宮島 直子 (ミヤジマ ナオコ)
保健科学研究院 保健科学部門 基盤看護学分野 | 准教授 |
Last Updated :2024/12/05
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論文
- マスク着用時の笑顔度の研究
辻村祐香, 飯島彩花, 西村さなえ, 宮島直子
看護総合科学研究会誌, 19, 2, 3, 9, 2020年03月, [査読有り], [最終著者, 責任著者] - 新人看護職員のストレスの実態 第2報―ストレス状況別認知的評価の2年度に渡る推移と傾向―
中西千代美, 櫻田弘美, 川畑いづみ, 宮島直子, 塚本美奈, 岩本幹子
日本看護管理学会年次大会講演抄録集, 16th, 137, 2012年07月24日
日本語 - 子どもを希望する統合失調症患者の看護支援に関するケアガイドの作成と評価
澤田 いずみ, 宮島 直子, 高橋 由美子
日本看護学会論文集. 精神看護, 42, 0, 133, 136, 日本看護協会出版会, 2012年
日本語 - 一般病棟で働く看護師のストレスへの介入~集団認知療法介入前後のストレス得点の比較~
畑山めぐみ, 青木麻樹, 波多野純子, 管原明河, 斗澤華織, 宮島直子
KKR札幌医療センター医学雑誌, 8, 1, 47, 53, KKR札幌医療センター, 2011年10月
日本語 - 新人看護職員のストレスの実態―入職後早期および7ケ月後のストレス状況別認知的評価から―
中西千代美, 櫻田弘美, 宮島直子, 塚本美奈, 川畑いづみ
日本看護管理学会年次大会講演抄録集, 15th, 092, 2011年07月27日
日本語 - 男性看護師のストレスの実態―精神健康度と職業性ストレスの視点から―
須見なつき, 菊谷麻璃菜, 佐々木静香, 須藤寛子, 宮島直子
日本看護研究学会雑誌, 34, 3, 405, 2011年07月20日
日本語 - 異なるストレス状況において性格特性がストレス認知的評価に与える影響―看護系大学生を対象とした質問紙調査からの検討―
島田愛, 安藤麻衣子, 杉浦由佳里, 常富妃呂乃, 宮島直子
日本看護学会論文集 看護教育, 41st, 150, 153, 2011年02月23日
日本語 - 精神病院に入院中の認知症高齢者における睡眠とBPSDの実態調査およびBPSDに対する看護介入の検討
日本老年精神医学雑誌, 21, 4, 445, 455, 2010年 - 統合失調症患者のインタビューを基にした発症前生活エピソードに関する研究
宮島 直子
北海道医療大学看護福祉学部学会誌, 6, 1, 17, 25, 北海道医療大学看護福祉学部学会, 2010年
日本語, 本研究の目的は,統合失調症患者の発症前生活エピソードを当事者のインタビューから集め,その特徴を抽出することである.地域で生活している統合失調症患者5人にインタビューを実施し,発症前生活エピソードの9つのカテゴリーを得,それらは5つの軸で捉えることができた.5つの軸は【対人関係をめぐる苦痛】,【謂れのない負の意識】,【的外れな対処】,【日常生活上の戸惑い】と【仮面の生活】であった.【対人関係をめぐる苦痛】は幼少期から認められ,【的外れな対処】や【日常生活上の戸惑い】と密接に関係し,相互に関連し合いながら悪循環を形成していることが推測された.【謂れのない負の意識】は,周囲には気付かれ難い特徴があり,今回,当事者に対するインタビューだから得ることが出来たエピソードといえる.【仮面の生活】は,当事者が社会に適応する努力の結果と見なすことが出来た. - 統合失調症患者の手記を対象とした発症前生活エピソードに関する研究
宮島 直子
日本精神保健看護学会誌, 19, 1, 116, 127, 日本精神保健看護学会, 2010年
日本語, 本研究の目的は,統合失調症患者の手記から,発症前エピソードを生活の視点で抽出し,その概要を記述することである.手記を研究対象とすることは,研究に関わるプライバシーの問題を解決するとともに当事者に詳細に尋ねることによる過重なストレスを与えない方法として,有効と考えた.研究の手順および分析方法は,まず手記から発症前生活エピソードが記述されている文章をすべて抜き出し,一文を一データとした.次にデータは,意味内容から抽象度を上げコード化し,それぞれのコードは類似性を基にカテゴリー化した.そして得られたカテゴリーの関連性を検討し,カテゴリーについての説明可能な軸を抽出した.結果として,9冊の手記から3,401のデータを得た.データから138の二次コードを抽出し,それらは13のカテゴリーに分類できた.そして,それらのカテゴリーは6つの軸で説明することができた.軸は,【対人関係をめぐる苦痛】【認識の歪み】【的外れな対処】【状況把握の困難】【日常生活上の障壁】【仮面の生活】であった.【状況把握の困難】は,人間の言動の根幹に影響を与え,他のすべての軸に関連する中核的存在とみなすことができた.それぞれの軸について,過去の文献と比較検討し,その妥当性を確認した. - 緊急検査に求められる準備情報:対象者の自己効力感による相違
応用心理学研究, 36, 1, 22, 23, 2010年 - 精神病院に入院している認知症高齢者の睡眠とBPSDの実態調査~アルツハイマー型認知症,血管性認知症,レビー小体型認知症の比較~
片丸美恵, 宮島直子, 村上新治
