鄭 惠先 (チヨン ヘソン)
高等教育推進機構 国際教育研究部 | 教授 |
Last Updated :2024/12/10
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論文
- SELの日韓における留学生教育への応用の可能性と意義
鄭惠先, 永岡悦子
日本語學硏究, 79, 139, 156, The Japanese Language Association of Korea, 2024年03月31日, [査読有り], [筆頭著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 44182341 - 「特別教育要求学生」に対する教養教育の役割の考察ー日本の「合理的配慮」概念との比較を通してー
チョソンヨン・鄭惠先
大学教養教育研究, 15, 49, 67, 2023年, [査読有り]
朝鮮語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 外国人留学生の『異文化間能力』に対する意識の形成プロセス−質的分析を通して見える社会・文化的な相互作用−
鄭惠先, 永岡悦子
日本語・国際教育研究紀要, 25, 1, 24, 2022年, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 44182348 - 外国人留学生が考える日本留学に必要な能力とは−テキストマイニングによる共起ネットワークと特徴語の分析から−
永岡悦子, 鄭惠先
流通情報学部紀要, 26, 2, 137, 166, 2022年
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 44182348 - 多文化交流型授業における協働作業を通して学生は何に気づくか−ワールド・カフェ・セッションへの分析をもとに−
鄭 惠先
CAJLE2019 Proceedings, 128, 136, 2019年10月
日本語, 研究論文(国際会議プロシーディングス) - テレビ番組の翻訳による出演者イメージの生成と変質−日韓翻訳の意訳・誤訳の事例をもとに−
鄭 惠先
タイ国日本研究国際シンポジウム2018 論文集, 130, 134, 2019年03月, [査読有り]
日本語, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 8869757 - 日本語学習者向け日日辞典に必要な外来語の語義と文法情報-新聞で使用される「コメント」を例に-
中山英治, 坂口昌子, 鄭惠先
タイ国日本研究国際シンポジウム2018 論文集, 149, 153, 2019年03月, [査読有り]
日本語, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 11782636 - 映像メディアの翻訳過程で見られるキャラクタの再創出—日韓・韓日翻訳における言語的変形をもとに—
鄭 惠先
国際広報メディア・観光学ジャーナル, 27, 3, 15, 2018年10月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 11072090 - スポーツ情報番組のジャンルによる語用論的特徴—日韓対照で見られるスピーチレベルシフトの相違に注目して—
鄭 惠先
北海道大学国際教育研究センター紀要, 21, 39, 51, 2017年12月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 11072090 - 「多文化交流型授業」の授業設計とアセスメントのための基礎的研究
永岡悦子, 鄭惠先
CAJLE2017 Proceedings, 166, 175, 2017年10月
日本語, 研究論文(国際会議プロシーディングス) - 円滑な双方向的コミュニケーションを目指したアウトカム重視型の「やりとり」科目のコースデザイン
鄭 惠先
北海道大学国際教育研究センター紀要, 20, 17, 27, 北海道大学国際本部留学生センター = Hokkaido University, Office of International Affairs, International Student Center, 2016年, [査読有り]
日本語 - 授業実践「中級やりとり(基礎)3」「ピア・コメント」と「ふり返り」を主軸とした学習者主体の授業活動
鄭 惠先
北海道大学国際教育研究センター紀要, 20, 39, 51, 北海道大学国際本部留学生センター = Hokkaido University, Office of International Affairs, International Student Center, 2016年, [査読有り]
日本語 - 日韓混成グループによるオンライン協働活動を主軸とした課題解決型授業の試み
鄭惠先, 平山花菜絵, 青木麻衣子, 菊池誠治
日本語學研究, 49, 109, 125, 2016年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 辞書の意味記述に基づく日・中・韓三言語の「顔」の慣用句の比較−多言語慣用句データベースの構築に向けて−
鄭惠先, 王崗, 森口稔, 中山英治, 坂口昌子, 恩塚千代
日本語言文化研究, 第四輯, 下, 157, 166, 2016年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - ルーブリック評価を取り入れた交流型授業の試み—到達目標の可視化と自己改善の促進をめざして−−
鄭 惠先
北海道大学留学生センター紀要, 19, 24, 34, 北海道大学国際本部留学生センター, 2015年
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 【特集】留学生と日本人学生がともに日本語で学ぶ「多文化交流科目」の創設
青木麻衣子, 小河原義朗, 鄭惠先 他
北海道大学留学生センター紀要, 18, 1, 97, 北海道大学国際本部留学生センター = Hokkaido University, Office of International Affairs, International Student Center, 2014年
日本語 - SNSを利用した相互学習の効果と課題−日韓両言語学習者の協働的活動を例として−
鄭惠先, 恩塚千代
日本語教育研究, 27, 177, 194, 2013年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 日韓両言語学習者間の役割語相互学習−オンライン協働翻訳活動の分析と評価−
鄭惠先, 恩塚千代
日語日文學研究, 82, 1, 517, 538, 2012年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 役割語を主題とした日韓翻訳の実践−課題遂行型の翻訳活動を通しての気づきとスキル向上
鄭 惠先
科学研究費補助金基盤研究(B)「役割語の理論的基盤に関する総合的研究」研究報告書, 101, 112, 2010年
日本語 - 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に見られる「〜てならない」「〜てたまらない」「〜てしかたない」「〜てしょうがない」の使い分け-日本語学習者に対する指導への応用
鄭惠先, 小池真理, 舩橋瑞貴
