松村　史穂 (マツムラ　シホ)

経済学研究院　現代経済経営部門　社会経済・歴史分析分野教授
高等教育推進機構教授
Last Updated :2025/11/06

■研究者基本情報

学位

  • 博士（文学）, 東京大学

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J-Global ID

研究分野

  • 人文・社会, 経済史

担当教育組織

■研究活動情報

論文

  • 農業税与土地調査：新中国初期査田定産的実施及其衰歇　　　　　　　　　　　　　　　
    松村史穂
    中国当代史研究, 4, 129, 146, 2023年12月, ［招待有り］
    中国語, 研究論文（学術雑誌）
  • 1970年代の中国における食糧増産メカニズムの変化――「改革開放」前後の政策転換との関係に着目して　　　　　　　　　　　　　　　
    松村史穂
    東洋学報, 105, 3, 67, 99, 2023年12月, ［査読有り］
  • 糧食統購統銷制度下的農村幹部与農民―及其農業集体化之路　　　　　　　　　　　　　　　
    松村史穂
    集体化時代的中国, 249, 278, 2021年09月, ［招待有り］
    中国語, 論文集(書籍)内論文
  • 中華人民共和国初期の食糧統制—農業集団化との関連に注目して
    松村 史穂
    農業史研究, 54, 15, 28, 日本農業史学会, 2020年, ［査読有り］
    日本語, The People's Republic of China started food control policy in 1953. In the first few years, rural areas were
    in crisis because of aggressive purchases by rural cadres. However, despite such hard controls, the amount of
    collected food was stagnated. This caused by the inability of rural cadres to accurately assess food production. In
    order to overcome the difficulty, the PRC adopted a new policy of fixing the amount of food purchase. The timing
    of the new policy and agricultural collectivization movement overlapped led peasants to joining agricultural
    cooperatives even for those who were originally reluctant to agricultural collectivization. Thus, the agricultural
    collectivization movement progressed at a speed faster than the central leader's expectation.
  • 2013年の歴史学界――回顧と展望 中国現代史　　　　　　　　　　　　　　　
    松村史穂
    史学雑誌, 123, 5, 238, 245, 2014年05月, ［招待有り］
  • 中国計画経済時期糧食供応政策的演進過程　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    日本当代中国研究（歴史・社会）, 1, 170, 199, 2013年09月, ［査読有り］
    研究論文（学術雑誌）
  • 1960年代半ばの中国における食糧買い付け政策と農工関係
    松村 史穂
    アジア経済, 52, 11, 2, 26, 日本貿易振興機構アジア経済研究所, 2011年11月, ［査読有り］
    日本語, identifier:PJa/33/Aj11
    identifier:ZAJ201111_002
  • 1950-1970年代中国糧棉相剋―以国內棉花生產為主―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    海峡両岸近現代経済研究（東京大学社会科学研究所）, 141, 159, 2011年03月
    論文集(書籍)内論文
  • 1950～1960 年代の中国農業統計 : 農産物収量調査を中心に
    松村 史穂
    近代東アジア土地調査事業研究ニューズレター, 4, 4, 120, 123, 大阪大学文学研究科片山剛研究室, 2009年03月
    日本語, 平成20 年度科学研究費補助金 基盤研究（A）1930年代広東省土地調査冊の整理・分析と活用（課題番号 17251006）研究成果報告書第三回ワークショップ「近代東アジア土地調査事業研究」
  • 計画経済期中国における食糧配給制度の展開過程
    松村 史穂
    社会経済史学, 75, 4, 365, 388, 社会経済史学会, 2009年, ［査読有り］
    日本語, 本稿は,工業建設の円滑化を目的として導入された食糧配給制度が,大躍進政策後の食糧危機を転機に工業建設を抑制するものへと変化した経緯を明らかにする。これを通じて,計画経済期の工業建設が,商品化食糧の不足により制約された局面を浮き彫りにする。1950年代,都市で導入された配給制度は,工業化の担い手たる非農業人口のみを対象に効率的な食糧分配を試みた。配給制度の目的は都市向け食糧供給の削減だったが,非農業人口それ自体を制限しなかった。50年代を通じて工業化が積極的に推進された結果,非農業人口は商品化食糧の供給能力を超えて増加の一途を辿った。60年代初頭の食糧危機発生以後,配給制度は戸籍制度と一体化して非農業人口の削減に取り組み,工業化の後退をもたらした。同時に,農業部門が提供可能な商品化食糧の規模に合わせ,非農業人口と工業化の規模を決定する方針が,政策当局にようて強く意識されるようになった。70年代,非農業人口向け食糧供給量は商品化食糧の規模と連動して推移するようになったが,これは当該期の工業化が商品化食糧の規模によって抑制されたことを意味した。
  • 中華人民共和国成立期の食糧貿易--対中国禁輸措置への対応を中心に—The food trade in the early PRC period: focusing on the reaction to the embargo against China
    松村 史穂
    アジア経済 = Quarterly journal of Institute of Developing Economies Japan External Trade Organization / 日本貿易振興機構アジア経済研究所学術情報センター 編, 49, 6, 2, 18, 日本貿易振興機構アジア経済研究所学術情報センター, 2008年06月, ［査読有り］
    日本語
  • 中華人民共和国建国初期の「査田定産工作」--農業統計調査の試みとその挫折—The campaign of land acreage measurement and crop yield assessment in the early period of the people's Republic of China
    松村 史穂
    アジア研究 = Asian studies, 53, 4, 74, 90, アジア政経学会, 2007年10月, ［査読有り］
    日本語
  • 中華人民共和国期における農産物と化学肥料の流通統制　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    20世紀の中国化学工業―永利化学・天原電化とその時代―, 125, 145, 2005年03月
    論文集(書籍)内論文

