坂口 和靖 (サカグチ カズヤス)

理学研究院 化学部門 有機・生命化学分野特任教授
アドミッション本部特任教授
工学研究院特任教授
Last Updated :2025/11/06

■研究者基本情報

学位

  • 理学博士, 九州大学

Researchmap個人ページ

研究者番号

  • 00315053

研究キーワード

  • 阻害剤
  • 酵素
  • 分化
  • 細胞周期
  • 脱リン酸化
  • 翻訳後修飾
  • 多量体構造
  • ホスファターゼ
  • p53
  • ナノバイオマテリアル
  • タンパク質科学
  • ペプチド科学
  • 生物化学
  • posttranslational modification
  • oligomer
  • phosphatase
  • p53
  • Nanobiomaterial Science
  • Protein Science
  • Peptide Science
  • 生化学

研究分野

  • ナノテク・材料, 生体化学
  • ライフサイエンス, 構造生物化学
  • ライフサイエンス, 機能生物化学
  • ナノテク・材料, 生物分子化学

担当教育組織

■経歴

委員歴

  • 2013年 - 現在
    日本プロテインホスファターゼ研究会, 世話人会, 学協会
  • 2007年 - 現在
    日本ペプチド学会, 評議員, 学協会
  • 2024年04月 - 2026年03月
    日本ペプチド学会, 理事(渉外担当), 学協会
  • 2024年04月 - 2026年03月
    日本プロテインホスファターゼ研究会, 会長, 学協会
  • 2022年04月 - 2024年03月
    日本ペプチド学会, 会長, 学協会
  • 2021年09月 - 2023年08月
    日本生化学会, 代議員, 学協会
  • 2022年 - 2023年
    日本生化学会, 代議員, 学協会
  • 2018年 - 2020年
    日本ペプチド学会, 理事(広報担当), 学協会
  • 2017年09月 - 2019年08月
    日本生化学会, 代議員, 学協会
  • 2017年09月 - 2019年08月
    日本生化学会北海道支部, 支部長, 学協会
  • 2014年 - 2018年
    日本ペプチド学会, 理事(渉外担当), 学協会
  • 2013年 - 2018年
    日本生化学会, 「生化学」誌企画委員, 学協会
  • 2011年 - 2014年
    日本プロテオーム学会, 理事, 学協会
  • 2008年 - 2010年
    日本生化学会, 代議員, 学協会

学内役職歴

  • 教育研究評議会評議員, 2014年4月1日 - 2016年3月31日
  • 大学院総合化学院長, 2014年4月1日 - 2016年3月31日

■研究活動情報

受賞

  • 2025年10月, 日本プロテインホスファターゼ研究, 日本プロテインホスファターゼ研究会功労賞               
    癌抑制タンパク質p53誘導性Ser/ThrホスファターゼPPM1D
    坂口和靖
  • 2024年10月, 日本ペプチド学会, 日本ペプチド学会賞               
    ペプチド科学を基盤とした生命現象における多量体化および複合体形成を介した機能制御機構の解明とその応用
    坂口和靖
  • 2010年10月, 日本生化学会, 2010 年度(第18 回) JB 論文賞               
    PPM1D430, a Novel Alternative Splicing Variant of the Human PPM1D, can Dephosphorylate p53 and Exhibits Specific Tissue Expression
    中馬吉郎;栗橋渉;水上洋平;梨本健紘;八木寛陽;坂口和靖

論文

その他活動・業績

書籍等出版物

  • Peptide Science 2011               
    The Japanese Peptide Society, 2012年
  • 自然科学実験               
    学術図書出版, 2007年