北海道大学留学生センター紀要, 第13号, 4, 21, 北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Center, 2009年, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 本稿では、類義表現の「~てならない」「~てたまらない」「~てしかたない」「~てしようがない」に関して、前接語彙とジャンルという2つの観点からその使い分けを分析した。本稿で使用した『現代日本語書き言葉均衡コーパス』は、大規模かつ複合性を持つ多ジャンルコーパスであるため、近似的ではあるが現実の日本語使用を多く反映している。よって、つぎに示す本稿での分析結果は、実際の使用場面に直結する有益な情報として、日本語学習者に提供できるものと考える。1)「ならない」は動詞、中でも自発、心状を表す動詞との共起関係が強く、「たまらない」はイ形容詞、中でも希望、感情を表すイ形容詞との共起関係が強い。2)「気がしてならない」「~たくてたまらない」「気になってしかたない」など、いくつかの定型的な共起パターンが存在する。3)文字言語的要素の強いジャンルでは「しかたない」、音声言語的要素の強いジャンルでは「しようがない」の使用が目立つ。4)国会議事録のような、フォーマルさを持ち、客観性が求められる話題の場では、「ならない」の多用、「たまらない」の非用という特徴的な傾向が見られる。In this paper, we analyzed the usage of four emotional expressions in Japanese, -te naranai, -te shikatanai, -te shiyouganai, and -te tamaranai, using data from the Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese. Analyses were carried out with regard to the (1) parts of speech, (2) meaning and (3) genre of the word which immediately preceded the emotional expressions. The results indicate that -te naranai has more limitations than the other three in terms of what kinds of words can precede the expression. lt often occurs together with kigasuru 'feel like', omoeru 'seem like', and omowareru 'appear to be like'. As well, this expression is often used in formal situations. As for -te tamaranai, it often occurs with adjectives which express hope, likes, and dislikes such as -tai 'want to', suki 'like', and iya 'hate'. It, however, is not suitable for formal situations. The expressions -te shikatanai and -te shiyouganai have no distinctive features regarding the types of words which precede them, but we can categorize the former as written language and the latter as spoken language. We believe that the descriptions of usage of the four expressions based on the large-scale corpus provide useful information for learners of Japanese as a second language. - 日本語役割語に対する韓国人日本語学習者の意識
鄭 惠先
長崎外大論叢, 2008年, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 方言意識の日韓対照-役割語翻訳の観点から-
鄭 惠先
日本語科学, 23, 第23号, 37, 58, 国立国語研究所, 2008年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 本稿では、方言を役割語の一種として定義した上で、日韓両国での方言意識調査を通して、役割語としての両言語方言の共通点と相違点を具現化した。最終的には、日韓・韓日翻訳の上で、両言語方言を役割語として有効活用することが本研究の目的である。考察の結果、以下の4点が明らかになった。1)両言語母語話者の方言正答率から、韓国の方言に比べて日本の方言のほうで役割語度が高いことが予想される。2)「共通語」対「方言」の対比的な役割語スタイルは、両言語母語話者の方言意識の間で共通している。3)「近畿方言」と「慶尚方言」の間には共通する役割語スタイルが見られる一方で、一部のステレオタイプの過剰一般化が役割語度アップを促進していると推測される。4)「東北方言」と「咸鏡・平安方言」の間には共通する役割語スタイルが見られる一方で、「東北方言」に比べて「咸鏡・平安方言」の役割語度がきわめて低い可能性がうかがえる。以上の結果をもとに、両言語方言の役割語としての類似性を巧く生かすことで、より上質の日韓・韓日翻訳が実現できると考える。 - ナガラ節に見られる日本語学習者の母語転移―韓国語母語話者が用いる「ながら」の始点的用法を中心に―
坂口昌子, 鄭惠
京都外国語大学研究論叢, 第LXVⅢ号, 191, 198, 2007年, [査読有り] - 韓国の方言イメージについての意識調査-日本語と韓国語の役割語対照の観点から
鄭 惠先
財団法人福岡アジア都市研究所若手研究者研究活動助成報告書, 87, 98, 2005年
日本語 - 日本語と韓国語の役割語の対照―対訳作品から見る翻訳上の問題を中心に-
鄭 惠先
社会言語科学, 8, 1, 82, 92, 社会言語科学会, 2005年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 本研究の目的は,日本語と韓国語の「役割語」を対照することによって,よりリアルな日韓・韓日翻訳に役立てることである.本稿では,漫画を分析対象とし,一つ目に,意識調査で見られる日本語母語話者と韓国語母語話者の意識の差について,二つ目に,対訳作品で見られる両言語の役割語の相違点について考察した.その結果,つぎの7点が明らかになった.1)韓国語に比べ日本語のほうに役割語としての文末形式が発達している.2)日本語母語話者の場合,訳本では日本語の役割語の知識が十分生かせない.3)韓国語母語話者の場合,役割語への刷り込みが弱く,翻訳による影響を強く受けない.4)対訳作品から受けるイメージは,両言語の間で必ず一致するものではない.5)日本語役割語では性別的な特徴,韓国語役割語では年齢的な特徴が表れやすい.6)日本語でも韓国語でも,方言は人物像を連想する重要な指標となる.7)時代を連想する言語形式は訳本の中で現代風に訳される傾向が多い. - 日本語と韓国語の複数形接尾辞の使用範囲―文学作品と意識調査の分析結果から―
鄭 惠先