看護総合科学研究会誌, 12, 1, 78, 2009年12月28日
日本語 - うつ状態の患者‐看護師関係における自律性と相互性についての一考察―入院中の看護記録から患者と看護師のコミュニケーションを振り返って―
塚本美奈, 中西千代美, 宮島直子
日本看護学会論文集 精神看護, 39th, 131, 133, 2009年01月16日
日本語 - 統合失調症を持つ人の妊娠・出産・子育てに対する看護職者のケア経験と認識
澤田いずみ, 宮島直子, 吉野淳一, 平塚志保, 今野美紀, 高橋由美子
日本子ども虐待防止学会学術集会大会プログラム・抄録集, 14th, 110, 2008年12月13日
日本語 - 精神科看護における認知症高齢者のBPSDへの対応と課題―「問題行動」をキーワードとしたケーススタディの文献検討から―
片丸美恵, 宮島直子, 村上新治
看護総合科学研究会誌, 11, 1, 3, 13, 看護総合科学研究会, 2008年09月30日
日本語, 認知症高齢者のBPSDへの看護介入と看護研究の課題を明らかにする目的で,過去10年間の文献検討を行なった。精神科看護におけるBPSDを示す認知症高齢者のケーススタディ6編が選択され,「なじみの関係をつくる」,「安定した場所の確保」,「行動症状・心理症状の背後にある要因をアセスメントする」,「自尊感情を守る関わり」,「コミュニケーションの工夫」,「介入のタイミングを見計らう」,「セイフティマネジメント」,「非薬物療法への参加を奨める」という8項目に分類された。精神科看護技術の統合に向けて,1.ケーススタディにおいて,神経学的要因, BPSD,看護介入,結果を丁寧に記述し,それぞれを認知症タイプや病期において比較検討する, 2. BPSDに対するコミュニケーション技法を検討する, 3. 認知症の重篤なBPSDに対するセイフティマネジメントを検討する,の課題があげられた。This literature review in from the last 10 years was done for the purpose to reveal nursing interventions and study themes to behavioral psychological symptoms of dementia (BPSD) in elderly patients with dementia. We overviewed six case studies of elderly patients with dementia, who showed problem behavior at psychiatric hospitals. On the nursing interventions, we classified eight intervention which are "to make familiar relationship", "to keep the steady position ", "to back for the BPSD", "to protect their self-esteem", "better way to communicate with patients", "to consider the timing", "safety management" and "to recommend non medication treatments". We chose three nursing points for studying further. One was to compare the type and stage of dementia and to describe exactly the brain function deficit, BPSD, nursing interventions and their results. Secondly we considered how to communicate with patients who are exhibiting BPSD. Thirdly we looked at safety management for severe cases of BPSD. - 妊産婦の薬物療法―あなたの処方は間違っていませんか【よく使われる薬剤と処方の実際 7】抗てんかん薬,向精神薬
佐川正, 宮島直子, 中澤貴代
臨床婦人科産科, 62, 9, 1194, 1201, 2008年09月10日
日本語 - 精神科看護における認知症高齢者のBPSDへの対応と看護
看護総合科学研究会誌, 11, 1, 3, 13, 2008年 - 北海道におけるがん化学療法看護ケア実践での困難と学習ニーズ―第1報―
濱田珠美, 宮島直子
看護総合科学研究会誌, 10, 1, 57, 69, 看護総合科学研究会, 2007年03月30日
