山口 未花子 (ヤマグチ ミカコ)
文学研究院 人文学部門 文化多様性論分野 | 教授 |
アイヌ・先住民研究センター | 教授 |
Last Updated :2025/05/02
■研究者基本情報
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■経歴
学歴
委員歴
■研究活動情報
論文
- 「動物」にとって気候変動はいかに経験されるのか : カナダ北方の森からの視座 (特集 気候変動)
山口 未花子
現代思想, 48, 5, 164, 172, 青土社, 2020年03月, [査読有り]
日本語 - 内陸トリンギットと描かれた動物 (環北太平洋地域の伝統と文化(4)アラスカ・ユーコン地域)
山口 未花子
北方民族文化シンポジウム網走報告 = The proceedings of the International Abashiri Symposium, 34, 47, 52, 北方文化振興協会, 2020年, [査読有り]
日本語 - 動物を夢見る : 北方狩猟民カスカにおける動物への畏れからみる対称性 (総特集 人類学のゆくえ) -- (人類学の「存在論的転回」)
山口 未花子
現代思想, 44, 5, 226, 234, 青土社, 2016年03月, [査読有り]
日本語 - カナダ、ユーコン準州における気候変動に対する先住民の認識と対応 (環境変化と先住民の生業文化 : 陸域生態系における適応)
山口 未花子
北方民族文化シンポジウム報告書, 26, 67, 71, 北方文化振興協会, 2012年
日本語 - Part of the Animal : カナダ先住民カスカと動物との関係の諸相(<特集>自然と社会の民族誌-動物と人間の連続性)
山口 未花子
文化人類学, 76, 4, 398, 416, 日本文化人類学会, 2012年
日本語, 近年、文化人類学では西洋の二元論的思考を乗り越えようとする議論が活発に行われている。例えばフィリップ・デスコーラは自然と人間の関係を内面と外面の連続性から4つのモードに分類し、人々が集まる場面で支配的になるモードがその社会の存在論であると定義した。このような西洋とは異なる存在論を認めることは、異なる視点から社会を分析することを可能にする。本論文ではこうした議論を踏まえ、狩猟採集民のなかでも特に動物との緊密な関係を維持してきた北米先住民カスカの民族誌から、動物と人間の連続性を検討することを目的とした。具体的には、まずカスカが動物と最も接近する狩猟活動の中でみられた、動物に関する知識や技術、規範、種毎の分類から、カスカの人々が生態学的な知識を利用しながらも交渉可能な対象として動物を捉えていることを明らかにした。また、その動物を食べることが出来るか出来ないかによって儀礼の有無が決まることから、儀礼によって確保しようとする動物との連続性が、決してどの動物種にも求められるものではないことが示唆された。カスカの人々は、狩猟においては動物への接近が切望されるのに対し、日常の生活における過度な接近は同化への怖れを呼び起こすというように、状況によって動物との距離を図り、調節しながら生活をしている。さらにカスカを含めた動物同士の社会関係、物語、メディシン・アニマルといった項目の分析からは、種、あるいは親族集団、個という異なる単位での関係のバリエーションがあることが明らかになった。この中でも個人と動物との関係は最も基礎的な社会単位であり、文化的にもその関係の維持に最も価値がおかれ、注意が払われる。そこには動物達が織りなす世界の一部としての人間という、モードに切り分けられないような連続性というものが見いだせるのである。 - 北方狩猟採集社会の今日的展開
その他活動・業績
- 動物との間に生成する情動を描きだす<共同研究 : 「描かれた動物」の人類学―動物×ヒトの生成変化に着目して>
山口 未花子, 民博通信 Online, 174, 24, 25, 2024年09月30日
国立民族学博物館, 日本語 - 動物にうたううた—ユーコン先住民と動物をつなぐ生成変化としての音
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2024, SB06, 2024年
本発表では音から動物をえがく、ということを考えてみたい。この際、音楽というカテゴリに限定せず、語りや身体に響く音響、リズムを含め、聴覚だからこそえがくことのできる世界を探る。具体的にはユーコン先住民が語る動物、動物とのつながりを調律する歌とドラム、そして森の中で動物と人の身体が発する音が狩猟というプロセスの中でどのように生成するのかを示すことで、音が媒介する人と動物の連続性について検討する。, 日本文化人類学会, 日本語 - なぜ狩猟民は動物を描くのか
山口未花子, Art Collectors’ 12月号 NO.177, 26, 27, 2023年11月, [招待有り]
日本語, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア), 30275361 - 爬虫両棲類における黒焼利用