日本語科学, 17, 17,27-46, 27, 46, 国立国語研究所, 2005年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 本研究は,文学作品と意識調査結果を資料として分析を行い,韓国語と日本語の複数形接尾辞の使用範囲の特徴を明らかにすることを目的とする。考察の方法としては,小説の対訳資料と両言語話者に対する意識調査結果を分析する。まず,前接する人名詞による共起領域の違いと関連して,つぎの2点を明らかにする。(1)普通名詞が不特定多数を指示する場合,韓国語では頻繁に複数形接尾辞を後接するが,日本語では複数形接尾辞を後接しない。(2)集団名詞や準集団名詞に,韓国語ではよく複数形接尾辞を後接するが,日本語ではあまり複数形接尾辞を後接しない。つぎに,意味解釈における用法の違いと関連して,つぎの2点を明らかにする。(3)韓国語の複数形接尾辞「들」は近似複数を表せないが,日本語の複数形接尾辞「たち」は,同質複数と近似複数の両方を表すことができる。(4)近似複数を表す日本語の「たち」に似通った性質を持つ韓国語の複数形接尾辞に「네」がある。 - 日本語人称詞の社会言語学的研究
鄭 惠先
大阪府立大学博士学位論文, 2003年, [査読有り]
日本語, 学位論文(博士) - 日本語と韓国語の人称詞の使用頻度-対訳資料から見た頻度差とその要因-
鄭 惠先
日本語教育, 114, 114, 30, 39, 学術雑誌目次速報データベース由来, 2002年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 韓国人日本語学習者の発話には人称詞の過剰使用が見られる。これは、韓国語での人称詞運用に影響されたものと考えられるため、本論では,日本語と韓国語での人称詞の使用頻度の差について検討した。対訳資料を分析した結果,日本語より韓国語のほうで人称詞が多用されるということが明らかになった。その詳細を次の4点にまとめることができる。1)日本語文では,授受表現と受動文が頻繁に使われ,人称詞の省略を促している。2)韓国語の名乗り文では,自称詞多用の傾向が見られる。その原因として,形式のパターン化と自称詞の投入語的役割が考えられる。3)韓国語文では,複数形自称詞が連体修飾語としてよく使われるが,日本語では「内」と「外」を語彙で区別するため省略されやすい。4)韓国語の勧誘文では,複数形自称詞が多く用いられる。その原因として,勧誘語尾の他形式への対応と複数形自称詞の呼びかけ的役割が考えられる。 - 日本語と韓国語における人称詞の使用実態-アンケート調査の分析結果から見る頻度差と用法の相違-
鄭 惠先
計量国語学, 23, 7, 333, 346, 計量国語学会, 2002年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 誤用分析にもとづく「ながら」と「ミョンソ」の比較-始点の用法と述語の持続性を中心に-(共著)
鄭惠先, 坂口昌子
日本語教育論集『世界の日本語教育』, 11, 153, 166, 2001年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 複数を表す「たち」と「ら」の使用における選択条件-シナリオの分析結果を中心として-
鄭 惠先
社会言語科学, 4, 1, 58, 67, 社会言語科学会, 2001年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 本研究の目的は,複数を表す接尾辞「たち」と「ら」の選択の条件を明らかにすることにある.方法としては,映画シナリオを資料とし,その中から「人称代名詞+たち」と「人称代名詞+ら」の形式を取りだして,使用実態を考察した.選択条件としては,話し手の属性による観点から「地域差」と「性差」,発話内容による観点から「聞き手包含・非包含」という項目を立てた.すなわち,地域が関東か関西か,話し手が男性か女性か,また,自称複数に聞き手を含むか含まないかを調べ,「たち」と「ら」の使用率を比較した.分析の結果,「たち」と「ら」の使用上の選択条件として,以下のことが検証された.(1)関西では関東に比べ,「ら」の使用率が高い.(2)関東では,男性が女性に比べ,「ら」の使用率が高い.(3)関東では,自称複数に聞き手を含まない文が聞き手を含む文に比べ,「ら」の使用率が高い. - 日本語と韓国語の人称詞に関する対照研究
鄭 惠先
人間文化学研究集録, 10, 33, 45, 大阪府立大学大学院人間文化学研究科, 2000年, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), Personal expressions in Japanese have characteristic that resemble those in Korean. However, in actual usage, there are many differences. The following were verified as the result of an analysis of the singular personal expressions: (1)It is more frequent for the personal expressions to be omitted in Japanese than in Korean; (2)"jibun" of Japanese is widely used compared with "jagi" of Korean. The following were verified as the result of the analysis about the plural personal expressions: (3)It is more frequent for the plural suffixes to be omitted in Japanese than in Korean; (4)The plural first person pronoun "uri" of Korean sometimes has the role of shortening the psychological distance with the listener. - 日本語人称詞の社会言語学的考察
鄭 惠先
大阪府立大学修士学位論文, 1999年, [査読有り]
日本語, 学位論文(修士) - 「ぼく」と「おれ」の待遇価値の変化に関する考察
鄭 惠先
人間文化学研究集録, 9, 68, 80, 大阪府立大学大学院 人間文化学研究科・総合科学研究科, 1999年, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
その他活動・業績
- 永岡悦子(著)『大学大衆化時代における日本語教育の役割と可能性ーグローバルシティズンシップの育成をめざした研究と実践の試みー』
鄭惠先, 早稲田日本語教育学, 34, 157, 161, 2023年, [招待有り]
日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - バラエティ番組に見られる文字テロップのキャラクタ構築の機能
鄭惠先, 役割語・キャラクター言語研究国際ワークショップ報告論集, 70, 83, 2016年
日本語, 会議報告等 - 留学生と日本人学生がともに学ぶ多文化交流型授業を考える 2−2 韓国での取り組み
鄭惠先, 科学研究費補助金挑戦的萌芽研究「グローバル人材育成に資する多文化交流型授業のフレームワーク構築への挑戦」研究報告書, 22, 29, 2015年
日本語, 会議報告等 - 庵 功雄・イ ヨンスク・森 篤嗣(編)『「やさしい日本語」は何を目指すか』
鄭 惠先, 社会言語科学, 17, 2, 84, 86, 2015年, [招待有り]
社会言語科学会, 日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - 2012年度韓国協定校超短期留学生受け入れプログラム開発・実施報告
青木麻衣子, 小河原義朗, 鄭惠先, 北海道大学留学生センター紀要, 16, 118, 133, 2012年
北海道大学国際本部留学生センター, 日本語, 会議報告等 - 2011ホリデーイン日高 実施報告—多文化交流行事への道-
