根本 尚徳 (ネモト ヒサノリ)
法学研究科 法学政治学専攻 現代法講座 | 教授 |
Last Updated :2024/12/04
■研究者基本情報
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■経歴
経歴
- 2019年04月 - 現在
北海道大学大学院, 法学研究科, 教授 - 2019年09月 - 2019年09月
ドイツ連邦共和国・ミュンスター大学国際経済法研究所, Institute für Internationales Wirtschaftsrecht, 客員研究員 - 2010年04月 - 2019年03月
北海道大学大学院, 法学研究科, 准教授 - 2017年09月 - 2017年09月
ドイツ連邦共和国・ミュンスター大学, 国際経済法研究所, 客員研究員 - 2013年08月 - 2015年08月
ドイツ連邦共和国・ミュンスター大学, 国際経済法研究所, 客員研究員(2015年5月および6月にはWWU Fellowとして) - 2008年04月 - 2010年03月
明治学院大学, 法学部法律学科, 専任講師 - 2007年04月 - 2008年03月
北海道大学大学院, 法学研究科, 講師 - 2004年04月 - 2007年03月
早稲田大学, 法学学術院(法学部), 助手 - 2002年04月 - 2003年10月
司法研修所, 第56期, 司法修習生
学歴
委員歴
- 2024年11月 - 現在
法務省, 令和7年司法試験予備試験考査委員, 政府 - 2024年11月 - 現在
法務省, 令和7年司法試験考査委員, 政府 - 2020年01月 - 現在
北海道建設工事紛争審査会, 委員, 自治体 - 2019年 - 現在
法科大学院協会=公益財団法人日弁連法務研究財団, 共通到達度確認試験点検委員(民法), 学協会 - 2023年11月 - 2024年10月
法務省, 令和6年司法試験予備試験考査委員, 政府 - 2023年11月 - 2024年10月
法務省, 令和6年司法試験考査委員, 政府 - 2023年08月 - 2023年11月
法務省, 令和5年司法試験考査委員, 政府 - 2016年01月 - 2020年01月
北海道建設工事紛争審査会, 特別委員, 自治体 - 2018年
文部科学省, 共通到達度確認試験試行試験点検委員(民法), 政府 - 2010年04月 - 2012年03月
国土交通省 河川の自由使用等に係る安全対策に関する検討会, 委員, 政府
■研究活動情報
論文
- 722条
根本尚徳
鎌田薫=窪田充見=水野謙編『新基本法コンメンタール 債権3 民法第697条~第724条の2』(別冊法学セミナー274号), 161, 190, 2024年08月30日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 45254577 - 不当廉売による差止請求(ヤマト運輸対郵政公社事件)(東京高判平成19年11月28日審決集54巻699頁)
根本尚徳
川濵昇=武田邦宣=和久井理子編『経済法判例・審決百選[第3版]』, 236, 237, 2024年08月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 45254577 - 種類物売買法としての瑕疵担保責任制度の探求 ー北居功「売主瑕疵担保責任と危険負担との関係 ー種類債務の合意による特定を契機として(一)~(四)ー」ー
根本尚徳
法律時報, 96, 4, 110, 115, 2024年03月27日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - ドイツ法(ミニ・シンポジウム「高齢社会における人の法・財の法」)
根本尚徳
比較法研究, 84, 139, 143, 2024年01月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 44549137 - 714条1項ただし書が定める「監督義務者がその義務を怠らなかったとき」
根本尚徳
松本恒雄=潮見佳男=松井和彦編『判例プラクティス民法Ⅱ 債権〔第2版〕』, 368, 368, 2023年10月, [招待有り], [筆頭著者, 最終著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 認知症患者の起こした事故と家族の責任 ーJR東海事件ー
根本尚徳
松本恒雄=潮見佳男=松井和彦編『判例プラクティス民法Ⅱ 債権〔第2版〕』, 365, 365, 2023年10月, [招待有り], [筆頭著者, 最終著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 差止請求 ―国道43号線訴訟―
根本尚徳
松本恒雄=潮見佳男=松井和彦編『判例プラクティス民法Ⅱ 債権〔第2版〕』, 357, 357, 2023年10月, [招待有り], [筆頭著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 指定暴力団員の関与する特殊詐欺について指定暴力団の代表者等の責任が認められた事例(東京高判令和2年3月4日判例タイムズ1496号109頁)
根本尚徳
私法判例リマークス(法律時報別冊), 67, 42, 45, 2023年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 隣地使用権・竹木の枝の切除請求権および枝・根の切除権
根本尚徳
潮見佳男=千葉恵美子=松尾弘=山野目章夫編『詳解 改正民法・改正不登法・相続土地国庫帰属法』, 16, 36, 2023年06月01日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 人格権と差止請求【北方ジャーナル事件】◆最判平7・7・7民集49巻7号2599頁
根本尚徳
池田眞朗=片山直也=北居功編『判例講義民法Ⅱ 債権[新訂第3版]』, 249, 249, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 公害と差止請求【国道43号線事件】◆最大判昭61・6・11民集40巻4号872頁