森部絢嗣, 山口未花子, 爬虫両棲類学会報, 2023, 1, 2023年 - 生きる技術としての「メディシン」 ユーコン先住民の超自然的な実践におけるジェンダー—"Medicine" as a Living Technology : Gender Roles among Yukon First Nation's Spiritual Practices
山口 未花子, 北方民族文化シンポジウム網走報告 = The proceedings of the International Abashiri Symposium / 北海道立北方民族博物館 編, 36, 21, 26, 2023年
北方文化振興協会, 日本語 - ユーコン先住民に学ぶ動物とともに暮らす方法
山口未花子, 學士会会報, 950, 2021年09月 - 動物描写から「人と動物」を再考する
山口 未花子, Mikako Yamaguchi, 民博通信 Online = Minpaku Tsushin Online, 167, 22, 23, 2021年03月31日
国立民族学博物館, 日本語 - Cross Talk 井上亜美(アーティスト)×山口未花子(文化人類学者) 狩猟を通じた「他生」から学ぶ人間の話 (特集 アートと人類学) -- (アーティスト/キュレーターの視点 アートにおける人類学的思考と実践)
井上 亜美, 山口 未花子, 沢田 眉香子, 美術手帖, 70, 1067, 34, 39, 2018年06月
美術出版社, 日本語 - 動物という贈り物 : 感謝・愛着・リスペクト (特集 人と動物 : 動物は動物なのか)
山口 未花子, 談 : speak, talk, and think, 106, 27, 34,37-48, 2016年
たばこ総合研究センター ; 1973-, 日本語 - 北米先住民の自然との関わり方に学ぶ環境教育実践
飯塚宜子, 山口未花子, 日本環境教育学会大会研究発表要旨集, 25th, 2014年 - 北米狩猟民カスカと動物との殺し殺される関係
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2013, 0, 119, 119, 2013年
北米狩猟民カスカと動物の互酬性に基づくパートナーシップの背景としては野生哺乳動物への高い依存や、森の中で動物と接触する機会が多いことが想定される。しかし例えば身体的に圧倒的な強さを持つ存在クマなどの動物種に関しては、動物への恐怖等の要因についても考慮する必要がある。こうした点を踏まえ、本発表では狩猟民カスカと動物との結びつきのなかに、動物から殺されるという視点を導入して再検討することを目的とした。, 日本文化人類学会, 日本語 - カナダ先住民カスカの動物食文化
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2011, 0, 168, 168, 2011年
カナダ先住民カスカの伝統的食物である、狩猟によって獲得された肉の利用について、先行研究で指摘されてきた経済的側面と社会・文化的側面について検討し、その現代的意味について明らかにする。さらに生態人類学的方法論と動物との関係という視点からの分析を行い、食と動物(自然環境)との連続性を示すとともに、食べる動物と食べない動物の比較から食べることが動物観の形成とどのような関わりがあるのかについても考察する。, 日本文化人類学会, 日本語 - カスカの物語にみる動物観と今日的意味
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2010, 0, 16, 16, 2010年
カナダ先住民カスカの物語を分析すると、人間と動物というカテゴリーは時に曖昧であり、時系列が意味を持たないというカスカの世界観が浮かび上がる。こうしたカスカの物語は現在も社会の変化を取り入れて再生産され、意味を持ち続けている。特に動物との関係をどのように結ぶべきかという具体的な方法を示した物語は、狩猟など動物との実際の関わりが多いカスカの生活の中で伝統的世界観を伝承する役割を果たしている。, 日本文化人類学会, 日本語 - 動物霊と魔女の薬:カナダ、ユーコン準州の先住民カスカの宗教観と活動領域
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2009, 0, 153, 153, 2009年
カナダ先住民カスカにとって、狩猟は単に資源を獲得するための活動ではなく動物霊との交渉でもあり、宗教的な意味を持つ。動物と交渉したり人を病気にするようなは「ノン(medicine)」の領域にあるものとされる。本発表では調査中に見られた「ノン」に関する認識や実践とその力の及ぶ活動領域とを関連させて分析し、カスカの宗教観がどのようなものかについて考察したい。, 日本文化人類学会, 日本語 - ムースハイドスキンが語るもの:カナダ、ユーコン準州の先住民カスカのヘラジカ狩猟活動系と資源利用
山口 未花子, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2008, 0, 260, 260, 2008年
