杜 長俊 (ト チヨウシユン)

高等教育推進機構 国際教育研究部准教授
Last Updated :2024/12/06

■研究者基本情報

学位

  • 博士(言語学), 筑波大学, 2014年10月

メールアドレス

  • duchangjiunoia.hokudai.ac.jp

Researchmap個人ページ

研究キーワード

  • 知識の非対称性、学習者の語り、相互理解、多文化の話し合い

研究分野

  • 人文・社会, 日本語教育, 日本語教育、会話分析

■経歴

経歴

  • 2024年03月 - 現在
    北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院, 准教授
  • 2022年09月 - 現在
    北海道大学, 北海道大学 高等教育推進機構 国際教育研究部, 准教授
  • 2020年04月 - 2022年08月
    学習院大学, 国際センター, 准教授
  • 2015年05月 - 2020年03月
    学習院大学, 国際センター, PD共同研究員
  • 2015年04月 - 2020年03月
    筑波大学, グローバルコミュニケーション教育センター, 非常勤講師
  • 2018年04月 - 2019年03月
    学習院大学, 文学部 日本語日本文学科, 非常勤講師
  • 2017年04月 - 2018年03月
    立教大学, 社会学部 現代文化学科, 兼任講師

学歴

  • 2009年04月 - 2014年10月, 筑波大学, 人文社会科学研究科, 文芸言語専攻, 博士(言語学)
  • 2007年04月 - 2009年03月, 筑波大学, 地域研究研究科, 日本語教育コース
  • 1999年09月 - 2004年06月, 政治大学(台湾), 英国語文学系, 台湾

委員歴

  • 2023年04月 - 現在
    社会言語科学会, 学会誌編集委員

■研究活動情報

受賞

  • 2024年10月, 北海道大学, ベスト・エクセレント・ティーチャー               
    令和5年度全学教育科目に係る授業アンケートにおけるベスト・エクセレント・ティーチャー

論文

  • 話し合いにおける感情カードを用いた傍参与者の参入とそれに伴う参加者の言語行動の変容-日本語母語話者と非母語話者による対等な話し合いを目指してー               
    平田未季, 杜長俊, 村上萌子
    社会言語科学, 27, 1, 79, 94, 2024年09月, [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)
  • 多文化の話し合いの「個人の経験を共有する活動」で目指される相互理解とは?ー感情に焦点を当てる仕掛けの効果をめぐって―               
    日本語・国際教育研究紀要, 27, 52, 72, 2024年03月
  • 留学生と日本人学生が共に学ぶ課題探究型の授業実践ー学校生活についての多文化理解から課題探究へー               
    杜 長俊, 青木 俊介, 原瑠美
    学習院大学国際センター研究年報, 9, 77, 97, 2023年03月, [筆頭著者]
  • 「聞き返し」における「問題」の捉え方ー日本語会話教育を視野に入れてー               
    安 祥希, 杜 長俊
    学習院大学国際センター研究年報, 9, 59, 76, 2023年03月, [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • 日本語話者との初対面会話で相互理解を目指す学習者の質問ー遠隔授業で学んだことを生かすビジターセッションについてー               
    杜 長俊, 安 祥希
    学習院大学国際センター研究年報, 9, 41, 58, 2023年03月, [査読有り], [筆頭著者]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • 外国人と日本人が共に学ぶ地域日本語教育の実践-コミュニティ参加を促す取組を中心に               
    杜長俊, 唐木澤みどり
    学習院大学国際センター研究年報, 8, 2022年, [筆頭著者]
  • 「学習者が自身の言語生活の経験を語る現象-生活者としての外国人のための日本語教室の事例分析」               
    学習院大学国際センター研究年報, 8, 2022年, [査読有り]
  • 社会参加の観点からみた学習ポートフォリオ―生活者としての外国人が学ぶ教室の実践を例に               
    杜長俊, 地引愛
    学習院大学国際センター研究年報, 7, 2021年, [査読有り]
  • 予示した行為がデリケートであることを受け手に推測させる手続き
    杜 長俊
    学習院大学国際研究教育機構研究年報, 2, 65, 77, 学習院大学国際研究教育機構, 2016年, [査読有り]
    日本語, This paper describes the cases where a referring expression is produced in a truncated form (a noun produced in a falling intonation) after an action, such as a question or a request, is projected. When an utterance projects that a certain type of action will occur, it can be followed by a referring expression with a rising intonation. In that case, the recognizability of a referring expression is going to be checked in order to conduct the projected action without any recognition problems. However, there are occasions where a referring expression is produced in a falling intonation. Such utterances show that the speakers believe their recipients can definitely recognize the referring object. In this paper, I show that such utterances not only claim the definite recognition, but also make their recipients infer why the projected action may be a delicate one from the shared knowledge of the interlocutors' life history. In the analyses, I demonstrate how this is done.
  • 非優先行為のフォーマットで産出される優先行為の応答―後続の発話スペースが確保される事例をめぐって―
    杜 長俊
    『社会言語科学』, 16, 2, 18, 31, 社会言語科学会, 2014年, [査読有り]
    日本語, 本稿は,非優先行為のフォーマットで産出される優先行為の応答を記述したものである.優先行為の応答は,前の発話との連続性を保つフォーマットで産出され,非優先行為の応答は,前の発話との間に,沈黙・言いよどみ等が挟まれ,連続性を破るようなフォーマットで産出されることが指摘されている.しかし,優先行為のフォーマットで産出される非優先行為の発話,または非優先行為のフォーマットで産出される優先行為の発話のように,行為とそのフォーマットが一致しない現象がまれに観察される.この場合は,行為とフォーマットが一致する場合と比べて,異なる「含意」・「印象」をもたらすことも指摘されている.そこで,本稿は,非優先行為のフォーマットで産出される優先行為の応答が,異なる「含意」・「印象」をもたらすだけではなく,その応答が産出された後の発話のスペースの確保にもつながることを明らかにする.そして,非優先行為のフォーマットで産出される優先行為の発話が,どのように後続の発話スペースを確保できるのかを明らかにする.
  • 反省会における評価の行為連鎖―専門家が同席する反省会においての知識の交渉
    杜 長俊
    筑波応用言語学研究, 18, 95, 109, 筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科応用言語学コース, 2011年, [査読有り]
    日本語

