研究者データベース

研究者情報

マスター

アカウント(マスター)

  • 氏名

    山本 忠男(ヤマモト タダオ), ヤマモト タダオ

所属(マスター)

  • 農学研究院 基盤研究部門 生物環境工学分野

所属(マスター)

  • 農学研究院 基盤研究部門 生物環境工学分野

独自項目

syllabus

  • 2021, 地域環境学特論Ⅱ, Advanced Regional Environment II, 修士課程, 農学院, スケールアップ,フットプリント,広域フラックス,大気境界層,モデル,土壌物理特性,測定方法,空間変動性,陸域生態系,ガス交換、非特定発生源、トレーサー
  • 2021, 農業土木学演習, Seminar on Irrigation,Drainage and Rural Engineering, 学士課程, 農学部, 農業水利,水土,地域環境,流域保全,地理情報システム
  • 2021, 生物環境工学実習, Field Training on Bioresource and Environmental Engineering, 学士課程, 農学部, 作物,生産,土,水,大気,環境,農作業,機械,食品,廃棄物,循環
  • 2021, 生物環境工学実験Ⅲ, Laboratory Work on Bioresource and Environmental Engineering Ⅲ, 学士課程, 農学部, 土壌物理、土質力学、水質分析、農地環境
  • 2021, 材料力学, Strength of Materials, 学士課程, 農学部, 内力,応力,ひずみ,力の釣合,弾性,はり,柱,モーメント
  • 2021, 材料力学演習, Seminar in Strength of Materials, 学士課程, 農学部, 内力,外力,応力,歪み,力のつりあい,弾性,はり,柱,ねじり,曲げ
  • 2021, 構造力学Ⅱ, Structural Mechanics II, 学士課程, 農学部, 不静定構造,ラーメン,トラス,たわみ角法
  • 2021, 構造力学演習, Seminar in Mechanics of Structures, 学士課程, 農学部, 不静定梁,ラーメン,トラス
  • 2021, 農村計画学, Rural Planning, 学士課程, 農学部, 農村の定義,農業農村の多面的機能,土地利用,農業農村整備,農村環境,農村景観,農村活性化,過疎化
  • 2021, 生物環境工学基礎実験, Laboratory Work on the Instrumentation of Bioresource and Environmental Engineering, 学士課程, 農学部, 計測,距離と位置,土壌,水質,流量,力と加速度,温度,湿度,空気質,放射,農産物,画像計測
  • 2021, 構造力学, Mechanics of Structures, 学士課程, 農学部, 不静定構造,ラーメン,トラス,たわみ角法

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プロフィール情報

学位

  • 博士(農学)(北海道大学)
  • 農学修士(北海道大学)

プロフィール情報

  • 山本, ヤマモト
  • 忠男, タダオ
  • ID各種

    200901032741396367

業績リスト

研究キーワード

  • レジリエンス   寒冷地域   乾燥地域   リン   窒素   汚濁負荷   水質浄化   水質   排水路   農業水利   タリム河   土地利用   塩類集積   泥炭地   地域資源   

研究分野

  • 環境・農学 / 地域環境工学、農村計画学

経歴

  • 2022年04月 - 現在 北海道大学 大学院農学研究院 准教授
  • 2011年08月 - 2022年03月 北海道大学 (連合)農学研究科(研究院) 講師
  • 2007年04月 - 2011年07月 北海道大学 大学院農学研究院 助教
  • 1999年04月 - 2007年03月 北海道大学 大学院農学研究科 助手

委員歴

  • 2016年06月 - 現在   北海道ふるさと・水と土保全対策委員会   座長
  • 2007年 - 現在   農業農村工学会   北海道支部事務局員   農業農村工学会
  • 2012年06月 - 2020年05月   北海道政策評価委員会 公共事業評価専門委員会   委員
  • 2010年 - 2016年06月   北海道ふるさと・水と土保全対策委員会   副委員長
  • 2011年04月 - 2013年03月   土壌物理学会   編集委員
  • 2005年 - 2013年   北海道根室振興局農業農村整備事業等環境情報協議会   委員
  • 2007年 - 2009年   北海道ふるさと・水と土保全対策委員会   委員
  • 2006年 - 2007年   農業土木学会   農地保全研究集会事務局幹事   農業土木学会
  • 2001年   農村計画学会   学術交流委員   農村計画学会

受賞

  • 2020年02月 International Society of Environmental and Rural Development Award of Outstanding Scientific Achievement
  • 2013年01月 International Society of Environmental and Rural Development Award of Excellent Paper
     Change of oxbow lake water quality under the agricultural water use restructuring project 
    受賞者: 山本 忠男
  • 2010年 ICERD Award of Excellent Paper
  • 2006年 農村計画学会奨励賞