高橋彩, 青木麻衣子, 鄭惠先, 北海道大学国際本部留学生センター, 15, 80, 89, 2011年
「ホリデーイン日高」は毎年留学生センターと国立日高青少年自然の家が共催で行う国際交流行事である。2011年は「ホリデーイン日高」のプログラムを、留学生への支援サービス的なものから多文化交流に比重を置いた、より教育的なプログラムに改訂した。日高の夏祭りである「樹魂まつり」への参加が主な内容となるプログラムのため、限られた時間と従来からの活動の中に、どのような交流のための「しかけ」を盛り込めるかが課題であった。参加者同士の積極的なかかわりをつくるため、バーベキューやワークショップ等の活動を入れたほか、グループでの活動を通した様々な交流場面を作ることで、異文化コミュニケーションを促した。終了時のアンケートではグループの仲間と交流ができたと回答した参加者が9割を超え、多文化交流の目的は概ね達成された。しかし、関係教職員の振り返りやアンケートから、いくつかの課題も浮かび上がった。この稿では、今年度の改訂の意図から、その過程、実施状況と今後の課題・展望について報告する。Holiday in Hidaka is a cultural-exchange program, co-organized by International Student Center, Office of International Affairs, Hokkaido University and National Hidaka Youth Outdoor Learning Center. The program has been a support program for international students, designed to offer them the opportunity to enjoy a trip and learn about Japanese culture. International students have been considered to have difficulties with going on trips for financial reasons and language barriers. However, there has been a change in the situations of international students: English sings for international travelers are now seen around Sapporo, and there are various exchange events for international students offered by other organizations. This year, therefore, the organizer decided to change the character of the program from the event to support international student life to a program for cross-cultural understanding, focusing more on interaction between participants. This is a work in progress report of our effort to develop an international exchange program for multi-cultural education., 北海道大学国際本部留学生センター = Hokkaido University, Office of International Affairs, International Student Center, 日本語, 会議報告等 - 「オンライン日韓両言語相互学習システム」における協働翻訳活動の効果
佐藤 恵理, 鄭 惠先, 日本語教育方法研究会誌, 17, 2, 36, 37, 2010年09月11日
'Online Japanese- Korean languages mutual learning community' provides learners with language learning opportunities through translating on SNS. In particular, in these activities a pair of the learners, a Japanese and a Korean, submits Japanese speech bubbles with Korean translations and then all participants of the SNS engage in a debate to have 'the best translation'. Korean Japanese-language learners tend to reflect their usage especially about tense and particles while Japanese Korean-language learners often bring their cultural knowledge about Korea into the discussions. The result shows that there are various arguments which are free from the traditional grammar oriented approach to language learning., 日本語教育方法研究会, 日本語 - ネットを利用した日本語教育の動向と今後の可能性-北海道大学留学生センター「日本語教授法ワークショップ2010」報告-
鄭 惠先, 日東學研究, 2, 111, 133, 2010年
日本語, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) - 「役割語」教育を通しての日韓翻訳のスキルアップ
鄭 惠先, 科学研究費基盤研究(B)「役割語の理論的基盤に関する総合的研究」研究報告書, 138, 141, 2009年
日本語, 会議報告等
書籍等出版物
- 国際共修授業 : 多様性を育む大学教育のプラン
青木, 麻衣子, 鄭, 惠先, 第5章 社会の多様性と言語バリエーション
明石書店, 2023年03月, 9784750355436, 234p, 日本語, [共編者(共編著者)] - 国際教育研究部 ブックレット9 諸外国の大学における「合理的配慮」をめぐる対応と教育支援
平田未季, 赤井佐和子, ニアールハートネット, 髙橋彩, 青木麻衣子, 鄭惠先, 韓国における「合理的配慮
北海道大学高等教育推進機構国際教育研究部, 2022年, [分担執筆] - 国際教育研究センター ブックレット6 これからの国際共修教育を考える〜コロナ禍におけるオンライン授業実践〜
青木麻衣子, 奥本素子, 朴炫貞, 小林由子, 式部絢子, 髙橋彩, 鄭惠先, 平田未季, 海外の学生と日本語で世界の課題を話し合おうーオンライン協働学習
北海道大学高等教育推進機構国際教育研究部, 2021年, [分担執筆] - 国際教育研究センター ブックレット2 オンラインでつなぐ協働学習−複数国・地域間での多文化交流型授業の実践
馬渕仁, 鄭惠先, 菊池誠治, 大塚薫, 宮城徹, 青木麻衣子, 日韓協定校間を結ぶオンライン協働学習の効果と課題
北海道大学国際連携機構国際教育研究センター, 2017年12月, [分担執筆] - 北海道大学国際本部留学生センター ブックレット1 留学生と日本人学生がともに学ぶ「多文化交流科目」を考える
