田代 亜紀子 (タシロ アキコ)
メディア・コミュニケーション研究院 メディア・コミュニケーション部門 国際地域文化論分野 | 准教授 |
アイヌ・先住民研究センター | 准教授 |
観光学高等研究センター | 准教授 |
国際連携研究教育局 | 准教授 |
外国語教育センター | 准教授 |
Last Updated :2024/12/06
■研究者基本情報
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■経歴
経歴
学歴
■研究活動情報
論文
- 現代のモノの移動と考古学:あるバンチェン土器の事例から
田代亜紀子
東南アジア考古学, 40, 21, 33, 2021年01月, [査読有り], [筆頭著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 観光は建築文化遺産に危機をもたらすのか
田代亜紀子
建築雑誌, 11, 13, 15, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者]
日本語 - Conservation and Rehabilitation of Historic Urban Landscapes as Kawasan Cagar Budaya : Case in Padang, West Sumatra
Akiko Tashiro, Yasushi Takeuchi, Yoshihisa Wakita, Jonny Wongso
5th International seminar on tropical eco settlement, 2018年11月, [査読有り]
英語, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等) - ガーデンツーリズムにみる歴史的庭園の保存と活用
田代 亜紀子
観光資源としての庭園, 131, 140, 2018年
日本語, 研究論文(その他学術会議資料等) - 英国における庭園観光と庭園保存に関する一考察
田代 亜紀子
観光資源としての庭園(1), 7, 17, 2017年
日本語, 研究論文(その他学術会議資料等) - 東南アジアにおける文化遺産保存と国際協力
田代 亜紀子
文化財論叢, IV, 1301, 1316, 2012年10月
日本語 - 遺跡保存とヘリテージ・ツーリズム
田代 亜紀子
月刊考古学ジャーナル, 609, 28, 30, 2011年01月, [招待有り]
日本語 - 遺跡保存とヘリテージツーリズム:アンコール遺跡群を事例として
田代 亜紀子
上智アジア学, 28, 81, 88, 上智大学アジア文化研究所, 2010年12月, [招待有り]
英語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 〈特集〉カンボジア研究 (Sophia Cambodia Studies) - Heritage Tourism and Local: Cases in Phimai (Thailand ) and in Angkor (Cambodia)
TASHIRO Akiko
Cultural Heritage, Natural Environment and Tourism: International Contributions on Angkor Vat, 61, 71, 2006年
英語, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等) - Conservation of Cultural Heritage and Local Identity: A Case in Northeast Thailand
TASHIRO Akiko
Conservation in Changing Societies: Heritage and Development, 139, 145, 2005年05月
英語, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等) - 遺跡観光と文化遺産管理―アンコール遺跡群における事例研究
田代 亜紀子
旅の文化研究所報告書, 14, 15, 32, 2003年
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 遺跡保存と住民―アンコール遺跡を事例として―
田代 亜紀子
カンボジアの文化復興, 18, 219, 255, 2001年12月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
その他活動・業績
- 001 解明がもとめられるポスト・アンコール期の都
田代 亜紀子, たしろ あきこ, Tashiro Akiko, 奈文研ニュース, 49, 1, 1, 2013年06月
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 日本語 - 東南アジア地域におけるユネスコ文化遺産保存協力-アンコール遺跡における事例を中心に-
KGPS Review (Kwansei Gakuin Policy Studies Review), 1, 59, 70, 2002年
書籍等出版物
- 東南アジアの文化遺産とミュージアム
インドネシアにおける文化遺産とオンサイト・ミュージアム
雄山閣, 2023年06月, 9784639028925, [分担執筆] - The West-East Cultural Corridor of Mainland Southeast Asia
田代 亜紀子
Geo Informatics, 2019年06月, [分担執筆] - 観光考古学
田代 亜紀子, 遺跡保存とヘリテージ・ツーリズム
ニューサイエンス社, 2012年05月, [共著] - 文化財論叢 IV
田代 亜紀子, 東南アジアにおける文化遺産保存と国際協力
奈良文化財研究所, 2012年, [分担執筆] - グローバル/ローカル-文化遺産
田代 亜紀子, 遺跡保存とアイデンティティー――東北タイにおける観光を通した「語り」
上智大学出版, 2010年07月, [共著] - アンコール・ワットを読む
田代 亜紀子, アンコール遺跡と地域社会
連合出版, 2005年12月, [共著]
講演・口頭発表等
- Community Empowerment in World Heritage Sites
Akiko TASHIRO
The 8th International Expert Meeting on Borobudur, 2023年10月25日, 英語, 口頭発表(招待・特別)
2023年10月23日 - 2023年10月27日, [招待講演] - 東南アジアにおける宗教遺産とオーセンティシティ
田代亜紀子
『宗教遺産をめぐる真正性-宗教遺産テクスト学の発展的展開』国際シンポジウム, 2023年03月31日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2023年03月30日 - 2023年03月31日, 32281611, [招待講演] - An Outline of Project on the Ancient East-West Cultural Corridor in Mailand Southeast Asia'
Mamoru Shibayama, Akiko Tashiro
22nd Congress of Indo-Pacific prehistory Association, 2022年11月09日, 口頭発表(一般) - Who needs authenticity?: A case of Hokkaido Heritage in Japan
