コリー 紀代 (コリー ノリヨ)

保健科学研究院 保健科学部門 創成看護学分野助教
高等教育推進機構助教
Last Updated :2024/12/04

■研究者基本情報

学位

  • 修士(看護学), (豪)ラ・トローブ大学
  • 博士(教育学), 北海道大学

Researchmap個人ページ

研究者番号

  • 80431310

研究キーワード

  • プロジェクションマッピング
  • 仮想現実
  • シミュレータ
  • 動作解析
  • 学生
  • 眼球運動
  • 在宅人工呼吸器
  • オントロジー
  • リスク
  • 看護師
  • 気管内吸引
  • 熟練
  • 小児看護
  • 母親のQOL
  • QOL
  • 入院付き添い
  • 安全管理
  • 睡眠
  • 無資格者による医療的ケア
  • リスクマネージメント
  • 小児看護学
  • プレパレーション
  • 小児特有の事故
  • 教材開発
  • 医療的ケア
  • 安全
  • 子どもの権利
  • 看護管理
  • 技術教育
  • 分業
  • 委託
  • Tracheal suctioning
  • Unlicensed Care Personnel
  • Delegation
  • Nursing

研究分野

  • 情報通信, 生命、健康、医療情報学
  • 人文・社会, 高等教育学
  • ライフサイエンス, 医療技術評価学
  • ライフサイエンス, 医療管理学、医療系社会学
  • ライフサイエンス, 臨床看護学
  • ライフサイエンス, 基礎看護学

■経歴

学歴

  • 2013年03月, 北海道大学大学院教育学院, 博士後期課程生涯学習論講座社会教育研究グループ
  • 2006年, ラ・トローブ大学(豪州), 看護学修士取得専門課程
  • Curtin University, Registered Nurse Conversion Australian Registration Nurse, Bechelor in Nursing (140386), オーストラリア連邦

委員歴

  • 2019年06月 - 現在
    日本医学教育学会, 推薦代議員, 学協会
  • 2019年04月 - 現在
    日本看護科学学会, 英文編集委員会委員, 学協会
  • 2013年01月 - 現在
    日本医工学治療学会, 日本医工学治療学会評議員, 学協会
  • 2018年04月 - 2022年12月
    ICN NP/APN Network, Core Steering Group Member, 学協会
  • 2020年11月 - 2022年07月
    日本看護系大学協議会, APNグランドデザイン委員会協力者, 学協会
  • 2020年04月 - 2021年03月
    北海道Society5.0推進会議, 推進委員, 自治体

■研究活動情報

受賞

  • 2023年09月, The 5th International Conference on Activity and Behaviour Computing, Best Paper Award
    Toward Recognizing Nursing Activity in Endotracheal Suctioning using video-based posture estimation
    Hoang Anh Vy Ngo;Quynh N Phuong;Noriyo Colley;Shinji Ninomiya;Satoshi Kanai;Shunsuke Komizunai;Atsushi Konno;Misuzu Nakamura;Sozo Inoue, 44523814
  • 2023年05月, 第9回北大・部局横断シンポジウム実行委員会, 研究助成採択・奨励賞(機能強化促進事業継続事業、新たな学際領域を生み出す異分野融合研究拠点をコアにした若手研究者育成)               
    ヘルスケアXRシミュレータに実装する匿名化生体情報の共有プロセスの効率化
    コリー紀代;平田健司
  • 2022年12月, SI2022, 優秀講演賞
    自動気管内吸引システムのための吸痰要否判別・喀痰貯留位置推定手法の検討
    小水内俊介;コリー紀代;藤原朋之;近野敦, 33917794
  • 2019年03月, 公益財団法人 計測自動制御学会, SI2018 優秀講演賞
    生体反応を呈する喀痰吸引シミュレータESTE-SIMのための生体反応モデルー酸素飽和度および心拍数
    小水内俊介;コリー紀代;二宮伸治;近野敦, 33916374
  • 2018年09月, 日本小児呼吸器学会, 優秀演題賞               
    視線移動量を用いた気管内吸引シミュレータの教育評価の検討
    コリー 紀代