日本語, 本研究の目的は,北海道において化学療法を受けるがん患者をケアする看護師の困難の実態と学習ニーズを明らかにすることである。郵送法による質問紙調査を実施し,北海道における32病院(200床以上)を大学病院,がん専門病院,一般病院の3施設群に分け,得られた有効回答数443(各126,34,283)(回収率50.5%)を解析した。分析の結果,本研究に回答した実践者は,副作用症状である『脱毛』と心理社会的ストレスである『高齢または認知力低下患者への効果的患者教育』を最も困難感が強い項目とした。学習ニーズは,こうした症状マネジメントや心理社会的ストレスにおける優先性の高い項目と共通性のある項目が明らかになった。北海道における3施設群間で困難感に有意差が生じており,とりわけ困難感の強い一般病院群では,約50%で学習環境が整備されておらず,学習ニーズ、にあった系統的学習プログラムの開発により,自律した学習への支援が急がれると考えられた。The purpose of this study is to identify difficultyand learning needs in oncologic nursing for chemotherapy at a hospital in Hokkaido. Questionnaires were mailed, and respondents at thirty two of hospitals (more than 200 beds) in Hokkaido were divided into three hospitals as university hospitals, oncology hospitals, and general hospitals. The data (response rate 50.5%) with 443 (each 126,34,283) valid responses were analyzed by using descriptive statistics and Mann-Whitney test and Kruskal Wallis test (p<0.05). As a result, the respondent in this study were identified some of great difficulty in symptom management, such as alopecia and in stress management, such as conducting effective education for the elderly or patients with cognitive disturbance. Learning needs were identified in common topic of symptom management and stress management. There were statistical significance about difficulty among three hospitals in Hokkaido, most respondents had an in-service education program at oncology hospital, while less were of as ignificance at general hospitals (p<0.01). The result suggests that the necessity for nurses at general hospitals to construct a system of continuing education program offered to meet their needs, in particular. - 看護基礎教育における技術教育の検討―北海道大学医療技術短期大学部看護学科における平成15年度看護技術に関する授業・臨地実習の現状と平成16年度臨地実習看護技術到達目標の検討―
森下節子, 武藤真佐子, 岩本幹子, 宮島直子, 坂倉恵美子, 佐藤洋子, 高波澄子, 溝部佳代, 中沢貴代
看護総合科学研究会誌, 7, 1, 27, 58, 2004年03月29日
日本語 - 「足浴における体位及び視線の動きの違いが対象者の心身に与える影響」
石川 幸司, 森下 節子, 宮島 直子, 佐藤 恵美, 須磨 奈津子, 小西 ちはる, 今田 陽子
『看護総合科学研究会誌』, 6, 1, 25, 31, 看護総合科学研究会, 2003年
日本語, 札幌近郊在住の医療系の教育を受けていない4例(平均20.5歳)を対象とし,足浴における体位及び,視線の動きが心身に及ぼす影響を検討した.足浴時の体位では,仰臥位よりも半坐位(角度:25度)によって疲労感が減少した.足浴時に,半坐位(角度:25度)をとると,仰臥位より看護者と被験者は視線が合わせやすく,気分を快活にできた - Morishita,S.and Miyajima,N.:“Measurement of the Psychological Effects of a Self-Care Exercise:Using the Emotion Spectrum Analyzing Method Based on Brain Wave Data ”,Journal of Comprehensive Nursing Research,4(2):62-66(2001)*
2001年 - 「面接場面におけるコミュニケーションの研究―相互の姿勢条件が対人距離,面接および面接者の印象に与える効果の測定」
『看護総合科学研究会誌』, 4, 2, 55, 61, 2001年 - Morishita,S.,Miyajima,N.:"Psychological Effect on Self-Care Exercise for Lower Limbs",3(2):20-27(2000)*