Akiko Tashiro
International Conference on Humanities, Universitas Andalas, Padang, Indonesia, 2022年08月11日, 口頭発表(基調)
[招待講演] - オーセンティシティを必要とするのは誰か:北海道遺産の事例から
田代亜紀子
上智大学アジア文化研究所「文化遺産の学際的研究」プロジェクト主催オンライン研究会, 2022年07月01日, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - Mobility of Object and Archaeology: Case from a Ban Chiang Collection in Japan
Akiko Tashiro
14th International Conference on Thai Studies, 2022年05月01日, 口頭発表(一般)
32281612 - Adaptive Reuse Strategies and Community
Akiko TASHIRO
Workshop on Adaptive Reuse on Cultural Heritage Area, Atma Jaya University Yogyakarta, Indonesia, 2021年06月20日, 英語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
32281611, [招待講演] - Rethinking of Museum and Tourism: Cases from Asia
Akiko Tashiro
ACCU International Workshop: Museum and Local Community, 英語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2020年12月16日 - 2020年12月22日, [招待講演] - Local Wisdom and Cultural Heritage
田代 亜紀子
International Conference on Local Wisdom, The 2nd INCOLWIS, 2019年08月29日, 英語
[招待講演], [国際会議] - Introduction:Past and Present, through pottery from Thailand
田代 亜紀子
第268回東南アジア考古学会例会, 2019年08月02日, 英語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - An Ancient East-West Corridor of Mainland Southeast Asia: An Outline of EWCC Project – Phase II
田代 亜紀子
3rd SEAMEO SPAFA International Conference on Southeast Asian Archaeology, 2019年06月17日, 英語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - Conservation and Rehabilitation of Historic Urban Landscapes as Kawasan Cagar Budaya: Case in Padang, West Sumatra
田代 亜紀子
5th International Seminar on Tropical Eco Settlements, 2018年11月14日, 英語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - Community Based Tourism and Heritage
田代 亜紀子
International Expert Meeting on Borobudur 2018, 2018年08月08日, 英語, 口頭発表(招待・特別)
[国内会議] - 言語と文化からみる東南アジアの多様性
田代 亜紀子
平成30年度北海道大学メディア・コミュニケーション研究院公開講座『世界の言語と文化』, 2018年06月21日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - Monument Conservation in Southeast Asia: Cases in Indonesia, Cambodia and Thailand
田代 亜紀子
金沢大学国際文化資源研究センター, 2018年01月22日, 英語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演], [国内会議] - ヘリテージ・マネジメントからDMを考える
田代 亜紀子
平成27年度観光学高等研究センター公開講座『デスティネーション・マネジメントと地域のこれから』, 2017年12月14日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - 東南アジアにおけるヘリテージ・ツーリズムを再考する
田代 亜紀子
国際セミナー『アジアにおける文化遺産と観光』, 2017年11月23日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - ガーデンツーリズムにみる歴史的庭園の保存と活用
田代 亜紀子
平成29年度「観光資源としての庭園」に関する研究会, 2017年11月23日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 東南アジアを歩く
田代 亜紀子
海外教養講座、アウトバウンド促進協議会(一般社団法人日本旅行業協会/JATA・北海道大学観光学高等研究センター主催, 2017年08月26日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - 世界遺産を歩く
田代 亜紀子
海外教養講座、アウトバウンド促進協議会(一般社団法人日本旅行業協会/JATA・北海道大学観光学高等研究センター主催, 2017年08月26日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - International Conservation Code Application in East and Southeast Asia: From the Athens Charter to the World Heritage Convention
田代 亜紀子
East Asian Anthropological Association, 2016年10月16日, 英語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - The Medieval East-West Cultural Corridor and Archaeo-Ontology Database
田代 亜紀子
8th World Archaeologist Congress, 2016年08月30日, 英語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - Heritage Tourism and Local Community: How community-based Tourism can contribute to local community and monument conservation?