松尾知明, 山田泉, ウィツエッド、クレイグ, 青木麻衣子, 小河原義朗, 鄭惠先, 第二部 北海道大学における取り組み 授業実践報告『日本語のバリエーション』
北海道大学国際本部留学生センター, 2015年, [分担執筆] - 役割語研究の展開
金水敏編著, 第5章 役割語を主題とした日韓翻訳の実践−課題遂行型の翻訳活動を通しての気づきとスキル向上
くろしお出版, 2011年, [分担執筆] - 役割語研究の地平
金水敏編著, 第4章 日韓対照役割語研究-その可能性を探る-
くろしお出版, 2007年, [分担執筆]
講演・口頭発表等
- 韓国語における役割語ー話者の社会的役割に注目してー
鄭惠先
日本言語学会169回大会 公開シンポジウム「役割語研究の現在地ー役割語から見た言語と文化」, 2024年11月09日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演] - 外国人留学生が必要とする異文化間能力とSELスキルとの関係
永岡悦子, 鄭惠先
日本語教育国際研究大会, 2024年08月02日, 日本語, 口頭発表(一般) - 日本の大学における合理的配慮決定までのプロセスの実際 ―韓国との対照から見えること―
鄭惠先, 平田未来
第13回国際日本語教育・日本研究シンポジウム, 2023年11月18日, 日本語, 口頭発表(一般)
44182347 - 日韓対照役割語研究
鄭惠先
韓国嶺南大学校東アジア文化学科(BKT事業団)融複合学科特別講義, 2023年09月11日, 朝鮮語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - 各国の大学における『合理的配慮』をめぐる対応と教育支援 韓国の事例
鄭惠先
科研費基盤C「国際共修授業における多様生の捉え直し:合理的配慮が必要な留学生への対応をめぐって」公開研究会, 2022年12月03日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
44182347 - 3大学の混成グループによるオンライン協働学習〜日本語で世界の課題を話し合おう
鄭惠先
バーチャル型国際間交流学習研究会「バーチャルでつながる国際間交流協同学習の実践」, 2021年02月13日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演] - 海外の学生と日本語で世界の課題を話し合おうーオンライン協働学習
鄭惠先
北海道大学高等教育推進機構国際教育研究部研修事業多文化交流科目2020オンラインシンポジウム「これからの国際共修教育を考える〜コロナ禍におけるオンライン授業実践報告会」, 2021年02月03日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名) - 外国人人材育成に向けて大学の日本語教育は何ができるか−「日本語教育推進法」の成立を受けて-
鄭惠先, 山路奈保子
異文化meetup week 2020, 2020年11月30日, 日本語, ポスター発表
2020年11月30日 - 2020年12月04日 - つながりを重視した日本語教育とオンライン協働学習
鄭惠先
北海道大学令和2年度HUCI&教育改革室フォーラム, 2020年11月09日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演] - 充分な見出し語数を有する学習者向け日日辞典のコンセプト提案
恩塚千代, 森口稔, 王崗, 鄭惠先
韓国日本語学会第41・42回国際学術発表大会, 2020年09月19日, 日本語, 口頭発表(一般) - 大学教育における独自の「日本語スタンダーズ」の開発
鄭惠先
国際シンポジウム「アジア多層言語社会と複言語主義」, 2019年11月03日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演] - 『北海道大学日本語スタンダーズ』開発を通した教育目標の可視化と教員間連携の促進
鄭惠先, 平田未季
北海道FDSDフォーラム2019, 2019年09月06日, 日本語, 口頭発表(一般) - 多文化交流型授業における協働作業を通して学生は何に気づくか−ワールドカフェセッションへの分析をもとに
CAJLE2019, 2019年08月07日, 日本語, 口頭発表(一般) - 日本語学習者向け日日辞典に必要な外来語の語義と文法情報-新聞で使用される「コメント」を例に-
中山英治, 坂口昌子, 鄭惠先
タイ国日本研究国際シンポジウム2018, 2018年08月25日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - テレビ番組の翻訳による出演者イメージの生成と変質-日韓・韓日翻訳の意訳・誤訳の事例をもとに-
鄭 惠先
タイ国日本研究国際シンポジウム2018, 2018年08月25日, 日本語, 口頭発表(一般)
8869757, [国際会議] - 学習者の視点からみた汎用的能力の再考:異文化理解に対する外国人留学生の意識調査をもとに
永岡悦子, 鄭惠先
日本語教育国際研究大会 Venezia ICJLE 2018, 2018年08月03日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 『多文化交流型授業』の授業設計とアセスメントのための基礎的研究
永岡悦子, 鄭惠先
CAJLE2017年年次大会, 2017年08月16日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - バラエティ番組の文字テロップによるテクスト生成の過程−理論的基底の提供をめざして
鄭 惠先
韓国日本語学会第35回国際学術発表大会, 2017年03月18日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 3モード(やりとり・表現・理解)による記述と実践の結びつき
小河原義朗, 鄭惠先
平成28年度名古屋大学国際言語センター国際シンポジウム, 2017年03月07日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国際会議] - 多文化交流活動で必要となるコミュニケーション能力育成のための 日本語スタンダードの構築
小河原義朗, 鄭惠先
2016年度日本語教育学会秋季大会, 2016年10月09日, 日本語, ポスター発表
[国内会議] - 交流型授業を下支えする日本語カリキュラムの開発
鄭 惠先
2105年度韓国研究財団支援事業学術人文社会一般共同研究「大学校日本語教育改善のためのブレンディッドラーニング教授学習模型」主催 特別講演会, 2016年09月22日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演], [国内会議] - 『ふさわしい』日本語のやりとりとは何か−学習者同士のピア・コメント活動を通した気づきと意識化の促進−
鄭 惠先
日本語教育国際研究大会 BALI ICJLE 2016, 2016年08月10日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 課題解決型オンライングループ活動を通した新たな交流型授業の提案−ICTを活用した韓国協定校との遠隔協働学習−
平山花菜絵, 鄭惠先
2016年度日本語教育学会春季大会, 2016年05月22日, 日本語, ポスター発表
[国内会議] - 中級「やりとり」科目の実践報告―アウトカム重視型のコースデザイン―
鄭惠先, 今泉智子, 須藤むつこ, 水谷圭子
第46回日本語教育方法研究会, 2016年03月19日, 日本語, ポスター発表
[国内会議] - 『顔』に関する慣用句の多言語比較による意味記述 -日本語と韓国語の対照を中心に-