根本尚徳
池田眞朗=片山直也=北居功編『判例講義民法Ⅱ 債権[新訂第3版]』, 248, 248, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 民法416条と不法行為◆最判昭48・6・7民集27巻6号681頁
根本尚徳
池田眞朗=片山直也=北居功編『判例講義民法Ⅱ 債権[新訂第3版]』, 210, 210, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 患者が死亡した場合における因果関係の証明と生存の「相当程度の可能性」の侵害◆最判平12・9・22民集54巻7号2574頁
根本尚徳
池田眞朗=片山直也=北居功編『判例講義民法Ⅱ 債権[新訂第3版]』, 209, 209, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 因果関係の証明(東大ルンバール事件)◆最判昭50・10・24民集29巻9号1417頁
根本尚徳
池田眞朗=片山直也=北居功編『判例講義民法Ⅱ 債権[新訂第3版]』, 208, 208, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
論文集(書籍)内論文 - 差止請求 ―国道43号線訴訟―(最判平成7年7月7日民集49巻7号2599頁)
根本尚徳
窪田充見=森田宏樹編『民法判例百選Ⅰ 債権[第9版]』, 202, 203, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 土地崩壊の危険と所有権に基づく危険防止請求(大審院昭和12年11月19日民集16巻1881頁)
根本尚徳
潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第9版]』, 94, 95, 2023年02月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 物権的返還請求権と自力救済の禁止 ー物の「返還」の意義についてー
根本尚徳
都筑満雄=白石大=根本尚徳=前田太朗=山城一真編 後藤巻則先生古稀祝賀論文集『民法・消費者法理論の展開』, 611, 634, 2022年11月30日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 2022年学界回顧・民法(財産法)
山野目章夫, 白石大, 石綿はる美, 都筑満雄, 根本尚徳, 黄詩淳
法律時報, 94, 13, 65, 90, 2022年11月26日, [招待有り], [責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 建物の看板の撤去義務(最判平成25年4月9日判例時報2187号26頁)
根本尚徳
山野目章夫=佐久間毅=熊谷則一編『マンション判例百選』, 182, 183, 2022年08月31日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(その他学術会議資料等) - 日本における人格権法の確立とこれに基づく一元的な民法体系の創成 ー広中俊雄『民法綱要 第一巻 総論上』(創文社,1989年)ー
根本尚徳
法律時報, 94, 10, 124, 129, 2022年08月26日, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 10696034 - 2021年学界回顧・民法(財産法)
山野目章夫, 白石大, 石綿はる美, 都筑満雄, 根本尚徳, 李采雨
法律時報, 93, 13, 67, 91, 2021年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 2020年学界回顧・民法(財産法)
山野目章夫, 白石大, 鳥山泰志, 都筑満雄, 根本尚徳, 王冷然
法律時報, 92, 13, 66, 90, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 公害と差止め
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問〔第2版〕』, 341, 342, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 不法原因給付
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問〔第2版〕』, 293, 294, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 侵害不当利得
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問〔第2版〕』, 291, 292, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 騙取金・誤送金と不当利得
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問〔第2版〕』, 289, 290, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 転用物訴権
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問〔第2版〕』, 287, 288, 2020年11月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 差止請求権による「取引」強制の可否 -差止請求権制度と契約法との相互関係に関する考察をも兼ねて-
根本尚徳
吉村良一先生古稀記念論集『現代市民社会における法の役割』(日本評論社), 335, 385, 2020年08月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 人格権に基づく地図情報サービスにおける口コミ投稿の削除請求(東京高決平成30年6月18日判例時報2416号19頁)
