辻 智子 (ツジ トモコ)
教育学研究院 教育学部門 教育学部門教育社会科学分野 | 教授 |
Last Updated :2024/10/29
■研究者基本情報
プロフィール情報
- 2000年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)単位取得満期退学
2000年 早稲田大学・神奈川大学・千葉大学ほか講師(非常勤)
2010年 博士号(学術)取得(お茶の水女子大学大学院)
2011年 東海大学課程資格教育センター特任講師
2013年 北海道大学教育学研究院准教授
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■経歴
経歴
委員歴
■研究活動情報
論文
- 地域青年活動におけるジェンダー問題を問う学習実践 : 1970~1980年代の女性たちの経験から
辻 智子
教育学研究, 89, 4, 590, 602, 2022年12月, [査読有り], [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 1950年代前半期における青年教育の模索 : 全国青年問題研究大会開催経緯にそくして
辻 智子
北海道大学大学院教育学研究院紀要, 140, 227, 257, 北海道大学大学院教育学研究院, 2022年06月25日
日本語 - <研究ノート>青年期教育とシティズンシップに関する考察―北海道深川西高校「自由の学園」(1960年代前半)における女性たちの経験から―
辻 智子
青年期教育(青年期教育論研究室年次報告2018/2019), 60, 75, 2020年03月
日本語 - 「就職進学/進学就職」という進路 ――「働きつつ学ぶ」多様な形態と若者の生活・労働・教育に関する研究への構想(その3)
辻智子
青年期教育 青年期教育論研究室年次報告2016/2017, 2018年01月
日本語 - 繊維産業における女性労働者の雇用と教育ー「働きつつ学ぶ」多様な形態と若者の生活・労働・教育に関する研究への構想(その2)
辻智子
青年期教育(青年期教育論研究室年次報告2015), 1, 17, 2016年05月
日本語 - 記録と教育研究―社会教育実践の視点から
辻智子
教育学研究, 82, 2, 265, 276, 2015年06月, [査読有り], [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 紡績女子労働者の生活記録運動 : 記録創出の過程とサークル集団の動態に注目して (小特集 生活記録と〈運動〉(2))
辻 智子, ツジ トモコ, TSUJI Tomoko
Quadrante : Areas, cultures and positions = 四分儀 : 地域・文化・位置のための総合雑誌 : クァドランテ, 17, 23, 44, 東京外国語大学海外事情研究所, 2015年03月
日本語 - 「田舎」の青年の労働と学習 : 地域青年団活動の視点から (労働の場のエンパワメント) -- (〈働く場〉の学習)
田中 潮, 辻 智子
日本の社会教育, 57, 130, 141, 東洋館出版社, 2013年09月, [査読有り]
日本語 - 生活記録サークルの実証的研究―1950年代女性繊維労働者における書くことの集団的実践と自己形成ー(学位論文)
辻 智子
2010年 - 社会教育施設・女性関連施設の現状と課題 (ジェンダーと社会教育) -- (社会教育実践の展開とジェンダー問題)
辻 智子
日本の社会教育, 45, 160, 173, 日本社会教育学会, 2001年09月, [査読有り]
日本語 - <研究ノート>農村で女が「生活を書く」ということ--1945-1960年代の生活記録運動から
辻 智子
国立婦人教育会館研究紀要, 2, 2, 79, 85, 独立行政法人国立女性教育会館, 1998年12月
日本語 - サークル論の思想的系譜―「サークル」認識の変遷とその特質―
辻智子
人間文化研究年報, 21, 132, 139, 1998年03月 - Readings from Hisako Suzuki's Seikatsu-Tsuzurikata
辻智子
Indian Journal of Gender Studies, 4, 2, 253, 260, 1997年, [招待有り]
英語
その他活動・業績
- 書評『家族・地域のなかの女性と労働―共稼ぎ労働文化のもとで』(木本喜美子編、明石書店、2018年)
辻 智子, 社会教育学研究, 56, 98, 99, 2020年, [招待有り]
日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - 労働と暮らしと学習―女性労働者のワークライフバランス論を考える(2018年度六月集会―会場校企画 未完のプロジェクト・男女平等:共に生きるための学びを紐解く)報告)