カナダの狩猟採集民であるカスカの人々にとって、ヘラジカは最も重要な狩猟対象動物である。本発表ではヘラジカ皮の利用方法について明らかにすると共に、その実用性や経済的側面、文化的な価値について検討する。そしてヘラジカ狩猟活動系においてヘラジカと人間との関係を維持する精神的な戦略としてヘラジカ皮利用を位置づけると共に、他の動物の皮利用との比較を行いカスカ社会におけるヘラジカの重要性を明らかにしてゆく。, 日本文化人類学会, 日本語
書籍等出版物
- 群像3月号
山口未花子, 「ユーコンの森の罠猟師」(特集:孤独の時間)
講談社, 2025年02月, [分担執筆] - 〈動物をえがく〉人類学 : 人はなぜ動物にひかれるのか
山口, 未花子, 石倉, 敏明, 盛口, 満
岩波書店, 2024年12月, 9784000616782, xxxi, 251, 2p, 日本語, 47228963 - 生きる智慧はフィールドで学んだ : 現代人類学入門
山口, 未花子, Coker, Caitlin Christine, 小田, 博志
ナカニシヤ出版, 2023年04月, 9784779516085, xii, 211p, 日本語, 30275361 - 森林と文化 : 森とともに生きる民俗知のゆくえ
蛯原, 一平, 齋藤, 暖生, 生方, 史数, 「近代化と知識変容:カナダ先住民の「知識」をめぐる議論と実践」pp.118-144
共立出版, 2019年05月, 9784320058286, xv, 288p, 日本語, [分担執筆] - フィールドノート古今東西
梶丸, 岳, 丹羽, 朋子, 椎野, 若菜, 倉田, 薫子, 増野, 亜子, 小森, 真樹, 柚洞, 一央, 久世, 濃子, 安永, 数明, 設楽, 知弘, 細, 将貴, 長谷川, 航, 平田, 正礼, 山口, 未花子, 阿児, 雄之, 山崎, 哲秀, 角南, 聡一郎, 田島, 知之, 森田, 剛光
古今書院, 2016年05月, 9784772271349, 248p, 図版 [6] p, 日本語 - 展示する人類学 : 日本と異文化をつなぐ対話
高倉, 浩樹, 落合, 雪野, 上, まりこ, Rampisela, Dorotea Agnes, 山口, 未花子, 西澤, 真樹子, 水谷, 裕佳, 木山, 克彦, 伊藤, 敦規, 須藤, 健一, 久保田, 亮, Kamerling, Leonard, 山崎, 幸治, 川上, 将史, Ammosov, Innokentiĭ, 千葉, 義人
昭和堂, 2015年01月, 9784812214190, xi, 246, ixp, 日本語 - 無形民俗文化財が被災するということ : 東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌
高倉, 浩樹, 滝澤, 克彦, 梅屋, 潔, 林, 勲男, 政岡, 伸洋, 金菱, 清, 岡山, 卓矢, 小谷, 竜介, 金, 賢貞, 山口, 未花子, 木村, 敏明, 俵木, 悟, 兼城, 糸絵, 川村, 清志, 菊地, 暁, 川島, 秀一, 沼田, 愛, 赤嶺, 淳, 島村, 恭則, 稲澤, 努, 岡田, 浩樹, 菊池, 健策, 齋藤, 三郎, 沼倉, 雅毅
新泉社, 2014年01月, 9784787713209, 318p, 日本語 - 食と儀礼をめぐる地球の旅 : 先住民文化からみたシベリアとアメリカ
高倉 浩樹, 山口 未花子, 加藤 博文, 吉田 睦, Stewart Henry, 岸上 伸啓, 坂井 正人, 若林 大我
東北大学出版会, 2014年, 9784861632501, 日本語 - 動物と話す人々
山口未花子
春風社, 2012年09月19日, 学術書, [共編者(共編著者)] - アイヌ史を問いなおす : 生態・交流・文化継承
蓑島, 栄紀, 瀬川, 拓郎, 鈴木, 信, 谷本, 晃久, 乾, 哲也, 小野, 哲也, 齋藤, 淳, 石崎, 高臣, 新井, 隆一, 菊池, 俊彦, 木山, 克彦, 大舘, 智志, 佐々木, 史郎, 山口, 未花子, 中野, 巴絵, 能登, 千織
勉誠出版, 2011年03月, 9784585226055, 213p, 日本語 - Continuity, symbiosis, and mind in traditional cultures of modern societies
山田, 孝子, 煎本, 孝, Kanaqlak, Porsanger, Jelena, Noguchi, Rinzing Dolma, 小西, 賢吾, Glavatskaya, Elena, Ashirov, Adḣamzhon, 藤本, 透子, Tchervonnaia, Svetlana, Rafea, Aliaa R., 上原, 周子, 齋藤, 貴之, 山口, 未花子
Hokkaido University Press, 2011年, 9784832903647, vii, 280 p., 英語 - Continuity, Symbiosis, and the Mind in Traditional Cultures of Modern Societies