根本尚徳
私法判例リマークス(法律時報別冊), 61, 14, 17, 2020年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 10696034 - 民事責任能力の意義に関する基礎的・比較法的考察 ードイツの学説による議論を手がかりとしてー
根本尚徳
中原太郎編著『現代独仏民事責任法の諸相』, 179, 214, 2020年03月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 論文集(書籍)内論文 - 自賠法16条1項の直接請求権(①被害者の直接請求権と労災保険給付をした国が代位取得した直接請求権との関係,②遅滞時期)(最判平成30年9月27日民集72巻4号432頁)
根本尚徳
平成30年度重要判例解説(ジュリスト臨時増刊), 75, 76, 2019年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権理論の課題と展望
根本尚徳
民法理論の対話と創造研究会編『民法理論の対話と創造』, 55, 91, 2018年08月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 公害と差止め
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問』, 341, 342, 2018年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 不法原因給付
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問』, 293, 294, 2018年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 侵害不当利得
根本尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問』, 291, 292, 2018年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 騙取金・誤送金と不当利得
根本 尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問』, 289, 290, 2018年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
英語, 研究論文(学術雑誌) - 転用物訴権
根本 尚徳
沖野眞巳=窪田充見=佐久間毅編『民法演習サブノート210問』, 287, 288, 2018年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 物権的請求権
根本尚徳
法学教室, 454, 23, 26, 2018年06月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - Information duties in relation to the ownership and transfer of rights to objects and other assets under Japanese civil law
根本 尚徳
Information Duties ---Japanese and German Private Law--- (Zeitschrift für Japanisches Recht Sonderheft 11 / Journal of Japanese Law Special Issue 11), 27, 48, 2018年06月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
英語, 研究論文(学術雑誌) - 企業損害(最判昭和43年11月15日民集22-12-2614)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 207, 207, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 消極的損害の賠償範囲(最判昭和48年6月7日民集27-6-681)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 206, 206, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 因果関係の立証責任 -新潟水俣病事件第一次訴訟-(新潟地判昭和46年9月29日判例時報642-96)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 205, 205, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 因果関係の割合的判断 -西淀川大気汚染公害第二次~第四次訴訟-(大阪地判平成7年7月5日判例時報1538-17)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 204, 204, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 被害者の自殺(最判平成5年9月9日判例時報1477-42)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 203, 203, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 因果関係の証明 ールンバール事件ー(最判昭和50年10月24日民集29-9-1417)
根本尚徳
潮見佳男=山野目章夫=山本敬三=窪田充見編著『新・判例ハンドブック 債権法Ⅱ』, 202, 202, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 私立大学の入学試験に際して行われる情宣活動の差止めが認められた事例(東京高判平成27年1月28日判例時報2309号131頁)