辻智子, 社会教育学研究, 55, 59, 60, 2019年06月, [招待有り]
日本語, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) - 暮らしのなかに生きる学び
辻智子, 月刊社会教育, 63, 4, 16, 21, 2019年04月, [招待有り]
日本語 - 書評『近代日本の生活改善運動と<中流>の変容 社会教育の対象/主体への認識をめぐる歴史的考察』
辻智子, 教育学研究, 86, 4, 603, 605, 2019年, [招待有り]
日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - 書評『子育てとケアの原理』(望月雅和編、北樹出版、2018年)
辻 智子, ジェンダー研究218(早稲田大学ジェンダー研究所紀要), 9, 64, 70, 2019年, [招待有り]
日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - 'Kyoudou Gakushu'(Collaborative Learning) and 'Seikatsu Kiroku'(Writings about daily experiences) in 1950s Japan
辻智子, Tomoko Tsuji, 共同学習・生活史学習の教育学的検討―歴史・比較・実証研究ー(科学研究費(基盤研究(C))補助金研究成果報告書), 89, 99, 2017年11月
英語 - 「『日本教育史研究』書評へのリプライ」
辻智子, 『日本教育史研究』, 36, 178, 182, 2017年08月, [招待有り] - 実践報告:「性の多様性」の視点が提起するものー教科外教育論(特別活動論)とのかかわりから
辻智子, 北海道大学教職課程年報, 7, 7, 15, 22, 2017年03月
北海道大学大学院教育学研究院, 日本語, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) - 地域に生きる、その困難さの中でー佐藤一子編『地域学習の創造ー地域再生への学びを拓く』によせて
辻智子, UP, 45, 525, 28, 32, 2016年07月
東京大学出版会, 日本語, 書評論文,書評,文献紹介等 - 書くことと女性の学び
辻智子, 月刊 ウィラーン, 748, 6, 9, 2016年01月, [招待有り]
日本語, 記事・総説・解説・論説等(その他) - 「働きつつ学ぶ」多様な形態と若者の生活・労働・教育(その1) : 繊維産業で働く若年女性の経験にそくして(【テーマB-8】ジェンダーと教育,テーマ型研究発表【B】,発表要旨)
辻 智子, 日本教育学会大會研究発表要項, 74, 258, 259, 2015年08月28日
一般社団法人日本教育学会, 日本語 - <研究ノート>曙ブレーキ福島製造㈱進学就職制度(保専生制度)-「働きつつ学ぶ」多様な形態と若者の生活・労働・教育に関する研究への構想(その1)
辻智子, 青年期教育(青年期教育論研究室年次報告2014), 1, 13, 2015年05月
日本語, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) - 榊原報告・東村報告へのコメント (小特集 サークル文化研究の最前線から 生活記録、社会運動、そして「サークル村」)
辻 智子, ツジ トモコ, TSUJI Tomoko, Quadrante : Areas, cultures and positions = 四分儀 : 地域・文化・位置のための総合雑誌 : クァドランテ, 16, 35, 39, 2014年03月
東京外国語大学海外事情研究所, 日本語 - 権利としての教育とは : 1950年代の生活記録運動から考える (特集 学ぶことの権利 : ジェンダー・階層・エスニシティ)
辻 智子, 女たちの21世紀 = Women's Asia 21, 74, 44, 47, 2013年06月
アジア女性資料センター, 日本語 - 生活・地域の復興と青年 : 〈地域青年団・日青協・助言者集団〉の共同的関係による実践と研究の模索 (第58回研究大会) -- (特別シンポジウム「大震災と社会教育」)
田中 潮, 辻 智子, 日本社会教育学会紀要, 48, 104, 106, 2012年
日本社会教育学会, 日本語 - 生活記録運動を研究するということ―実践と研究との両義性をめぐって―
辻智子, 日本教育史往来, 190, 4, 6, 2011年02月 - 東亜紡織泊工場における1950年代の生活記録運動とその後―「女の問題」「女の立場」の視点から―
辻智子, 同時代史学会 Newsletter, 12, 20, 22, 2008年05月 - 研究者の社会化と暴力 ― 大学におけるハラスメント ―
大理 奈穂子, 上田 智子, 辻 智子, 田宮 遊子, 中島 ゆり, F-GENSジャーナル, 5, 364, 369, 2006年03月