田代 亜紀子
UNESCO/World Bank/Government of Afghanistan International Conference on Cultural Heritage & Development Initiatives: A Challenge or a Contribution to Sustainability?, 2016年05月26日, 英語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国際会議] - 文化遺産とまちづくり―パダン(インドネシア)を事例として
田代 亜紀子
公開セミナー「文化資源の活用」金沢大学新学術創成研究機構未来社会創成研究文化遺産国際協力ネットワーキングユニット主催, 2016年02月17日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演], [国内会議] - 英国における庭園観光と庭園保存に関する一考察
田代 亜紀子
観光資源としての庭園に関する研究会, 2016年02月11日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 東南アジアにおける遺跡保存とアイデンティティ
田代 亜紀子
平成27年度観光学高等研究センター公開講座『記憶をめぐる観光論―アーカイブ構築とアイデンティティ形成』, 2015年11月05日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - 西スマトラ州パダン歴史地区における文化遺産保存と復興- 観光をとおしたまちづくりの可能性 -
田代 亜紀子
都市計画学会北海道支部, 2015年10月31日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 東南アジアにおける遺跡保存と国際基準の受容―ボロブドゥール、アンコールからピマーイへ
田代 亜紀子
東南アジア学会関西例会, 2014年03月29日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 地域からみる世界遺産―グローバルとローカルの狭間で
田代 亜紀子
グローバル社会を歩く―生物多様性、文化遺産、イスラーム世界, 2013年06月26日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演], [国内会議] - 東北タイのアンコール王朝期の遺跡からみるタイ文化遺産保存政策―カンボジア、インドネシアと比較して
田代 亜紀子
第7回日本タイ学会若手研究会, 2012年11月23日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 遺跡保存と観光:ピマーイ遺跡(タイ)における地域社会の試み
田代 亜紀子
東南アジア考古学会月例会, 2006年11月, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - Conservation of Cultural Heritage and Local Identity: A Case in Northeast Thailand
TASHIRO Akiko
International Conference on Conservation in Changing Societies: Heritage and Development, 2006年05月, 英語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - Comparative Study on Cultural Heritage Management and Tourism: Cases in Phimai (Thailand) and in Angkor(Cambodia)
TASHIRO Akiko
The World Archaeology Congress, Osaka (Japan), 2006年01月, 英語, 口頭発表(一般)
[国際会議] - Heritage Tourism and Local: Cases in Phimai (Thailand ) and in Angkor (Cambodia)
TASHIRO Akiko
Sophia International COE Symposium on Cultural Heritage, Natural Environment and Tourism: International Contributions on Angkor Vat, 2006年01月, 英語, 口頭発表(一般)
[招待講演], [国際会議] - 東南アジア地域における遺跡保存と地域社会―アンコール遺跡(カンボジア)を事例として
田代 亜紀子
第32回環境社会学セミナー, 2005年12月, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - Conservation of Cultural Heritage and the Formation of Local Identity: A Case in Northeast Thailand