根本 尚徳
新・判例解説編集委員会編『新・判例解説Watch』, 22, 81, 84, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 民法学の出発点としての条文 -177条の「第三者」の解釈をめぐる判例と学説との協働-
根本 尚徳
法学教室, 451, 18, 25, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 検索事業者に対し,自己のプライバシーに属する事実を含む記事等が掲載されたウェブサイトのURL並びに当該ウェブサイトの表題及び抜粋を検索結果から削除することを求めることができる場合(最判平成29年1月31日民集71巻1号63頁)
根本 尚徳
民商法雑誌, 154, 1, 150, 172, 2018年04月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌), 10696034 - 差止請求-国道43号線訴訟(最判平成7年7月7日民集49巻7号2599頁)
根本尚徳
窪田充見=森田宏樹編『民法判例百選Ⅱ 債権[第8版]』, 222, 223, 2018年03月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 土地崩壊の危険と所有権に基づく危険防止請求(大判昭和12年11月19日民集16巻1881頁)
根本尚徳
潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第8版]』, 102, 103, 2018年03月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 座談会 民法学のなやみ -「民法理論の対話と創造」を振り返って-(下)
藤澤治奈=白石大=荻野奈緒=齋藤由起=髙秀成=水津太郎=鳥山泰志=根本尚徳=伊藤栄寿=山城一真
法律時報, 90, 2, 105, 115, 2018年01月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 座談会 民法学のなやみ -「民法理論の対話と創造」を振り返って-(上)
藤澤治奈=白石大=荻野奈緒=齋藤由起=髙秀成=水津太郎=鳥山泰志=根本尚徳=伊藤栄寿=山城一真
法律時報, 90, 1, 101, 111, 2017年12月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 私立大学の入学試験に際して行われる情宣活動の差止めが認められた事例(東京高判平成27年1月28日判例時報2309号131頁)
根本尚徳
新・判例解説Watch 民法(財産法)No. 139(文献番号z18817009-00-031391554), 2017年12月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権の発生要件としての「侵害の危険」に関する判断方法について -基礎的・比較法的考察-
根本尚徳
浦川道太郎先生・内田勝一先生・鎌田薫先生古稀記念論文集『早稲田民法学の現在』(成文堂), 439, 466, 2017年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権理論の課題と展望(下)
根本尚徳
法律時報, 88, 10, 90, 95, 2016年08月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権理論の課題と展望(上)
根本尚徳
法律時報, 88, 9, 112, 117, 2016年07月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - Grundlagen des zivilrechtlichen Beseitigungs- und Unterlassungsanspruchs in Japan
根本尚徳
Zeitschrift für Japanisches Recht / Journal of Japanese Law, 20, 40, 193, 209, 2015年12月, [査読有り], [筆頭著者, 責任著者]
ドイツ語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求-国道43号線訴訟(最判平成7年7月7日民集49巻7号2599頁)
根本尚徳
中田裕康=窪田充見編『民法判例百選Ⅱ 債権[第7版]』, 212, 213, 2015年01月, [招待有り], [筆頭著者, 責任著者]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 土地崩壊の危険と所有権に基づく危険防止請求(大判昭和12年11月19日民集16巻1881頁)
根本 尚徳
潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第7版]』, 98, 99, 2015年01月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 適格消費者団体による包括的差止請求・条項改訂請求の可否 -差止請求権の請求内容に関する序論的考察をも兼ねて
根本 尚徳
千葉恵美子=長谷部由起子=鈴木蔣文編『集団的消費者利益の実現と法の役割』(商事法務), 271, 303, 2014年04月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 免責の判断構造 -不可抗力要件をめぐるドイツの議論を手がかりとした一考察―
根本 尚徳
現代民事判例研究会編『民事判例Ⅳ 2011年後期』(日本評論社), 121, 135, 2012年04月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権制度の機能・体系的位置について -近時の民法改正提案を契機とする若干の考察-
根本尚徳