その他活動・業績

書籍等出版物

  • 中国当代史研究（四）　　　　　　　　　　　　　　　
    華東師範大学当代中国研究中心, 「農業税与土地調査：新中国初期査田定産的実施及其衰歇」
    香港開明書店, 2024年06月, ［分担執筆］
  • 冷戦期東アジアの経済発展 : 中国と台湾
    田島, 俊雄, 加島, 潤, 湊, 照宏, 1970年代中国における農村経済の変容と食糧統制の弛緩
    晃洋書房, 2024年03月, 9784771038028, iv, 289p, 日本語, ［分担執筆］
  • 集体化时代的中国 : 日中共同研究
    东洋文库超域亚洲研究部门现代中国研究班
    東洋文庫, 2021年09月, 9784809703096, xxiv, 603p
  • 日本当代中国研究（第一輯 歴史・社会）　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂, 中国計画経済時期糧食供応政策的演進過程
    社会科学文献出版社（中国・北京）, 2013年09月, ［分担執筆］
  • 海峡両岸近現代経済研究　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂, 1950-1970年代中国糧棉相剋―以国內棉花生產為主―
    東京大学社会科学研究所, 2011年03月, ［編者(編著者)］
  • 20世紀の中国化学工業―永利化学・天原電化とその時代―　　　　　　　　　　　　　　　
    中華人民共和国期における農産物と化学肥料の流通統制
    東京大学社会科学研究所, 2005年03月, ［分担執筆］