Sexual and academic harassment on campus can be regarded as an issue of violence present in the process of socializing scholars. This article explains how making a career in academics involves the risk of becoming victim to harassment on campus, by reflecting on interview-based case studies of graduate school students. We have classified various difficulties, each arising from the"invisible rules"particular to academic society, which junior scholars come up against in graduate school, and examined how a formal or informal network of graduate students can resist oppression by those rules. Summary conclusions are as follows. Firstly, in academic situations,"customary or unwritten laws on campus"and"a professor's own arbitrary rules"have greater influence on graduate students than any official rules formally established by the university, and this fact makes it very hard for graduate students to sufficiently make an issue of campus harassment. Secondly, formal and informal networks of graduate students have both negative and positive effects in acting against oppression by"unspoken rules."In some cases, these networks even take a role in the succession or continuation of violent customs latent within academic society. From these findings, we argue that, in order to fundamentally solve the problem of campus harassment, it is necessary to raise the efficacy of official university's rules so that the"invisible rules"may be curbed and by that effort, graduate students' needs be met., お茶の水女子大学21世紀COEプログラムジェンダー研究のフロンティア - フェミニストであることと研究者であること--個人史を題材に (特集 女性学と「権威」化--他者を表象することをめぐって)
内藤 和美, 辻 智子, 女性学, 8, 103, 115, 2000年
日本女性学会, 日本語 - 社会教育概念・法制に関する主要文献目録(1986〜1996年) (現代社会教育の理念と法制)
梨本 雄太郎, 辻 智子, 日本の社会教育, 40, 205, 211, 1996年10月
日本社会教育学会, 日本語
書籍等出版物
- 北海道で考える<平和> 歴史的視点から現代と未来を探る
第4章 ジェンダーの視点から見た北海道の労働と生活
法律文化社, 2021年04月, [分担執筆] - さっぽろ子ども・若者白書
特集Ⅱさっぽろの子ども・若者と家族・家庭 3.若者と性
「さっぽろ子ども・若者白書」をつくる会, 2021年03月, [分担執筆] - ともに生きるための 教育学へのレッスン40
辻智子, Ⅲ3.「大人になる」とはどういうことか
明石書店, 2019年08月, [分担執筆] - 東日本大震災と社会教育
日本社会教育学会編, 辻智子, 第9章 生活・地域の復興と青年
東洋館出版社, 2019年06月, [分担執筆] - 生まれ、育つ基盤:子どもの貧困と家族・社会
松本伊智朗, 湯澤直美編, 辻智子, 第9章 「家庭教育」の意味すること―個人/家族/国家の関係を考える