松久三四彦=藤原正則=池田清治=須加憲子編 藤岡康宏先生古稀記念論文集『民法学における古典と革新』(成文堂), 101, 142, 2011年12月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 新築建物買主による建築工事施工者らに対する損害賠償請求における居住利益等の控除の可否(最判平成22年6月17日民集64巻4号1197頁)
根本 尚徳
平成22年度重要判例解説(ジュリスト臨時増刊), 108, 109, 2011年04月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察 -E.Pickerの物権的請求権理論を手がかりとして-
根本 尚徳
私法, 72, 126, 134, 日本私法学会, 2010年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - Eine theoretische Untersuchung über den Entstehungsgrund des Unterlassundsanspruchs
Nemoto Hisanori
私法, 2010, 72, 288, 287, Japan Association of Private Law, 2010年
英語 - 競争秩序と差止 -課題の整理と展望-
根本 尚徳
藤岡康宏編『早稲田大学21世紀COE叢書3 民法理論と企業法制』(日本評論社), 191, 214, 2009年03月, [招待有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(9)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 84, 1, 81, 110, 早稲田大学法学会, 2008年09月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(8)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 83, 4, 109, 140, 早稲田大学法学会, 2008年07月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 土地を目的とする先順位の甲抵当権が消滅した後に、後順位の乙抵当権が実行された場合において、甲抵当権の設定時に土地と地上建物とが同一の所有者に属していなかったとしても、乙抵当権の設定時に同一の所有者に属していたときには、法定地上権が成立する(最判平成19年7月6日民集61巻5号1940頁)
根本 尚徳
北大法学論集, 59, 2, 1022, 996, 北海道大学大学院法学研究科, 2008年07月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 判例研究 - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(7)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 83, 2, 93, 120, 早稲田大学法学会, 2008年01月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(6)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 82, 3, 167, 209, 早稲田大学法学会, 2007年06月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(5)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 82, 1, 165, 205, 早稲田大学法学会, 2006年11月, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(4)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 81, 4, 331, 380, 早稲田大学法学会, 2006年06月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(3)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 81, 1, 125, 172, 早稲田大学法学会, 2005年12月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(2)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 80, 4, 209, 258, 早稲田大学法学会, 2005年10月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要) - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察(1)差止請求権の基礎理論序説
根本 尚徳
早稲田法学, 80, 2, 109, 154, 早稲田大学法学会, 2005年03月, [査読有り]
日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
その他活動・業績
- 私法における利益の吐出し-現状の確認と将来の展望-
アンドレ・ヤンゼン(根本尚徳訳), 中原太郎編著『現代独仏民事責任法の諸相』, 371, 408, 2020年03月, [招待有り]
日本語, その他 - ドイツ物権法
マンフレート・ヴォルフ, マリーナ・ヴェレンホーファー, 大場浩之, 水津太郎, 鳥山泰志, 根本尚徳, 成文堂, 1, 603, 2016年11月
日本語, その他 - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察--E.Pickerの物権的請求権理論を手がかりとして (共同研究 差止請求権に関する横断的考察研究会)
根本 尚徳, 明治学院大学法律科学研究所年報, 26, 99, 116, 2010年