論文

  • 福祉・医療の現場から ヘルスケア領域における教育用動画制作手法の検討 360度動画と3DCG動画の比較               
    コリー 紀代, 五十嵐 真里, 二宮 伸治, 平田 健司, 渡邊 祐介, 高橋 誠, 長 和俊, 中村 美鈴
    地域ケアリング, 26, 6, 62, 67, (株)北隆館, 2024年06月
    日本語, 360度動画教材とThree Dimensional Computer Graphics(以下,3DCG)動画の可能性と課題を明らかにすることを目的にアンケート調査を行った。国内の大学院2ヶ所に所属する院生らに「視聴の手軽さ」,「リアルさ」,「学習意欲向上効果」,「所要時間の適切性」,「所要時間と学習内容のバランス」,「大学3年次の学習内容としての適切性」,「大学4年次の学習内容としての適切性」について,回答を求めたところ,「リアルさ」と「所要時間の適切さ」で両教材に統計学的有意差が認められ,360度動画の方がリアルさにおいて高評価であり,3DCG動画は臨場感に欠けるというデメリットが指摘された。看護師のケア提供において,表情の観察は不可欠であり,加工を必要としない3DCG動画が一般化することが予測される。学生が実習で入る機会の少ないICUや手術室など,あらゆる場面における動画教材の開発が可能となるため,科研費等の公的資金を効果的に活用するためには,対費用効果・対時間効果にも配慮した教材開発が求められる。(著者抄録)
  • 人工呼吸器装着中の気管内吸引トレーニングが可能なシミュレータSimmar+ESTE-SIMの開発
    コリー 紀代, 五十嵐 真里, 小水内 俊介, 井上 創造, 中村 美鈴, 金井 理, 近野 敦, 二宮 伸治
    小児保健研究, 83, 講演集, 152, 152, (公社)日本小児保健協会, 2024年05月
    日本語
  • Proficiency evaluation of simulation education on the entire tracheal suctioning process using a motion capture system and a catheter control sensing device
    Colley Noriyo, Komizunai Shunsuke, Kanai Satoshi, Konno Atsushi, Inoue Sozo, Nakamura Misuzu, Ninomiya Shinji
    Journal of International Nursing Research, 2, 1, e2021-0016, e2021-0016, Japan Society of Nursing Research, 2023年02月17日
    英語, Objective: We developed a suctioning catheter control sensing device given the increasing demand for skilled home-based healthcare techniques, such as tracheal suctioning. This study evaluated the proficiency of the entire tracheal suctioning process between expert and novice groups via the suctioning catheter control sensing device and a motion capture system. Our hypothesis is that motion capture can measure the proficiency of tracheal suctioning despite the biological reactions of the simulator and the characteristics of participants. Methods: Nine expert nurses, each with more than three years of clinical experience in tracheal suctioning, and 13 nursing students from an urban university nursing department participated. The performance time, pelvic forward bending angle, travel distance, posing time, posing frequency of bilateral dorsum manus, and suctioning catheter control between the two groups with/without simulated biological reactions were analyzed. Results: The two-way analysis of variance demonstrated that the biological reactions (or lack thereof) and the proficiency level did not interact. The main effect of performance time, posing time, and posing frequency was statistically significant; experts performed tracheal suctioning more expeditiously and skillfully. The sensing device could detect hesitance or rough catheter control. Conclusions: Our results indicated that performance time, posing time, and posing frequency could serve as proficiency criteria with/out biological reactions. Additional studies are required to establish a quantitative education evaluation method to determine clinically reliable proficiency levels of tracheal suctioning.
  • 看護学と工学・情報学における分野横断型共同研究の経験と今後の開発方針:ESTE-SIMプロジェクト
    コリー紀代, 小水内俊介, 金井理, 近野敦, 中村美鈴, 井上創造, 二宮伸治
    日本ロボット学会誌, 41, 4, 2023年
  • 学習者のニーズを踏まえた人工呼吸器XR教材開発に向けて
    コリー紀代, 五十嵐真里, 南早苗, 中島裕史, 中村美鈴, 井上創造, 二宮伸治, 高橋誠
    月刊Precision Medicine, 6, 9, 2023年
  • プロジェクションマッピングシミュレータ教育におけるモーションキャプチャを用いた看護技術評価
    コリー 紀代, 小水内 俊介, 金井 理, 近野 敦, 井上 創造, 中村 美鈴, 二宮 伸治
    高等教育ジャーナル : 高等教育と生涯学習, 29, 61, 67, 北海道大学高等教育推進機構高等教育研究部, 2022年03月
    日本語
  • 仮想生体反応の呈示・実施者の属性による気管吸引中の視線計測結果と作業負担感への影響
    コリー 紀代, 小水内 俊介, 金井 理, 井上 創造, 近野 敦, 中村 美鈴, 二宮 伸治
    人工呼吸, 38, 2, 162, 168, (一社)日本呼吸療法医学会, 2021年11月
    日本語, 【目的】本研究では、(1)プロジェクションマッピング映像による仮想生体反応の呈示の有無や実施者の属性にかかわらず、視線計測結果が習熟度評価指標となりうるかを検証し、(2)生体反応を呈するシミュレータを用いた際の作業負担感を初学者と熟練者において比較することを目的とする。【方法】看護師群と学生群の気管吸引の所要時間、視線の停留時間・停留回数を測定した。タスク終了後に日本語版NASA-TLXを用い、両群の作業負担感を比較した。【結果】生体反応呈示の有無と属性による交互作用は認められず、所要時間と視線停留時間において看護師群-学生群間の主効果が認められた。作業負担感は26項目中5項目に有意差が認められた。【結論】看護師群の視線停留時間が統計学的有意に短く、習熟度評価に有用な指標と考えられた。作業負担感は生体反応の呈示により学生群・看護師群ともに高まり、先行研究よりも有意差のある項目数が減少した。(著者抄録)
  • 仮想生体反応の呈示・実施者の属性による気管吸引中の視線計測結果と作業負担感への影響
    コリー紀代, 小水内俊介, 金井理, 井上創造, 近野敦, 中村美鈴, 二宮伸治
    人工呼吸, 38, 2, 162, 168, (一社)日本呼吸療法医学会, 2021年11月, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 【目的】本研究では、(1)プロジェクションマッピング映像による仮想生体反応の呈示の有無や実施者の属性にかかわらず、視線計測結果が習熟度評価指標となりうるかを検証し、(2)生体反応を呈するシミュレータを用いた際の作業負担感を初学者と熟練者において比較することを目的とする。【方法】看護師群と学生群の気管吸引の所要時間、視線の停留時間・停留回数を測定した。タスク終了後に日本語版NASA-TLXを用い、両群の作業負担感を比較した。【結果】生体反応呈示の有無と属性による交互作用は認められず、所要時間と視線停留時間において看護師群-学生群間の主効果が認められた。作業負担感は26項目中5項目に有意差が認められた。【結論】看護師群の視線停留時間が統計学的有意に短く、習熟度評価に有用な指標と考えられた。作業負担感は生体反応の呈示により学生群・看護師群ともに高まり、先行研究よりも有意差のある項目数が減少した。(著者抄録), 33916373
  • 気管内吸引カテーテルによる粘膜損傷メカニズムに関する文献検討               
    コリー 紀代, 小水内 俊介
    医工学治療, 33, Suppl., 168, 168, (NPO)日本医工学治療学会, 2021年05月
    日本語
  • 視線移動量と視線移動速度頻度分析による気管内吸引技術の習熟度評価の検討               
    横尾 さくら, コリー 紀代, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 二宮 伸治
    医工学治療, 33, Suppl., 169, 169, (NPO)日本医工学治療学会, 2021年05月
    日本語
  • 効率的な喀痰吸引動作の特徴 熟練者と非熟練者との比較               
    萬井 太規, コリー 紀代, 村田 恵理, 小水内 俊介, 二宮 伸治, 種田 健二, 大下 紘佳, 嶋 勇輔, 浅賀 忠義
    理学療法学, 47, Suppl.1, OS4, 17, (公社)日本理学療法士協会, 2021年03月
    日本語
  • 気管内吸引手技の2D/3D動画視聴による学習効果評価指標の開発
    萬谷 麗奈, コリー 紀代, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 浅賀 忠義, 中村 美鈴, 井上 創造, 萬井 太規, 二宮 伸治
    医工学治療, 33, 1, 21, 29, (NPO)日本医工学治療学会, 2021年03月, [査読有り], [責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 気管内吸引は侵襲を伴うため、医学生・看護学生を含め、免許取得前の医療系学生が実施する機会は限られている。そのため、患者や療養者のケアを行う家族ケア提供者も含め、より多くの人間が気管内吸引手技を獲得する一助となるよう、Two Dimensional(2D)動画とThree Dimensional Computer Graphics(3DCG)動画を開発した。本研究の目的は、一般的な気管内吸引の2D動画と、2D動画をもとに製作した3DCGアニメーション動画を看護師と看護学生に視覚呈示し、視線の停留点移動速度と観察結果を問うアンケートを実施により、停留点移動速度の学習効果評価項目指標としての適用可能性を検討することを目的とした。動画視聴中の看護師と学生の視線を両眼構成の視線計測システムにて記録・分析した結果、看護師群と学生群ともに2D/3Dいずれの動画視聴においても停留点移動速度頻度分析における両群間の統計学的有意差は認められなかったものの、共通して二峰性のグラフを示した。アンケート結果からは両群ともに動画視聴による学習効果について肯定的な意見が大部分を占めた。今後は、操作方法や3D動画中の説明の追加などの意見を踏まえて動画を改良した上で、停留点移動速度頻度分析による学習効果への影響を測定することが課題である。(著者抄録), 33916373
  • 気管内吸引,体位変換および経管栄養の訓練が可能な生体反応を呈する看護教育シミュレータ
    小水内 俊介, コリー 紀代, 二宮 伸治, 金井 理, 近野 敦
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集, 2021, 2A1-E06, 一般社団法人 日本機械学会, 2021年
    日本語, This paper describes a functional expansion of a nursing education simulator that has been developed focusing on the endotracheal suctioning. Most patients who require endotracheal suctioning also require tube feeding. In addition to sputum aspiration and repositioning, by providing training functions for tube feeding, educational elements of the nursing simulator, such as the relationship between tasks, and the vital reactions to the procedures, are expanded.
  • Construction of a detachable artificial trachea model for three age groups for use in an endotracheal suctioning training environment simulator.
    Takaaki Yoshimura, Noriyo Colley, Shunsuke Komizunai, Shinji Ninomiya, Satoshi Kanai, Atsushi Konno, Koichi Yasuda, Hiroshi Taguchi, Takayuki Hashimoto, Shinichi Shimizu
    PloS one, 16, 3, e0249010, 2021年, [査読有り], [責任著者], [国際誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), Tracheal suctioning is an important procedure to maintain airway patency by removing secretions. Today, suctioning operators include not only medical staff, but also family caregivers. The use of a simulation system has been noted to be the most effective way to learn the tracheal suctioning technique for operators. While the size of the trachea varies across different age groups, the artificial trachea model in the simulation system has only one fixed model. Thus, this study aimed to construct multiple removable trachea models according to different age groups. We enrolled 20 patients who had previously received proton beam therapy in our institution and acquired the treatment planning computed tomography (CT) image data. To construct the artificial trachea model for three age groups (children, adolescents and young adults, and adults), we analyzed the three-dimensional coordinates of the entire trachea, tracheal carina, and the end of the main bronchus. We also analyzed the diameter of the trachea and main bronchus. Finally, we evaluated the accuracy of the model by analyzing the difference between the constructed model and actual measurements. The trachea model was 8 cm long for children and 12 cm for adolescents and young adults, and for adults. The angle between the trachea and bed was about 20 degrees, regardless of age. The mean model accuracy was less than 0.4 cm. We constructed detachable artificial trachea models for three age groups for implementation in the endotracheal suctioning training environment simulator (ESTE-SIM) based on the treatment planning CT image. Our constructed artificial trachea models will be able to provide a simulation environment for various age groups in the ESTE-SIM., 33916373
  • Relationship Between Tracheal Suctioning Catheter Motion and Secretion Amount Based on Viscosity
    Noriyo Colley, Shunsuke Komizunai, Atsushi Konno, Satoshi Kanai, Shinji Ninomiya
    SAGE OPEN NURSING, 6, SAGE PUBLICATIONS INC, 2020年10月, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    英語, 研究論文(学術雑誌), Background: To provide safe tracheal suctioning, the American Association of Respiratory Care guideline discusses the length of suctioning catheter, but the most effective tracheal suctioning catheter technique is still unknown.Objective: The aim of this study is to compare the amount of simulated secretion produced by five different handlings of a catheter at two different viscosities and in two different models to discover the most effective suctioning maneuver in the various mucus conditions.Design: In vitro experimental design.Methods: The amount of secretion aspirated by our researcher's manipulation of a suctioning catheter was measured. The tip of the catheter was recorded using a high-speed video camera to visualize the secretion motion.Results: The most effective suctioning technique differed depending on the viscosity of the secretion. There were no significant differences between five suctioning methods applied to high-viscosity phlegm in a tracheal membrane model, but the flexion technique was the most efficient for low-viscosity secretion.Conclusions: Our results imply that the flexion technique was reasonably safe and the most effective of these five methods for low-viscosity secretion., 33916373
  • 【コロナ禍における医療人育成】看護領域 看護計画立案時の認識変容を促す条件抽出法を用いた遠隔グループワーク
    コリー 紀代
    医学教育, 51, 5, 561, 563, (一社)日本医学教育学会, 2020年10月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(その他学術会議資料等), 33916373
  • A Policy Analysis of the “Specific Procedure Training Course System” : A Challenge for Professional Lifelong Learning
    Colley Noriyo, Nakamura Misuzu, Cashin Andrew
    27, 1, 11, Institute for the Advancement of Higher Education, Research Division for Higher Education, 2020年06月23日
    英語
  • Effective Catheter Manoeuvre for the Removal of Phlegm by Suctioning: A Biomechanical Analysis of Experts and Novices.
    Noriyo Colley, Hiroki Mani, Shinji Ninomiya, Shunsuke Komizunai, Eri Murata, Hiroka Oshita, Kenji Taneda, Yusuke Shima, Tadayoshi Asaka
    Journal of medical and biological engineering, 1, 8, 2020年04月24日, [査読有り], [筆頭著者], [国際誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), Purpose: The aim of this study was to determine the effective biomechanical technique for suctioning phlegm. Methods: A novel tracheal suctioning simulator combined with a motion capture system was used to calculate the amount of simulated phlegm suctioned and the biomechanical parameters of the associated suctioning manoeuvre. A laboratory study, including 12 nurses with > 3 years of suctioning experience and 12 nursing students without any clinical suctioning experience, was conducted. The amount of phlegm suctioned, the maximum length of catheter insertion, and the biomechanical parameters of hand movement were calculated. Results: The mean amount of phlegm suctioned per second was significantly larger in the experienced group than in the non-experienced group. The amount of phlegm suctioned correlated positively with the length of the vertical path of motion of the wrist and forearm, and with the angular velocity of thumb rotation in both the groups. Conclusion: Greater vertical motion of the wrist and thumb rotation improved the effectiveness of phlegm suctioning and prevented the need for deep suctioning, which is unsafe., 33916374
  • 触感を伴う拡張現実映像を用いた気管内吸引シミュレータのための気道模型の開発ーカテーテル操作の計測と評価ー
    木村 仁, 小水内 俊介, コリー 紀代, 近野 敦
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集, 2020, 2P1-F09, 一般社団法人 日本機械学会, 2020年
    日本語, In order to respond to the growing needs of nursing, it is necessary to correct the gap between practice and education. Endotracheal suctioning has been performed not only at hospital but also at home frequently, there is a need to develop a suction simulator that can quantitatively assess the techniques of suction catheter manipulation. In this paper, we described a tracheal model with measurement functions: the measurement of the pushing force of the catheter on the airway wall by the force sensor and the detection of the catheter tip trajectory history by the camera were implemented. These data from our tracheal model might be useful not only assessing the proficiency of catheter manipulation quantitatively, but also assessing the risk of tracheal mucosal damage and pain caused by inappropriate manipulation or excessive pushing force.
  • Synthesizing Dynamic Facial Expressions of the Patient Model with Projection Mapping for the Nurse Training Simulator
    Ahmad Ridwan Fauzi, 金井 理, 伊達 宏昭, 小水内 俊介, 近野 敦, コリー 紀代, 二宮 伸治
    精密工学会学術講演会講演論文集, 2020, 0, 254, 255, 公益社団法人 精密工学会, 2020年
    英語,

    Tube insertion through trachea is a procedure performed by nurses to suck the sputum out of the patient's trachea. If the procedure is not performed carefully, it causes inconvenience and damages patient's trachea. To train novice nurses to practice the procedure in a safer environment, we developed a projection mapping-based nurse training simulator, and its effectiveness was evaluated. From the evaluations, it was found that more facial expressions, including choking, coughing, and patient's relaxed states, still must be integrated into the patient model so the nurse could be more immersed into the simulator. To achieve that, a Facial Action Coding System (FACS)-based video analysis tool is first used to identify the activated facial action units (AU) in those states and they are applied to the synthetic deformations on a 3D face of the patient model. The degree of naturalness, reality and effectiveness are evaluated.

