洋学会
  • 水産海洋学会
  • 米国地球惑星科学連合学会
■ Works(作品等)
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 渦形成域に着目した北太平洋亜寒帯海域における海洋中規模渦の生物生産への影響
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2026年03月31日
    上野 洋路
    海洋中規模渦は直径数十から数百キロメートル規模の現象であり、北半球において高気圧性渦は時計回り、低気圧性渦は反時計回りに回転する。この中規模渦は生物生産および魚類の分布に様々な形で影響を与えることが知られている。例えば、高気圧性渦内部で等密度面が深くなることで、下層からの栄養塩が有光層に供給されにくくなり植物プランクトンの生産力は低く抑えられ、高気圧性渦中心部の植物プランクトン濃度は低くなることが指摘されている。2023年度においては、日本東方海域で海洋中規模渦が魚類分布におよぼす物理、化学、生物的影響を明らかにすることを目的として研究を実施した。
    本研究では、2019年6月に北海道大学水産学部附属練習船おしょろ丸により本州東方海域において取得した高解像度水温塩分データおよび計量魚群探知機による体積後方散乱強度データを解析した。また、魚類とプランクトンの判別を行うために、2019年9月に実施した計量魚群探知機・曳網同時調査データも使用した。
    データ解析の結果、表層および中層において等温線に沿った強い音響反応が存在することが明らかになった。その特徴から、高気圧性渦内では観測海域に生息する魚類の深度が深くなっていたことが示された。また、中深層において高気圧性渦内部で平均した体積後方散乱強度は、渦外部における強度よりも高い値であることが示され、渦内部では魚類の密度が高かった可能性が考えられた。渦内部で魚類が分布していた水温は渦外部と比べて高く、魚類にとって好適であったことが、渦内部での魚類密度が高かった要因と推測される。
    衛星データを用いた、北太平洋亜寒帯海域における海洋中規模渦の生物生産への影響の解析に関しては、カムチャツカ半島南東沖海域において検討を行った。その結果、季節、海域によって渦の生物生産の影響が異なることなどが示された。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 23K03486
  • 北太平洋における塩分躍層の時空間変動とその生物生産への影響
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2018年04月01日 - 2021年03月31日
    上野 洋路; 三寺 史夫
    海洋の塩分躍層は、塩分が深さとともに急激に増加する層のことであり、北太平洋亜寒帯域では、成層構造や混合層深度の決定に重要な役割を果たしている。2018年度では、冬季混合層下の塩分躍層に注目し、その全球分布と経年変動を明らかにすることを目的として研究をおこなった。
    本研究ではまず、観測年や観測手法によって異なる水温、塩分プロファイルの鉛直解像度を均質化し、塩分躍層強度や深度の人為的変動を抑制する手法を開発、米国海洋大気庁World Ocean Databaseの水温、塩分データに適用した。また、塩分躍層強度として、各プロファイルの10-300m深における各層の塩分鉛直勾配の最大値を採用し、最大値をとる深度を塩分躍層深度と定義した。このデータ、定義を用いて塩分躍層強度、深度を計算したところ、明瞭な塩分躍層は、北太平洋亜寒帯域、北大西洋西部亜寒帯域、全球の熱帯海域、南極海域に分布していることが示された。また、塩分躍層強度と海面塩分の分布相関解析を行ったところ、有意な負の相関が得られ、強い塩分躍層は海面塩分が相対的に低い海域で発達していることが明らかになった。
    塩分躍層は、その強度および深度において大きな振幅で年々変動していることも示された。また、ほとんどの海域において、塩分躍層強度の年々変動は、海面塩分の年々変動と負の相関を持つことが示された。これは、塩分躍層の空間分布と同様に、海面塩分が低い年に塩分躍層が強化されているという傾向であり、淡水フラックスの経年変動の塩分躍層強度への影響が示唆された。しかし、アラスカ湾では海面塩分が高い年に塩分躍層が強化されるという他の海域とは異なる結果が得られ、塩分躍層の経年変動には、複数のメカニズムが関与していることが示された。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 18K03736
  • 北太平洋西部亜寒域における海洋中規模渦の物質循環・低次生態系への影響の解明
    科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    2016年04月01日 - 2018年03月31日
    上野 洋路
    本研究では、アリューシャン列島南岸で形成され、北太平洋西部亜寒域を南西に伝播、同海域の水平、鉛直混合に重要な役割を果たすと考えられているアリューシャン渦に注目し、同渦が北太平洋西部亜寒域における生産を左右する栄養物質の循環および低次生態系への影響を理解することを目的として研究を実施した。
    今年度は、2016年度おしょろ丸60日航海において実施した乱流観測および鉄濃度観測によって得られたデータについて詳しい検討を行った。本観測は、海洋中規模渦内・縁辺付近では、乱流エネルギー散逸率、鉛直拡散係数が大きく、その結果、渦内・縁辺付近に高い生物生産をもたらしているのではないかとの予測に基づいて実施したものである。しかし、解析の結果、その予測とは異なる結果が得られた。まず、乱流データ解析の結果、渦内外で鉛直拡散係数に顕著な違いはなく、一般的な外洋域の値程度であることが示された。鉄濃度に関しても、渦内外で顕著な差は観測されず、一般的な北太平洋亜寒帯外洋域の値に近いものとなっていた。これらの結果は、クロロフィル蛍光度の分布、すなわち渦内外でクロロフィル蛍光度に顕著な差は観測されなかったという観測結果と整合的であった。以上の結果から、2016年度おしょろ丸60日航海において観測した中規模高気圧性渦内・外縁部付近では、鉛直混合、さらにそれに伴う下層から有光層への鉄供給が周辺海域と同様に弱く、結果として周辺海域と比べて高いクロロフィル蛍光度が観測されなかったと考えられる。
