春日部 光紀 (カスカベ ミツノリ)

経済学研究院 会計情報部門 会計情報分野教授
Last Updated :2024/12/04

■研究者基本情報

学位

  • 博士 (経営学), 北海道大学

Researchmap個人ページ

研究者番号

  • 10336414

研究キーワード

  • 鉄道会計
  • 複会計システム
  • 会計史

研究分野

  • 人文・社会, 会計学, 会計史

■経歴

経歴

  • 2017年04月 - 現在
    北海道大学, 大学院経済学研究院, 准教授
  • 2007年04月 - 2017年03月
    北海道大学, 大学院経済学研究科, 准教授
  • 2005年04月 - 2007年03月
    北海道大学, 大学院経済学研究科, 助教授
  • 2003年04月 - 2005年03月
    釧路公立大学, 経済学部, 助教授
  • 2001年04月 - 2003年03月
    釧路公立大学, 経済学部, 専任講師

■研究活動情報

論文

  • Hannibal and St. Joseph鉄道会社の会計実務―土地付与政策と複会計システム―               
    春日部光紀
    經濟學研究, 69, 1, 3, 15, 2019年06月, [国内誌]
    日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • New York, Ontario and Western鉄道会社の複会計システム               
    春日部光紀
    經濟學研究, 66, 2, 33, 48, 2016年12月, [国内誌]
    日本語, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
  • Atchison, Topeka and Santa Fe 鉄道会社の複会計システム
    春日部 光紀
    經濟學研究, 61, 1, 41, 59, 北海道大学, 2011年09月
    日本語, 複会計システムは,形式上,貸借対照表を固定区分である資本勘定と流動区分である一般貸借対照表に分割し,収益勘定(損益計算書)をあわせた3表を基本財務諸表として公表する特異な財務報告体系である。これまでの既存研究では,アメリカ鉄道会社の複会計システムにほとんど言及しておらず,充分に解明されてこなかった。本稿では,アメリカ巨大鉄道会社であるAtchison, Topeka and Santa Fe Ry. Co.を俎上にのせ,同社の複会計を詳細に分析するとともに,同社は,複会計と同時に連結会計を導入したと考えられることから,その実態と両者の関係を検討している。
  • アメリカ鉄道会社における複会計システム
    春日部 光紀
    經濟學研究, 59, 1, 55, 66, 北海道大学, 2009年06月, [国内誌]
    日本語, 本稿は,アメリカ鉄道会社で実践された複会計システムを検討している。複会計システムは,現在の貸借対照表を一般貸借対照表と資本勘定の2表に分割し,収益勘定(損益計算書)と併せた3つの財務諸表を中心とする。資本勘定は,貸借対照表固定区分を収容し,一般貸借対照表は,貸借対照表流動区分を収容する。複会計システムは,イギリスの1868年鉄道規制法によって制度化され,公益事業会社を中心に強制適用されていった特異な財務報告体系をいう。 従来,複会計システムは,アメリカ鉄道会社では採用されなかったというのが一般的な見解であった。しかしながら,19世紀末葉に,複会計システムによる財務報告を行った鉄道会社が数社存在している。本稿では,Norfork and Western Railroad Companyを俎上にのせ,同社における複会計システムの特質,およびイギリスとアメリカの複会計システムを比較し,その変容を検討している。
  • Bethlehem Steel社における連結会計の展開
    春日部 光紀
    經濟學研究, 56, 3, 105, 118, 北海道大学, 2007年01月, [国内誌]
    日本語, 本稿では,1904年に成立した鉄鋼会社であるBethlehem Steel社を俎上にのせ,連結財務諸表の史的展開を検討している。連結会計上の問題は,社会経済的状況の変化にともなって生起し,同社はその対応に迫られることになる。その過程を実際の財務諸表を利用することによって,連結会計の生成・発展過程を具体的に素描している。 併せて,連結会計を企業集団報告実務の一手段であると捉え,多様な報告実務が重層的に展開されるなかで,公表手段としてもっとも効率的であった連結財務諸表に収斂していく過程を分析する。これによって,連結会計という観点からは相容れない会計実務が,実は企業集団の報告という観点からは説明可能となるのである。

その他活動・業績

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 19世紀におけるアメリカ・イギリス鉄道会社の複会計システムに関する比較会計史研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2016年04月01日 - 2020年03月31日
    春日部 光紀
    本研究は,19世紀におけるアメリカおよびイギリス鉄道会社の複会計システムを多面的に分析し,その歴史的展開過程を実証的に検討するものであった。
    アメリカ鉄道会社による複会計システムの利用は,大別すると1860-1870年代(第1期)と1890-1900年代(第2期)に分類できる。第1期は,株主としてのイギリス人投資家を意識せざるを得なかったため,基本的にイギリス鉄道会社の形式を踏襲する点に特徴があった。第2期は,1890年の恐慌によって倒産した鉄道会社が,資産の実在性を誇示するために,再建の過程で複会計システムを導入する点に特徴があった。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 16K03975
  • アメリカ鉄道会社における複会計システムと連結会計との関連性に関する研究
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2010年 - 2012年
    春日部 光紀
    本研究は,19世紀のアメリカ鉄道会社を対象として,複会計システムの実態を検討したものである。特に1893年恐慌により多数の鉄道会社が倒産し,その再編過程で複会計システムが導入されたが,同時に連結会計を導入する鉄道会社も存在した。当時の過大資本化の影響もあり,有形固定資産の実在性をアピールするには複会計システムと連結会計が有用であったという点も明確にした。また,監査報告書等を利用して,当時の監査実務の実態を明らかにした。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 22730347
  • アメリカ連結会計の史的展開に関する研究
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2006年 - 2008年
    春日部 光紀
    本研究は,連結会計の母国といえるアメリカ対象とし,その生成・発展過程を分析するものである。
    文献を中心とした理論的側面だけでなく,アメリカ鉄道会社・鉄鋼会社の会計実務を一次資料により検討し,どのような条件のもとで連結会計が要請され,どのように発展してきたのかを実証することで,会計の単なる技術的変遷ではなく,連結会計の社会的機能を明らかにしている。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 18730287

担当教育組織

主な担当授業

  • 演習Ⅰ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅱ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅲ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅳ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅴ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅵ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅶ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 演習Ⅷ(2単位), 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 会計専門職特殊講義A, 2021年, 専門職大学院, 経済学院
  • 管理会計史, 2021年, 修士課程, 経済学院
  • 管理会計史, 2021年, 専門職大学院, 経済学院
  • 管理会計論, 2021年, 学士課程, 経済学部
  • 原価計算論Ⅰ, 2021年, 専門職大学院, 経済学院
  • 原価計算論Ⅱ, 2021年, 専門職大学院, 経済学院
  • 現代経済経営演習Ⅰ, 2021年, 修士課程, 経済学院
  • 現代経済経営演習Ⅱ, 2021年, 修士課程, 経済学院
  • 現代日本制度ⅠD, 2021年, 学士課程, 現代日本学プログラム課程
  • 人間と文化, 2021年, 学士課程, 全学教育