  • An immersive nursing education system that provides experience of exemplary procedures from first person viewpoint with haptic feedback on wrist
    Shunsuke Komizunai, Noriyo Colley, Atsushi Konno
    2020 IEEE/SICE INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON SYSTEM INTEGRATION (SII), 311, 316, IEEE, 2020年, [査読有り], [責任著者]
    英語, 研究論文(国際会議プロシーディングス), With the spread of home medical care, it is important to increase the number of care providers who received a standard nursing education, including person except doctors and nurses. This paper describes the development of an experience-based nursing education system that supports proficiency in procedures, taking as examples endotracheal suctioning. Whole-body motion and gaze of practitioners during suctioning are measured. By reflecting measured data in a humanoid model in a virtual reality (VR) space, it is possible to reproduce and observe the procedure. By using Ibis system, learners can re-experience exemplary procedures from first person viewpoint, and instructors can observe the learner's technique from a free viewpoint and quantitatively analyze/evaluate it. By substituting the attentive guidance with the imitation of users, it can be assisted the transmission of the tips and skill that are difficult to verbalize., 33916374
  • 気管内吸引技術における動作分析を用いた習熟度評価の検討 前屈姿勢、手背移動、停留、NASA-TLXを指標として
    長内 真理乃, コリー 紀代, 小水内 俊介, 二宮 伸治, 金井 理, 浅賀 忠義, 中村 美鈴, 井上 創造, 村田 恵理, 萬井 太規, 近野 敦
    日本小児呼吸器学会雑誌, 30, 2, 172, 180, 日本小児呼吸器学会, 2020年01月, [査読有り], [責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 気管内吸引は、気管や気管支粘膜などの損傷や損傷に伴う大量出血、低酸素症、嘔吐、疼痛といったリスクがあり侵襲度が高い技術であるとされる。より実践的な指導により免許取得後の安全な吸引を実施するためにも、客観的な数値や尺度による評価が必要になるが、気管内吸引技術の習熟度を示す指標を検討している先行研究は多くはない。そこで本研究はモーションキャプチャを用い、気管内吸引シミュレーション中の看護師群と看護学生群の習熟度の評価指標や教育項目を検討した。また、NASA-TLXを用いて精神的負担感を調査した。動作解析より、所要時間、左手背総移動距離、左右の手背の停留回数・停留時間について群間に有意差が認められ、NASA-TLXの結果からは学生群の方が時間の余裕のなさや作業結果への不満足というストレスが大きいことが示された。従って、これらが気管内吸引の習熟度の客観的評価項目として有用である可能性が示唆された。(著者抄録), 33916374
  • Hygienic Manipulation Evaluation System during Endotracheal Suctioning using Bilateral Dorsum Manus Total Travel Distance*.
    Noriyo Colley, Misuzu Nakamura, Sozo Inoue, Satoshi Kanai, Atsushi Konno, Shunsuke Komizunai, Shinji Ninomiya, Tadayoshi Asaka, Hiroki Mani, Hana Takizawa, Sarina Umesawa, Yuya Taira, Eri Murata
    2020 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII), 500, 503, IEEE, 2020年, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    英語, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 33916374
  • Effective catheter manoeuvre for the removal of phlegm by suctioning:A biomechanical analysis of experts and novices.
    Colley N, Mani H, Ninomiya S, Komizunai S, Murata Eri, Oshita H, Taneda K, Shima Y, Asaka T.
    Journal of Medical and Biological Engineering, 40, 3, 340, 347, 2020年, [査読有り], [筆頭著者]
    英語, 研究論文(学術雑誌), 33916374
  • 気管内吸引手技中の視線計測による看護師と看護学生の習熟度の比較               
    竹内 由佳, コリー 紀代, 二宮 伸治, 小水内 俊介, 金井 理, 浅賀 忠義, 中村 美鈴, 井上 創造, 村田 恵理, 萬井 太規, 近野 敦
    医工学治療, 31, 3, 171, 180, (NPO)日本医工学治療学会, 2019年11月, [査読有り]
    日本語, 本研究では視線計測に基づく教育評価項目や評価指標の抽出を目的とし、気管内吸引シミュレーション中の看護師と看護学生を対象に両眼構成視線計測装置(Pupil、Pupil Labs社)を用いた視線計測により手技の所要時間、視線の停留回数・停留時間、停留点移動速度を比較した。視線計測後には、NASA-TLXを用いて作業負担度を調査した。その結果、所要時間、視線の停留時間、視線の停留回数・停留時間に有意差が認められた。作業負担度には有意差が見られなかったことから、両群とも模擬環境において同等のストレスがあったと推測される。不慣れな環境においてもパフォーマンスに差が現れることから、手技の所要時間や視線の停留回数・停留時間は習熟度を評価する客観的な指標となりうることが示された。(著者抄録)
  • 気管内吸引手技中の視線計測による看護師と看護学生の習熟度の比較
    竹内由佳, COLLEY Noriyo, 二宮伸治, 小水内俊介, 金井理, 浅賀忠義, 中村美鈴, 井上創造, 村田恵理, 萬井太規, 近野敦
    医工学治療, 31, 3, 171‐180, 180, (NPO)日本医工学治療学会, 2019年11月, [査読有り], [責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 本研究では視線計測に基づく教育評価項目や評価指標の抽出を目的とし、気管内吸引シミュレーション中の看護師と看護学生を対象に両眼構成視線計測装置(Pupil、Pupil Labs社)を用いた視線計測により手技の所要時間、視線の停留回数・停留時間、停留点移動速度を比較した。視線計測後には、NASA-TLXを用いて作業負担度を調査した。その結果、所要時間、視線の停留時間、視線の停留回数・停留時間に有意差が認められた。作業負担度には有意差が見られなかったことから、両群とも模擬環境において同等のストレスがあったと推測される。不慣れな環境においてもパフォーマンスに差が現れることから、手技の所要時間や視線の停留回数・停留時間は習熟度を評価する客観的な指標となりうることが示された。(著者抄録), 33916374
  • The use of robots and other automated devices in nurses' work: An integrative review.
    Mari Kangasniemi, Suyen Karki, Noriyo Colley, Ari Voutilainen
    International journal of nursing practice, 25, 4, e12739, 2019年08月, [査読有り], [国際共著], [国際誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), BACKGROUND: Future nursing shortages and advanced technological developments mean that robots and automated devices could play a valuable role in nursing, but little has been published on their use, and outcomes, to date. AIM: This integrative review identified how robots are currently used in nursing and the outcomes of those initiatives. DESIGN: This study used integrative review using the Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses. DATA SOURCES: We searched the CINAHL, PubMed, Web of Science, and Scopus databases for peer-reviewed papers published in English from January 2010 to August 2018. REVIEW METHODS: The five-stage review process by Whittemore and Knafl was used. RESULTS: The 25 included papers showed that robots and automated devices were mainly used in nursing to deliver medication, monitor patients, and provide nursing treatments. The outcomes were evaluated in relation to patient safety, working time and workload, usability, and the end users' satisfaction. In addition, the costs, care outcomes, nurses' behaviour, and changes in working procedures were considered. CONCLUSIONS: Robots and automated devices have the potential to develop nurses' work, but more research and critical evaluations are needed to find the most suitable devices and focus on the functions that will provide the best outcomes for nurses' work.
  • 一人称視点で模範手技の追体験が可能な没入型看護教育システム ESTE-VR
    小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 浅賀 忠義, 井上 創造, 村田 恵理, 萬井 太規, 高橋 望, 二宮 伸治, コリー 紀代
    日本シミュレーション医療教育学会雑誌, 7, 89, 93, 日本シミュレーション医療教育学会, 2019年08月, [査読有り], [招待有り], [最終著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 【背景】在宅医療の浸透に伴い、医師や看護師ではない範囲も含め、一定水準の看護教育を受けたケア提供者を増やすことは重要な課題となる。【目的】気管内吸引を例に、手技の習熟を支援する体験型の看護教育システムを開発する。【方法】気管内吸引中の実施者の全身動作および視線を計測する。仮想現実(Virtual reality:VR)空間で人型モデルに計測データを反映することで手技の再現・観察を可能とする。【結果】学習者が模範手技を一人称視点で追体験することが可能であるとともに、指導者が学習者の手技を自由な視点から観察し定量的に分析・評価するための手段にもなる。【考察】手取り足取りの指導を使用者自身の模倣で代替することにより、言語化しにくいコツや巧みさの伝達を支援しうる。(著者抄録), 33916374
  • An Interactive Endotracheal Suctioning Simulator Which Exhibits Vital Reactions: ESTE-SIM.
    Shunsuke Komizunai, Shinji Ninomiya, Atsushi Konno, Satoshi Kanai, Tadayoshi Asaka, Eri Murata, Hiroki Mani, Nozomi Takahashi, Noriyo Colley
    International Journal of Automation Technology, 13, 4, 490, 498, Fuji Technology Press Ltd., 2019年07月, [査読有り], [最終著者, 責任著者]
    英語, 研究論文(学術雑誌), This paper describes a next-generation nursing education simulator, the endotracheal suctioning training environment simulator (ESTE-SIM), which is capable of interactively reproducing vital reactions. With the spread of home treatment, care providers who have received a certain level of nursing education should be increased, not limited to conventional health-care professionals. A great gap exists between simulations under restricted conditions that have been practiced in conventional nursing education and those in the actual clinical site, thus creating a burden on nurses and patients. If a simulator that approaches real clinical situations can be developed, it will not only contribute to lessening the burden on nurses but also improve the quality of nursing care. The ESTE-SIM, which simulates endotracheal suctioning, can measure the movements of the suction catheter inserted in the trachea. The measurement information is used to estimate the progress of the nursing maneuver, which is then used to reproduce vital reactions, including dynamic facial expression changes based on projection mapping and monitor-displayed vital signs. To design and control the vital reactions, a mathematical model to determine the behavior of the simulator is formulated based on the actual measurement data of the vital reactions of patients and the experiential knowledge of nurses. By integrating these element technologies, we developed a novel interactive nursing education simulator capable of recreating typical vital reactions that occur during the basic endotracheal suctioning maneuver., 33916374
  • Generating facial expressions of pain with projection mapping for the nurse training simulator (1st report)—Effect on the tracheal aspiration time for a patient with cerebral palsy
    Fauzi Ahmad Ridwan, 金井 理, 伊達 宏昭, 小水内 俊介, 近野 敦, コリー 紀代, 二宮 伸治
    精密工学会学術講演会講演論文集, 2019S, 860, 861, 公益社団法人 精密工学会, 2019年03月01日
    英語, Patients with cerebral palsy suffer from permanent movement disorder, and a nurse usually performs their tracheal aspiration where a tube must be inserted into the patient’s trachea. The tube insertion procedure must be performed quickly and carefully in order for the patient not to experience significant pain, anxiety, and even tracheal bleeding that would cause fear for the patient. To master such skill, many training opportunities should be provided for the novice nurses. Therefore, a training simulator is needed that could mimic the real situation of the procedure to provide an accurate and realistic feedback to the novice nurses. To realize that goal, we have developed a simulator that provides a head mannequin with the pain sensor attached and can project computer-generated patient’s facial expressions onto the mannequin face using projection mapping. The expression can change in conjunction with pain intensity the patient would receive due to the sputum blockage in the trachea and due to the hard contact of the tube tip with the trachea. The effectiveness of the projection mapping in the simulator is evaluated by comparing how fast trained and novice nurses finish the procedure when the facial expression of the pain is simulated or not.
  • 豪州におけるナースプラクティショナーが経営する大学内クリニックの視察報告
    コリー 紀代, 中村 美鈴, キャシン アンドリュー
    北海道小児保健研究会会誌, 2019, 25, 28, 2019年
    日本語
  • 看護シミュレータ開発におけるプロジェクションマッピング/拡張現実による視覚提示の課題
    小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 二宮 伸治, 浅賀 忠義, 高橋 望, コリー 紀代
    日本シミュレーション医療教育学会雑誌, 6, 126, 126, 日本シミュレーション医療教育学会, 2018年09月
    日本語
  • 痰吸引トレーニングシミュレータのための痰吸引量およびカテーテル接触荷重リアルタイム計測装置の開発
    二宮 伸治, コリー 紀代, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 高橋 望, 浅賀 忠義
    日本シミュレーション医療教育学会雑誌, 6, 92, 98, 日本シミュレーション医療教育学会, 2018年09月, [査読有り], [招待有り]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 粘膜損傷等のリスクが存在する気管内吸引の安全確保のためには、治療効果と侵襲度を定量化しながら生体反応をリアルタイムに再現できるシミュレータが必須である。そこで本研究では、4ゲージロードセルと気道モデルを組み合わせることで痰吸引量とカテーテル接触荷重および接触位置情報をリアルタイム計測できるシステムを試作した。本システムを熟練者3名による10秒間の吸引操作時における吸引量および接触荷重の測定に適用した結果、1回当たりの痰吸引量は0.75±0.43×10^-3kg、荷重の上限値は-165.6〜234.8×10^-3Nとなり、治療効果と侵襲度の定量評価が可能であることが確認された。また接触荷重の変化を可視化できることから操作の良否についての詳細な情報を得られることがわかった。今後、生体反応を模擬する仮想患者モデルと接続することで、よりリアルなトレーニング環境を構築できる可能性が示唆された。(著者抄録), 33916374
  • 視線移動量を用いた気管内吸引シミュレータの教育評価の検討
    コリー 紀代, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 浅賀 忠義, 中村 美鈴, 井上 創造, 村田 恵理, 萬井 太規, 二宮 伸治
    日本小児呼吸器学会雑誌, 29, Suppl., 108, 108, 日本小児呼吸器学会, 2018年08月
    日本語
  • 気管内吸引三法における接触面積計測による接触感染リスクの比較 探索的研究
    加藤 ももこ, 浅河 美早紀, 二宮 伸治, コリー 紀代
    医工学治療, 30, 2, 83, 90, (NPO)日本医工学治療学会, 2018年07月, [査読有り], [責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 間接接触感染の一因として、気管カニューレ内への不適切なカテーテル操作がある。しかしながら、気管内吸引中の接触面積や接触箇所に基づいた感染予防法について報告された論文は少ない。また、CDCのガイドラインにおいても、気管内吸引に未滅菌の手袋よりも滅菌手袋を着用することについてのエビデンスはなく、未解決問題となっている。そこで本研究では、接触感染の感染経路解明のパイロットスタディとして、気管内吸引三法の手技中に実施者が接触する箇所と面積を比較し、各法の接触感染リスクの定量的評価を目的に、吸引シミュレータと使用物品に付着した蛍光塗料の付着部位の撮影と接触面積を計測した。その結果、清潔操作が必要な物品への接触面積は各法で大差は認められなかったが、閉鎖式気管内吸引の間接接触感染リスクが比較的低いことが示された。(著者抄録), 33916374
  • 気管内吸引三法における接触面積計測による接触感染リスクの比較 探索的研究
    加藤 ももこ, 浅河 美早紀, 二宮 伸治, コリー 紀代
    医工学治療, 30, 2, 83, 90, (NPO)日本医工学治療学会, 2018年07月
    日本語, 間接接触感染の一因として、気管カニューレ内への不適切なカテーテル操作がある。しかしながら、気管内吸引中の接触面積や接触箇所に基づいた感染予防法について報告された論文は少ない。また、CDCのガイドラインにおいても、気管内吸引に未滅菌の手袋よりも滅菌手袋を着用することについてのエビデンスはなく、未解決問題となっている。そこで本研究では、接触感染の感染経路解明のパイロットスタディとして、気管内吸引三法の手技中に実施者が接触する箇所と面積を比較し、各法の接触感染リスクの定量的評価を目的に、吸引シミュレータと使用物品に付着した蛍光塗料の付着部位の撮影と接触面積を計測した。その結果、清潔操作が必要な物品への接触面積は各法で大差は認められなかったが、閉鎖式気管内吸引の間接接触感染リスクが比較的低いことが示された。(著者抄録)
  • 人工呼吸器装着児(者)の社会参加を促進する多職種連携における構造的課題               
    コリー 紀代, 清水 弘美, 大塚 健, 高橋 望, 近野 敦, 小水内 俊介, 金井 理, 二宮 伸治, 井上 創造, 村田 恵理, 萬井 太規, 浅賀 忠義
    医学教育, 49, Suppl., 205, 205, (一社)日本医学教育学会, 2018年07月
    日本語
  • Controlling Medicalization and Nurse Practitioner Roles
    Noriyo Colley, Andrew Cashin
    Journal of Higher Education and Lifelong Learning, 25, 1, 12, 2018年03月, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者], [国際共著]
    英語, 研究論文(学術雑誌)
  • 気管内吸引反復施行時の習熟度別動作変動性
    コリー紀代, 清水弘美, 萬井太規, 浅賀忠義
    医工学治療, 30, 1, 53‐59, 59, (NPO)日本医工学治療学会, 2018年03月01日, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 医療の発展に伴って、在宅でも人工呼吸器装着者の療養生活が可能なり、今後は在宅における高いスキルを持った看護師のニーズが高まると推察される。しかしながら現在の基礎教育期における技術評価は、学生の達成感やチェックリストが多く用いられ、後光効果(halo effects)や質保証への懸念から、新卒看護師の能力向上のためにはより客観的な教育評価法の確立が急務である。そこで本研究の目的は、モーションセンサーを用いて気管内吸引技術の習熟度別2群における反復施行による動作変動性を可視化することである。看護師群(9名)と学生群(4名)において、利き腕の手背、前腕、上腕の3ヶ所にモーションセンサーを装着し、シミュレーターを対象に気管内吸引を単純反復してもらった。その結果、両群とも単純反復による所要時間の短縮は認められなかった。群間比較では、所要時間、加速度RMSのY成分、角速度RMSの三成分について有意差があった。今回開発された教育評価方法は、リスク回避にも貢献すると考えられる。(著者抄録), 33916375
  • 気管内吸引反復施行時の習熟度別動作変動性               
    コリー 紀代, 清水 弘美, 萬井 太規, 浅賀 忠義
    医工学治療, 30, 1, 53, 59, (NPO)日本医工学治療学会, 2018年03月
    日本語, 医療の発展に伴って、在宅でも人工呼吸器装着者の療養生活が可能なり、今後は在宅における高いスキルを持った看護師のニーズが高まると推察される。しかしながら現在の基礎教育期における技術評価は、学生の達成感やチェックリストが多く用いられ、後光効果(halo effects)や質保証への懸念から、新卒看護師の能力向上のためにはより客観的な教育評価法の確立が急務である。そこで本研究の目的は、モーションセンサーを用いて気管内吸引技術の習熟度別2群における反復施行による動作変動性を可視化することである。看護師群(9名)と学生群(4名)において、利き腕の手背、前腕、上腕の3ヶ所にモーションセンサーを装着し、シミュレーターを対象に気管内吸引を単純反復してもらった。その結果、両群とも単純反復による所要時間の短縮は認められなかった。群間比較では、所要時間、加速度RMSのY成分、角速度RMSの三成分について有意差があった。今回開発された教育評価方法は、リスク回避にも貢献すると考えられる。(著者抄録)
  • 気管内吸引技術の量的評価の試み Dynamic Time Warpingを用いた分析結果から               
    コリー 紀代, 清水 弘美, 大塚 健, 金井 理, 近野 敦, 二宮 伸治, 浅賀 忠義, 小水内 俊介, 萬井 太規, 村田 恵理, 高橋 望, 井上 創造
    医工学治療, 30, Suppl., 128, 128, (NPO)日本医工学治療学会, 2018年03月
    日本語
  • 熟練看護師の視線計測による気管内吸引オントロジーの構築と今後の可能性
    コリー 紀代, 清水 弘美, 高橋 望, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 二宮 伸治, 大塚 健, 浅賀 忠義
    医学教育, 49, 2, 117, 125, 日本医学教育学会, 2018年, [査読有り], [筆頭著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌),

