水野 麻梨子 (ミズノ マリコ)

北海道大学病院 義歯・かみ合わせ科助教
Last Updated :2025/01/15

■研究者基本情報

学位

  • 歯学博士, 北海道大学, 2021年03月

Researchmap個人ページ

研究者番号

  • 30907788

■研究活動情報

論文

  • 睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置装着時における顎運動の検証(Verification of mandibular movements in the state of wearing an oral appliance for obstructive sleep apnea syndrome)
    山田 恭子, 山口 泰彦, 水野 麻梨子, 斎藤 未來, 前田 正名, 三上 紗季
    日本全身咬合学会雑誌, 29, 1, 15, 24, (一社)日本全身咬合学会, 2023年05月
    英語, 閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療法の1つである口腔内装置(OA)1~4)は主に上下完全固定型(以下,固定型OA)と上下分離型(以下,分離型OA)に大別される.固定型OAでは上下マウスピースを完全に固定し,顎運動が制限されるため違和感が危惧されるのに対し,分離型OAは下顎の開口や側方運動がある程度許容されるという利点がある.一方,装置の効果という点においては,開口の許容が不利になる可能性5,6)もあることから,開口時の顎位については十分に検証する必要がある.しかし,実際の分離型OAの装着時の下顎移動方向や範囲について精密に調べた研究は見当たらない.そこで,本研究では,下顎運動測定器を用いて分離型OA装着時の下顎の移動方向と移動距離を検証した.対象は任意に参加した健常被験者12名である.前方移動量は被験者の最大前方移動量の65%前方位と設定し7),前歯部での咬合挙上量は5~6mmの範囲に設定して2種類の分離型OA(NKコネクターII,サイレンサーSL)を製作した.下顎運動測定装置はK7エヴァリュエーションシステムEX(以下,K7)を用いた.下顎運動は,OA非装着時の習慣性開閉口運動,矢状面内下顎限界運動,および2種類のOA装着時の開口運動,矢状面内限界運動とした.解析はK7により記録された測定データから,1)OA非装着時矢状面内限界運動時前方移動量,2)OA非装着時最大開口量,3)OA装着時の最大前方移動量,4)OA装着時最大開口量,5)OA非装着時の習慣性開口運動路とFH平面のなす角度,6)OA非装着時の習慣性開口運動路と咬合平面のなす角度,7)OA装着時開口運動経路とFH平面のなす角度,8)OA装着時開口運動経路と咬合平面のなす角度,9)OA装着時開口運動経路とOA非装着時習慣性開口路のなす角度,10)OA非装着時矢状面内限界運動範囲の面積,11)OA装着時矢状面内限界運動範囲の面積,を計測した.対応のある2群間の比較にはウィルコクソン符号付順位和検定を用い,有意水準は5%とした.測定の結果,OA装着最大開口量はNKコネクターIIにおいて3.2~14.4mm,サイレンサーSLにおいて3.8~14.3mmであった.OA非装着時の習慣性開口運動路とFH平面のなす角度の平均値は108.8~125.1°,OA非装着時の習慣性開口運動路と咬合平面のなす角度は89.9~112.0°であった.OA装着時開口運動とFH平面とのなす角度の平均値はNKコネクターIIにおいて91.2~115.7°,サイレンサーSLにおいて81.5~113.9°であり,OA装着時開口運動と咬合平面となす角度はNKコネクターIIについて68.3~100.2°,サイレンサーSLにおいて65.8~98.3°であった.FH平面,咬合平面を基準とした場合の習慣性開口運動路と平面のなす角度とOA装着時開口運動路と平面のなす角度との間には,NKコネクターII,サイレンサーSLのどちらの場合においても有意差が認められた(p<0.05).OA装着時開口運動経路とOA非装着時の習慣性開口路とのなす角度については,OA装着開口運動はOA非装着時の習慣性開口路に対して前方に角度をなし,NKコネクターIIにおいて2.8~28.3°,サイレンサーSLにおいて6.9~40.8°であった.いずれの被験者においてもNKコネクターII,サイレンサーSLともにOA非装着時の習慣性開口路に対して前方へ向かう経路を示した.下顎限界運動面積は173.2~494.3mm2,OA装着限界運動面積はNKコネクターIIにおいて9.3~43.1mm2,サイレンサーSLにおいて7.2~49.7mm2であった.以上のように,解析の結果,NKコネクターII,サイレンサーSLともに開口時の顎位は習慣性開口路に対して前方へ向かう経路を示すことが明らかとなった.対象とした分離型OAの連結様式では,開口時でも下顎位は気道を狭くする後方へ移動する可能性は少ないものと考えられた.また,OA装着時,開口は可能であるが,許容される開口量は小さいことはわかった.これらの顎運動経路の特徴は,開口運動による中咽頭の狭窄作用を生じづらくするものと考えられ,装置の構造として合理的なものと考えられた.(著者抄録)
  • 睡眠時筋電図筋活動は正常範囲であったが覚醒時には高頻度の覚醒時ブラキシズムを認めた症例(A case with awake bruxism of extremely high frequency despite normal range of electromyographic activities during sleep)
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 斎藤 未來, 石丸 智也, 三上 紗季
    日本全身咬合学会雑誌, 28, 2, 66, 75, (一社)日本全身咬合学会, 2022年11月