所属学協会

  • 日本プロテインホスファターゼ研究会               
  • 日本ケミカルバイオロジー学会               
  • 日本プロテオーム学会               
  • American Chemical Society               
  • 日本生化学会               
  • 日本ペプチド学会               
  • 日本化学会               
  • Japan Proteome Society               
  • The Japanese Peptide Society               
  • The Chemical Society of Japan               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 抗生物質に対する細菌の薬剤耐性獲得における新規機構の解明
    科学研究費助成事業
    2023年06月30日 - 2026年03月31日
    坂口 和靖, 鎌田 瑠泉, 中川 夏美
    日本学術振興会, 挑戦的研究(萌芽), 北海道大学, 23K17966
  • リボソームRNA潜在性ORF由来機能性ポリペプチドによる細菌の生存危機防御機構
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2026年03月31日
    坂口 和靖, 鎌田 瑠泉, 中川 夏美
    翻訳装置であるリボソームを構成する主要構成分子であるリボソームRNA(rRNA)は、タンパク質をコードしないノンコーディングRNAとされている。本研究では、「細菌のrRNAが潜在的コード情報を内在し、生存危機などの特異な状況においてポリペプチドr-Peptideとして翻訳され機能する」という申請者の仮説の立証を目指す。このため、各種生存危機条件下におけるnLC-MS/MSによるトップダウン的手法による大腸菌r-Peptideの同定と機能解析、バイオインフォマティクスを用いたボトムアップ的手法によるr-Peptideの合成と機能解析を行う。その中で、医学的に特に優れた機能をもつ可能性のあるr-Peptideの機能発現におけるメカニズム解析を実施する。
    初年度は、大腸菌rRNA latent ORFにコードされたr-Peptideデータベースの構築を行った。続いて、大腸菌を生存危機ストレスに曝露した際に、rRNAから翻訳されるr-Peptideの分離・同定のための詳細な条件検討を実施した。その結果、カナマイシン添加時に特定のr-Peptideが複数の酸化状態のフラグメントとして存在することが示された。また、異なる配列を有するr-Peptideについても同定された。並行してインフォマティクス解析より得られた大腸菌rRNA latent ORFにコードされたr-Peptideを合成した。今後大腸菌の増殖、形態への効果、r-Peptideの局在解析、各種抗生物質の活性に対する効果を解析する。
    本研究により、『原核生物がrRNAを鋳型としてポリペプチドが翻訳する』というセントラルドグマ基本概念の拡張へと繋がる。さらに、この新規メカニズムに基づいた薬剤開発へと展開されることが期待される。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 23K26791
  • リボソームRNA潜在性ORF由来機能性ポリペプチドによる細菌の生存危機防御機構
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2026年03月31日
    坂口 和靖, 鎌田 瑠泉, 中川 夏美
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 23H02098
  • 癌抑制タンパク質p53の一過的機能停止制御を介した新規ゲノム編集法の開発
    科学研究費助成事業
    2020年04月01日 - 2023年03月31日
    坂口 和靖, 鎌田 瑠泉, 中川 夏美
    ゲノム編集は、次世代の遺伝子治療法として大きな注目を集めている。しかしながら、CRISPR/Cas9においても、癌抑制タンパク質p53が変異・欠損している細胞に対して優先的にゲノム編集が起こり、治療後に細胞癌化の副作用の恐れがある。このため、有効な治療法が遺伝子治療のみである遺伝性疾患等の治療のために、より安全なゲノム編集法の開発が求められている。安全なゲノム編集のためには、細胞癌化の抑制機構経路の中心であるp53機能を『一過的』に停止制御することが必須である。本研究では、癌抑制タンパク質p53機能の時間的制御による新規ゲノム編集法の開発研究を実施する。すなわち、p53の機能発現に必須な四量体形成を介して、ゲノム編集するときのみp53活性を停止させ、効率的なゲノム編集を達成し、編集後にp53活性を回復させることにより細胞癌化を抑止可能な安全なゲノム編集法の開発を目指す。
    初年度は、コイルドコイルペプチドによる機能性ペプチドの多量体化がその生理活性に及ぼす効果を制御することを見出した。今年度は、機能性ペプチドとして我々が発見した抗菌活性ペプチドr-Pep1を用い、その多量体化により大腸菌および哺乳細胞の増殖に対する効果を顕著に変化させることを見出した。さらに、一過的にp53の機能を阻害した際のゲノム編集効率を解析するため、ID-p53Tetペプチドの機能解析のためのp53活性およびゲノム編集効率を同時にモニターするレポーター系を確立した。