2000年 - Morishita,S.,Miyajima,N.,Yashiro,A.:"The Development and Effect of Self-Care Method for Fatigue and Ache of Legs of Middle-Aged Women",Journal of Comprehensive Nursing Research,3(1):34-42(2000)*
2000年 - 看護におけるコミュニケーション・チャンネルの研究 検査場面での身体接触の効果
宮島直子
北海道大学医療技術短期大学部紀要, 11, 11, 37, 48, 北海道大学医療技術短期大学部, 1998年12月
日本語 - 『精神臨床医学講座18,家庭・学校・職場・地域の精神保健』<2)松下正明>
中山書店, 1998年 - 日常生活の援助技術評価方法の検討
川合育子, 岩本幹子, 清水実重, 飯沢麻, 宮島直子
北海道大学医療技術短期大学部紀要, 10, 10, 7, 17, 北海道大学医療技術短期大学部, 1997年12月
日本語 - 婦人のライフサイクルとEstrogenが凝固系に及ぼす影響について
鈴木重統, 宮島直子, 飯沢麻
日本産婦人科・新生児血液学会誌, 6, 1, S.65-S.66, 65"-"S-66", 1996年06月
日本語 - 温阻血肝移植後の機能回復に関する検討 ラット肝移植モデルを用いて
中島保明, 木村純, 大村孝志, 伊藤浩二, 田村元, 宮島直子, 清水実重, 青山真奈美, 飯沢麻
北海道外科雑誌, 40, 2, 261, 265, 1995年12月
日本語 - 医療技術短期大学部看護学科入学試験の選抜方法の改善に関する研究
宮島直子, 川合育子, 佐藤洋子, 村松宰
北海道大学医療技術短期大学部紀要, 8, 8, 29, 38, 北海道大学医療技術短期大学部, 1995年12月
日本語 - 術中・術後の体温ととう痛などの訴えに関する研究
長谷部佳子, 宮川純子, 伊藤美智子, 横田祥, 三浦哲夫, 宮島直子, 佐藤洋子, 佐野文男, 佐藤賢一
日本手術医学会誌, 13, 4, 514, 517, 1992年11月
日本語 - 術中体温管理の検討 術後の苦痛の訴えに関する一考察 (その2)
長谷部佳子, 宮川純子, 横田祥, 三浦哲夫, 宮島直子, 佐藤洋子, 佐野文男, 佐藤賢一
日本手術医学会誌, 13, 1, 101, 103, 1992年02月
日本語 - 手術室看護におけるレーザー手術の安全性と保護対策の検討
佐藤洋子, 佐野文男, 宮島直子, 伊達広行, 大沢修子, 宮川純子, 三浦哲夫, 絈野繁雄
医工学治療誌, IV, 193, 197, 1992年, [査読有り]
日本語, 研究論文(学術雑誌)
講演・口頭発表等
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- Web版対人スキル小集団訓練の持続可能な提供システムの構築
科学研究費助成事業
2020年04月01日 - 2024年03月31日
宮島 直子
本研究の目的は、日本の超高齢社会において、高齢者を地域で支援するための看護力の強化に繋がり看護職者のメンタルヘルス対策となり得る「バーチャルコミュニティで展開する対人スキル小集団プログラム」の実用化に向けて、プログラム提供の持続可能なシステムを構築することである。特に高齢の潜在看護職者がアドバイザーとして活躍し続けるシステムを構築することを目指している。具体的には、対人コミュニケーションの訓練効果が実証されているSSTの基本訓練モデル(認知行動療法的援助法である小集団訓練)の枠組みを使用し、アドバイスの基本理論となるアサーション技法のDESC(Describe, Express, Specify, Consequences)法やSFA(Solution-Focused approach)を活用したアドバイザーのためのマニュアルを作成し、システムに対して利便性、経済性、必要性、重要性、効果、肯定的感情から評価し、実用化と持続可能なシステムを提案することにある。
今年度は、システムを試行して、本稼働へ向けての課題の明確化とホームページの修正を行うことを中心に取り組んだ。昨年度の「実用化に向けて、相談内容の多彩さに対応できるように分類内容を充実させる」については、分類の多さが逆にアドバイザー側の対応の煩雑さに繋がるというデメリットを生じさせることが明確になり、更なる検討が求められた。ホームページについては、システムの試行を繰り返すことで、文言など詳細に検討し、修正箇所を明確にした。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 20K10706 - 終末期がん患者の望む生き方を支える看護師の対話力獲得モデルと尺度の開発
科学研究費助成事業
2019年04月01日 - 2024年03月31日
青柳 道子, 鷲見 尚己, 岩本 幹子, 宮島 直子, 進藤 ゆかり
本研究の目的は,患者の望む生き方を支えるための看護師の対話力の獲得過程および対話力の確定に影響する要因を明かにすることである.研究実施計画では,面接調査の実施後,対話力を測定できる尺度を開発する予定となっている.