    英語, 近年,睡眠時のみならず覚醒時のブラキシズムも注目されており,筋電図を使用した検査も行われてきているが,現状では,症例やデータの報告はまだ多くはない.また,現在,覚醒時ブラキシズムと睡眠時ブラキシズムの関連についてはさまざまな推測がされている.今回,睡眠時筋活動量は正常の範囲内であるのに対し,覚醒時は正常とはかけ離れた高頻度の筋活動を示した症例を経験したので報告する.患者は初診時80歳代女性.近医にて約6年間かけ,う蝕治療,歯周管理,上下部分床義歯製作および調整を行ったが,顎が右にずれることと食いしばりの自覚を主訴に当科を紹介された.咬合状態はEichnerの分類B-3に相当する欠損歯列で.義歯装着時には,閉口運動時に咬合接触後に右方向へ約3mmのスライド運動が認められた.多剤服用もあり,義歯の咬合由来の下顎変位の他にジストニアやジスキネジア等の不随意運動由来の下顎変位も疑われたため,外来にて筋電図検査を行った.しかし,安静時や咀嚼時の不随意筋活動の所見は明確ではなかった.そのため,上下顎部分床義歯不適合による下顎位の変化による咀嚼障害と下顎位の異常感と診断した.まず,通法に従い上顎スタビライゼーションアプライアンスを製作し,顎位の安定を図った.その後,上下顎部分床義歯ほか,必要な歯科治療を行い,顎位が安定してきたため,定期的義歯調整などの経過観察に移行した.経過観察移行後も上下義歯はほぼ安定して使えていたが,食いしばりの自覚および長時間義歯装着した際の顎堤の疼痛が残存していた.そこで,小型のウェアラブル筋電計(株式会社ジーシー)を咬筋に貼付し,日常生活中の日中覚醒時および夜間睡眠時の筋電図検査を行った.筋電図波形数の算出は,近年睡眠時ブラキシズムの筋電図の解析に使われている評価法,すなわち,ピーク振幅が基線2倍以上で持続時間0.25秒以上2秒未満のphasic波形と2秒以上のtonic波形を抽出し,それらの集合であるエピソードの1時間当たりの数を算出する方法を用いた.日中覚醒時の評価にも同じ算出法を行った.睡眠時の筋電図解析の結果では,1時間あたりのエピソード回数は1.33回/hであり,非常に回数が少ない正常範囲であった.一方,日中覚醒時は,食事時以外にも全時間帯にわたり波形が断続的に発現し,エピソード数は1時間当たり126.67回/hと非常に多かった.そこで,覚醒時も咬みしめ時の欠損部顎堤の負荷をコントロールできるよう上下顎に床付きスタビライゼーションアプライアンスを製作した.その結果,顎堤の疼痛は消退し,食いしばりの自覚も改善して良好な状態となった.症状改善の理由として,歯列ではクラスプのみで支えていた義歯の沈下に対し,アプライアンスでは残存歯すべてで支えたことにより欠損部の装置の沈下量が少なく,顎堤への負荷が減弱したことが考えられた.また,覚醒時にアプライアンスを装着することが咬みしめに対する日中の意識を惹起し,咬みしめ回数が減った可能性も考えられた.以上のように,本症例においては,ウェアラブル筋電計を日常生活時に使うことにより,外来では判明しなかった覚醒時の咀嚼筋の異常筋活動を把握でき,その結果に基づき効果的な対応を行うことができた.また,日中覚醒時と夜間睡眠時のブラキシズムの関係は,現在議論されているところであるが,本症例から,夜間睡眠時はブラキシズムがなくても,日中覚醒時に重篤なブラキシズムを行っている患者はあり得ることが判明した.(著者抄録)
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置装着時の感覚と精神的ストレス モノブロック型とツーピース型の比較(Feeling and mental stress when wearing an oral appliance for obstructive sleep apnea syndrome: Comparison of mono-block type and two-piece type)
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 山田 恭子, 斎藤 未來, 前田 正名, 三上 紗季
    日本全身咬合学会雑誌, 28, 2, 45, 55, (一社)日本全身咬合学会, 2022年11月
    英語, 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療法の一つに,口腔内装置(以下OA)の使用がある.OAの治療効果については,多くの論文で一定の効果が示されているが,装置の欠点の一つとして装着時の違和感や精神的負荷が挙げられる.その原因の一つとして,上下顎を完全に固定するタイプ(固定型OA)では,開口が完全に制限されることによる拘束感が考えられている.一方,開口運動が可能なタイプの装置(分離型OA)も存在するが,分離型OAでは上下顎の装置を繋げるコネクターを頬側に取り付ける必要があり,その突出感が固定型OAより大きな違和感を生じる可能性もある.しかしながら,これまで,固定型と分離型で,実際にどの程度,装着感や装着による精神的な負荷に違いがあるのかについての情報は少ない.本研究の目的は,固定型OAと分離型OAそれぞれの装置に対する装着感,さらにそれらの装置装着による精神的ストレスの差異を明らかにすることである.被験者はボランティアの健常者12名であり,各被験者に固定型と分離型の両方のOAを製作した.歯列模型上で上下顎にそれぞれ厚さ1.5mmの熱可塑性シートを用いて全歯列を被覆するフレームを製作した.顎位は習慣性開口路上で約5mm咬合挙上した位置とした.固定型では上下のフレーム間を常温重合レジンで固定した.分離型では,垂直的な顎位を維持するために,上下顎のフレームの臼歯部咬合面に咬合平面と平行にレジンを盛り,閉口時に均等に接触させるようにした.上下顎フレーム連結にはNKコネクターIIを用いた.測定はOA非装着時,固定型OA装着時,分離型OA装着時の順にそれぞれ1晩ずつ,計3晩,被験者自宅にて,被験者本人が装置の装着や操作を行った.各日の測定項目は,唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔,心理テスト(状態-特性不安尺度,STAI),睡眠の程度の自己評価スコアとした.2クール目は間に2週間空け,装置非装着時,分離型装置装着時,固定型装置装着時の順で同様の内容を行った.2クールすべて終了した時点で,それぞれのOAの使い易さの自覚スコアを記録した.唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔,STAIでは結果の測定数値に個人差や施行クール間でばらつきがみられたものの,標準値から外れる程の変化はみられなかった.また,唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔,STAIでは,固定型,分離型間に有意な差は認められなかった.睡眠の程度の自己評価スコアでは,分離型OAに比較して固定型OAのほうが有意に低値であり,熟睡感の自己評価は固定型OAのほうが低い傾向が示された.使い易さの自覚スコアについても,分離型OAに比較して固定型OAのほうが有意に低値であり,固定型OAのほうが使いづらい傾向が示された.本研究の結果からは,睡眠中のストレスを客観的に反映すると思われる項目(唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔)では,固定型,分離型間の差異は示されなかった.一方,主観的な要素の強い項目(睡眠の自覚,使い易さ)では,固定型に比較して分離型のほうが優位であることが示された.本論文ではOSAS患者のOA装着によるストレス反応を完全に再現している訳ではなく,OA装着が,OSAS患者にストレスを引き起こすものではないとの結論まではつけられない.しかし,固定型と分離型の間での比較に関しては,明らかにストレス反応の差異を生じる程の違いを生じるものではない可能性は示唆された.今回差異の傾向が示された睡眠の程度の自己評価スコアと使い易さの自覚はいずれも,被験者の主観的な評価項目である.そのため,装着感の観点からどちらの形態のOAが優位かを考えるうえで,覚醒時における感覚は重要な要素であると考えられた.装置製作時に前もって覚醒時の患者の好みが判断できるようなシステムが存在すれば,就寝中のOAの装着感に関するトラブルも減少させることができる可能性が考えられた.(著者抄録)
  • Comparison of the occurrence of sleep bruxism under accustomed conditions at home and under polysomnography conditions in a sleep laboratory.
    Toshimitsu Sakuma, Taihiko Yamaguchi, Masana Maeda, Taishi Saito, Hironobu Nakamura, Saki Mikami, Miku Saito, Toshinori Nakajima, Mariko Mizuno, Kyoko Yamada, Sota Takahashi, Mebae Takahashi, Wataru Yachida, Kaoru Satoh
    Journal of prosthodontic research, 66, 4, 630, 638, 2022年10月07日, [国内誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), PURPOSE: We aimed to clarify the relationship between the number of sleep bruxism (SB) bursts at home and in a laboratory equipped with polysomnography with audio-video recording (PSG-AV). We applied an identical single-channel wearable electromyography (EMG) device for both types of SB burst scorings. METHODS: The subjects were 20 healthy student volunteers (12 men and 8 women; mean age, 21.9 years) who were clinically diagnosed with bruxism based on the criteria set forth by the International Classification of Sleep Disorders (ICSD-2). We used a wearable EMG device attached to the masseteric area (the FLA-500-SD [FLA]), for scoring SB bursts at home and in the laboratory. PSG-AV was set within the laboratory environment as well. The mean interval for both sleep studies was 28.8 days. EMG bursts with amplitudes greater than twice the baseline amplitude and with durations of longer than 0.25 s were selected. EMG bursts with amplitudes ≥5% MVC (maximum voluntary contraction), ≥10% MVC, and ≥20% MVC were selected as well. A cluster of bursts was defined as an episode. RESULTS: In all the conditions for selecting EMG bursts specified above, the number of SB bursts and episodes recorded under laboratory conditions was statistically significantly smaller than that recorded at home. There were no statistically significant differences between the data obtained on the first and second recording days. CONCLUSION: The results of this study suggest that the unfamiliar environment of a sleep laboratory equipped with PSG-AV affects the emergence of SB as compared with home conditions.