TASHIRO Akiko
The second Asian Public Intellectuals Workshop on the theme “Economic Prospects, Cultural Encounters, and Political Decisions: Scenes in a Moving Asia East and Southeast, 2003年12月, 英語, 口頭発表(一般)
[招待講演], [国際会議] - 遺跡観光と文化遺産管理―アンコール遺跡群における事例研究
田代 亜紀子
第9回旅の文化研究フォーラム, 2003年04月, 日本語, 口頭発表(一般)
[招待講演], [国内会議]
担当経験のある科目_授業
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 東南アジアにおける歴史的環境の継承に向けた計画論
科学研究費助成事業
2023年04月01日 - 2027年03月31日
脇田 祥尚, 白石 英巨, 牧 紀男, 田代 亜紀子, 張 漢賢
日本学術振興会, 基盤研究(B), 近畿大学, 23H01591 - 聖祠の配置から解明する東南アジアの多層的都市文化の漸層性に関する研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2021年04月 - 2025年03月
竹内 泰, 脇田 祥尚, 田代 亜紀子, 張 漢賢
日本学術振興会, 基盤研究(B), 東北工業大学, 研究分担者, 21H01510 - 北海道ガーデンツーリズムに関する研究ー英国との比較から
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2020年04月 - 2023年03月
田代 亜紀子
本研究は、北海道におけるガーデンツーリズムを対象として、観光学の立場から庭園の在り方(形態・機能・所有管理等)と観光の相関性を考察することを目的とする。このため、前年度は北海道内のガーデン全体を対象に悉皆調査をしてきたが、令和3年度は、滝上町、上川町、旭川市に焦点を絞り、特に滝上町の陽殖園におけるリピーターに注目して調査をおこなった。
新型コロナの影響により、引き続き海外研究者の招聘を控えているため、道内のガーデン調査を集中して行った。具体的には、前年度に引き続き継続調査として、滝上町の陽殖園、旭川上野ファーム、上川町の大雪森のガーデンでの調査をおこなった。特に、陽殖園は、9月~10月にかけて集中的に訪問し、観光客行動の観察をおこなった。海外からの招聘は新型コロナの影響でできなかったが、本学に滞在している観光学のEmilie Crossley博士に同行いただき、滝上町の陽殖園、大雪森のガーデンをはじめとした庭園を調査することで、自然景観と庭園の関係性について議論を深めることができた。さらにCrossley博士はキツネを対象としたツーリズムを研究しているため、キツネなどの野生動物と庭園、観光客の関係性について議論をおこなう良い機会となった。
また、これまでの研究において収集してきた英国における歴史庭園に関するパンフレットをはじめとする資料を精査した。特に、先行研究として重要なJournal of Garden Historyの主要論文をまとめていくことで、本研究の位置づけを整理した。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 研究代表者, 20K12421 - インドネシアにおける歴史的環境の復興・継承に向けた計画手法
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2019年04月01日 - 2022年03月31日
脇田 祥尚, 竹内 泰, 牧 紀男, 田代 亜紀子, 張 漢賢
インドネシア・スマトラ島のパダン歴史地区ならびにロンボク島を対象に現地調査を実施しつつ、1.歴史的環境保全制度の仕組みと実態、2.町並み復興と地域活性化、3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建について検討を行った。
1.歴史的環境保全制度の仕組みと実態については、国ならびに州や市に対するヒアリング等を通して、文化財保護行政の実態概要把握をおこなった。
2.町並み復興と地域活性化については、ショップハウスの建ち並ぶロンボク島アンペナン地区を対象に、商業事業者による自主復興の可能性ならびに華人コミュニティによる自主復興システムに関する概要把握のための調査を行った。
3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建については、被災実態の把握ならびに自主再建実態にみる自律的生活空間再建技術の把握、また歴史的環境の空間構成手法の把握ならびに自律的管理継承手法の解明のための調査を実施した。