明石書店, 2019年03月, [分担執筆] - <食といのち>をひらく女性たち 戦後史・現代、そして世界
佐藤一子, 千葉悦子, 宮城道子編, 辻智子, 第1章 戦後農村における生活改善と女性
農山漁村文化協会, 2018年04月, [分担執筆] - 社会教育・生涯学習ハンドブック(第9版)
辻智子, 青年の学びと若者支援
エイデル研究所, 2017年10月, [分担執筆] - 繊維女性労働者の生活記録運動:1950年代のサークル運動と若者たちの自己形成
辻智子
北海道大学出版会, 2015年11月, [単著] - 国家/ファミリーの再構築 人権・私的領域・政策
大理奈穂子, 上田智子, 田宮遊子, 辻智子, 中島ゆり, 第9章 大学院生とハラスメント―防止対策に求められる構造理解
お茶の水女子大学21世紀COEプログラムジェンダー研究のフロンティア・戒能民江編、作品社, 2008年, [共著] - 女性センターを問う―「協働」と「学習」の検証
下村 美恵子, 内藤 和美, 辻 智子, 矢口 悦子, 2章 問題意識と学習観を問う
新水社, 2005年06月, 4883850773, 244, [共著] - 人間の発達と社会教育学の課題
辻智子, 1950年代生活記録サークルにみる「女の問題」と自己表現
学文社, 1999年03月, [分担執筆] - 現代を生きる学び
辻智子, Ⅲ NGO活動から学ぶ南北問題
福尾武彦編、民衆社, 1997年08月, [分担執筆]
講演・口頭発表等
- 地域青年と学習活動の系譜
辻智子
日本社会教育学会研究大会, 2022年09月16日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演] - 地域の課題と農村青年の「共同学習」運動―出稼ぎ、開発、原発避難―
辻智子
中国・東北師範大学国際学術シンポジウム“近現代日本の社会と環境”, 2018年09月08日, 日本語
[招待講演] - 労働と暮らしと学習―女性労働者のワークライフバランス論を考える
辻智子
日本社会教育学会六月集会, 2018年06月02日, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 1950年代の繊維女性労働者と生活記録運動
辻智子
北海道労働文化協会、第29回労文協リレー口座第6回目, 2018年03月20日, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - ‘Kyoudou Gakushu’(Collaborative Learning) and ‘Seikatsu Kiroku’(Writings about daily experiences) in 1950s Japan : An Examination of Learning Methods for Youths(青年の学習における共同学習と生活記録:日本の1950年代の経験を中心に)
辻智子
日英シンポジウム:人々の学びをどのようにとらえるかー日英の実践と理論の検討を通して―, 2017年11月27日, 英語, その他
[国際会議] - 「進学就職」という進路―1960~70年代の繊維産業と地域社会のかかわりから
辻智子
日本教育学会第75回大会, 2017年08月27日 - 書くことと学習―生活記録の歴史的展開をふまえて
辻智子
2016北海道大学-公州大学(韓国)共同学術シンポジウム, 2016年03月16日, 日本語, その他
[国際会議] - 「働きつつ学ぶ」多様な形態と若者の生活・労働・教育(その1)-繊維産業で働く若年女性の経験にそくして―
辻智子
日本教育学会第74回大会, 2015年07月29日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 若者にみる難問、若者が挑む難問―地域青年活動の歴史と現在―
辻智子
平成27年度北海道大学公開講座第8回, 2015年07月23日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演], [国内会議] - 生活記録運動研究の再考
辻智子
日本社会教育学会第61回研究大会, 2014年09月27日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 紡績女子労働者の生活記録運動―記録創出の過程とサークル集団の動態に注目してー
辻智子
第8回戦後文化運動合同研究会, 2014年08月30日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[国内会議] - 地域共同体の変容と青年集団(その3)―共同的な学習・実践の歴史的展開ー
辻智子
日本社会教育学会第60回研究大会, 2013年09月27日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 地域共同体の変容と青年集団(その2)―岩手県陸前高田市の状況―