Hokkaido University Press, 2011年 - アイヌ史を問いなおす アジア遊学139
勉誠出版, 2011年 - 集団生活の論理と実践 : 互恵性を巡る心理学および人類学的検討
煎本, 孝, 高橋, 伸幸, 山岸, 俊男, 山口, 未花子, 齋藤, 貴之, 木村, 美希, 上原, 周子, 仲間, 大輔, 鈴木, 直人, 竹村, 幸祐
北海道大学出版会, 2007年01月, 9784832966727, viii, 198p, 日本語 - 集団生活の倫理と実践
北海道大学出版会, 2007年 - わたしの学術書
講演・口頭発表等
- 動物にうたううた ユーコン先住民と動物をつなぐ生成変化としての音
山口未花子
日本文化人類学会第58回研究大会, 2024年06月16日, 口頭発表(一般)
2024年06月15日 - 2024年06月16日 - 『狩猟採集を実践する-カナダ・ユーコン準州と日本の事例から』
山口未花子
第105回特別企画展「旧石器×ハンター!!」関連講座, 2024年03月10日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
2024年03月10日 - 2024年03月10日, 30275361, [招待講演] - 食べることでつながる世界-カナダ・ユーコン準州の先住民狩猟採集生活を事例として
山口未花子
日本ワイン造り手の会勉強会, 2024年02月11日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
30275361, [招待講演] - ある内陸トリンギット彫刻家の人生とアート
山口未花子
日本カナダ学会 第 48 回年次研究大会, 2023年09月16日, 口頭発表(招待・特別)
2023年09月16日 - 2023年09月17日, [招待講演] - 「動物にうたう歌、動物として舞う踊り:カナダ・ユーコン準州の2つの先住民社会における事例から
山口未花子
国立民族学博物館共同研究「「描かれた動物」の人類学――動物×ヒトの生成変化に着目して」2022年度第3回共同研究会, 2022年11月27日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2022年11月26日 - 2022年11月27日, 33855307 - 生きる技術としての「メディシン」―ユーコン先住 民の超自然的な実践におけるジェンダー
山口未花子
第36回 北方民族文化シンポジウム 網走, 2022年10月15日, 日本語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演] - 動物と話すこと、を真剣に考える
山口未花子
日本文化人類学会第56回研究大会, 2022年06月04日, 日本語, 口頭発表(一般)
2022年06月04日 - 2022年06月05日, 30275361 - 動物の皮から生まれるモノたち:カナダ・ユーコン準州の先住民による実践から
山口未花子
北方民族博物館講座 「毛皮と北方民族」, 2022年04月16日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - 動物の皮から生まれるモノたち -ユーコン先住民の皮利用に学ぶシカ皮活用の可能性
山口未花子
オンライン公開研究会 「皮革素材の利用と技術に関する領域横断的な調査研究~循環型ビジネスモデル構築のために~」, 2022年03月11日
[招待講演] - 皮から見るカナダ、ユーコン先住民の暮らし
山口未花子
講演会「北方先住民の狩猟と毛皮」, 2021年03月10日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - 内陸トリンギットと描かれた動物
山口未花子
第34回 北方民族文化シンポジウム 網走 「環北太平洋地域の伝統と文化 4 アラスカ・ユーコン地域」, 2019年10月06日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2019年10月05日 - 2019年10月06日, 30275361, [招待講演] - 描かれた動物が紡ぐもの カナダ、内陸トリンギットの装飾品“レガリア”の分析から
山口未花子
日本文化人類学会第52回研究大会, 2019年06月01日, 口頭発表(一般)
2019年06月01日 - 2019年06月02日, 30275361 - 先住民カスカの生業を通じた変化と現状
山口未花子
日本カナダ学会、国立民族学博物館一般公開国際シンポジウム「カナダ先住民の歴史と現状」, 2017年09月09日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
[招待講演] - 動物の贈り物としての狩猟ーカナダ先住民カスカの事例から
山口未花子
シンポジウム「動物を狩る」, 2016年02月06日, 日本語, 口頭発表(基調)