今年度は,病棟で終末期がん患者の看護に携わる看護師に対して,終末期がん患者との対話の実態と対話力の獲得過程,およびその影響要因について面接調査を実施する予定であった.しかし,昨年度に引き続き,COVID-19の影響を受け,研究フィールドである病院に大規模な面接調査を依頼することはできなかった.そのため,リクルート方法を変更した.また,面接は感染の危険性を回避するために,対面面接からオンラインによる面接に方法を変更した.現在までに,3名の看護師と面接を行い,逐語録を作成してデータとし,「終末期がん患者との対話の内容」「対話力の獲得過程」「対話力の獲得に影響を与えたもの」について質的な分析を進めているところである.次年度は,引き続き病棟看護師の対話力に関する面接調査を継続するとともに,研究実施計画に沿って,訪問看護師を対象とした面接調査にも着手する予定であり,現在研究倫理審査の申請の準備を進めているところである.
また,昨年度実施した訪問看護師が終末期がん患者および家族に行っているコミュニケーション支援に関する質問紙調査による研究は,分析を進めているところであり,次年度中に論文投稿する予定である.
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 19K10847 - リアルタイム感情分析による認知症高齢者のための快刺激コミュニケーション技術の開発
科学研究費助成事業
2015年04月01日 - 2018年03月31日
塚本 美奈, 宮島 直子
本研究の目的は、音声データから快感情を分析することにより認知症高齢者に快刺激となる日常生活場面のコミュニケーション技術を開発することであった。そこで、精神科病院のスタッフを対象に質問紙および面接調査後、模擬場面を設定して健康な成人を対象に音声データの収集と分析を行った。その結果、援助者が認知症高齢者に快刺激となるコミュニケーションを短時間であってもケア場面で行うことは可能であると考えられた。また、模擬場面からは挨拶および選択、試行錯誤後の発見や達成の場面に快感情があることが確認された。一方、音声ではとらえられない表情や行動が快感情に関係していることが示唆された。
日本学術振興会, 挑戦的萌芽研究, 北海道大学, 15K15878 - 統合失調症である親を対象としたネットワーク型精神科子育て支援看護外来の試行的評価
科学研究費助成事業
2011年04月01日 - 2015年03月31日
澤田 いずみ, 宮島 直子, 塚本 美奈, 高橋 由美子, 正岡 経子, 池田 望, 大野 真実, 影山 セツ子, 伊藤 恵里子, 内田 梓, 高村 美香, 丸山 知子
統合失調症をもつ親を対象とした子育て支援看護外来の試行的評価のためメンタルクリニックの看護師とPSWのよるペアレントトレーニング(トリプルP)の活用を試みた。トリプルPは通院中の親への個別・グループ支援に生かされ、養育態度とストレスを改善し、対人関係、自助活動への波及効果も示した。支援者との関係性が支援導入と継続の重要な要素であり、統合失調症をもつ親へは、看護職の多機関との積極的連携に基づいた個別相談・訪問による家族も含めた関係性の構築と共に、自己を語る力の育成が支援の基盤となると考えられた。さらに、支援者対象の継続的学習会は支援者間のネットワーク形成と当事者向け教材の開発に有効と考えられた。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 札幌医科大学, 23390518 - バーチャルコミュニティで展開する対人スキル小集団訓練プログラムの開発と試行評価
科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
2013年 - 2015年
宮島 直子
看護職者は、社会及び医療の大きな変化に対応するために、今後、より高いストレスマネジメント能力が求められる。そのような中、わが国の看護職者は高いストレス状況にあり、特に対人的ストレスが大きいことが報告されている。
そこで本研究は、看護職者の対人的ストレスのマネジメントを促進する支援方法として、看護職者に特化したインターネット上で展開する対人スキル小集団訓練プログラムを開発した。また、17例の試行から、プログラムの評価と今後の課題を明確にした。今回、開発したプログラムは、不規則な勤務形態に対応できるとともに看護職者の肯定的な特徴が活かされており、有効で実用可能性が高いといえた。
文部科学省, 挑戦的萌芽研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 25670903 - 高齢者の精神機能を高める看護コミュニケーション・スキルの開発