    本研究ではさらに、北太平洋西部亜寒帯全域における中規模渦の性質も検討した。その結果、アリューシャン渦形成域では、その周辺海域と比べて特に多くの渦が形成されるわけではないことが示され、当該海域では、周辺海域よりも大きくて強い渦が形成され、寿命も長いという特徴を持つことで、西部亜寒帯外洋域に大きな影響を持つことが示唆された。
    日本学術振興会, 新学術領域研究(研究領域提案型), 北海道大学, 16H01584
  • 広域回遊性魚類の資源変動メカニズムと海洋区系
    科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    2012年06月28日 - 2017年03月31日
    清田 雅史; 米崎 史郎; 酒井 光夫; 上野 洋路; 帰山 雅秀; 奥田 武弘; 加藤 慶樹; 帰山 雅秀; 村上 知里
    北西太平洋の表層高次捕食者の生活の場として海洋区を理解するため、4つの研究アプローチを進めた:1) 新開発したクラスター分析法を用いて高次捕食者群集を分類し、機械学習を応用して群集マップを作成した。2) 海洋区別の生態系モデルを構築し、海洋区の食物網特性の比較、鍵種・鍵プロセスの推定、漁業の影響評価を行った。3) 1年で再生産するアカイカの雌雄による南北回遊の違いが、成長と体サイズの性差をもたらす過程を、安定同位体分析により推定し数理モデル上で再現した。4) 川から放流された日本系サケが成魚として再び戻って来るまでの回遊と成長を支える各海洋区の生産量を推定し生態系基盤サービスとして定量化した。
    日本学術振興会, 新学術領域研究(研究領域提案型), 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 24121008
  • 船舶・衛星・フロート観測による北太平洋亜寒帯域の中規模渦に関する研究
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2010年04月01日 - 2014年03月31日
    上野 洋路
    舶、衛星、フロート観測データを用いることにより、北太平洋亜寒帯中西部における中規模渦の物理的性質および生物場への影響を調べた。その結果、アラスカ湾北部で形成される海洋中規模渦の一つであるキーナイ渦の中心付近の水塊が、形成直後から約4年間に冬季混合層過程、水平貫入、渦-渦相互作用などによって変質する様子が初めて明らかになった。また、中規模渦が動物プランクトンに大きな影響を与えていることが示された。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 22740303
  • 北太平洋西部亜寒帯域における渦の挙動とその生物生産場への影響
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2008年 - 2009年
    上野 洋路
    衛星観測データ等を用いて、アリューシャン列島南岸で形成された高気圧性渦(アラスカンストリーム渦)の形成・伝播および北太平洋亜寒帯外洋域の生物生産場に与える影響を調べた。その結果、形成・伝播には、形成域の風応力場、海底地形が効いていること、また栄養塩に富む海水をアリューシャン列島海域から外洋域への輸送すること等により、アラスカンストリーム渦が亜寒帯外洋域のクロロフィルa濃度分布に大きく寄与することが示唆された。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 独立行政法人海洋研究開発機構, 研究代表者, 競争的資金, 20740277
  • 北太平洋亜熱帯-亜寒帯循環系における中層水の形成と循環に関する研究
    科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    2002年 - 2003年
    上野 洋路
    本研究ではまず、昨年度に引き続きインバース法を用いて亜熱帯-亜寒帯海水交換と等密度面を横切る流れの亜寒帯域水温極大水(中暖水)への影響の定量的評価を行った。本年度は特に、誤差の評価に重点を置いた解析を行ない、亜寒帯域中暖水の熱の維持には南からの中層熱輸送が本質的な役割を果たしていることを、より定量的に示すことができた。この成果に関しては、2003年4月にフランス・ニースで開催された国際学会「欧州地球物理学会-米国地球物理学連合学会-欧州地球科学会・合同大会」および2003年7月に札幌で開催された国際学会「第23回国際測地学・地球物理学連合総会」にてポスター発表を行い、2003年11月に国際学術誌「Journal of Geophysical Research」に掲載された。
    本研究では更に、北太平洋中高緯度域の亜表層・中層の水温・塩分構造の更なる理解を目指し、過去に観測された海洋データ(北太平洋中高緯度域で約80万点)の直接解析を行なった。具体的には、北太平洋亜寒帯域に特徴的な構造である水温逆転構造の存在確率分布を推定、どの海域でどの程度の水温逆転が起こっているかを定量的に議論した。その結果、例えばアリューシャン列島、千島列島沿いでは、冬季に水温逆転が形成され、季節の進行と共に極小、極大水が共に昇温するが、極小水の昇温の方が大きい為、逆転水温及び水温逆転存在確率は秋にかけて減少することが分かった。また、上記水温上昇は、海面加熱と中層における暖水供給、及び強い潮汐混合によると推察される。この結果は、国際学術誌「Journal of Geophysical Research」に投稿中であり、2004年3月27日に筑波大学で開催される2004年度日本海洋学会春季大会にて口頭発表する予定である。
    日本学術振興会, 特別研究員奨励費, 東京大学, 02J08240