辻智子
日本社会教育学会第59回研究大会, 2012年10月07日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 地域共同体の変容と青年集団―東日本大震災に直面して(その1)
辻智子
日本社会教育学会第58回研究大会, 2011年09月17日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 学習の場としての労働組合・労働者サークル―1950年代・女性繊維労働者の経験から―
辻智子
日本社会教育学会第57回研究大会プロジェクト研究「労働の場のエンパワメント」, 2010年09月18日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議]
担当経験のある科目_授業
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 「地方」の若者たちとの協同的探求から描く青年教育の展望
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2022年04月01日 - 2025年03月31日
辻 智子
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 22K02198 - 女性労働をめぐる運動と表現―戦間期日本のダイナミズムと連帯への模索に着目して
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2022年04月01日 - 2025年03月31日
水溜 真由美, 亀口 まか, 辻 智子
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 22K12636 - 地方の若者にとっての職業教育訓練
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2019年04月01日 - 2022年03月31日
上原 慎一, 佐々木 貴文, 池谷 美衣子, 光本 滋, 辻 智子, 横井 敏郎, 廣森 直子, 野依 智子, 長津 詩織, 肖 蘭, 上山 浩次郎, 宋 美蘭, 阿部 誠, 植上 一希, 冨永 貴公
本研究の目的は、地方とされる社会の現代的課題、具体的にいえば衰退する地域産業、尋常減少、労働力不足という諸問題の構造の解明や、解決策について、職業教育訓練はいかなる貢献をなしうるか、明らかにすることにある。実施に当たって、これまで通り以下の3つの領域に分かれて研究を展開してきた。(1)地方における専門学校、短期大学の役割と政策に関する調査、(2)企業立学校、専門職の歴史的・現代的意義に関する資料収集、(3)地方産業が抱える課題と職業教育訓練に関する調査、である。
(1)の領域に関しては事例分析に先立って、医療・看護系の専門学校進学の比率が高い地域について市町村別データにまで立ち入って分析を加えた。これまでの研究は、都道府県別の分析にとどまっており、今回の市町村別(それらを地域ブロックに加工)データ分析は、高卒後の進路研究に新たな地平を切り開く一歩となろう。それ加えて専門学校教員のキャリアに関する研究に新たに着手し始めた。また、保育士養成学校の発展についての分析や専門学校教員のキャリア形成に関する研究も展開しつつある。(2)の領域に関しては継続して中部地方の織物産地に関する資料収集を行っている。(3)の領域に関しては地方の水産業や農業の構造分析及び技能実習生、若者への就農支援に関する調査を継続している。前者については、沿岸域の過疎・高齢化で、若年層や労働集約的な作業形態を必要とする水産業・水産加工業分野での外国人依存の実態について具体的に明らかにした。後者については夏秋イチゴ農家等への調査を行い、新規農家同士の関係が就農後の職業能力形成に大きな役割を果たしていること、地域社会生活や余暇も含めた新規就農が促す就農者同士の関係の特質、持続可能な経営と農産物品目の特徴の関係が明らかとなった。
また、懸案であった東アジアの実態についての一定の成果を取りまとめた。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 19H01620 - 転換期における民衆的教育思想の生成に関する実証的研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2017年04月01日 - 2021年03月31日
宮崎 隆志, 向谷地 生良, 大高 研道, 照本 祥敬, 小栗 有子, 辻 智子, 岡 幸江, 荻原 克男, 宋 美蘭, 内田 純一, 白水 浩信