科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
2009年 - 2011年
宮島 直子, 片丸 美恵
今回の調査では、熟練看護師が高齢者に対して行う声掛けは、1つの場面で約10秒であった。そしてその中で、高齢者の認知機能低下や聴力の低下を補うコミュニケーションをとっているだけではなく、高齢者の次の行動を起こす動機付を行っていた。
また、熟練看護師が意識して行っている高齢者を対象としたコミュニケーションの特徴として「感覚器の機能低下を補う」、「理解を助ける」、「主体的発言を促す」、「尊重的態度を示す」、「事故を予防する」の5つがあげられた。熟練看護師は、これらのコミュニケーション・スキルを、主に臨床体験を通して自然に身につけていた。
文部科学省, 挑戦的萌芽研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 21659491 - 統合失調症を持つ人の妊娠・出産・子育てへの看護支援プログラムの構築に関する研究
科学研究費助成事業
2007年 - 2010年
澤田 いずみ, 宮島 直子, 吉野 淳一, 平塚 志保, 今野 美糸己, 高橋 由美子, 野村 美樹, 丸山 知子, 影山 セツ子
本研究の目的は、統合失調症を持つ人の妊娠・出産・子育てへの看護職の支援の実際と、当事者の支援ニーズを明らかにし、看護支援のガイドラインを作成することである。研究活動として、先駆的な活動のフィールドワーク、128か所の保健医療機関に勤務する看護職への質問紙調査、看護職24名への面接調査、当事者2名の面積調査を行った。その結果、支援ニーズとして、妊娠に伴う投薬の減量による症状悪化、家族基盤の脆弱さ、人との繋がりにくさがあり、妊娠時から当事者・家族が、精神障害と子育てへ適応できるよう、継続的・多面的・多層的に支援する必要があることが明らかになった。研究結果をもとに妊娠前から子育て期までの支援についてケアガイドを作成した。ケアガイドに関する臨床現場の評価は高く、看護職間の共通認識の形成に役立ち、活用されていく方向が示された。
日本学術振興会, 基盤研究(B), 札幌医科大学, 19390567 - 看護職者のメンタルヘルス・セルフマネジメント
2008年
競争的資金 - 統合失調症がある人の妊娠・出産・子育てへの看護支援プログラムの構築
2006年
競争的資金 - 統合失調症患者の発症前生活エピソードに関する質的研究
2003年
競争的資金 - 在宅療養生活を維持するための老人の戦略とその構造
科学研究費助成事業
1995年 - 1996年
松田 ひとみ, 金川 克子, 津田 典子, 宮島 直子, 清水 実重
本研究では、女性高齢者が在宅療養生活を維持するために用いる戦略の構造を明らかにした。
研究方法は生活戦略の構成要素を暮らし方別(ひとり暮らし、昼間一人で暮らす)に、参加観察法と面接法によって帰納的に導き出した。
分析の結果、ひとり暮らし女性高齢者が訪問看護婦の参加を得てその生活を維持する場合には、施設内高齢者には見られない「主役の座を確保する」ことや「自己観を保全する」という戦略を用いていることがわかった。この2つの中心的なカテゴリーは、入院生活では脅かされることがあり、在宅生活によって獲得しやすいと捉えられた。対象の多くが過去の入院生活に不快感を表し、それが在宅療養生活を選択する理由となっていた。また、昼間一人で暮らす、については高齢者が看護婦を家族のように親密に扱うことでケアを円滑に実施させていた。これを「擬似家族化作用」と名づけることができた。一方、子供との関係においては「幼児期の母子関係を再現」しようとする働きかけを捉えることができた。この2つの中心的なカテゴリーは、家族が存在しない昼間と家族が帰宅する夜間との生活の差異から生じていると思われた。「擬似家族化作用」は、高齢者自身にとっても生活の安定につながり、看護婦にとってもケアの円滑に結びついていることがわかった。このように「擬似家族化作用」は、高齢者と看護婦の双方に有益なコンセプトであることがわかった。最後に、「ひとり暮らし」と「昼間一人で暮らす」高齢者を比較すると、訪問看護婦との関係で前者は「客」としてもてなし、後者は「家族」ように扱われる存在であった。以上のように、ひとり暮らしの高齢者の場合は、看護婦を含む他人との関係で一定の距離感を保ち緊張を体験していることがわかった。
日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 07672511 - 看護におけるコミュニケーション・チャンネルの研究
競争的資金 - Research on Communication Channels in Psychiatric and Mental Health Nursing
競争的資金