  • 睡眠時ブラキシズム患者の臨床所見 顎関節症患者および睡眠時無呼吸症候群患者との比較               
    木村 一誠, 山口 泰彦, 三上 紗季, 斎藤 未來, 後藤田 章人, 櫻井 泰輔, 前田 正名, 中島 利徳, 齋藤 大嗣, 町田 友梨, 水野 麻梨子, 山田 恭子, 高橋 萌, 高橋 奏多, 工藤 愛, 石丸 智也, 上田 康夫
    日本補綴歯科学会誌, 14, 特別号, 293, 293, (公社)日本補綴歯科学会, 2022年07月
    日本語
  • A case with awake bruxism of extremely high frequency despite normal range of electromyographic activities during sleep
    Mariko Mizuno, Taihiko Yamaguchi, Miku Saito, Tomoya Ishimaru, Saki Mikami
    The Journal of the Japanese Academy of Occulusion and Health, 28, 2, 22, 30, 2022年, [査読有り]
    英語, 研究論文(学術雑誌)
  • Feeling and mental stress when wearing an oral appliance for obstructive sleep apnea syndrome: Comparison of mono-block type and two-piece type
    Mariko Mizuno, Taihiko Yamaguchi, Kyoko Yamada, Miku Saito, Masana Maeda, Saki Mikami
    The Journal of the Japanese Academy of Occulusion and Health, 28, 2, 1, 10, 2022年, [査読有り]
    英語, 研究論文(学術雑誌)
  • Quantitative analyses of jaw-opening muscle activity during the active phase of jaw-closing muscles in sleep bruxism.
    Masana Maeda, Taihiko Yamaguchi, Saki Mikami, Wataru Yachida, Taishi Saito, Toshimitsu Sakuma, Hironobu Nakamura, Miku Saito, Mariko Mizuno, Kyoko Yamada, Kaoru Satoh
    Journal of sleep research, 29, 6, e12922, 2020年12月, [国際誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), Rhythmic masticatory muscle activity (RMMA), which is defined as three or more consecutive phasic bursts, accounts for a large part of sleep bruxism (SB). RMMA is thought to be characterized by co-contraction, a jaw muscle activity in which jaw-opening muscles contract during the active phase of jaw-closing muscles, which is different from that during mastication. However, there has been limited information about co-contraction. The aim of the present study was to clarify the amplitudes and patterns of jaw-opening muscle activity during the active phase of jaw-closing muscles in RMMA. Data from 14 healthy volunteers with bruxism, which was diagnosed by using polysomnographic recording with audio-video, were analysed. RMMA with electromyographic amplitudes of more than two times the baseline amplitude was selected. From the selected RMMA, burst groups consisting of five or more consecutive phasic bursts, including tonic bursts, were selected for analyses. Electromyographic activities during gum chewing were also recorded before sleeping. The minimum, maximum and average value of the amplitudes of jaw-opening