    背景 : 在宅医療の高度化により, 気管内吸引等の高度ケアを担う人材の育成が喫緊の課題である.方法 : 気管内吸引を行う看護師と看護学生の眼球運動を測定し, 気管内吸引中の認知・判断面を含めた多重タスク構造を気管内吸引オントロジーとして可視化した.結果 : 構築された気管内吸引オントロジーの階層構造からは, 手順という手続き的知識のみならず, 医療機器に関する知識, 気管内吸引が無効であった際の選択肢に関する知識など, 多岐にわたった専門知識が要求される行為であることが示された.考察 : オントロジーは「できる」能力の範囲や評価すべき能力の定義を示す教育評価ツールとしても活用の可能性がある表現法と考えられた.

    , 33916375
  • 教材・シナリオ 生体反応を呈する看護シミュレータのためのプロジェクションマッピング/拡張現実による視覚提示
    小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 二宮 伸治, 浅賀 忠義, 高橋 望, コリー 紀代
    日本シミュレーション医療教育学会雑誌 = Journal of Japan Association for Simulation-based Education in Healthcare Professionals, 6, 99, 103, 日本シミュレーション医療教育学会, 2018年, [査読有り], [招待有り], [最終著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 【背景】看護シミュレーションにおいて生体反応を伴うインタラクティブな体験は学習効果に大きな影響を与える。本研究では、典型的な模型シミュレータが提供する触覚情報に加えて、新たに二つのインタラクティブな視覚情報提示技術(AR:augmented reality、MP:projection mapping)を比較する(なおARは2通りの実装を含む)。【目的】喀痰吸引を対象に、患者の状態変化に即応する判断能力向上の支援を目指す。【方法】マネキンに顔の映像をARとPMによってそれぞれ表示し、視覚提示手法としての有用性と課題を検討する。【結果】両手法の長所・短所は優劣をつけるものではなく、これらの性質は相補的で状況に適した手法を選択しうることを示している。【考察】柔軟な設置や運用を重視するならばAR、自然な観察や接触を重視するならばPMが適するといえる。(著者抄録), 12291765
  • Prificiency of Visual Attention for Quality of Care in Endotracheal Suctioning
    Noriyo Colley
    AJER, 5, 11, 1, 6, 2018年01月, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者], [国際誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), 33916375
  • 熟練看護師の視線計測による気管内吸引オントロジーの構築
    コリー 紀代, 清水 弘美, 高橋 望, 小水内 俊介, 近野 敦, 金井 理, 二宮 伸治, 大塚 健, 浅賀 忠義
    医学教育, 48, Suppl., 230, 230, (一社)日本医学教育学会, 2017年08月
    日本語
  • Comparison of procedure time among types of endotracheal suctioning methods for disaster situations
    コリー 紀代
    医工学治療, 29, 3, 135, 141, (NPO)日本医工学治療学会, 2017年, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    英語, 研究論文(学術雑誌), 災害時に利用可能な気管内吸引法のタイプは状況によって変化することから、吸引装置の変化に伴う操作時間の延長について、平均臨床経験年数が11.9年(3〜17年)の看護師(全員女性、年齢25〜40歳)11名により検討を行った。なお、吸引法としては、開放式吸引システム(OSS)である乾燥カテーテル法、単回使用カテーテル法、浸漬カテーテル法、足吸引ポンプ法、足ペダル法の5タイプと、対照として、閉鎖式吸引システム(CSS)の合計6タイプについて評価した。看護師は6タイプの吸引を2回行い、それぞれの操作時間を比較検討した結果、最短の平均操作時間はCSSの57.63秒であり、5タイプのOSSの操作時間における有意差はみられなかったが、5タイプのOSSにおいて、熟練者と非熟練者間では操作時間の変化が認められた。さらに、学習効果を調べるために、1回目と2回目の操作時間の変化を比較したところ、CSSのみ、2回目の吸引で操作時間の有意な減少が認められた。以上の結果から、全員の看護師が制限された医療資源下において、操作時間の延長を伴うことなく気管内吸引を施行することが可能であることが示され、操作時間を測定することにより、手技への熟練度や操作の簡便化に関する知見が得られることが示唆された。, 33916375
  • Adaptation of postural control while standing on a narrow unfixed base of support
    Hiroki Mani, Shih-fen Hsiao, Tomoya Konishi, Tatsuya Izumi, Akiyo Tsuda, Naoya Hasegawa, Kenta Takeda, Noriyo Colley, Tadayoshi Asaka
    INTERNATIONAL JOURNAL OF REHABILITATION RESEARCH, 39, 1, 92, 95, LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS, 2016年03月, [査読有り]
    英語, 研究論文(学術雑誌), The purpose of this study was to investigate the adaptation with practice of postural control while standing on a rocker board. Thirteen healthy young adults participated. The participants were asked to stand in a sagittal plane on a rocker board with a semicircular base as steadily as possible for as long as they could. With practice, the duration of maintaining postural balance increased significantly and postural stability improved (P < 0.05). Furthermore, the distances between center of pressure and the projection of center of mass decreased (P < 0.05), although joint motion of the lower extremities did not change (P > 0.05). This observation would be the consequence of a highly redundant human locomotor system. With practice, the central nervous system was able to shift the center of pressure position close to the accurate center of mass position.
  • 人工知能を搭載したいケア技術とは
    コリー 紀代, 高橋 望, 清水 弘美, 大塚 健
    JSAI大会論文集, 2016, 0, 4D12, 4D12, 一般社団法人 人工知能学会, 2016年, [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(その他学術会議資料等), 33916375
  • 医療機器開発におけるInfinity Modelの提案―家庭用掃除機と気管内吸引機の比較から―
    コリー紀代, 大塚健
    医工学治療, 27, 1, 8, 12, (NPO)日本医工学治療学会, 2015年03月01日, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 医療機器開発において、まず障壁となるのはリスクマネジメントであろう。我が国における医療機器産業の低競争力の背景には、「高リスク製品開発における消極論」と「開発の効率性欠如」がある。しかしながら、少子高齢化による労働力人口の減少が懸念される現在、十分なサービス提供を行うための、介護者の生活の質向上をも考慮した「医療機器開発」と「医療機器の品質確保」の両立は喫緊の課題である。そこで本論は、医療機器開発における品質の担保について、一般的な家庭用電化製品である掃除機と吸引機を題材に比較検討した。その結果、医療機器開発の∞モデルが導出され、異分野多職種の協働を可能とする医療機器開発のボーダーレス化、製造者責任/使用者責任の明確化をはじめとした組織的戦略が品質マネジメントにおける必須条件と考えられた。(著者抄録), 33916375
  • Differences in Visual Attention between Novice and Expert Nurses Performing Endotracheal Suctioning
    Noriyo Colley, Tadayoshi Asaka, Shinya Sakai, Yasuko Nagata, Hiromi Shimizu, Tomoyuki Sasaki, Takeshi Nishioka
    Therapeutics & Engineerings, 27, 2, 97, 105, (NPO)日本医工学治療学会, 2015年, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
    英語, 研究論文(学術雑誌), 気管内吸引(ES)実施に際しての視覚的注意の差を検討するため、新人看護師と熟練看護師との間の眼球運動の変化について調べ、看護師のリスク回避法を検討した。対象はES経験の無い看護学生9名(学生群)とES経験のある看護師11名(看護師群:平均経験年数8.67年)で、ES操作を6種類の相に分類し、被験者の実施時間、視点および眼球運動速度を両群間で比較した。その結果、看護師群のES時間は学生群より短かったが、経験年数と時間との間には有意な相関は見られなかった。また、看護師群では眼球運動速度が0〜40と180〜220度/秒の二峰性を示したが、学生群ではこれが単峰性であった。以上より、看護師群は適切な視覚情報を迅速に収集して時間的効率とリスク回避を達成していることが分かった。多重操作を回避するためには、ES処置前の準備も重要であった。, 33916375
  • 気管内吸引のシミュレーション教育における評価法とその課題 : 看護師と学生の視野の比較から
    コリー 紀代
    北海道小児保健研究会会誌, 2015, 20, 23, 北海道小児保健研究会, 2015年, [筆頭著者, 責任著者]
    日本語, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等), 33916375
  • Scope 第8回ICN INP/APNN カンファレンス報告 : 海外のAdvanced Practice Nurseの動向
    鈴木 美穂, コリー 紀代
    看護研究, 47, 7, 692, 697, 医学書院, 2014年11月, [最終著者]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 33916375
  • 在宅人工呼吸器装着者が望む自立生活から導き出された自立概念
    コリー 紀代
    社会教育研究, 32, 91, 100, 北海道大学大学院教育学研究院社会教育研究室, 2014年04月, [査読有り]
    日本語
  • 活動理論を援用したALS患者団体による政策活動の分析 (創刊50周年記念号)
    コリー 紀代
    季刊社会保障研究, 50, 1, 154, 166, 国立社会保障・人口問題研究所, 2014年, [査読有り]
    日本語
  • 道内のヘルパー等事業所からみた医療的ケア研修受講における障壁
    コリー 紀代, 高橋 理恵
    北海道小児保健研究会会誌, 2014, 25, 28, 北海道小児保健研究会, 2014年
    日本語
  • 気管内吸引におけるリスク分析ツール開発の方向性
    コリー 紀代, 横尾 靖子, 清水 弘美, 本田 千積, 大塚 健
    医工学治療, 25, 3, 179, 185, 日本医工学治療学会, 2013年12月, [査読有り]