8月にインドネシアにて現地調査を実施した。力点をおいて調査を行ったのは3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建に関するロンボク島調査である。現地調査で得た資料をもとに継続的にデータの分析をおこなった。2月に1年間の調査研究の総括ならびに次年度に向けた計画検討のための研究会を実施した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 近畿大学, 19H02326 - 古代・中世東西回廊-東南アジア大陸部交流網の歴史的動態
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
2018年04月01日 - 2022年03月31日
柴山 守, 田代 亜紀子, 伊東 利勝, 関野 樹, 山田 太造, 佐藤 由似, 丸井 雅子
[歴史班]スコータイ地域における調査を実施した。スコータイの文化省芸術局の協力を得て、出土したピュー銀貨について、ミャンマー側資料との比較を行った。
[考古班]①国立ナコンシータマラート博物館所蔵のガラスビーズについて、肉眼観察をおこなった。コレクション資料であり、年代的な位置づけが不明で、全体として雑多な印象である。ただし、日本列島出土品などとの比較から、6~8世紀頃に流通したガラスビーズが主体であると推察され、大多数が東南アジア地域で生産されたと考えられるインド・パシフィックビーズである。その他、西アジアないし中央アジア産と考えられる重層ガラス玉や斑点紋トンボ玉、変則的な引き伸ばし法によるガラス小玉などが含まれる。②16世紀カンボジア王都ロンヴェーク遺跡調査によって、多くの明青花の出土を確認すると同時に多様な東南アジア陶器を発見した。③鉛同位体比分析によって、14世紀アンコール遺跡出土青銅器、15世紀後半クラン・コー遺跡出土青銅器、ミャンマー白釉陶器、緑釉陶器に含有される鉛成分は、タイに所在するソントー鉱山周辺産と比定された。④シュリケシュトラ、バガン、マンダレーにおける調査を実施し、マンダレーでは、特にダウェイから出土した瓦への詳細調査を行った。
[情報班]東南アジア考古遺跡目録(約 15,600 件)および調査報告・文献情報を対象にして、定型項目と非定型な全文テキスト記述で整理された遺跡・遺物データ群の(1)語彙分析、(2)遺跡・遺物情報の知識体系化、(3)オントロジー指向知識ベー ス ArcOnBase の構築よる類似性・特徴パターン探索機能、(4)得られた知見・知識の知識ベースにおける累積機能および可視化方式の順に研究を遂行した。研空成果は、PNC Annual Conference and Joint Meetings 2018にて発表した。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 京都大学, 18H03588 - 港市パダンの社会文化変容と文化遺産地区に関する研究
科学研究補助金基盤(C)
2016年04月 - 2020年03月
田代 亜紀子
日本学術振興会, 研究代表者, 競争的資金 - オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2014年04月01日 - 2019年03月31日
柴山 守, 森本 晋, 原 正一郎, 田代 亜紀子, 山田 太造
東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析による知識の構造化・体系化を試み、知識ベースArcOnBaseの構築による一元的な管理手法を探究した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 京都大学, 26280122 - 歴史と現状からみた庭園の観光資源としての可能性に関する研究-欧州との比較から
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2014年04月01日 - 2018年03月31日
小野 健吉, 井原 縁, 田代 亜紀子
観光資源として人気が高い日本と欧州の庭園を対象に、現地調査や研究会開催等によって、庭園が観光資源として機能するようになる歴史的経緯ならびに庭園観光の現状についての研究を進めた。その結果、歴史的には、日本では18世紀末には京都で庭園観光の一定のシステムが整えられていたこと、イタリアではローマにおいて16世紀に庭園公開の慣習が始まり、英国でも18世紀末までには特定階層を対象とした庭園観光が成立していたことなどが明らかになった。また、現在の観光資源としての庭園の運営においては、文化資源・自然資源という庭園の両面性に留意し、丁寧な管理、的確な情報提供、適切な事業展開などが求められること等を指摘した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 26283021 - 古代・中世東西回廊-ミャンマー・タイ跨境における文化交流・交易網の歴史的動態
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2014年04月01日 - 2017年03月31日