明治学院大学法律科学研究所, 日本語 - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察--我が国の代表的学説の分析を通じて ([明治学院大学法律科学研究所]定例研究会)
根本 尚徳, 明治学院大学法律科学研究所年報, 25, 31, 40, 2009年
明治学院大学法律科学研究所, 日本語 - 契約に基づかない損害賠償責任 (7)
カール・ラーレンツ, クラウス・ヴィルヘルム・カナーリス, 大場 浩之, 根本 尚徳, 小野寺 倫, 比較法学, 42, 2, 385, 395, 2009年01月
早稲田大学, 日本語 - 契約に基づかない損害賠償責任 (1)
カール ラーレンツ, クラウス ヴィルヘルム, カナーリス, 根本 尚徳, 内山 和敏, 比較法学, 40, 1, 187, 202, 2006年07月
早稲田大学, 日本語
書籍等出版物
講演・口頭発表等
- 差止請求法理の現状と課題 -普通地方公共団体の業務遂行権侵害に基づく暴力団組事務所等使用差止請求について-
根本尚徳
日本弁護士連合会 民事介入暴力対策委員会 第一部会, 2024年04月10日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
2024年04月10日 - 2024年04月10日, [招待講演] - ドイツ法 -私法上の議論を中心とする若干の整理-
根本尚徳
比較法学会第86回総会 ミニ・シンポジウムB「高齢社会における人・財の法」, 2023年06月03日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
2023年06月03日 - 2023年06月04日 - 差止請求権の本質的機能に関する理論的考察 ―インターネット上における著作権侵害の仲介者に対する差止請求の可否(ドイツ法を参照しながら)―
根本尚徳
京都大学大学院法学研究科附属法政策共同研究センター・「環境と法」ユニット研究会,科研基盤A「新段階の情報化社会における私法上の権利保護のあり方」研究会, 2022年03月29日, 日本語
2022年03月29日 - 2022年03月29日, [招待講演] - Information duties in relation to the ownership and transfer of rights to objects and other assets under Japanese civil law
根本 尚徳
German-Japanese Symposium to Celebrate the 20th Anniversary of the Founding of the Journal of Japanese Law (J.Japan L.) ---Information Duties, Disclosure Duties, and Transparency Obligations under German and Japanese Private Law---, 2016年09月23日, 英語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国際会議] - Grundlagen des zivilrechtlichen Beseitigungs- und Unterlassungsanspruchs in Japan
根本 尚徳
Institut für Internationales Wirtschaftsrecht, Westfählischen Wilhellms-Universität Münster, 2015年06月15日, ドイツ語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国際会議] - コメント
根本 尚徳
環境法政策学会, 2013年06月15日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演], [国内会議] - 差止請求権制度の機能・体系的位置について―物権的請求権・債権・差止請求権
根本 尚徳
科研基盤A「財産権の現代化と財産法制の再編」研究会(京都大学), 2013年03月16日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 集団的消費者被害と差止請求権―課題の整理と展望
根本 尚徳
第10回ライフ・イノヴェーション研究会(名古屋大学), 2012年07月14日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察-E. Pickerの物権的請求権理論を手がかりとして
根本 尚徳
日本私法学会 第73回大会, 2009年10月11日, 日本語, 口頭発表(一般)
[国内会議] - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察―E. Pickerの物権的請求権理論を手がかりとして
根本 尚徳
民事責任理論の課題と展望(神戸大学・早稲田大学21世紀COE合同研究会), 2007年09月24日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演], [国内会議] - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察―我が国の代表的学説の検討を通じて
根本 尚徳
神戸大学21世紀COE CDAMS主催応用研究分野研究会『権利の生成』研究会 第2回例会, 2006年12月15日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議] - 差止請求権の発生根拠に関する理論的考察―我が国の代表的学説の検討を通じて
根本 尚徳
科研基盤A「市場環境・生活環境の秩序形成における公私の協働」研究会(北海道大学), 2006年01月20日, 日本語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演], [国内会議]
担当経験のある科目_授業