muscle activity during the active phase of jaw-closing muscles were calculated. Jaw-opening muscle activity during the active phase of jaw-closing muscles in RMMA was closer to the baseline than that in gum chewing. The minimum, maximum and average values of amplitudes of jaw-opening muscle activity during the phase were significantly smaller than those of gum chewing. Contrary to our hypothesis prior to the study, the obtained results suggested that the pattern of electromyogram activity of jaw-opening and jaw-closing muscles in RMMA was not necessarily co-contraction.
  • Validity of single-channel masseteric electromyography by using an ultraminiature wearable electromyographic device for diagnosis of sleep bruxism.
    Masana Maeda, Taihiko Yamaguchi, Saki Mikami, Wataru Yachida, Taishi Saito, Toshimitsu Sakuma, Hironobu Nakamura, Miku Saito, Mariko Mizuno, Kyoko Yamada, Kaoru Satoh
    Journal of prosthodontic research, 64, 1, 90, 97, 2020年01月, [国内誌]
    英語, 研究論文(学術雑誌), PURPOSE: The purpose of this study was to clarify the validity of assessment of sleep bruxism (SB) by using single-channel electromyogram (EMG) and a cut-off value with optimum sensitivity and specificity. METHODS: The subjects were twenty volunteers with clinical diagnosis of SB. Assessment by masseteric EMG data only by using a wearable EMG was compared with reference standard assessment by masseteric EMG data using polysomnography with audio-visual recording (PSG-AV). From EMG activities recorded by single-channel EMG, bursts of more than two times the baseline amplitude with a duration of 0.25s or more were selected by a burst unit (EMG-burst-all). Furthermore, from EMG-burst-all, bursts that were more than 5-20% of the maximum voluntary contraction value (EMG-burst-5%, EMG-burst-10%, EMG-burst-20%) were selected. By an episode unit, phasic, tonic, and mixed episodes were selected by single-channel EMG (EMG-episodes). Among the EMG-episodes, further, reference standard episodes of SB (PSG-episodes) were selected by PSG-AV assessment. RESULTS: Sixteen subjects were diagnosed as bruxers based on PSG-AV (PSG-episodes/h >2). By a burst unit and an episode unit, there were significant correlations between assessment variables of SB by single-channel EMG and PSG-AV except for EMG-burst-20%/h. When the cut-off value in EMG-episodes/h was 5.5/h for sleep bruxers, both sensitivity and specificity were 100%. As for variables by a burst unit, EMG-burst-all/h and EMG-burst-5% had higher values of sensitivity and specificity. CONCLUSIONS: The results suggested that single-channel EMG is valid for diagnosis of SB if a cut-off value that is appropriate for single-channel EMG is used.