柴山 守, 杉山 洋, 田代 亜紀子, 伊東 利勝, 丸井 雅子, 石澤 良昭
本研究の成果は、4世紀から18世紀に至る大陸部東南アジアの古代都市群と都市間の主に交易や宗教の伝播、統治を対象にした文化交流網と時代ごとの歴史的動態を明らかにしたことである。とくに、ドヴァラヴァティーからアンコール、スコータイ、アユタヤに至る各時代を通じて総延長2千キロメートルに達する歴史回廊が明らかになった。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 京都大学, 26300024 - アンコール遺跡群を事例とした考古情報資源共有化に関する研究
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
2013年04月01日 - 2017年03月31日
森本 晋, 川野邊 渉, 津村 宏臣, 杉山 洋, 丸井 雅子, 田代 亜紀子, ブルギエ ブルーノ
アンコール地域では日本の機関だけでも複数の機関が調査研究・修復、人材育成事業に関わっており、機関間での情報共有が課題となっている。本研究では関係機関における調査成果の目録を作成し、紙媒体からの電子化、電子的データのフォーマットの整理を行った。関係情報の検索システムを試作し、共通検索に資するように検索語彙の整理のため用語表記の揺れについて検討した。私的コレクションの活用方法の検討や失われたデータベースの再構築にも取り組んでいる。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 25244039 - 西スマトラ州パダン歴史地区における文化遺産復興に関する総合的研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2012年04月01日 - 2015年03月31日
亀井 伸雄, 友田 正彦, 竹内 泰, 脇田 祥尚, 安福 勝, 田代 亜紀子, 佐藤 桂
2009年のスマトラ島沖地震にて被災したインドネシア西スマトラ州の州都パダンにおいて、被災直後から継続的に実施してきた歴史地区文化遺産復興に資する調査研究を、インドネシア側行政機関及び研究者と協力して行った。先行研究成果を踏まえつつ、現地調査・資料収集を通じて、パダン市の市街地構造の変遷と歴史的建造物の特徴及び分布を明らかにし、群として保存すべき文化遺産の価値と現状・課題について整理した。同時に、住民への聞き取り調査から社会組織や生活慣習、震災後の変化等をまとめ、ワークショップ開催により、復興に向けた意見交換を行った。以上をもとに、歴史地区の保存と開発の方向性を提言としてまとめることができた。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 24404022 - ヘリテージツーリズムによる地域の文化遺産マネジメントに関する研究
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2011年 - 2013年
池ノ上 真一, 田代 亜紀子
本研究は、歴史文化を生かした観光まちづくりに着目し、自然・文化遺産のマネジメントを持続可能とする観光の形態としてのヘリテージツーリズムとはいかなる思想と方法論であるかを明らかにすることを目的とした。地域における実証的研究をとおして、文化遺産と地域コミュニティおよび人との関係を再生することが重要であることが分かった。そのための重要な枠組みのために、地域資源のデータバンク機能、利活用の促進機能、生活還元機能という3つの観点をあげることができた。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 23614003 - タンロン皇城遺跡の保存活用に関する包括的調査研究
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
2009年 - 2011年
清水 真一, 友田 正彦, 高妻 洋成, 井上 和人, 青木 繁夫, 桃木 至朗, 上野 邦一, 田代 亜紀子
タンロン皇城遺跡の殿舎の配置構成を明らかにし、また建築上部構造の復原検討資料の悉皆的調査を行なった。さらに、遺構保存のための環境調査と木製遺物保存のための樹種と物性に関する基礎的データの分析や、地上に現存するフランス植民地建築を中心とする建造物群の現況調査などを行なった。これらの成果により、遺跡の学術的評価と保存管理計画策定に寄与し、遺跡の恒久的保存活用に向けて貢献した。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 21251001 - 熱帯アジアにおける文化遺産保存活用と地域アイデンティティ形成過程
科学研究費補助金
2003年 - 2006年
競争的資金 - 文化伝統と地方のアイデンティティ形成過程:タイ東北部の事例研究
API フェローシップ
2002年06月 - 2003年02月
田代 亜紀子
日本財団, 研究代表者, 競争的資金
担当教育組織
- 修士課程, 国際広報メディア・観光学院
- 博士課程, 国際広報メディア・観光学院