    日本語, 近年の目覚ましい医療技術の発展を背景に、在宅で高度医療機器を使用しつつ生活する人々への支援を目的に、2012年に社会福祉士介護福祉士法が一部改正され、一定の研修を受けた介護職員等は痰の吸引等の医療行為を行うことが可能となった。そこで、気管内吸引における潜在/顕在するリスクを抽出し、気管内吸引の初心者に対する効果的な指導法の確立を目的にリスク分析を行った結果、5つのハザードと4つのエラーが抽出された。数あるリスク分析手法の中で、FMEAを使用した分析を試みた結果、排除可能な作業がほとんどないこと、異常検出のための手間がかかること、言語化できない作業がある、リスクを承知で実施しなければならない行為がある、といった医療技術の特徴が浮かび上がった。実際に気管内吸引を提供する人々が利用可能なリスク分析ツールの開発が、今後の課題である。 Based on the rapid progress of medical technology, there are a number of people who live in the community with ventilators. In 2012, the Social Workers and Care Workers Act was modified to support them, and nowadays care workers are able to conduct suctioning after completion of specific training. This paper aims to clarify the latent/tangible risks involved to suggest what effective training methods are required for care workers. As a result, five hazards and four errors were categorized. Risk analysis using FMEA was then discussed. There were four characteristics in the medical techniques extracted; the inability to minimize the amount of tasks, no time to detect errors, certain tasks are difficult to verbalize, certain tasks must be carried out even though it probably very risky. The development of a simple risk analysis tool needs to be considered, so that it can be utilized by those who provide tracheal suctioning actually.
  • 地域医療連携における双方向性のある情報技術活用(ガバメント2.0)における課題 (第14回日本医療情報学会看護学術大会論文集) -- (ポスター 地域医療連携における情報伝達と活用)
    コリー 紀代, 大塚 健
    日本医療情報学会看護学術大会論文集 : JAMI-NS, 14, 153, 156, 日本医療情報学会看護部会, 2013年07月12日
    日本語
  • 助産師による会陰切開・会陰縫合の実態調査               
    西尾 聡華, 林 和奈, 伊藤 由美, コリー 紀代, 佐川 正
    北海道産科婦人科学会会誌, 57, 1, 62, 74, 北海道産科婦人科学会, 2013年03月
    日本語, 現在分娩を取り扱っている開業助産所7施設16人、A病院に勤務する助産師32人を対象に、会陰切開・縫合に関する質問紙による実態調査研究を行い、開業助産師5施設9人(56.3%)、病院勤務助産師25人(78.1%)から有効回答を得た。開業助産師/病院勤務助産師の平均年齢は52.3歳/36.9歳、助産師としての平均勤務年数は23.4年/11.0年といずれも有意差が認められた。助産師の会陰切開に「賛成」は5人(55.6%)/22人(88.0%)、会陰切開の経験「あり」は3人(33.3%)/17人(68.0%)、会陰切開の医師からの指示はなく「自らの判断」が3人/7人、「事前に医師から指示」が0人/8人、創に対して「自分で縫合」が2人/2人、「医師が縫合」が0人/15人、会陰切開技術は「医師が行うのを見て学んだ」が7人/9人、「学んだことがない」が1人/5人、助産師による会陰縫合に「賛成」が9人(100%)/15人(60%)、会陰縫合の経験「あり」が6人(66.7%)/5人(20.0%)であった。
  • 在宅人工呼吸器装着児 (者) の教育的ニーズ : 子どもの自立と社会参加に向けて保護者が期待すること
    コリー 紀代
    母性衛生 = Maternal health, 53, 4, 546, 554, 日本母性衛生学会, 2013年01月01日, [査読有り]
    日本語, 障害の多様化に伴い、教育の分野において特別支援教育の在り方が問い直されている。人工呼吸器装着児は医療依存度の高さから、医療職との連携が不可欠であるにも関わらず、連携体制の構築に関しては模索状態である。適切な連携体制の構築のためには、まず、教育的ニーズを明らかにする必要があり、本調査では人工呼吸器装着児(者)の保護者を対象にアンケート調査を実施した。111 名より回答が得られ、その結果、37 名(33.3%)が就学していたが、学習時間の短さが明らかとなった。人工呼吸器装着児の自立を促す教育ニーズとして、義務教育の充実、人工呼吸器に関連した健康教育の充実、母児分離や高等教育への進学、就職支援といった精神的、経済的自立に向けた支援が挙げられた。保護者らはレスパイト、母児分離を教育施設に期待し、施設という枠組みを超えた支援体制の整備を求めていた。人工呼吸器装着児の自立と社会参加を促す看護として、関連職種と連携した医療的ケアの実施以外に、人工呼吸器装着による偏見の是正、特別養護支援学校という場を利用した関連職種への技術指導やエビデンスの創出、活用が挙げられた。
  • 人工呼吸器装着児(者)の家族の医療的ケアをめぐる危機 : ABC-Xモデルを用いた視覚化
    コリー 紀代
    小児保健研究 = The journal of child health, 71, 5, 723, 730, 日本小児保健協会, 2012年09月, [査読有り]
    日本語
  • 大学院修士課程での助産師教育に対する看護学生の意見               
    柴田 美佳, 小林 眞生, 田村 彩乃, コリー 紀代, 荒木 奈緒, 荻田 珠江, 佐川 正
    北海道産科婦人科学会会誌, 56, 1, 11, 20, 北海道産科婦人科学会, 2012年03月
    日本語, A大学看護学専攻の女子学生130人(3年生64人、4年生66人)を対象に、大学院での助産師教育に関するアンケート調査を行い、有効回答数は88人(67.7%)であった。助産師を希望する学生を助産学生(5人)、それ以外を一般学生と称した。「大学院での助産師教育が必要」は一般学生58.0%、助産学生84.6%であった。両学生で共通した意見は、大学院での助産師教育のメリットは「視野が広がる・将来的にリーダーとなって統率力を身につけられる・将来への選択肢が広がる・修士学位を取得できるなど」、大学院に求める教育内容は「助産学だけでなく、医学的知識(産婦人科、小児科など)の強化・助産院での実習など」であった。一般学生で将来助産師になりたいのは11.4%、助産師の資格取得方法は「大学院修士課程・大学専攻科や別科など」、大学院の助産課程で力を入れて欲しいのは「正常分娩や異常分娩の診断とケア・ハイリスク母子のケアなど」であった。
  • 医療的ケア必要児(者)の家庭における家族機能分業状況からみた家族支援の方向性
    コリー 紀代
    社会教育研究, 0, 30, 27, 38, 北海道大学大学院教育学研究院社会教育研究室, 2012年03月, [査読有り]
    日本語
  • 在宅人工呼吸器装着児(者)の母親の適応過程における両義性と共時性
    コリー 紀代
    北海道大学大学院教育学研究院紀要, 115, 71, 92, 北海道大学大学院教育学研究院, 2012年
    日本語, 医療的ケア問題は,医療の発展という社会環境の変化に,障がい児の母親たちがどのように適応を迫られているかという問題であり,専門家の力量が問われる問題であるといえる。そこで本研究では,人工呼吸器装着児(者)の療養生活を支える家族が直面する困難についてインタビュー調査を実施した。グラウンデッド・セオリー・アプローチによって母親の適応過程の8つのカテゴリーが抽出され,家族の適応過程における両義性と共時性を持つより糸構造モデルを作成した。専門職の支援として,ケアにも両義性という特徴を踏まえた視点が不可欠であり,ケアの受け手と専門家間の他者性を尊重した対話と,専門家個々人の自己研鑚,専門家集団の柔軟性が,人工呼吸器装着児(者)と家族の適応を支える専門職に求められる。
  • スウェーデンにおける障がい児ケアの視察報告
    コリー 紀代
    北海道小児保健研究会会誌, 2012, 26, 30, 北海道小児保健研究会, 2012年
    日本語
  • 在宅人工呼吸器装着児(者)の母親の適応過程における両義性と共時性
    コリー 紀代
    北海道大学大学院教育学研究院紀要, 0, 115, 71, 92, 北海道大学大学院教育学研究院, 2012年
    日本語
  • 医療的ケア問題における専門家と市民のコミュニケーション : テクノロジーの普及モデルとキャズム論の視点から
    コリー 紀代
    科学技術コミュニケーション, 0, 10, 111, 120, 北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP), 2011年12月, [査読有り]
    日本語, Based on the technological progress of science, new medical developments have contributed to improve the QOL of ventilator-dependent people. By providing medical care, however, their family-caregivers are endangered to suffer burn-out syndrome. The enrichment of respite care facilities and medical/nursing services for the family is needed. Under the condition of the Medical Act, which restricts certain medical procedures by people except doctors, the Social Workers and Welfare Carers Act has been modified so that their range of care can improve the lack of home care services. Welfare carers...
  • 看護の業務委託に関する意思決定基準の国際比較               
    コリー 紀代
    日本看護管理学会誌, 15, 1, 66, 73, (一社)日本看護管理学会, 2011年09月, [査読有り]
    日本語, 深刻な看護師不足を背景に、米国、英国、豪州といった国々では、安全な業務委託の方法についての議論が活発に行われている。業務委託とは、ガイドラインに従って看護助手に一定の看護ケアを委託することを指す。本調査では、上記3国の看護協会のHPから業務委託に関する情報を入手し、使用許可を得た後、SPSS Text Analysisを用いて比較・検討した。対象としたHPは、American Nurses Association(米国)、Nursing and Midwifery Council(英国)、Australian Nursing and Midwifery Council(豪州)である。倫理的配慮として、HP上の記載内容の使用許諾を得た。結果、米国では業務委託の定義や委託可能な範囲、看護師の責任・説明責任、5つのRight(正しい)委託の方法などを定めていた。英国では意思決定樹は存在せず、業務委託の規定を持つことは各病院・施設の看護管理者の責任であった。豪州では、州ごとに規定が違うこともあり、都市・地方といった看護師需給状況の相違が理由と考えられた。The Nurses Act 1992が看護師免許を持たない者への業務委託を禁じていたが、何を看護とするかはその状況により変化するとしていた。以上により、日本において業務委託を検討する際には、豪州のように、看護師が行うべき(看護)行為とは何かという議論や法的解釈の必要性がある。そして、英国のように、業務委託の判断をスタッフレベルの看護師に任せない方法もひとつの方法と思われる。(著者抄録)
  • 在宅人工呼吸器の発達と普及~テクノロジー・ライフサイクルモデルからの検討~
    コリー 紀代, 大塚 健
    医工学治療, 23, 2, 75, 80, 日本医工学治療学会, 2011年07月, [査読有り]
    日本語, ムーア(A.Moore)の提唱したテクノロジー・ライフサイクルモデルに沿って医療的ケアの歴史的変遷を振り返り、今後の将来予測を検討することを目的に論を進めた。結果、在宅人工呼吸器をはじめとする医療機器も、テクノロジー・ライフサイクルモデルに従って発展と衰退を繰り返していることが明らかとなった。一般の科学技術と医療テクノロジーの差異として、医療テクノロジーの消費者がサービス提供者であること、関係法規がキャズムとして障壁となっていること、サービス利用者の選択肢が制限されていること、サービス提供者不足によるサービス利用制限が生じていることの4点が挙げられ、技術習得の逆転現象も潜在的なキャズムと考えられた。医療テクノロジーの般化は不可避であるため、医療的ケア問題の解決には、次々と開発される新しいテクノロジーを安全に普及させる社会教育システムの構築が必要と考えられた。
  • フリースタイル分娩が産科的諸因子に与える影響に関する検討
    金子真弥, 小島由蘭, 出塚望, 山川未来, 荒木奈緒, コリー紀代, 佐川正
    北海道産科婦人科学会会誌, 55, 1, 22-31, 2011年03月
    日本語
  • 医療的ケア必要児(者)の保護者が利用する主な情報源と遠隔医療への期待
    コリー 紀代
    北海道小児保健研究会会誌, 2011, 35, 37, 北海道小児保健研究会, 2011年
    日本語
  • アクティビティ図を用いた気管内吸引技術の可視化
    コリー紀代, 本田千積, 阿部保, 小笠原克彦
    Japanese Journal of Therapeutics Engeneering, 23, 1, 22, 33, 日本医工学治療学会, 2011年, [査読有り]