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 多様性社会における「人」の再定位および人格的価値を中核とした私法システムの再構築
科学研究費助成事業
2024年04月01日 - 2029年03月31日
片山 直也, 小柳 春一郎, 吉井 啓子, 水津 太郎, 山城 一真, 隈元 利佳, 武川 幸嗣, 秋山 靖浩, 大島 梨沙, 麻生 典, 青木 則幸, 根本 尚徳, 林 滉起, 松尾 弘, 木村 敦子, 高 秀成, 石尾 智久, 田高 寛貴, 原 恵美, 森田 宏樹, 平野 裕之, 金子 敬明, 金 あんに, 金山 直樹, 山下 純司
日本学術振興会, 基盤研究(A), 武蔵野大学, 24H00134 - 差止請求権に基づく「違法な商品」の回収請求に関する基礎的・比較法的研究
科学研究費助成事業
2021年04月01日 - 2024年03月31日
根本 尚徳
研究期間の1年目にあたる本年度は,差止請求権に基づく「違法な商品」の回収請求の可否(本研究の研究課題)に関して原理的・比較法的考察を円滑に進めていくのに必要な研究環境の整備と基礎的問題の検討とに注力した。
具体的には,第1に,上記研究課題に関連する邦語文献および外国語文献を幅広く検索し,その速やかな入手に努めた(ただし,本研究と並行して進めている,差止請求権に関する別の研究にも関連する文献については,後者の研究に関する研究費によって購入等することができたため,本研究に関しては予算の節約が叶った)。
第2に,本研究は,上記研究課題について,私法上の差止請求権に関する一般法理を踏まえて分析することをその重要な目的の1つとするものであることから,そのような一般法理に関する検討の一環として,①1つの違法な侵害に複数の主体が関与する場合における民法上の差止請求権の一般法理(当該請求権の一般的な発生要件・効果に関する基本枠組み)の解明に取り組んだ。さらに,同じく上記一般法理に関する分析の一環として,②違法な侵害の「差止め」=「不作為」をその効果とする差止請求権に基づき,被請求者(侵害者)に対して,一定の積極的な「作為」の実施を求めることの可否についても検討した。これらについては,それぞれすでに一定の知見を獲得しており,各々を論文にまとめる作業に現在,鋭意取り組んでいるところである。
第3に,上記研究課題に関するより具体的な分析として,差止請求権に基づく「違法な商品」の回収請求の可否・そのような請求の具体的内容および限界をめぐるドイツの議論(この点に関する近時の判例およびこれに反対する学説それぞれの見解の概要や論拠,特徴など)を整理し,これらの間における対立点とそのような対立点の由来や背景などの正確な把握に努めた。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 21K01211 - 高齢社会・人口減少社会が提示する諸問題への法的対応と「人の法」・「財の法」の展開
科学研究費助成事業
2019年04月01日 - 2024年03月31日
吉田 克己, 小柳 春一郎, 片山 直也, 吉井 啓子, 水津 太郎, 山城 一真, 武川 幸嗣, 秋山 靖浩, 阿部 裕介, 麻生 典, 青木 則幸, 根本 尚徳, 松尾 弘, 高 秀成, 石尾 智久, 田高 寛貴, 原 恵美, 森田 宏樹, 平野 裕之, 金子 敬明, 金山 直樹
1 昨年度の研究活動は、各人の個別の研究活動のほか、次の3本柱で遂行した。①「不動産所有権の今日的課題」と題する私法学会シンポジウムの主催とその準備。②各研究班からの問題探索的報告。③外部研究者を招聘した研究会。
2 ①については、3回の準備研究会を経た上で上記のシンポジウムを開催した。6人の報告者(吉田、田高、武川、秋山、山城、吉井)と2人の司会(金山、森田)のすべてが、本科研の研究代表者および研究分担者である。不動産所有権に関する私法学会として最初の本格的シンポジウムであり、その理論的提言についても、今日的課題への対応についても、高い評価を得た。
3 ②は4回開催した。そこでは、財産管理班:高秀成(善管注意義務)、青木則幸(リバースモーゲージ)、「人」班:金山直樹「性行為と慰謝料」、平野裕之(有料老人ホーム入居契約)、山城一真(ケベック法にみる高齢者保護」、武川幸嗣(高齢社会における「人の法」)、秋山靖浩(居住・コミュニティの確保)、松尾弘(地域コミュニティとその財産)、吉井啓子(フランス・ベルギーのマンション法)、総論ユニット:吉田克己(総論的考察)の諸報告が行われた。
4 ③は、国内研究者について2回開催し、橋本佳幸(AI)(札幌で開催)、能見善久(奴隷解放)、木村和成(人格権論)の3本の報告を受けた。外国人研究者としては、フランスのリル都市圏の空き家対策関係の実務家を招聘したほか、ムスタファ・メキ教授(フランス:パリ第13大学)チームとの共同研究を行った。テーマは、「AIと民事責任」(早稲田大学土田和博科研基盤Aとの共催)および「公証制度の比較法的研究」である。サン・ポー教授(フランス:ボルドー大学)を招聘した人格権関係の2回の研究会を開催した。ドイツのフランツ・ホフマン教授を招聘しての研究会は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、延期となった。
。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 早稲田大学, 19H00573 - インターネットにおける人格的利益の侵害に対する差止請求権の基礎的研究
科学研究費助成事業
2018年04月01日 - 2023年03月31日
根本 尚徳
本年度は,本研究の研究成果の取りまとめに集中した。すなわち,インターネット上における人格的利益侵害・知的財産権侵害の仲介者に対する差止請求の可否如何という問題について,民法上の差止請求権の一般法理に基づく理論的考察を進めた。その際には,上記問題に関するヨーロッパおよびドイツにおける判例・学説による議論および立法の動向を調査し,それらの内容を精査した上で,ドイツの判例・学説による議論を分析し,当該議論から得られた示唆を基に,日本における上記問題のあるべき解決方法を検討した。