2016年02月06日 - 2016年02月06日, [招待講演] - Part of the Moose: Maintaining Continuity Between the Kaska and Animals Through Hunting Activity
Mikako Yamaguchi
A Collection of Papers from an International Conference “Japan and Canada in Comparative Perspective: Economics and Politics; Regions, Places and People”, 2015年05月, 英語, 口頭発表(招待・特別)
[招待講演] - 狩猟から考える
山口未花子, 佐々木俊尚
生活工房連続講座・知の航海 Vol.4, 2015年02月14日, 日本語, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
[招待講演] - Subsistence and religion in the Oshika Peninsula after the March 11 East Japan Earthquake and Tsunami disaster
Mikako Yamaguchi
IUAES2013 World Congress: Evolving humanity, emerging worlds, 2013年08月06日, 英語, 口頭発表(一般)
2013年08月05日 - 2013年08月10日 - カナダ、ユーコン準州における気候変動に対する先住民の認識と対応
山口未花子
第26回 北方民族文化シンポジウム, 2012年10月, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2012年10月01日 - 2012年10月02日, [招待講演] - A Struggle for the Co-existence between the European Canadians and the Kaska Athapaskan Hunters.
Mikako Yamaguchi
グローバルCOE「心の社会性に関する教育研究拠点」第12回国際ワークショップ, 2008年11月01日, 英語, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
2008年11月01日 - 2008年11月02日, [招待講演]
担当経験のある科目_授業
- 人文科学入門Ⅳ
北海道大学
2023年04月 - 現在 - 人類学(再)入門
北海道大学
2022年04月 - 現在 - 文化人類学概論
北海道大学
2020年04月 - 現在 - 描かれた動物から読みとく文化
北海道大学
2019年10月 - 現在 - 文化人類学特殊演習
北海道大学
2019年04月 - 現在 - 文化人類学
北海道大学
2019年04月 - 現在 - 文化人類学演習
北海道大学
2019年04月 - 文化人類学特論(文化人類学特論)
地域科学研究科 - ジェンダー論(ジェンダー論)
地域科学部 - 日本文化論(日本文化論)
地域科学部 - 日本文化論
地域科学部 - 地域学実習
地域科学部 - 卒業研究(卒業研究)
地域科学部 - 地域研究入門
地域科学部 - 民俗学・人類学(人類学入門)(文化人類学Ⅰ)
全学共通教育 - 専門セミナー(専門セミナー)
地域科学部 - 専門セミナー
地域科学部
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 民族誌研究による認知世界の拡張メカニズムの解明(行動と制度班)
科学研究費助成事業
2024年04月 - 2029年03月
大西 秀之, 小谷 真吾, 近藤 宏, 長井 謙治, 中尾 世治, 平川 ひろみ, 山口 未花子
日本学術振興会, 学術変革領域研究(A), 同志社女子大学, 24H02198 - 日本所在の北方アサバスカン物質文化資料とソースコミュニティとの「再会」
科学研究費助成事業
2024年04月 - 2029年03月
井上 敏昭, 伊藤 敦規, 山口 未花子, 野口 泰弥
日本学術振興会, 基盤研究(B), 城西国際大学, 24K00189 - 黒焼文化の再考と可能性探索
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2022年04月01日 - 2025年03月31日
森部 絢嗣, 山口 未花子
日本学術振興会, 基盤研究(C), 岐阜大学, 22K01075 - 「模する」技術の発展と伝統的習俗の変容についての学際的研究
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2019年04月01日 - 2023年03月31日
野口 直人, 高山 陽子, 妙木 忍, 山口 未花子, 田村 光平, 安田 容子, 山口 睦, 大塚 直樹, 今石 みぎわ