鄭 惠先
韓国日本語学会第32回国際学術発表大会, 2015年09月19日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 『顔』に関する慣用句の多言語比較による意味記述
鄭 惠先
第四回中日韓朝言語文化比較研究国際シンポジウム, 2015年08月17日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 交流型授業における自己・他者評価シートの活用とフィードバック
鄭 惠先
第10回OPI国際シンポジウム「〜OPI導入25周年を迎えて〜『多様なつながりとOPIの可能性』」, 2015年07月31日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - 日韓のテレビ番組における制作側の意図的なディスコース操作の様相
鄭 惠先
第3回対照言語学ワークショップ, 2015年07月25日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 『多文化交流科目』の実践と評価 課題を認識する群:日本語のバリエーション
鄭惠先
第21回大学教育研究フォーラム 参加者企画セッション「留学生と日本人学生がともに学ぶ多文化交流型授業の実践」, 2015年03月14日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
[国内会議] - 「多文化交流科目」授業実践報告 世界の諸言語との対照から日本語を見直す
鄭 惠先
2014年度北海道大学国際本部留学生センター研修事業 多文化交流科目シンポジウム, 2015年02月22日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演], [国際会議] - バラエティ番組に見られる文字テロップのキャラクタ構築の機能
鄭 惠先
役割語・キャラクター言語研究 国際ワークショップ, 2015年02月22日, 日本語, 口頭発表(一般)
8869757, [国際会議] - 大学における「多文化交流科目」の制度化と促進 − 留学生と日本人学生がともに学ぶクラスを中心とした有機的な学内連携−
小河原義朗, 鄭惠先, 山田智久
2014年度日本語教育学会秋季大会, 2014年10月12日, 日本語, ポスター発表
[国内会議] - 慣用表現の多言語対照による語彙の意味拡張の分析
鄭 惠先
第2回対照言語学ワークショップ(北海道大学大学院文学研究科・言語情報学講座主催), 2014年08月06日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 協働を重視したグループ活動の試み−オンラインとオフラインをつなぐ−
鄭 惠先
国際シンポジウム留学生と日本人学生が共に学ぶ「多文化交流」型授業の開発, 2013年12月07日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演], [国際会議] - SNSを利用した自律的相互学習の効果と課題−日韓両言語母語話者の協働学習活動を例として−
鄭 惠先
韓国日語教育學會2013年度第23回國際學術大會, 2013年04月27日, 日本語, 口頭発表(一般)
9839895, [国際会議] - 翻訳における意図的な変形プロセスとキャラクタの再創出—映像メディアの日韓・韓日翻訳を例として−
鄭 惠先
第30回社会言語科学会研究大会, 2012年09月02日, 日本語, 口頭発表(一般)
11072090, [国内会議] - 日韓対照によるメディア言語研究へのアプローチ-映像メディアのジャンルによる言語的特徴を中心に
鄭 惠先
36回メディアとことば研究会, 2012年03月09日, 日本語, 口頭発表(一般)
11072090, [国内会議] - 「SNS活動「日韓役割語相互学習倶楽部」への参与観察報告-カキコミに見られる両言語学習者の役割語意識-
鄭惠先・恩塚千代
公開シンポジウム「役割語・発話キャラクタ研究の展開」, 2011年02月05日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
2011年02月05日 - 2011年02月06日, 9839895 - 韓国人を対象とした日本語役割語教育の意義と方法
鄭 惠先
第104回在韓日本語講師研究会特別講演会, 2010年10月02日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
11072093, [招待講演] - 役割語を主題とした「日韓翻訳演習」の実践報告-課題遂行型の翻訳活動を通しての気づきとスキル向上-
鄭 惠先
役割語研究会シンポジウム, 2010年02月20日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
9839895, [招待講演] - “おれだ!”“あたしよ!”“わしじゃ!”한국어로 하면?~일본어役割語번역~
鄭 惠先
江原大学校人文大学日本学科特別講義, 2009年09月09日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - 『役割語』教育を通しての日韓翻訳のスキルアップ
鄭惠先
シンポジウム・研究発表会「役割語・キャラクター・言語」, 2009年03月28日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2009年03月28日 - 2009年03月29日, 11072091, [招待講演] - 日韓対照役割語研究-その可能性を探る-
鄭惠先
関西言語学会第30回記念大会 シンポジウム「対照役割語研究への誘い」, 2005年06月04日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
11072095, [招待講演] - 複数形接尾辞「たち」と「ら」の使い分け-映画シナリオの使用実態調査を基にして
社会言語科学会第5回研究大会, 2000年03月26日, 日本語, 口頭発表(一般)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 協働型授業における合理的配慮を必要とする学生の評価に関する実証的研究
科学研究費助成事業
2024年04月 - 2027年03月
鄭 惠先, 青木 麻衣子, 平田 未季
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 24K06074 - 外国人留学生の異文化適応に関する日韓比較と社会情動的学習(SEL)との関係性の検証
科学研究費助成事業
2023年04月01日 - 2026年03月31日
永岡 悦子, 鄭 惠先
日本学術振興会, 基盤研究(C), 流通経済大学, 研究分担者, 23K00701 - 非母語話者向け日日辞典のための定義記述語彙の検証と改良
科学研究費助成事業
2021年04月01日 - 2024年03月31日
森口 稔, 鄭 惠先, 中山 英治, 坂口 昌子, 恩塚 千代
本研究は、「充分な見出し項目数を有する学習者向け日日辞典のコンセプト提案」(17K02792)を引き継ぐものである。本来ならば2020年度で終了すべき17K02792が、コロナ禍で特別延長となったため、本研究の内容は17K02792と同一であり、本欄には、そちらの内容をそのまま記載することとする。
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本研究は、日本語非母語話者向け日日辞典のコンセプトを提案するために、(a)充分と考えられる見出し語数の提示、(b)その語数に相当する見出し語リストの作成、(c)定義を含む各項目の構造(ミクロ構造)の作成、(d)その構造に基づいた項目の記述例の作成、(e)定義のために使う語彙(定義語彙)のリストの作成、というお5つの点から進めてきた。