講演・口頭発表等

  • 従糧食問題来分析農業合作化的加速現象―以1950年代中期為中心―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    第8届中国当代史研究工作坊（中国上海・華東師範大学）, 2019年11月30日, 口頭発表（一般）
    ［招待講演］
  • 毛時代晩期的農村経済変化―以糧食流通為中心―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    中国当代史研究中心国際研討会議（中国上海・華東師範大学）, 2019年08月29日, 口頭発表（一般）
    ［招待講演］
  • 中華人民共和国における食糧統制と農業集団化――1950年代半ばを中心として　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    農業史学会全国大会（筑波大学）, 2019年03月30日, シンポジウム・ワークショップパネル（指名）
    ［招待講演］
  • 毛沢東時代後期における食糧分配と農村経済の変容　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    改革開放40年と20世紀中国の近代化（ベルギー・ルーベン大学）, 2018年11月22日
    ［招待講演］
  • 毛沢東時代後期における食糧不足と農村工業の発展　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    世界経済史学会（マサチューセッツ工科大学）, 2018年08月01日, 口頭発表（一般）
    ［招待講演］
  • 文化大革命期の中国における食糧流通と農村の変容　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    社会経済史学会全国大会（大阪大学）, 2018年05月26日, 口頭発表（一般）
    ［招待講演］
  • 在中国計画経済時期省級及省内的糧食流通変遷　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    中国糧食流通与貿易研討会（東京大学）, 2015年12月12日, 中国語, シンポジウム・ワークショップパネル（指名）
    ［招待講演］
  • 毛沢東時代中国の貿易構造と国際環境　　　　　　　　　　　　　　　
    松村史穂
    北海道大学史学会, 2015年07月
    ［招待講演］
  • 糧食統購統銷与価格政策　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    韓日中国近現代史研究者交流会（近畿大学）, 2014年01月
  • 建国初期統購統銷与収購価格　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    1949年以後的中国城郷社会文化変遷国際学術研討会（中国上海・華東師範大学）, 2013年12月
    ［招待講演］
  • 1950年代糧食統購統銷的引進過程　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    産業与区域経済発展国際研討会（中国広東・中山大学）, 2013年12月
  • 農業税与土地調査―人民共和国初期査田定産工作的実施及其夭折―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    中国当代史研究第1回研究交流会（中国上海・華東師範大学）, 2012年07月
  • 中華人民共和国建国初期的土地調査―以査田定産工作為中心―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    東亜論壇―明清以来的中国―（中国上海・复旦大学）, 2012年05月
  • 経済時期糧食供応政策的演進過程　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    中国経済史研究―産業与金融（中国河南・河南大学）, 2011年08月
  • 1950-1970年代中国糧棉相克―以国内棉花生産為主―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    海峡両岸近現代政経比較研究（台湾・国立暨南国際大学）, 2010年08月
  • 計画経済期中国における綿花供給政策と食糧制約　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    社会経済史学会全国大会（創価大学）, 2009年09月
  • 中華人民共和国成立初期的亜州糧食貿易―従聯合国的禁運決議到亜非万隆会議―　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    第八次両岸三地歴史学研究生論文発表会（中国浙江・浙江大学）, 2007年09月
  • 中華人民共和国建国初期的亜州糧食貿易　　　　　　　　　　　　　　　
    松村 史穂
    経済発展と歴史認識：台湾・中国を中心に（東京大学）, 2007年07月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文化大革命期の中国農村における出稼ぎ現象：「緑の革命」と市場メカニズムの胚胎
    科学研究費助成事業
    2024年04月 - 2027年03月
    松村 史穂
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 24K04975
  • 1970年代における中国農村経済の変容と人民公社の解体
    科学研究費助成事業 若手研究
    2018年04月01日 - 2021年03月31日
    松村 史穂
    2019年度においては，本研究課題を行うための予備的研究として（1）を，また課題に直接関わる研究として（2）を並行してすすめた。
    （1）2019年11月に上海・華東師範大学において，「従糧食問題来分析農業合作化的加速現象―以1950年代中期為中心―」（食糧問題から分析した農業集団化の加速現象：1950年代半ばを中心に）と題する学会報告を行った。これをもとに執筆した論文「中華人民共和国初期の食糧統制――農業集団化との関連に注目して」が，『農業史研究』第54号（2020年3月）に掲載された。この論文は，中国共産党による農村の土地把握が，従来考えられているよりも粗放的であったこと，そのため食糧統制も不徹底なものにならざるを得なかったこと，そしてこのことが逆説的に農民の農業集団化への参加を積極的に促したことを指摘した。本論文では，上からの圧力により無理矢理集団化に巻き込まれる農民像ではなく，自らの利益の確保のために主体的に行動する農民像を描きだすため，農民の主観的な状況判断や行動選択の過程に着目した。本研究課題は，1970年代に集団農業が解体していくなかで，農民の主体的な判断・行動とはどのようなものだったのかを検討することが目的であるが，それに対してこの論文は，1950年代の集団農業の形成期における農民の価値判断に着目したものだと言える。
    （2）2019年8月に華東師範大学において，「毛時代晩期的農村経済変化―以糧食流通為中心―」（毛沢東時代末期の農村経済の変化：食糧流通を中心として）と題する学会報告を行った。これをもとに「1970年代中国における食糧統制の弛緩と農村経済の変容」と題する論文を執筆した。この論文は来年度以降，田島俊雄氏（東京大学名誉教授）が編纂する論文集に収録される予定であるため，ここでの内容紹介は割愛する（出版社等は未定）。
    日本学術振興会, 若手研究, 北海道大学, 18K12821
  • 現代中国における都市=農村関係と県域社会─「人的環流」からのアプローチ
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2015年04月01日 - 2019年03月31日
    田原 史起, 大澤 肇, 松村 史穂, 角崎 信也
    本研究課題は，現代中国を理解するうえでの最重要テーマの一つである都市=農村関係につき、「県域社会」を舞台とした「人的環流」に着眼し、それら二重の視角から読み解くことで、中国社会に対する新しい動態的な理解の仕方を提示した。研究期間中、メンバーは①中国全土に跨る北京、山東、江西、甘粛、貴州、広西の諸省に属する諸県において現地調査を通じたデータの集積を行った。②この基礎の上に立ち、それぞれの県域について、(a)政治・行政システムによる人的環流、(b)労働市場による人的環流、(c)教育システムによる人的環流、という三種のアプローチによる都市=農村関係のケース・スタディの執筆を開始した。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 東京大学, 15H03130