研究代表者の野口は、これまでの建築模型の分析・考察を継続し、自身がデザイン・制作した建築模型をシャルジャ首長国の展覧会において展示・発表した。また、研究の総括に向けて成果物のまとめ方についての検討をした。山口睦(以下研究分担者)は、ソリッドモデル制作サークルを対象として航空模型の製作について調査を行った。田村は、3Dプリンタで模型を制作するためもととなる対象の3次元計測についての分析と考察をし、考古遺物の3次元計測に関する論文を出版した。安田は、当研究会で博物図譜における「写し」の行為について報告した。また九州国立博物館の展覧会より、日本美術史における自然物の模型や模写の歴史的変遷を調査した。今石は、引き続き日本の年中行事に用いられるツクリモノについての事例収集および分析を行った。大塚は、前年度の分析をさらにすすめ、複製技術によってもたらされた供物しての紙銭は、財貨の象徴としてだけではなく、消滅可能性という記号としての働きを有していることを明らかにした。妙木は、これまでの調査・研究を継続し、徳島の妖怪伝承における見えないものの可視化をテーマにした研究発表を行うとともに、徳島県三好市の「かかしの里」における日常生活の再現としてのかかしの調査を行った。高山は、前年度に引き続き労働模範の事例を集め、社会主義国における労働模範の顕彰について考察した。山口未花子は、動物をどのように表すのか、それはなぜなのかという点について、専門家との対話を通じて見識を深めた。また自身の狩猟実践のなかで皮、毛皮の利用について、教育や制作への応用がどのように可能かを検討した。
以上の各自の研究活動を踏まえ、第1回研究会(オンライン、2021年9月13日)で山口未花子・妙木・安田による研究発表、第2回研究会(オンライン、2022年3月18日)で山口睦による研究発表を行った。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 東海大学, 19H01395 - 動物の身体をめぐる3つの位相からみる生物とモノの連続性
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2018年04月01日 - 2023年03月31日
山口 未花子
2018年度はフィールド調査に重点をおいて研究を実施した。具体的には7月にカナダ、ユーコン準州で開催された内陸トリンギットコミュニティにおけるトーテムポール建立セレモニーに関するフィールド調査、9月にはカナダユーコン準州のカスカのコミュニティにおける葬送儀礼に関するフィールド調査を実施した。
7月の調査では、動物の表象や動物の身体を象徴的に利用するという観点から、特にセレモニーにおいて用いられる「レガリア」と呼ばれる装飾品がどのように製作、贈与されるのか、また当日どのように身に着けられ、パフォーマンスの中で役割を果たすのかといった点に注目した。そこから、動物に象徴されるクランや、祖先が内陸トリンギット内の人間関係の構築、維持に大きな役割を果たしているという点が明らかになった。また、その背景として、特にカスカなど古くからユーコン内陸部に居住してきた近隣の民族と比較して、比較的新しい時代に移動してきた海岸トリンギットと内陸のアサパスカ系諸民族との融合によって内陸トリンギットが形成されてきたという歴史的経緯が関係している様子が示唆された。
また、カスカの葬送儀礼においても墓石にクラン動物を刻むなど、象徴的に動物を用いる様子が見られた。カスカもトリンギットの影響と考えられるクランシステムをもっており、このクランが墓石に刻まれることが多い。ただしクラン動物は2種類で内陸トリンギットの5~6種類に比較すると少ないなど、コミュニティ内の社会システムにおける動物の象徴利用は、カスカでは限定的といえる。むしろ、個々人の狩猟やメディシン・アニマルを通じが動物とのつながりに重点が置かれてきたことがこれまでの研究からも示唆されており、儀礼の場面での動物の象徴的な表現の在り方という点で、特に目に見えるモノとして二つの集団に類似点が認められながらも大きな違いがあることが明らかになった。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 岐阜大学, 18K01189 - 「描かれた動物の人類学 --動物×ヒトの生成変化に着目して
国立民族学博物館 共同研究
2020年10月 - 2023年03月
石倉敏明, 大石侑香, 小田隆, COKERCaitlin, 齋藤亜矢, 管啓次郎, 菅原和孝, 竹川大介, 西澤真樹子, 丹羽朋子, 盛口満, 山中百合子, 吉田ゆか子
国立民族学博物館, 研究代表者 - 持続可能性を基軸とした異生態系比較による「地域の知」モジュール化と公教育への応用
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2017年04月01日 - 2020年03月31日
飯塚 宜子, 島村 一平, 山口 未花子, 大石 高典