    日本語, 研究論文(学術雑誌), 家族や社会福祉サービスの力を借りながら、人工呼吸器をつけた個人が在宅で過ごすことは、以前ほど珍しいことではなくなった。しかしながら、既存の社会福祉サービスでは、提供できるサービス内容に限界があるため家族に負担が強いられ、結果的に家族のパ-ンアウトや人工呼吸器をつけた児の事故も報告されている。 そのような状況の中、一定の条件付きで医師・看護師以外の者による気管内吸引の実施が認められる方向に進んでいるが、気管内吸引の実施には、高いリスクがあるということも事実である。近年の気管内吸引技術に関する論文を見てみると、気管内吸引自体の手順や方法の相違から生じるリスクに関して分析した文献はほとんど見当たらない。そのため本調査では、アクティビティ図を用いて気管内吸引技術を可視化し、気管内吸引技術の類似点・相違点について比較した。その結果、3つの気管内吸引方法に共通するリスクと各方法に特異的なリスクがあった。
  • 小児のプレパレーションに対する看護学生の認識 : 講義前・後・実習後の変化より
    今野 美紀, 上村 浩太, 蝦名 美智子, 佐藤 洋子, コリー 紀代, 箱崎 真木子, 吉田 雪絵, 桃内 雅代, 岩崎 美樹, 岡田 洋子, 秦 恵子
    日本小児看護学会誌, 20, 1, 127, 135, 日本小児看護学会, 2011年, [査読有り]
    日本語, 看護学生の講義前・後・実習後における小児のプレパレーションに関する認識を明らかすることを目的に20項目の質問紙調査を行った。講義前221名、講義後229名、実習後191名、計641名から有効回答を得て、Mann-Whitney検定を行った。講義前・後では10項目に有意差を認め、講義後にプレパレーション志向になった。実習中のプレパレーション経験有無による2群間では4項目に有意差を認め、経験有群がプレパレーション志向であった。経験有無別の講義後・実習後の分析では、経験有では13項目に、経験無では14項目に有意差を認めた。いずれも実習後にプレパレーション志向には概してならなかった。臨床と協働することで学生が実習中にプレパレーションを経験できるようにすること、時に後退するプレパレーションの認識を「子どもの権利」の点から再考できる機会を設けること等が、学生の倫理的感受性を育む一助になると考えられた。
  • 札幌市の産婦人科救急におけるオペレーターおよび電話相談事業の現状と課題 : オペレーター・電話相談員に対するアンケート調査の分析
    大崎 菜津子, 坂野 亜都, 細矢 絵美, 増田 裕佳, コリー 紀代, 佐川 正
    母性衛生, 51, 4, 557, 568, 日本母性衛生学会, 2011年01月, [査読有り]
    日本語, 札幌市では平成20年10月に新たな産婦人科医療救急体制が開始された。本事業の特徴はオペレーター・電話相談員を雇用し, 市民・一次二次産婦人科施設からの問い合わせに迅速に対応することにある。本研究ではオペレーター・電話相談員として雇用された18名のうち, 同意の得られた15名を対象にアンケート調査を行った。対象者は12名が助産師, 1名が保健師であり, 他2名からは回答が得られなかった。年齢は41.6±5.8歳(平均±SD), 臨床経験年数は18.5±8.7年であった。10名が職務上, 身体的負担・苦痛があると回答し, 原因として閉塞された空間での勤務など, 設備上の問題点を指摘した。しかし, 回答者全員がやりがいをもって勤務しており, 市民からのクレームやトラブルもなく, オペレーター・電話相談員を用いたこのシステムはよく機能していたことより, 本事業においてオペレーター・電話相談業務は助産師の新たな活躍の場として期待される。しかし, オペレーター・電話相談員の11名が患者振り分け(自宅での様子観察, 二次三次施設への受診勧奨)について自分の判断に不安を感じると回答していた。助産師等の電話相談能力をさらに向上させることが最も重要な課題と考えられた。
  • 新しい科学技術の導入による医療専門職の役割変容に関する検討
    大塚 健, コリー 紀代
    医工学治療, 22, 2, 66, 73, 日本医工学治療学会, 2010年07月, [査読有り]
    日本語, 最近の科学技術の発達には、目を見張るものがある。インターネットや携帯電話等、以前には空想の世界であったもの、あるいは空想すらできなかったことでも、今や一般市民にまで広く普及しているものが数多く存在する。医療の現場においても、高度な検査機器や電子カルテなど有形無形を問わず、科学技術発達の恩恵を受けている。一方、これまでには考えられなかった問題やリスクも、少なからず発生している。例えば、人工呼吸器は小型化し使用が簡便になったため、急性期の患者を扱う病院内のみならず、個人宅での利用が可能になった1)2)。しかしそのために、患者の家族や患児が通う特別支援学校の教員等、医療関係者以外にも医療機器についての教育や周知が必要になった3)。また、電子カルテの普及により、医療チーム内の情報伝達についての利便性は増したが、「情報の管理」、「情報信頼性の確保」等の新たな課題が発生している4)5)。さらに、科学技術の発達速度は、我々の社会において長い年月をかけて形成されてきた、風習、習慣、倫理観等の変化速度に比して非常に速いため、医療現場や関係者には法的解釈や倫理観の相違、社会通念上の許容限度といった問題が少なからず発生している6)7)。 また、科学技術の発達は、薬の分包装置、電動車いす、移動用リフト等を実現させ、多くの反復作業についてそれらの作業に従事する薬剤師、看護師、介護福祉士等の仕事の中身や...
  • 障がい児を育てる家族の仮説的危機モデルと専門家に求められる援助
    コリー 紀代, 宮崎 隆志
    社会教育研究, 0, 28, 29, 45, 北海道大学大学院教育学研究院社会教育研究室 = Course of Adult & Community Education, Faculty of Education, Hokkaido University, 2010年03月, [査読有り]
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • 無資格看護者に委託可能な気管吸引技術の範囲とは : 重症心身障がい児(者)施設勤務の看護師が行う気管吸引技術の動作分析から
    コリー 紀代
    医工学治療, 22, 1, 11, 19, 日本医工学治療学会, 2010年03月, [査読有り]
    日本語, 本研究では、家族や特別支援学校教諭などの看護師免許を持たない者に委託可能な技術範囲について検討することを目的に、重症心身障がい児(者)施設に勤務する看護師が行う気管吸引技術の範囲を調査した。研究方法は、看護師4名が実施する気管吸引技術とその関連技術の録画ビデオを言語化し、意味内容ごとに311の記録単位に分割した。結果、の5つのカテゴリーに分類され、看護管理と教育に関する看護行為は、委託すべきでない看護師の専門的業務と思われた。また、吸引技術の中には、小さな看護過程が存在しており、吸引技術の委託は同時にアセスメントの委託でもあった。現法では、家族が求められる技術範囲に制限はなく、特別支援学校教諭が許容された技術範囲よりも広範であった。特別支援学校教員に対しては、緊急時に最低限行うべき技術の設定が必要と思われた。今後の課題として、臨床工学技師をはじめとした医療職において合法的に吸引を行うための議論の必要性があると思われた。This research aims to elicit key components of tracheal suctioning skills to establisheffective delegating methods for unlicensed care providers (UCPs) who care forchildren with seve...
  • 臨床工学技士の気管内吸引に関する認識の検討~医療的ケアに関する医療従事者の法的責任~
    佐藤洋子, 伊藤紀代, 真下泰
    医工学治療, 21, 4, 247, 252, 2009年12月, [査読有り]
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • 気管切開を有する在宅重症心身障害児 (者) の吸引の実態と家族のQOL : 家族に対する援助の方向性
    コリー 紀代, 平元 東
    小児保健研究, 68, 6, 700, 707, 日本小児保健協会, 2009年11月, [査読有り]
    日本語, 本研究では、在宅で生活し、重症心身障害児(者)施設を利用する家族11名を対象に、現在家庭で実施しているケア内容と主観的QOLを調査し、障害児(者)の家族が必要としている支援について検討した。その結果、気管内吸引以外に必要な医療的ケアが多いほどQOLスコア平均が低く、吸引回数の多さは、精神的QOLを低下させていた。これにより、家族が行う吸引回数を減らす援助、吸引技術を簡便化する援助が、家族のQOL向上に必須と考えられた。加えて、吸引回数の多い家族に対する精神的援助や、家族の燃え尽き症候群を早期発見するためのチェックリストの開発、その学校や地域における連携体制整備が重要と考えられた。
  • 母親の離乳時期に関する意思決定に影響する因子について
    伊藤紀代, 久木由季
    北海道看護研究学会集録, 2009, 141-143, 2009年04月, [査読有り]
    日本語
  • 看護における業務委託 西豪州におけるエスノメソドロジー
    コリー 紀代
    日本看護管理学会誌, 12, 2, 64, 73, (一社)日本看護管理学会, 2009年02月, [査読有り]
    日本語, 医療技術の発展は、人工呼吸器をはじめとする高度医療を必要とする人々が在宅で家族と共に療養生活を送ることを可能とし、生活の質向上に多大に貢献した。その一方で、家族にとって気管内吸引や経管栄養などの医療処置が負担になっているという問題も生じている。この問題は、看護師不足によってさらに深刻化し、看護師の労働環境の劣悪さを招き、サービス利用者側の不利益だけではなく、サービス提供者側の不利益にもなっている。我が国と同様に深刻が看護師不足に悩むオーストラリアでは、2004年に西オーストラリア州看護協会が看護師による看護師資格のない者への業務委託をする際の意思決定基準を採択し、実際に運用されるところとなった。そこで、本研究ではエスノメソドロジーから得られた同州の看護業務委託の現状に基づいて、わが国に適用した場合に起こりうる問題点とは何かを検討した。その結果、「委託できる業務に範囲を定めるかどうか」「看護師による患者ケア時間の減少について」「教育制度の整備」「受託拒否権」の4つが業務委託を日本で適用する際の課題と考えられた。(著者抄録)
  • 小児看護学基礎教育における著作権上の配慮について               
    コリー 紀代
    北海道小児保健研究会誌, 24, 27, 2009年
  • 酸素療法 (特集 ようこそ小児看護へ--はじめて小児に携わる看護師のために) -- (検査・処置に伴う技術)
    伊藤 紀代, 佐藤 洋子
    小児看護, 30, 4, 469, 473, へるす出版, 2007年04月
    日本語
  • Accident Prevention Measures for Hospitalized Children-Report on the Actual Condition of Safety Control on Nursing―               
    佐藤洋子, 伊藤紀代
    看護総合科学研究会誌, 10, 3, 3, 11, 2007年, [査読有り]
    英語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • 小児の入院環境に関する安全管理の検討
    佐藤洋子, 伊藤紀代
    日本看護研究学会雑誌, 29, 3, 154, 2006年07月
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • 看護師による無資格看護者への業務委託についての検討―豪州の現状が示唆するもの―
    伊藤紀代, 佐藤洋子
    日本看護研究学会雑誌, 29, 3, 323, 2006年07月
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • Information Provided for Children in Pediatric Nursing               
    佐藤洋子, 伊藤紀代
    看護総合科学研究会誌, 8, 3, 57, 64, 2006年, [査読有り]
    英語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • オーストラリアにおけるDelegationに関する考察
    伊藤 紀代, 佐藤 洋子
    看護総合科学研究会誌, 8, 3, 49, 56, 看護総合科学研究会, 2005年12月28日
    日本語, 近年、わが国では喀痰吸引などの医療行為の一部を介護福祉士やホームヘルパー等に容認する動きがみられる。このような動きは、在宅ALS患者をはじめとした在宅医療を必要とする患者への生活の質を向上させる可能性を包含するとともに、提供される行為の質と安全の保障上の問題が危惧される。わが国と同様、深刻な看護師不足にあるオーストラリアで、無資格看護者へのDelegation(業務委託)が看護行為の一部として、また、看護師不足問題を解決する一つの可能性として認められている例を紹介し、日本との相違点を視座に入れて検討した。Recently in Japan, a part of medical procedure such as suctioning of sputum has been discussed in that unregulated care providers should be allowed to suction patients suffering from ALS and similar disorders who are home care based. This has a potential to improve quality of life of the patients, but the potential risk of harm to the patie...
  • 重症心身障害児(者)施設における看護師の役割;コミュニケーション障害をもつ児のケアをとおして
    伊藤紀代, 冨田恵子, 山田真代, 小林真由美
    小児看護, 28, 6, 788-790, 790, へるす出版, 2005年06月15日
    日本語