(a)は2019年度に完了し、約3万語という数字を提示した。その後、筑波ウェブコーパスが持つ上位6万語から見出し候補語約2万4千語を抽出した。さらに、生活用語、学術用語、防災用語、日本文化関連用語、固有名詞、複合機能表現などを追加し、2020年度に27393語の見出し語リストを作成した。2021年度は、研究教育活動や日常生活を通して、そこから洩れ落ちた単語を拾い、現在、(b)は27533語となっている。(c)は2020年時点でほぼ確定しており、それに基づいて、現在、(d)の作業を継続中である。2021年3月末には約200語であったが、2022年3月末時点で419語が完成している。また、執筆マニュアルも執筆作業開始と共に作成したが、その後も改訂を進め、現在は第4版ができている。(e)については、2021年3月末に4902語であったが、(d)を進めながら不要と思われる語を削除し、2022年3月末で4741語となっている。
2021年度は、上記の作業に注力していたため、学会や研究会等での対外的な発表は行っていない。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 京都外国語大学, 研究分担者, 21K00636 - 国際共修授業における多様性の捉え直し:合理的配慮が必要な留学生への対応をめぐって
科学研究費助成事業
2020年04月01日 - 2023年03月31日
青木 麻衣子, 鄭 惠先, 平田 未季, 高橋 彩
本研究の目的は、合理的配慮を必要とする留学生に対する教育上・授業実践上の支援の現状と課題を明らかにするとともに、ダイバーシティ・マネジメントの観点から、授業参加者がかれらの特性を理解し、たがいの弱み・強みを補強しあえるような関係性の構築に資する授業実践上の工夫やしくみ、戦略を提示することである。それにより、これまで出身地やエスニシティ等の文化・政治面に焦点が当てられがちであった国際共修授業における多様性の捉え方に変更を迫ると同時に、より実生活に即し柔軟性を持った汎用的スキルの育成に貢献する授業展開を提案する。そのため具体的には、日本国内の動向(平田)の把握とともに、留学生を多く受け入れ、かれらの多様性を国内学生の国際化の手段として活用するオーストラリア(青木)、イギリス(髙橋)、韓国(鄭)のモデルケースを収集し、その分析から、授業内で多様な差異を積極的・効果的に活用するための工夫・しくみを検討する。
初年度にあたる2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新規プロジェクト等に共同であたる余裕がなく、かつ当初計画で予定していた国内・海外調査が実施できなかったため、補助期間を1年間延長することを前提に、具体的な活動は行わなかった。2021年度は、プロジェクト実質1年目として、それぞれが担当する国・地域における「合理的配慮」の考え方や大学における支援のあり方等について、歴史・政策・制度面からの整理を行い、オンラインでの会合にて、それらの結果を共有する作業を行なった。
韓国を担当する鄭は、在外研究のため一年間ソウルに滞在し、可能な範囲ではあるものの、現地にて資料・情報収集を行なった。また、2022年3月からは、カナダ・ヒューロン大学の赤井佐和子氏が、研究協力者として本プロジェクトに参画することとなり、カナダの事例についても調査・共有を開始した。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 20K02931 - 外国人留学生が行為主体者として求めるグローバル・シティズンシップの検証
科学研究費助成事業
2019年04月01日 - 2023年03月31日
永岡 悦子, 鄭 惠先
本研究は、日本の大学で学ぶ外国人留学生を対象に、グローバル・シティズンシップ教育に対する学習者のニーズと特性を把握し、教育方法を検討するものである。令和3年度は、前年度までに実施した、日本の高等教育機関で学ぶ外国人留学生を対象とした「異文化理解に対する意識調査」のアンケートとインタビュー調査を量的・質的に分析し、論文を執筆した。
量的分析では、203名分を対象に、KH Coderを使用し、共起ネットワークによって抽出された話題(概念)を分析する「概観分析」と、身分・在日期間・日本語能力・国籍という4つの外部変数によって抽出された特徴的な語を分析する「特徴語分析」を行った。「概観分析」からは、新たな体験からの精神的な成長を日本留学の意義としていたこと、また留学中の問題や不安をメタ認知や社会的スキルを用いて解決しており、そのために日本語能力とコミュニケーション能力が必要だと感じていることがわかった。「特徴語分析」では、4つの外部変数のうち、「在日期間」が長くなるにつれて日本生活で必要な能力へのイメージも具体化し、「日本語能力別」では、日本語能力が低い方で日本語重視の傾向が強く、日本語能力が高い方では社会的スキルの重要性を意識する傾向が見られた。
質的分析では、留学生10名に対するインタビュー調査をM-GTAの手法で分析した。その結果、【母国と日本の比較】【日本語学習への気づき】【ネットワークを作る・参加する】【必要とする異文化間能力】【留学のメリット】という5つのコアカテゴリが生成された。このうち、【日本語学習への気づき】と【ネットワークを作る・参加する】は互いに連動しつつ、留学生の異文化間能力に対する意識形成にもっとも密接に関わる要素であり、日本語力の上達とともにネットワークに主体的に参加できた成功体験が、日本留学に対する肯定的な評価につながっていることが明らかになった。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 流通経済大学, 19K00713 - 充分な見出し項目数を有する学習者向け日日辞典のコンセプト提案
科学研究費助成事業
2017年04月01日 - 2023年03月31日
森口 稔, 鄭 惠先, 中山 英治, 坂口 昌子
本研究は、日本語非母語話者向け日日辞典のコンセプトを提案するために、(a)充分と考えられる見出し語数の提示、(b)その語数に相当する見出し語リストの作成、(c)定義を含む各項目の構造(ミクロ構造)の作成、(d)その構造に基づいた項目の記述例の作成、(e)定義のために使う語彙(定義語彙)のリストの作成、というお5つの点から進めてきた。
(a)は2019年度に完了し、約3万語という数字を提示した。その後、筑波ウェブコーパスが持つ上位6万語から見出し候補語約2万4千語を抽出した。さらに、生活用語、学術用語、防災用語、日本文化関連用語、固有名詞、複合機能表現などを追加し、2020年度に27393語の見出し語リストを作成した。2021年度は、研究教育活動や日常生活を通して、そこから洩れ落ちた単語を拾い、現在、(b)は27533語となっている。(c)は2020年時点でほぼ確定しており、それに基づいて、現在、(d)の作業を継続中である。2021年3月末には約200語であったが、2022年3月末時点で419語が完成している。また、執筆マニュアルも執筆作業開始と共に作成したが、その後も改訂を進め、現在は第4版ができている。(e)については、2021年3月末に4902語であったが、(d)を進めながら不要と思われる語を削除し、2022年3月末で4741語となっている。
2021年度は、上記の作業に注力していたため、学会や研究会等での対外的な発表は行っていない。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 京都外国語大学, 競争的資金, 17K02792 - 地域における多文化共生の取り組みと大学をつなぐ -リソース共有のためのプラットフォームの構築-
女性研究者研究リーダー育成共同研究助成(KNIT共同研究助成)
2021年04月 - 2022年03月