本研究では、カナダ先住民、中部アフリカ狩猟採集民、モンゴル遊牧民など異なる研究対象を持つ研究者が、調査地の相互訪問、参与観察、対話などを通じ、持続可能性概念を基軸としながら、人と自然の関係性について捉え直す。そしてそのような地域の多元性について、日本の都市生活者や児童による経験的理解をすすめるプロセス構築について探求する。
今年度は、パフォーマンスをキー概念としたワークショップ形式の10回の実践的研究会を中心に研究をすすめた。日本の都市生活とはかけ離れた狩猟採集民や先住民らの環境観や動物観を学習者が経験的に捉えるために、ロールプレイや即興劇など演劇手法を用いたワークを採用した。地域の基本情報やイメージを喚起する写真や五感に働きかけるモノなどを配置し、人類学者、パフォーマー、学習者らが、ともにパフォーマンスを行う場を構築した。プログラムの内容としては、カナダ先住民カスカを扱う「動物と話す方法」では、メディスン・アニマルや、魂を森へ還す儀礼による動物の再生などを取り上げた。中部アフリカ狩猟採集民バカ・ピグミーについて知る「ゾウのいる森で遊ぶぞう!」では、詳細な生態知識、公平な分配、精霊などを扱った。モンゴル遊牧民を扱うプログラム「ボクは大草原の遊牧民」では、遊牧の方法や共有自然資源、動物利用などの文化などを扱った。このようなプログラムの内容と構成が、学習者にどのような体験をもたらしたのかについての分析は、学習者の当事者視点からの経験を記述することを目的とする会話分析を中心にすすめている。これは、社会的行為の意味は相互行為のなかで提案し構成されるという相互行為分析の視点に基づいている。「目的―評価」のかたちに落とし込まれがちな近代の教育枠組みのなかで、地域や人間のリアリティが学び手の間に構築されるプロセスの記述をおこなっている。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 京都大学, 17K02013 - 動物殺しの比較民族誌研究
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
2012年04月01日 - 2017年03月31日
奥野 克巳, シン ジルト, 西本 太, 山口 未花子
本科研は、人間と動物の関係の中でも際立った局面である「動物殺し」に焦点をあてて、狩猟民・牧畜民・農耕民などの様々な生業形態に生きる人々を取り上げて、地球上の各地で人類学的なフィールドワークを行い、そのようにして得られたフィールドデータを先行諸文献に照らして民族誌として記述し、動物殺しの民族誌の比較検討を行った。
日本学術振興会, 基盤研究(A), 24251019 - 地域文化を生かした野生動物資源の持続可能な利用に関する文理連携型研究
活性化経費
2016年05月 - 2017年03月
山口未花子
岐阜大学, 研究代表者, 競争的資金 - 近代産業遺産としての捕鯨の記憶ー捕鯨問題と文化多様性
科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
2013年04月01日 - 2016年03月31日
赤嶺 淳, 山口 未花子, 櫻井 敬人
捕鯨といえば、国際司法裁判所で違法とされた南氷洋での日本の調査捕鯨(鯨類捕獲調査)が想起される。しかし、日本では国際捕鯨委員会の管轄外のツチクジラやゴンドウ類を目的とした沿岸小型捕鯨船による商業捕鯨も操業されている。本研究では、捕鯨産業の多様性と捕鯨技術・関連知識の連続性をあきらかにするため、南氷洋捕鯨経験者や沿岸捕鯨従事者のほか、西日本の市鯨肉専門店や鯨肉料理専門店を営む経営者らの個人史を収集し、「捕鯨産業の同時代史」を叙述し、「捕鯨の社会史」の構想を確立した。その結果、商業捕鯨と調査捕鯨との解剖技術の差や調査捕鯨に変化したことで、より鯨肉利用の効率化がすすんだことがあきらかとなった。
日本学術振興会, 挑戦的萌芽研究, 25570010 - ミクロ環境史の復元手法による北極圏における温暖化の先住民社会への影響分析
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
2010年04月01日 - 2014年03月31日
高倉 浩樹, 奥村 誠, 渡邉 学, 久保田 亮, 山口 未花子
中低位度地帯と比べて温暖化の高い指標が見られる北極圏において、先住民社会の文化・社会システムに着目し、近過去から現在の環境変動がどのような影響をもたらしているのかを分析した。その結果、内陸部の大河川流域(レナ川)にあっては、湿潤化が進み、春の融氷雪洪水および夏の降雨洪水が増加しており、このことは従来春の融氷洪水を前提にした牧畜生業に危機をもたらしていた。一方、海岸部(アラスカ沿岸)は乾燥化が進み、また従来から低地・氾濫原の利用は限定的のため深刻な被害はでていないことが判明した。気候変動の地域研究においてはミクロ環境における自然―社会の相互作用を学際的に調査分析することが有効であることを示した。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 東北大学, 22310148
社会貢献活動
- 聴く、考える
2023年08月19日
パネリスト, 講師
セミナー・ワークショップ