その他活動・業績

書籍等出版物

  • Lifelong Learning - Education for the Future World               
    Filippo Gomez Paloma, Nursing XR Simulator for Diversity, Equity & Inclusion: A new purpose of future technology development
    2024年, 9780850141177, [分担執筆]
  • Mentoring in nursing through narrative stories across the world
    Gantz, Nancy Rollins, Thóra B. Hafsteinsdóttir, A Mentoring Relationship to Support the Introduction of the Nurse Practitioner Role in Japan
    Springer, 2023年, 9783031252037, 1040 pages, 英語, [分担執筆]
  • 高度実践看護統合的アプローチ(第2版)
    Tracy, Mary Fran, O'Grady, Eileen T., 中村, 美鈴, 江川, 幸二
    エルゼビア・ジャパン,へるす出版 (販売), 2020年11月, 9784892699962, xxv, 695p, 日本語
  • 高度実践看護~統合的アプローチ~               
    中村美鈴, 江川幸二
    Ann B. Hamric, Charlene M. Hanson, Mary Fran Tracy, Eileen T. O'Grady, へるす出版, 2018年, [共訳]

講演・口頭発表等

担当経験のある科目_授業

  • Fundamental Nursing Practice               
    Hokkaido University
  • Adult Nursing Practice               
    Hokkaido University
  • Nursing Research               
    Hokkaido University
  • Child Nursing Practice               
    Hokkaido University
  • Method in Child Health Care               
    Hokkaido University
  • Introduction to Child Nursing               
    Hokkaido University
  • 看護統合実習               
    北海道大学
  • 成人看護学実習               
    北海道大学
  • 基礎看護学実習               
    北海道大学
  • 看護研究Ⅱ               
    北海道大学
  • 小児看護学実習               
    北海道大学
  • 小児看護学援助論Ⅱ               
    北海道大学
  • 小児看護学援助論Ⅰ               
    北海道大学
  • 小児看護学概論               
    北海道大学

所属学協会

  • 2024年01月 - 現在
    日本小児保健協会               
  • 現在
    日本医学教育学会               
  • 日本社会教育学会               
  • 日本看護科学学会               
  • 日本医工学治療学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 「教育と臨床の乖離」に架橋する在宅人工呼吸器複合現実シミュレータの開発
    科学研究費助成事業
    2022年04月 - 2025年03月
    コリー 紀代, 二宮 伸治, 金井 理, 近野 敦, 井上 創造, 中村 美鈴, 小水内 俊介
    本研究では、①医療事故の体験も可能な人工呼吸器複合現実シミュレータの開発と、②機械学習を用いた特徴量抽出による学習評価アルゴリズムの構築を目的としている。


    ①に関しては、広島国際大学の二宮教授ラボにおいて人工呼吸器の操作パネルと測定値グラフの表示が可能な人工呼吸器トレーニングアプリSimmarを開発いただき、関東圏の2大学において大学院生約40名を対象としたユーザテストとアンケート調査を実施した。その結果、卒後1年目から人工呼吸器に携わったと回答した者が30名(71.4%)、学部レベルでSIMMAN-ALS5000を使用した経験のある12名のうち、8名が満足したと回答し、4名が不満と回答した。大学院レベルでSIMMAN-ALS5000を使用した17名のうち、12名が満足したと回答した。まともに習ったことがないという自由記載も認められた。同時に、特別支援学校における人工呼吸器装着児への看護師のかかわりについて360度動画教材を開発し、アンケートを実施したところ、教材の難易度について、学部3年次の学習内容として適切と回答した者が約8割、学部4年次として適切と回答した者が同じく約8割であった。2023年度はこれらの結果と学会発表後のディスカッションを踏まえ、教材の難易度を設定する。