その他活動・業績

  • 睡眠時ブラキシズムの経時的変動に関する研究-日間変動に関する検討
    馬場政典, 山口泰彦, 前田正名, 三上紗季, 斎藤未來, 石丸智也, 中川悠, 水野麻梨子, 後藤田章人, 日本顎関節学会雑誌(Web), 35, 2023年
  • 睡眠時ブラキシズムの経時的変動に関する研究-日間・年間変動に関する検討-
    馬場政典, 山口泰彦, 前田正名, 三上紗季, 斎藤未来, 石丸智也, 中川悠, 水野麻梨子, 後藤田章人, 日本補綴歯科学会東北・北海道支部総会・学術大会プログラム・抄録集(Web), 2023, 2023年
  • 睡眠時ブラキシズムの筋電図波形数の日間および年間変動に関する検討
    馬場政典, 山口泰彦, 前田正名, 三上紗季, 斎藤未来, 石丸智也, 中川悠, 水野麻梨子, 後藤田章人, 日本顎口腔機能学会学術大会プログラム・事前抄録集, 70th, 2023年
  • 重度の覚醒時ブラキシズムに対し上下顎アプライアンスを応用した部分床義歯症例               
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 斎藤 未來, 齋藤 大嗣, 石丸 智也, 三上 紗季, 日本顎関節学会雑誌, 34, Suppl., 147, 147, 2022年07月
    (一社)日本顎関節学会, 日本語
  • 睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置の開口許容の有無によるストレスや装着感の違い 主観的評価と客観的評価               
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 日本口腔科学会雑誌, 71, 2, 147, 147, 2022年07月
    (NPO)日本口腔科学会, 日本語
  • 睡眠時ブラキシズム患者の臨床所見 顎関節症患者および睡眠時無呼吸症候群患者との比較               
    木村 一誠, 山口 泰彦, 三上 紗季, 斎藤 未來, 後藤田 章人, 櫻井 泰輔, 前田 正名, 中島 利徳, 齋藤 大嗣, 町田 友梨, 水野 麻梨子, 山田 恭子, 高橋 萌, 高橋 奏多, 工藤 愛, 石丸 智也, 上田 康夫, 日本補綴歯科学会誌, 14, 特別号, 293, 293, 2022年07月
    (公社)日本補綴歯科学会, 日本語
  • 重度の覚醒時ブラキシズムに対し上下顎アプライアンスを応用した部分床義歯症例
    水野麻梨子, 山口泰彦, 斎藤未來, 齋藤大嗣, 石丸智也, 三上紗季, 日本顎関節学会雑誌(Web), 34, 2022年
  • 睡眠時ブラキシズム患者の臨床所見 顎関節症患者および睡眠時無呼吸症候群患者との比較
    木村一誠, 山口泰彦, 三上紗季, 斎藤未來, 後藤田章人, 櫻井泰輔, 前田正名, 中島利徳, 齋藤大嗣, 町田友梨, 水野麻梨子, 山田恭子, 高橋萌, 高橋奏多, 工藤愛, 石丸智也, 上田康夫, 日本補綴歯科学会誌(Web), 14, 2022年
  • 睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置の装着によるストレスや装着感 固定型と分離型の比較               
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 山田 恭子, 斎藤 未來, 前田 正名, 中島 利徳, 佐藤 華織, 三上 紗季, 睡眠口腔医学, 8, 総会特別号, 60, 60, 2021年11月
    (NPO)日本睡眠歯科学会, 日本語
  • 睡眠時ブラキシズムの臨床診断の根拠としている臨床所見の実態解明               
    木村 一誠, 山口 泰彦, 三上 紗季, 斎藤 未來, 後藤田 章人, 櫻井 泰輔, 前田 正名, 中島 利徳, 町田 友梨, 水野 麻梨子, 山田 恭子, 高橋 萌, 高橋 奏多, 石丸 智也, 上田 康夫, 日本顎関節学会雑誌, 33, Suppl., 98, 98, 2021年10月
    (一社)日本顎関節学会, 日本語
  • 睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置の装着感に関する研究               
    水野 麻梨子, 山口 泰彦, 山田 恭子, 斎藤 未來, 前田 正名, 中島 利徳, 佐藤 華織, 三上 紗季, 日本補綴歯科学会誌, 13, 特別号, 243, 243, 2021年06月
    (公社)日本補綴歯科学会, 日本語
  • 睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置装着時における顎運動の検証               
    山田 恭子, 山口 泰彦, 水野 麻梨子, 斎藤 未來, 前田 正名, 中島 利徳, 佐藤 華織, 三上 紗季, 日本補綴歯科学会誌, 13, 特別号, 244, 244, 2021年06月
    (公社)日本補綴歯科学会, 日本語
  • 睡眠時ブラキシズムの臨床診断の根拠としている臨床所見の実態解明
    木村一誠, 山口泰彦, 三上紗季, 斎藤未來, 後藤田章人, 櫻井泰輔, 前田正名, 中島利徳, 町田友梨, 水野麻梨子, 山田恭子, 高橋萌, 高橋奏多, 石丸智也, 上田康夫, 日本顎関節学会雑誌(Web), 33, 2021年
  • 睡眠時ブラキシズム患者におけるシングルチャンネル咬筋筋電図検査と音声・ビデオ付き睡眠ポリグラフ検査の比較
    前田 正名, 山口 泰彦, 三上 紗季, 谷内田 渉, 齋藤 大嗣, 佐久間 俊光, 中村 裕信, 斎藤 未來, 水野 麻梨子, 山田 恭子, 佐藤 華織, 日本顎口腔機能学会雑誌, 26, 1, 18, 19, 2019年09月
    日本顎口腔機能学会, 日本語
  • 睡眠時ブラキシズム時に閉口筋と開口筋は共収縮しているのか?
    前田正名, 山口泰彦, 三上紗季, 谷内田渉, 齋藤大嗣, 佐久間俊光, 中村裕信, 斎藤未來, 水野麻梨子, 山田恭子, 佐藤華織, 日本補綴歯科学会東北・北海道支部総会・学術大会プログラム・抄録集(Web), 2018, 2018年

共同研究・競争的資金等の研究課題

担当教育組織