『ジャパン・ライブエール・プロジェクトinあきた』実行委員会、 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
「未来の生活を考えるスクール」第13回 『アニマルズ、ヒューマンズ、アスレチック』
30275361 - 動物の毛皮に触ってみよう ― アイヌ民族と北方民族の毛皮利用を知る・触る―
2023年05月27日 - 2023年05月28日
講師, 実演, その他
セミナー・ワークショップ
ウポポイ(民族共生象徴空間)、ArCS II 沿岸環境課題、北海道立北方民族博物館
動物の毛皮に触ってみよう
30275361 - BC州の先住民---北西海岸先住民アートを中心に
2022年05月13日
講師
出前授業
千歳高校・日本カナダ学会
カナダ先住民に関する出張授業 - カナダ先住民とはどのような人々か
2022年02月02日
講師
出前授業
千歳高校・日本カナダ学会
カナダ先住民に関する出張授業 - ゴミを知らなかったユーコン先住民 〜人類学者が狩りをしながら考えた持続可能性
2021年07月10日
出演
サイエンスカフェ
北海道大学文学研究院
第27回北大人文学カフェ - 岐阜大学・十六銀行産学連携プロジェクトくるるセミナー講師
2018年02月01日 - 2018年02月28日
講師
セミナー・ワークショップ
株式会社十六銀行
講演会
社会人・一般 - 動物と話す3つの方法
2017年10月22日
助言・指導, 運営参加・支援, 実演
セミナー・ワークショップ
マナラボ
2017 世界旅 たんけんたい⑥ 2017 世界旅 たんけんたい⑥ 京都で世界を旅しよう!2017 地球たんけんたい⑥
11725594 - 谷汲での活動報告岐阜大・地域協学センターがシンポ
2016年03月29日
中日新聞
中日新聞 - 子供向けワークショップ『京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい②』「僕はオオカミ族」
2016年02月01日
講師
その他
マナラボ
京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい④ - 地域における「共生」を考える
2015年10月26日 - 2015年10月26日
講師
講演会
岐阜大学・地域科学部 - 地域における「共生」を考える
2015年09月26日 - 2015年09月26日
講師
講演会
岐阜大学・地域科学部 - 子供向けワークショップ『京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい③』「僕はオオカミ族」
2014年
講師
その他
マナラボ
京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい③ - 子供向けワークショップ『京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい②』「僕はオオカミ族」
2013年12月07日
講師
その他
マナラボ
京都で世界を旅しよう 地球たんけんたい②
メディア報道
- 狩猟採集で生きる人々から学ぶ、自然と人間が祈りと贈与で循環する世界観
2022年10月
本人以外
株式会社エッセンス
esse-sense
https://esse-sense.com/articles/71, [インターネットメディア] - 動物を糧に生きる
2021年06月
ほとんど0円大学
この研究がスゴい!
http://hotozero.com/knowledge/hokkaidouniv_yukon/, [インターネットメディア] - 人がダメなら動物に聞く!~人類学者が語るコロナ禍のフィールドワーク~
2021年01月
いいね!Hokudai
いいね!Hokudai
https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/article/19007?msclkid=6a18a7c5d07911ecac15d0444fffda28, 30275361, [インターネットメディア] - 食べられに来るヘラジカ?
2016年03月
KitchHike
KitchHikeインタビュー第10弾
https://blog.kitchhike.com/interview-yamaguchimikako/, [インターネットメディア] - ぎふう〜まん:揖斐川に研究所開設狩猟から命を学ぶ
2015年11月23日
読売新聞
[新聞・雑誌] - 狩猟文化発信に研究所岐阜大・山口助教揖斐川に開設人と動物との関係伝える場に
2015年11月13日
朝日新聞
[新聞・雑誌] - 狩猟文化発信へ拠点揖斐川町に研究所開設捕獲や採集を実践
2015年11月02日
岐阜新聞
[新聞・雑誌] - 被差別部落の家族追う 映画「ある精肉店のはなし」上映会 監督ら制作の意図語る
2015年07月10日
岐阜新聞
[新聞・雑誌] - 北米インディアンの古老に弟子入りして猟師の修業を積んできた人
2014年04月
ほぼ日刊イトイ新聞
[インターネットメディア]