平田未季, 久保比呂美, 山路奈保子, 鄭惠先
北海道大学, 北海道大学, 連携研究者 - 外国人材育成に向けて大学の日本語教育は何ができるか−「日本語教育推進法」の成立を受けて−
女性研究者研究リーダー育成共同研究助成(KNIT共同研究助成)
2020年04月 - 2021年03月
鄭惠先, 山路奈保子
北海道大学, 北海道大学, 研究代表者 - メディア制作者の意図的なディスコース操作による視聴者の解釈の誘導とキャラクタ構築
科学研究費助成事業
2015年04月01日 - 2019年03月31日
鄭 惠先
この研究では、日本と韓国の映像メディアを対象に、(1)番組のジャンルが各メディアの言語表現に強く影響する、(2)番組制作者が翻訳過程で意図的な修正を加えることがある、という2点から対照分析した。
(1)の考察では、日本のスポーツ放送では丁寧体と普通体が混用されるのに対し、韓国では丁寧体のみが使われることから、報道性より娯楽性が重視される「ワイドショー」という日本独自のジャンルが影響していることが明らかになった。(2)の考察では、韓国語原作にない役割語が日本語訳で追加されることから、番組制作者が正しい翻訳よりキャラクタ作りなどの制作意図に重点を置いていることが明らかになった。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 15K02497 - グローバル人材育成に資する多文化交流型授業のフレームワーク構築への挑戦
科学研究費助成事業
2013年04月01日 - 2015年03月31日
高橋 彩, 青木 麻衣子, 山田 智久, 小河原 義朗, 鄭 惠先
本研究は外国人留学生と日本人学生がともに学ぶ多文化交流型授業の概念的な枠組みを国際的な視点で検討したものである。オーストラリア、イギリス、韓国、日本における現地学生と留学生が学ぶ授業を含む教育実践やそれを取り巻く状況の調査および考察を通じて、多文化交流型授業の開発・改善には、その授業を取り巻く前提、すなわち教育潮流、各大学の教育の方針、科目の位置づけ、留学生数と授業環境などを含む授業の設定環境・条件の検討が重要であることを示した。
日本学術振興会, 挑戦的萌芽研究, 競争的資金, 25590214 - 日韓対照を通した映像メディアの言語的特徴の記述
科学研究費助成事業
2012年04月01日 - 2015年03月31日
鄭 惠先, 恩塚 千代
本研究では,日韓対照の視点を取り入れて,メディア言語研究という立場から両言語による映像メディアの考察を行った.実例をもとに,「ジャンルによる語用論的な特徴」と「映像メディアの翻訳による変形」について考察した結果,とりわけ日本の映像メディアでは番組独自のジャンル特性が言語表現に強く影響していることが示された.また,翻訳字幕において,ジャンルによっては翻訳者のストラテジーより番組制作側の企画意図が優先され,主観的な解釈が付加される「意図的な改変」が積極的に行われることが示された.今後も,映像メディアのジャンルと翻訳,両言語の固有性という3つの要素を有機的に関連づけて考察を続けていきたい.
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 24520449 - 役割語の総合的研究
科学研究費助成事業
2011年04月01日 - 2015年03月31日
金水 敏, 本浜 秀彦, 山木戸 浩子, 岡﨑 友子, 菅 さやか, 松井 智子, 定延 利之, 鄭 惠先, 勅使河原 三保子, 岡﨑 友子, 山口 治彦, 西田 隆政, 吉村 和真, 岩田 美穂, 藤本 真理子, 大田 垣仁, 菅 さやか
「役割語」とは、主にフィクションにおける、登場人物の人物像の社会的類型とステレオタイプ的に結びついた、その人物の話し方のパターン(語彙、語法、定型表現、音調、抑揚・テンポ等)のことを指し示す概念である。 本研究では、この役割語について、(1)理論、(2)対照研究と国際的情報交換、(3)日本語を中心とする語彙論的研究、(4)個々の類型の歴史的研究、(5)応用的研究・その他といった観点から総合的に研究を進めていくことをめざし、相応の成果を得た。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 大阪大学, 競争的資金, 23320087 - 日韓役割語の相互学習支援と参与観察研究-ネットを介した物語創作の協同活動-
科学研究費助成事業
2009年 - 2011年
鄭 惠先
本研究では、実際の言語教育現場で活用できる、もっとも効果的な役割語習得法として「ネットを介した、学習者主体の相互学習システム」を提案・実践し、その効果を検証した。協同活動の場としてSNSコミュニティーを利用し、「役割語」をテーマとした日韓・韓日翻訳活動を行った。この活動を参与観察した結果、日韓両言語学習者同士の「学習 & 支援」者としての相互学習の効果により、両言語の役割語意識が活性化したことが確認できた。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 21520460 - 役割語の理論的基盤に関する総合的研究
科学研究費助成事業
2007年 - 2010年
金水 敏, 山口 治彦, 定延 利之, 鄭 惠先, 勅使河原 三保子, 渋谷 勝己, 松井 智子, 吉村 和真, 岡崎 智子, 菅 さやか, 定延 利之, 渋谷 勝己, 山口 治彦, 鄭 惠先, 松井 智子
役割語とは、一定のキャラクタと対応関係を持つ話し方(語彙、語法、音声的特徴等)のヴァリエーションのことである。本研究では、1)役割語の理論的基盤、2)幼児の役割語獲得のプロセス、3)個別の役割語についての記述的研究と歴史的起源の探求、4)日本語と外国語との対照研究、5)教育への応用、という5つの問題について、検討してきた。その結果、社会的属性が役割語の中核となること、役割語の知識が5歳までに獲得されること等を明らかにした。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 大阪大学, 競争的資金, 19320060 - コミュニケーションのための教育文法に基づく日本語教材作成のための基礎的研究
科学研究費補助金基盤研究(B)
2005年 - 2009年
小林ミナ
学習目的, および, 日本語レベルを考慮した, 4技能別の日本語教材(試行版, 紙版)を作成した。4技能あわせて1000弱のコンテンツが完成した。これは「学習者が行いたい/行わなければいけないコミュニケーション活動に必要な能力」という観点から, 広く「文法」をとらえたものである。その教材を日本語教育機関の協力を得て実際に試用しフィードバックを受け, それに基づき改良を加えた。コンテンツの作成と同時に, ウェブでの公開のために仕様書を技能別に作成した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 競争的資金, 17320075 - 日韓対照役割語研究-相互翻訳と言語教育の視点から-
科学研究費助成事業
2006年 - 2008年
鄭 惠先
「わし、あたし」などの人称代名詞や「ぞ、だわ、じゃの」などの終助詞で代表される「役割語」を対象にして、日韓対照と日本語教育の観点から、翻訳資料やアンケートなどを用いた調査・分析・実践を行った。その結果、両言語における役割語要素がより明確になり、また日本語は韓国語に比べて役割語が発達した言語であることが明らかになった。本研究によって、韓国人日本学習者への日本語役割語教育の必要性、日韓翻訳における役割語の重要性をさらに浮き彫りにすることがきたと考える。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 長崎外国語大学, 研究代表者, 競争的資金, 18520341
担当教育組織
- 修士課程, 国際広報メディア・観光学院
- 博士課程, 国際広報メディア・観光学院