中村 秀樹 (ナカムラ ヒデキ)

医学研究院 連携研究センター特任助手
Last Updated :2025/06/07

■研究者基本情報

学位

  • 医学博士, 北海道大学, 2011年06月

Researchmap個人ページ

研究キーワード

  • 免疫
  • 皮膚病理学
  • 超微形態
  • 細胞・組織
  • 動物

研究分野

  • ライフサイエンス, 皮膚科学

担当教育組織

■研究活動情報

論文

その他活動・業績

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 薬剤スクリーニングによる血管肉腫に対する新規治療法の探索と治療効果の検証
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2026年03月31日
    中村 秀樹, 柳 輝希, 氏家 英之
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 23K07757
  • 7型コラーゲン消失有棘細胞癌の遠隔転移機構:網羅的ゲノム編集を用いた解析
    科学研究費助成事業
    2019年04月01日 - 2022年03月31日
    中村 秀樹, 西江 渉, 柳 輝希, 泉 健太郎
    本研究は、VII型コラーゲン(COL7)遺伝子の変異で生じる栄養型表皮水疱症(DEB)患者に発生する有棘細胞癌(SCC)の遠隔転移機構を解明することを目的としている。網羅的ゲノム編集を行なったDEB患者モデルの表皮細胞はマウスの皮下に移入しても遠隔転移を生じなかったが、DEB患者モデルの皮下腫瘍は通常の表皮細胞で生じる皮下腫瘍よりも全体の構築が不整で、周囲に線維化や血管増生が見られた。この結果から、DEB患者モデルの皮下腫瘍は基底膜構築異常を介した周囲の組織環境変化を引き起こすことが示唆され、これらの変化がDEB患者におけるSCCの遠隔転移メカニズムの一因である可能性がある。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 19K08764
  • 水疱形成による瘢痕型脱毛症の新規モデル作製と病態解明
    科学研究費助成事業
    2016年04月01日 - 2019年03月31日
    中村 秀樹, 清水 宏, 西江 渉, 夏賀 健
    瘢痕型脱毛症は、毛包の減少と周囲の線維化を特徴とする脱毛の一種である。本研究では、マウス背部皮膚への水疱形成によって、その後に続発する毛包への変化を詳細に解析することで、瘢痕型脱毛症の発症機序を解明することを目的に行った。主要な成果として、水疱形成後に再上皮化した創傷部位では、毛包の発達/周期が遅延することが明らかとなった。これとともに、数層の上皮化が完了した部位に関して、炎症細胞の浸潤は乏しく、正常部位と比較して差はなかった。これらの結果を総合すると、水疱形成にともなう脱毛の初期段階では、毛包の成長に必要な上皮細胞の増殖が再上皮化反応へと向けられ、炎症の関与は乏しいことが解明された。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 16K10120
  • プラスミンをターゲットとした水疱性類天疱瘡の発症機序解明
    科学研究費助成事業
    2013年04月01日 - 2016年03月31日
    中村 秀樹, 西江 渉, 夏賀 健, 清水 宏
    本研究の目的は、自己免疫性水疱症のなかで最も患者数の多い水疱性類天疱瘡(Bullous pemphigoid, BP)の水疱形成機序を解明し、診断と新規治療法開発へ応用することである。BPでは多数の水疱を生じるが、患者水疱内容液にはBP患者自己抗体の標的となるCOL17を切断可能なプラスミンが豊富に存在する。本研究では、プラスミンによるCOL17の切断部位を同定し、切断されたCOL17の切断部を特異的に認識する抗体を作製した。その結果、一部のBP患者皮膚では、実際にプラスミンによってCOL17が切断されていることを明らかにした。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 25461661
  • 表皮水疱症に対する造血幹細胞移植療法の確立
    科学研究費助成事業
    2012年04月01日 - 2015年03月31日
    清水 宏, 阿部 理一郎, 西江 渉, 藤田 靖幸, 秋山 真志, 小島 勢二, 中村 秀樹
    表皮水疱症は,皮膚の中でも真皮-表皮境界部を構成する種々の蛋白の先天的欠損ないし構造異常により,機械的刺激によって水疱や潰瘍を形成する疾患である.このような重症な先天性皮膚疾患に対して近年、正常遺伝子を有する他者の細胞を患者に投与して欠損蛋白の産生を促す、細胞療法の有効性が検討されはじめている。本研究では、重症表皮水疱症に対する造血/間葉系幹細胞移植を目指すにあたり検討されるべき、マウスモデルによる条件検討、およびiPS細胞も含めた新規細胞療法の可能性について検証を行った。
    日本学術振興会, 基盤研究(A), 北海道大学, 24249062
  • 表皮水疱症に対する遺伝子導入治療効果の客観的評価
    科学研究費助成事業
    2007年 - 2008年
    中村 秀樹, 清水 宏, 西江 渉
    non-Herlitz接合部型表皮水疱症レスキューマウスを詳細に解析し、遺伝子導入治療の客観的評価法を検討した。レスキューマウスに生じる臨床効果の差異は超微細構造学的構造変化と蛋白発現によっても確認することができた。これらの差異が生じる要因として遺伝子導入状態の違いを確認することができたが、この違いを明らかにするためには導入されたgenomic DNAを確認するだけでは不十分であった。臨床効果を分岐する遺伝子導入状態の分岐点を明らかにするためにはrealtime PCRによるmRNAの定量、Fluorescence in-situ Hybridization法による遺伝子導入部位の確認が必要である。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 19591291