講演・口頭発表等

  • 演劇の手法を用いた共生のまちづくりの試み―多文化えんげきワークショップの実践と住民間の話し合い分析               
    平田未季 閔鎭京 山本真理 杜長俊
    第48回社会言語科学会研究大会, 2024年03月10日, シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
    2024年03月08日 - 2024年03月10日
  • 「多文化共修科目」の話し合いにおける観点の転換をもたらす留学生の質問 ―協働的な話し合いと多文化共修の学びをめぐって―               
    第48回社会言語科学会研究大会のお知らせ, 2024年03月09日, ポスター発表
  • 接触場面における感情カードを用いた関与領域の拡張と理解の提示 ―日本語母語話者と非母語話者による対等な話し合いを目指して―               
    平田未季, 杜長俊
    人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)第98回研究会, 2023年09月03日

担当経験のある科目_授業

  • 多文化共生について学ぶ               
    豊島区コミュニティ大学 (社会人講座)
    2022年09月 - 現在
  • 多文化共修B:東京の国際化               
    学習院大学国際センター
    2020年04月 - 2022年03月
  • 多文化共修A:グローバル・キャンパス・アジア               
    学習院大学国際センター
    2020年04月 - 2022年03月
  • 国際社会とは?-21世紀の地球人であること―               
    学習院大学国際センター
    2020年04月 - 2022年03月
  • 集中日本語D(国費留学生、教師研修留学生のための予備教育               
    筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター
    2015年04月 - 2020年03月
  • 日本語学演習               
    学習院大学文学部日本語日本文学学科
    2018年04月 - 2019年03月
  • 社会調査演習               
    立教大学社会学部現代文化学科
    2017年04月 - 2018年03月

所属学協会

  • 日本語教育学会               
  • 社会言語科学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 対話的な学びを目指す国際共修型の社会教育プログラムの開発               
    生涯教育研究助成
    2024年07月 - 2026年03月
    杜長俊, 佐藤壮広
    北野生涯教育振興会, 研究代表者
  • 「生活のための日本語」の授業実践に関する研究:研修システムの構築をめざして
    科学研究費助成事業
    2012年04月 - 2017年03月
    金田 智子, 文野 峯子, 森 篤嗣, 宇佐美 洋, 須賀 和香子, 岩田 一成, 中上 亜樹, 佐々木 倫子, 茂木 真理, 吉田 聖子, 黒瀬 桂子, 杜 長俊
    「生活のための日本語」授業の実態を知るため、国内5地域、11団体、22教室、98授業を撮影し、複数の観点・手法で分析を行った。観点には物的リソースの占有・共有、教師のフィードバック等があり、教師・学習者の発話の量的及び質的偏り、制度的な発話展開等の特徴が明らかとなった。
    授業の実態を端的に示し議論しやすくするためには、漫画が適当という結論に至った。分析結果をもとに、漫画・タスク・解説からなる『研修用マンガ教材日本語教室をのぞいてみると』を作成した。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 学習院大学, 24320098