その結果,①上記問題に関するヨーロッパ法の最新動向(2021年の欧州司法裁判所の最新判例に至るまでの議論の推移・経緯)を正確に把握するとともに,②これを受けて今後,展開されるであろうドイツの判例・学説による議論動向について確かな見通しを得ることができた。さらに,③従来,ドイツの判例・学説の間で展開されてきたいわゆる侵害者責任(Stoererhaftung)をめぐる議論の意味(判例の意義と問題点,学説上の通説および反対説それぞれの意図・背景・論理構造・問題点)を明らかにし,当該議論から,わが国における上記問題への適切な対応策について有益な示唆を獲得することができた。
今年度末(2021年3月29日)には,以上の成果を学界の共有財産とし,かつ,これについて学界の批判を仰ぐべく,京都大学大学院法学研究科附属法政策共同研究センター・「環境と法」ユニット研究会および科研基盤A「新段階の情報化社会における私法上の権利保護のあり方」研究会共済の研究会(オンライン開催)において,当該成果に関する研究報告を行い,この研究会の参加者との間で意見交換を行った。
それらの作業を踏まえて,現在,日本法の解釈論の具体的な構築作業とそれらの詳細を明らかにする論文の執筆作業とに取り組んでいる。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 18K01328 - 現代独仏民事責任法の融合研究―日本法の再定位を目指して
科学研究費助成事業
2015年04月01日 - 2020年03月31日
中原 太郎, 田中 洋, 山本 周平, 根本 尚徳, 荻野 奈緒, 大澤 逸平, 齋藤 哲志, 長野 史寛
本研究課題は、これまでわが国の民事責任法学に対し決定的に重要な影響を与え学派を二分してきたドイツ法及びフランス法の間に、近時のヨーロッパの法統一動向に表れているように、接近現象が見られることを前提として、それぞれを主たる研究対象としてきた若手研究者が両国法の融合的な研究を行うものであり、具体的諸問題に即して、海外研究協力者の協力も仰ぎながら、両国法の実像及びなお残る相違点を考察した。その主たる成果は、中原太郎編著『現代独仏民事責任法の諸相』(商事法務、2020年3月)により公表された。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 15H01924 - 空き家問題に関する総合的・戦略的法制度の構築を目指す提言型学術調査
科学研究費助成事業
2014年04月01日 - 2017年03月31日
角松 生史, 秋山 靖浩, 尾崎 一郎, 高村 学人, 根本 尚徳, 野田 崇, 長谷川 貴陽史, 吉田 克己, 亘理 格, 内野 美穂
少子高齢化・人口減少等を背景とした空き家問題は、喫緊の政策的課題である。各地の空き家条例や空家法などの対策は、近隣外部不経済の除去を主たる目的とするが、空き家問題の解決に向けては、住宅政策・都市計画に関する政策論的考察や、総合的・戦略的な視点が不可欠である。
本研究は、空き家問題に対する戦略的・総合的法制度構築に資するため、公法学・私法学法社会学の研究者からなる研究グループを編成し、ドイツ・フランス・アメリカに関する文献調査・現地調査を行った。共同研究会の開催によって文献調査・現地調査の成果を共有し、国際シンポジウムを開催して成果を社会に公表した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 神戸大学, 26301008 - ネットワーク社会における都市空間のガバナンス――新たな実定法パラダイムの構築
科学研究費助成事業
2009年04月01日 - 2014年03月31日
吉田 克己, 亘理 格, 角松 生史, 野田 崇, 興津 征雄, 秋山 靖浩, 根本 尚徳, 尾崎 一郎, 齋藤 哲志
現代社会は、政策と法の形成において多元的主体の水平的調整が重要な意味を持つネットワーク社会と特徴づけることができる。ネットワーク社会における都市空間のガバナンスは、主体の多元性を前提としつつ、公私協働を可能にするものとして構想される必要がある。本研究は、このような認識を明らかにするとともに、それを踏まえた新たな実定法パラダイム構築の基本的方向を提示した。日本の現代社会はまた、経済成長と都市人口急増の局面から、経済不況と人口減少を特徴とする局面に入っている。本研究は、この新たな問題状況が都市法のパラダイムに与える影響を分析し、人口減少社会に対応する都市法の理論的課題を解明した。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 21243007
社会貢献活動
- 令和7年司法試験考査委員
2024年11月 - 現在
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当, その他
法務省 - 令和7年司法試験予備試験考査委員
2024年11月 - 現在
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当, その他
法務省 - 共通到達度確認試験点検委員(民法)
2019年 - 現在
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当
その他
商事法務 - 令和6年司法試験考査委員
2023年11月 - 2024年10月
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当, その他
法務省 - 令和6年司法試験予備試験考査委員
2023年11月 - 2024年10月
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, 調査担当, その他
その他
法務省 - 令和5年司法試験考査委員
2023年08月09日 - 2023年11月
助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援, その他
その他
法務省 - 共通到達度確認試験試行試験点検委員(民法)
2018年
助言・指導, 情報提供
その他 - 国土交通省 河川の自由使用等に係る安全対策に関する検討会 委員
2010年04月 - 2012年03月
報告書執筆
その他