転換期としての現代社会において生成しつつある新たな教育思想について、地域の保健・福祉・社会教育にかかわる実践事例の分析により、(1)教育学の基礎範疇としての民衆概念の可能性、(2) 民衆思想における根源的価値としての「いのち」、(3)「いのち」を意識化する実践の論理、(4)赦しとしてのシステムの再構成と世界観の転換、(5)民衆的教育思想の可能、の5点により特徴づけた。「いのち」とは生命・生存・活動の諸相より構成された価値概念であり、民衆の教育思想の体系性の根拠となるものである。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 17H02659 - 異年齢期カップリングの発達学:子どもの生きづらさを超えるための学際的協働
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2015年04月01日 - 2019年03月31日
川田 学, 室橋 春光, 宮崎 隆志, 岡田 智, 伊藤 崇, 加藤 弘通, 辻 智子, 日高 茂暢, 榊 ひとみ, 白水 浩信, 田岡 昌大, 石岡 丈昇, 吉田 行男, 家村 維人, 東 重満, 中川 絵理, 橘 慎二郎, 前場 裕平, 篠原 岳司, 柴川 明子, 小林 真弓, 浜口 由佳, 藤井 奈津子, 石上 千草
本研究では、「発達」概念の拡張の試みとして、「異年齢期カップリング」という観点から、保育、子育て、学校教育、地域の居場所、発達障がい等をもつ子ども・若者のキャンプ活動などの実践で生じている人びとの関わりの特徴(出来事のパターン)を分析した。その結果、異年齢・多世代構成の活動において、参加者の発達的な差異が互いに補われたり、個人の言動の意味が場全体の出来事として語られたり、支援者と被支援者の関係が循環的になったり、偶発的な事態に対処する問題解決の過程で新たな価値観を創造するなど、特徴的な出来事のパターンが見出された。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 15H03105 - 農山漁村における若者コミュニティの現代的展開ー地域に根ざす青年期教育の再検討
科学研究費(基盤研究C)
2016年04月 - 2019年03月
辻智子
文部科学省, 研究代表者, 競争的資金 - 学校教育の”周縁”の現代的可能性に関する複合的研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2015年04月01日 - 2018年03月31日
上原 慎一, 佐々木 貴文, 池谷 美衣子, 光本 滋, 辻 智子, 横井 敏郎, 野依 智子, 植上 一希, 徳井 美智代, 西村 貴之, 永田 萬享
本研究の目的は三つの「周縁」―学習内容、属性、地域―から職業に関わる教育学的研究、学校から社会への移行に関する研究、青年期教育研究の再構築を図り若者の就学・就職困難に関わる諸問題の解決に資することにあった。北海道・東北、九州地方の専門学校関係データの収集・整理・分析である。北海道のデータ収集・整理・分析は一昨年度にほぼ終え、その結果を公表した。また、「就職進学/進学就職」の実態に関わる概念整理に着手している。女性専門職については初職の正規雇用率や継続して働いているものの比率が相対的に高い一方、将来が見通せないとするものも多く、課題が浮き彫りとなった。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 15H03466 - 原発被災当事者のエンパワメントのための地域社会教育システムに関する実践的研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2014年04月01日 - 2018年03月31日
千葉 悦子, 手打 明敏, 村田 晶子, 浅野 かおる, 中田 スウラ, 辻 智子, 石井山 竜平, 高雄 綾子, 朴木 佳緒留, 鈴木 敏正, 高橋 満, 野元 弘幸, 新妻 二男, 天野 和彦, 上田 幸夫
原発事故は家族や地域コミュニティなどの社会関係を解体し、住民の分断さえもたらした。喪失感を乗り越え被災者が自ら自立していくには交流の場、生活技術を活かした手の労働による生きがいづくりや伝統文化・伝統芸能をとおしての地域の絆を取り戻そうとする実践、これらの活動を支えるコミュニティワーカーとしての住民リーダーの存在が重要であることが分かった。故郷を捨てない力が育まれているのである。また、住民の分断を乗り越えるには、振り返り、語り合い、問題を発見し共有しあう学びの場(ラウンドテーブル)が必須である。
このようなかたちで被災当事者をエンパワメントする社会教育職員の養成が求められていることも確認された。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 福島大学, 26285172 - 共同学習・生活史学習の教育学的再検討-歴史・比較・実証研究
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2014年04月01日 - 2018年03月31日