    本研究における、多量体化を基盤とした新規機能性ペプチドの創成および癌抑制タンパク質p53のヘテロオリゴマー化を介した一過的機能阻害ペプチドID-p53Tetの開発により、安全かつ効率的なゲノム編集法の開発が強く期待される。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 20H02873
  • 細菌リボソームRNAにコードされ生存危機ストレスにより翻訳される防御ポリペプチド
    科学研究費助成事業
    2019年06月28日 - 2022年03月31日
    坂口 和靖, 鎌田 瑠泉
    近年、抗生剤の重要性が医学的・社会的にますます大きくなっている。本研究では、ノンコーディングRNAとされている原核生物リボソームRNA(rRNA)が遺伝子情報を内在的にコードし、生存危機回避などの特殊な状況においてポリペプチドに翻訳されるという『r-Peptide』仮説の解明を目指し、rRNA配列由来のポリペプチド(r-peptide)の同定と機能について研究を実施した。バイオインフォマティクス解析より得られたr-peptideが特異的な抗-抗菌活性を有し、その作用機序モデルを示した。さらに、質量分析解析により、抗生物質存在下において酸化型r-peptideの発現が示唆された。
    日本学術振興会, 挑戦的研究(萌芽), 北海道大学, 19K22240
  • 配位金属制御に基づく新規な基質トラッピング法による癌抑制ホスファターゼ標的の探索               
    挑戦的萌芽研究
    2015年 - 2016年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • 癌抑制タンパク質p53の多量体化と配向化を基盤とした生物イベント制御と機能解明               
    基盤研究(B)
    2012年 - 2014年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • PPM1Dホスファターゼ過剰発現癌細胞における染色体分配制御の破綻と分子基盤解明               
    基盤研究(C)
    2012年 - 2014年
    中馬 吉郎
    科研費, 競争的資金
  • iPS細胞の樹立効率化のためのヘテロオリゴマーを介した癌抑制タンパク質p53阻害               
    挑戦的萌芽研究
    2011年 - 2012年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • 腫瘍由来変異と進化に基づく癌抑制タンパク質p53四量体安定性と機能不全閾値の解明               
    基盤研究(B)
    2009年 - 2011年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • E‐Life構築を目指したD型タンパク質翻訳系の開発               
    挑戦的萌芽研究
    2009年 - 2010年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • がん抑制タンパク質p53四量体形成変異による不活性化機構の解明と機能修復剤の開発研               
    基盤研究(B)
    2006年 - 2008年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • がん抑制タンパク質p53の四量体形成ドメインのフォールディング               
    特定領域研究
    2004年 - 2005年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • 酸化ストレス解析のための特異的モノクローナル抗体作製法の開発               
    萌芽研究
    2003年 - 2004年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • がん遺伝子治療用の非ヘテロ四量体形成性がん抑制タンパク質p53の設計と開発               
    基盤研究(B)
    2002年 - 2004年
    坂口 和靖
    科研費, 研究代表者, 競争的資金
  • Structure and Post-translational Modification of Tumor suppressor Protein p53 and its related proteins               
    2003年
    競争的資金
  • リン酸化モチーフ特異的抗体を用いたタンパク質リン酸化解析法の開発               
    基盤研究(C)
    2000年 - 2001年
    科研費, 競争的資金
  • p53誘導性ホスファターゼWip1の局在化とSH3蛋白質を介した細胞周期の制御               
    特定領域研究(C)
    2001年
    科研費, 競争的資金
  • p53誘導性ホスファターゼWip1の局在化調節を介した細胞周期の制御機構の解明               
    特定領域研究(C)
    2000年
    科研費, 競争的資金
  • Cell cycle control by protein phosphatase               
    1999年
    競争的資金

産業財産権

  • Methods for Generating Phosphorylation Site-Specific Immunological Reagents               
    特許権
    US 6,309,863, B1