    ②に関しては、九州工業大学の井上教授と共に機械学習において抽出すべきタスクについて検討し、先行研究に基づき、手袋着用から手袋廃棄までの気管内吸引の一連の流れを1回の気管内吸引とし、吸引前の判断指標となる「肺音聴診」、吸引後の看護介入である「体位ドレナージ」を含めた行動認識のためのアノテーションを進めている。翌年度は、習熟度を判定する分類器の開発を進める。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 研究代表者, 22H03701
  • シミュレーション医療教育標準化のための日本発仮想患者モジュールの開発
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2019年04月01日 - 2022年03月31日
    二宮 伸治, コリー 紀代, 徳嶺 朝子, 黒崎 達也
    本研究で提案する仮想患者モジュールにおける血行動態制御モデルでは、より実際の臨床に近い血行動態変化をマイコン等に実装可能とするシンプルなアルゴリズムが必要となる。このため、順調に推移する透析患者では、最低血圧を心拍数で除したパラメータがほぼ一定となるという知見に基づき、最低血圧と心拍数の除した値(血管抵抗に1回拍出量を乗じたものであるため以後RSVと称する)を目標値とした制御アルゴリズムについて検討した。その結果、失血時の血圧変化に対して、より生体に近い挙動を示すことが確認された。
    また、臓器・感覚器モデルの試作研究として、硬度が低く生体組織に近い特性を有するPUゲルをシリコン薄膜で被覆し、PVAゲルと架橋剤の混和物をコーティングした模擬血管を埋め込むことにより防漏性を持たせた新しい表層血管モデルを開発し、その有用性を検証した結果、モデル下部に圧力センサを埋め込み、さらにウェアラブルトレーニングシステムとすることで、より臨床に近い穿刺トレーニングが可能となった。
    さらに医療従事者のカテーテル操作の客観的評価のため、9軸加速度センサによるカテーテルの動作記録システムと、荷重測定デバイスを内蔵した気道モデルを試作し、カテーテル操作の客観的評価に基づくトレーニングが実現できる可能性が示唆された。
    本年度は、新たに仮想医療機器モジュールとしての人口呼吸器シミュレータと食道心エコーシミュレータの開発に着手した。その結果、呼吸モデルと血行動態モデルが有機的に連動するソフトウェアが完成し、新型コロナ問題により緊急の課題となっているECMO操作人材の不足を補うための遠隔指導システムへの展開を模索中である。食道心エコーシミュレータについては、処理速度の高いPCを用いることで、実機に近い表示速度を達成できることが確認されたため、手術室シミュレーションシステムの組み込みを検討している。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 広島国際大学, 19H03877
  • 能動的に喀痰を狙う自動気管内吸引システムの開発 補助事業
    2020年度自転車等機械振興事業に関する補助金
    2020年04月 - 2022年03月
    コリー紀代, 小水内俊介
    公益財団法人JKA, 研究代表者
  • ⼈⼯呼吸器の運⽤とそれに伴う様々な処置・ケアを包括的に扱える⽣体反応を呈⽰する看護シミュレータの開発               
    新型コロナウィルス感染症対策助成プログラム
    2020年07月 - 2021年06月
    小水内俊介, コリー紀代
    公益財団法人 中谷医工計測医工計測技術振興財団, 北海道大学, 研究分担者
  • 即時判断力と巧緻性を向上する3D映像投影シミュレーターの開発
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2017年04月01日 - 2020年03月31日
    コリー 紀代, 金井 理, 近野 敦, 二宮 伸治, 中村 美鈴, 浅賀 忠義, 井上 創造, 小水内 俊介, 萬井 太規, 村田 恵理
    本研究では、気管内吸引を実施する過程で必要となる「瞬時の多角的判断」と「繊細なカテーテル操作」を訓練するため、患者の生体反応を3D映像投影で呈示するProjection Mappingシミュレータを開発し、気管内吸引の吸引時間延長による動脈血中酸素飽和度の低下、という臨床的に頻度の高いシナリオを用いた看護師の判断能力への効果を、視線計測とモーションキャプチャーという客観的指標を用いて検証した。
    その結果、看護学生と看護師の視線と動作の特徴について一定の見解が得られたため、論文化し、国際ジャーナルに投稿する予定である。また現在、所属機関の産学連携部を通じて特許出願中である。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 17H04425
  • 平成31年度VR技術を活用した看護師等へのトレーニングツール開発の効果検証に関する研究               
    2019年04月 - 2020年03月
    岸敬介, 小水内俊介, コリー紀代
    公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(NOASTEC), 研究分担者
  • 触感を伴って触れる空中映像による高臨場感気管内吸引教育システム               
    革新的医療技術創出拠点プロジェクト(橋渡し研究 シーズA 新規医療技術の持続的創出を実現するオープンアクセス型拠点形成)
    2019年04月 - 2020年03月
    コリー紀代, 二宮伸治, 金井理, 近野敦, 小水内俊介
    日本医療研究開発機構(AMED), 北海道大学、広島国際大学, 研究代表者
  • 多重タスク問題における学習者の視線と学習効果に関するオントロジーの構築
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2013年04月01日 - 2016年03月31日
    コリー 紀代
    学習者の注視時間・注視対象と学習効果の言語化、言語化されたタスク/リスクの類型化・階層化を目的に、気管内吸引中の看護師と看護学生の視線計測を実施した。
    カテーテル挿入中の学生の視線が気管切開部に集中し、ほとんど動きは見られなかったのに対し、看護師の視線は患者モデルの表情やカメラ外のパルスオキシメーターをとらえるといった効率的な動きをしていた。言語化した観察項目等から、オントロジー(知識の形式的な表現)を構築した。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 25870002
  • Prevention of excessive discrimination for non-qualified.               
    海外学会等出席研究交流助成
    2014年04月 - 2015年03月
    Noriyo Colley
    伊藤医薬学術交流財団, 北海道大学大学院保健科学研究院, 研究代表者
  • 業務委託に関する研究の動向について~国別、年度別の文献レビュー~               
    平成21年度日本看護管理学会研究助成
    2009年 - 2010年
    コリー紀代
    日本看護管理学会, 研究代表者, 競争的資金
  • 看護における業務委託~西豪州におけるエスノメソドロジー~               
    平成21年度日本看護管理学会研究助成
    2009年 - 2010年
    コリー紀代
    日本看護管理学会, 研究代表者, 競争的資金
  • 小児看護学実習における学生によるプレパレーションの実施状況~学習効果と課題~               
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    2007年 - 2008年
    蝦名美智子
    文部科学省, 競争的資金
  • 気管吸引動作の言語化~ICNP version1.0との比較~               
    平成18年度北海道大学医学部保健学科研究助成金
    2007年 - 2008年
    伊藤紀代
    北海道大学医学部保健学科, 競争的資金
  • 小児医療における小児特有の事故発生要因の分析と安全管理の検討
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2006年 - 2008年
    佐藤 洋子, 良村 貞子, 中澤 貴代, コリー 紀代
    健康問題を有する小児の安全について実態を調査したところ、入院機関では安全管理マニュアルを配備し、転倒・転落などの小児特有の事故の防止、報告ルートなどの周知などを実施していた。しかし、医療行為以外の生活管理面で安全管理は付添う母親が担っていた。入院病児、在宅障害児の母親のQOLは低く、付き添い家族に対する環境整備、ならびに在宅医療を受ける小児の家族に対し、福祉サービスを含む行政的な施策の必要性が示唆された。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 18592340
  • 医療処置・手術を受ける子どもへのプレパレーション・モデルの開発と教材作成
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    2005年 - 2008年
    蝦名 美智子, 岡田 洋子, 鈴木 敦子, 楢木野 裕美, 杉本 陽子, 松森 直美, 佐藤 洋子, 楢木野 裕美, 杉本 陽子, 鈴木 敦子, 佐藤 洋子, 岡田 洋子, 松森 直美, 今野 美紀, 東 晴美, 高橋 清子, 橋本 ゆかり, 岡崎 裕子, 通山 由美子, 森 瞳子, 伊藤 紀代, 秦 恵子
    平成17年度:初年度は2課題に取り組んだ。(1)プレパレーションの概念化のためにプレパレイションのバイブルと言われている英国政府への答申書「The Welfare of Children in Hospital:1959年,通称Platt Report」を日本語訳し勉強会をした。また,英国よりパメラ・バーンズ氏と後藤眞千子氏(在マンチェスター)を招き,公開セミナーを開催した。平成18年度:これまでの知見を基に教材作成(パワーポイント)を行った。この教材を6施設の看護師へ講演し,微修正を加えた。次に教材の効果判定のため,看護学生へ調査(看護大学3校と専門学校3校:計6校),および医学部5年生へ調査を行う準備を行った。さら欧州視察として3月に12日間,5人でストックホルム2病院,英国3病院,計5病院を訪問した。平成19年度:看護学生へ授業前,授業後,実習後の3回,医学5年生へ授業前と実習後の2回,プレパレイションの意識の変化を調査した。また全国調査の項目の検討を行った。平成20年度:全国調査を実施した。また看護学生と医学5年生への調査を継続した。さらに1回の講演が看護師にどのような変化をもたらすかを調査した。なお,前回の科研費でおこなった調査報告が,平成17年11月18日に日本看護科学学会第四回学術論文優勝賞を授与された。加えて,最近,小児看護学領域の教科書には必ずプレパレイショ...
    文部科学省, 基盤研究(B), 神戸市看護大学->札幌医科大学, 競争的資金, 17390584

産業財産権

  • 気管内吸引の訓練装置
    特許権, コリー 紀代, 近野 敦, 金井 理, 小水内 俊介, 二宮 伸治, 国立大学法人北海道大学, 学校法人常翔学園
    特願2019-228888, 2019年12月19日
    特開2021-096413, 2021年06月24日
    特許第7388652号, 2023年11月20日
    国立大学法人北海道大学、学校法人常翔学園
    202103017015953927
  • 気管内吸引技術学習装置
    特許権, コリー紀代, 清水 弘美, ▲高▼橋 望, 大塚 健, 国立大学法人北海道大学, 清水 弘美, ▲高▼橋 望, 大塚 健
    特願2017-081125, 2017年04月17日
    特開2018-180355, 2018年11月15日
    特許第6980203号, 2021年11月19日
    国立大学法人北海道大学、清水弘美、▲高▼橋 望、大塚健
    201803005187083033

その他

  • 2012年 - 2012年
    Training tracheal suctioning for people who wish to care for children/people with severe disability or medical care, such as ventilators.
  • 2011年 - 2011年
    Providing 6 hours lecture as a course for visiting people/children with severe disability, required from the CIL(the Center for Independent Living).

担当教育組織

主な担当授業

  • ヘルスプロモーション看護, 2021年, 学士課程, 医学部
  • 国際交流Ⅰ, 2021年, 学士課程, 国際本部
  • 小児看護学援助論Ⅰ, 2021年, 学士課程, 医学部
  • 小児看護学援助論Ⅱ, 2021年, 学士課程, 医学部