姉崎 洋一, 浅野 かおる, 武田 るい子, 辻 智子, 長澤 成次, 宋 美蘭
青年期の社会的移行や成人の自己形成における自己学習と共同学習の教育学的編成の歴史実証的再定義を試みた。戦後日本の「共同学習的」諸形態と方法、その理論的実践的成果についての教育学的な再定義を目的とした。
具体的には、日英韓の3カ国の青年期・成人期の学習実践事例の検討を行い、その実践を支える①講師・助言者・学習者の共同関係、②学習組織編成とプログラム内容、③学習者当事者集団、自治体ないしNGO組織、学校ないし大学等の教育機関の協働的緊張関係など、学習実践をなりたたせてきた「学習共同体」の構造を明らかにし、それらの学習運動の理論的な再評価を行ったといえる。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 26381060 - 地域共同体の変容と青年集団―東日本大震災に直面して
科学研究費補助金(基盤研究(C))
2013年 - 2015年
辻 智子
現在進行形での記録化作業は『生きる~東日本大震災と地域青年の記録~』(第3号、2014年5月)(第4号、2016年2月)にまとめた。執筆者・協力者は北海道から沖縄まで約50人である。書き手を含む青年団メンバーとこれを共有し議論を重ねた。その結果、次の点が明らかとなった。一つは、急激な社会変動によって旧来とは異質なものや人との接触が生じ、従来の伝統の継承とともに新たな集団形成と活動が生じた。二つは、地域を越えた青年集団が支援から交流・学習へと継続的展開を見せ各々が自らの地域を新たに見直す契機となっていた。三つは、原発避難者にとっては地域への思いが強いほど引き裂かれた状態を創出していた。
文部科学省, 基盤研究(C), 東海大学, 研究代表者, 競争的資金, 25516016 - 現代日本における地域共同体の変容と青年集団-東日本大震災に直面して
科学研究費補助金(研究活動スタート支援)
2011年 - 2012年
辻 智子
本研究の主たる目的は、東日本大震災に直面した地域社会の変容・地域共同体の再編の経過をそこに暮らす青年の視点からとらえ、その過程における<青年個人/地域青年集団/地域を越えた青年集団のネットワーク>の足跡を記録するとともに、地域社会にとって、および現代日本の青年たちにとって地域青年集団が果たす役割とその意味を考察することにあった。本研究によって、被災地内外において青年たちが東日本大震災をどのように経験し、そのなかをどのように生きぬいてゆき、さらに今後をどのように展望していこうとしているかを具体的に聴くことができた。それを記録化し、青年たちと日本青年団協議会との共同の取り組みとして冊子『生きる~東日本大震災と地域青年の記録~(第1号/第2号)』(編集委員会編、2012年/2013年)をまとめた。そのことによって記録はより多くの人々と共有するものとなった。このような記録化の取り組みも含め青年団の全国的なネットワークは、被災地への支援活動や被災地の青年たちとの交流・学習を促し、そうした経験を通して一人ひとりの青年が自らの生活や地域を見つめなおしてゆくことを支えていることがわかった。また、各地域の青年集団には歴史的経緯があり、例えば岩手県陸前高田市には60年におよぶ地域青年団活動の蓄積があるが、そのことと現在の地域のネットワークは深くかかわり、災害復旧・復興過程における共同生活や異なる立場の住民どうしの意思疎通、自治を対話的・協力的に進めてゆくことと地域青年集団との浅からぬ関係が示唆された。
文部科学省, 研究活動スタート支援, 東海大学, 研究代表者, 競争的資金, 23830076
社会貢献活動
- 一般財団法人日本青年館評議員
2022年06月 - 現在
その他 - 札幌市控除対象特定非営利活動法人審査委員会委員
2020年04月 - 現在
その他 - 青年問題研究所 研究員
2019年 - 現在
コメンテーター, 司会, 助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当, 報告書執筆, 寄稿
日本青年館 - 北海道史編さん委員会教育小部会調査研究委員
2018年 - 現在
調査担当
調査
北海道庁 - NPO法人CAN理事
2014年 - 現在
運営参加・支援, その他 - 全国青年問題研究集会助言者
2001年 - 現在
コメンテーター, 司会, 助言・指導, 情報提供
日本青年団協議会 - NPO法人ezorock・事業評価検討委員会委員
2020年 - 2022年
その他 - 札幌市社会教育委員
2017年 - 2021年
その他
札幌市教育委員会 - 札幌市男女共同参画センター運営協議会委員
2016年 - 2020年
その他 - 北海道教育大学男女共同参画推進会議学外委員
2016年 - 2018年
その他
北海道教育大学 - 青年活動リーダー研修会
2015年03月24日
講師
講演会
北海道八雲町教育委員会
平成26年度青年活動リーダー研修会