論文

  • Prediction of Land Use Change through the Cellular Automata-Markov Model: A Case Study of the Upper Sangkae River Basin in Cambodia
    Chey Vanna, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue
    International Journal of Environmental and Rural Development 14 1 91 - 96 2023年01月 [査読有り]
  • Clarification of Water Use under the Complicated Irrigation System and its Modeling in the Boribo-Bamnak River Basin, Cambodia
    Heng Salpisak, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue
    International Journal of Environmental and Rural Development 14 1 17 - 24 2023年01月 [査読有り]
  • 池上大地, 山本忠男, 井上 京
    農村計画学会論文集 2 1 87 - 95 2022年11月25日 [査読有り]
  • 金子大輝, 柿本健吾, 柏木淳一, 谷 宏, 山本忠男
    農業農村工学会論文集 90 1 I 149 - I 159 2022年04月20日 [査読有り][通常論文]
  • Naho Nohara, Tadao Yamamoto, Takashi Kume, Katsuyuki Shimizu, Chuleemas Boonthai Iwai
    International Journal of Environmental and Rural Development 11 2 38 - 45 2020年12月 [査読有り]
  • Katsuyuki Shimizu, Naho Nohara, Tadao Yamamoto, Takashi Kume, Chuleemas Boonthai Iwai
    International Journal of Environmental and Rural Development 11 1 158 - 162 2020年06月 [査読有り]
  • Evaluation of Water Shortages in Agricultural Water Use in the Sangker River Basin, Cambodia
    Chey Vanna, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue
    International Journal of Environmental and Rural Development 11 1 32 - 39 2020年06月 [査読有り]
  • Examination of Optimal Search Method of Unknown Parameters in Tank Model by Monte Carlo Method
    Koji Miwa, Kosuke Mukae, Hiromu Okazawa, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue, Emmauel Okiria
    International Journal of Environmental and Rural Development 11 1 1 - 7 2020年06月 [査読有り]
  • Functional Evaluation of Groundwater Level Decrease in Non-sloped Subsurface Drainage Systems in Upland Field on Peatland
    Naho Nohara, MinoruYokochi, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue
    International Journal of Environmental and Rural Development 10 2 110 - 116 2019年12月 [査読有り]
  • 圃場整備事業を通じた広域的な担い手の経営規模拡大行動分析-新潟県上越市三和区の事例-
    矢挽 尚貴, 風間 十二朗, 玉井 英一, 山本 忠男, 井上 京
    農業農村工学会論文集 87 2 327 - 338 2019年12月 [査読有り][通常論文]
  • 担い手への農地集積の進展による集落構造の変化が用水管理体制へ及ぼす影響とその対応策ー新潟県上越市三和区を事例としてー
    矢挽 尚貴, 山本 忠男, 井上 京
    農村計画学会誌(論文特集号) 38 論文特集 238 - 245 2019年11月 [査読有り][通常論文]
  • Application of TOPMODELs for Assessment of Ecosystem Services: Regulating Service in Agricultural and Forest Watershed
    Kosuke Mukae, Koji Miwa, Hiromu Okazawa, Tadao Yamamoto, Takashi Inoue
    International Journal of Environmental and Rural Development 9 1 43 - 50 2018年 [査読有り][通常論文]
  • Evaluation of Participatory Irrigation Management Introduced into Dry Land Agriculture in Turpan, China
    山本 忠男, 野崎 晃央, 清水 克之, 久米 崇, 阿不都沙拉木, 加拉力丁
    International Journal of Environment and Rural Development 8 2 64 - 69 2017年12月 [査読有り][通常論文]
  • 野本 健, 山本 忠男
    水土の知 85 11 7 - 10 農業土木学会 2017年11月 [査読有り][招待有り]
  • 草 大輔, 山本 忠男
    水土の知 85 4 45 - 50 農業土木学会 2017年04月 [査読有り][通常論文]
  • 久米 崇, 山本 忠男, 清水 克之
    農業農村工学会論文集 84 3 301 - 306 公益社団法人 農業農村工学会 2016年 [査読有り][通常論文]
     
    本論文では,農業農村整備にレジリエンス(システムが撹乱を吸収する能力,また撹乱を受けても元の機能と構造を維持する能力)の概念を適用するために,2004年インド洋津波によって塩類化被害を受けた沿岸農地の回復事例をレジリエンス理論にあてはめて解釈を行った.その結果,モンスーンの降雨と砂質土壌からなる水循環系に依存する水田システムが除塩機能を有することを明らかにした.この機能は,津波前には一般レジリエンス(想定外の撹乱に対するシステムの回復能力)であったが,津波後には特定レジリエンス(特定の撹乱に対するシステムの回復能力)として定義され得る.本事例から用排分離による水資源の除塩利用,農業用水・水田の多面的機能や広域農道整備などは,自然災害による被害からの回復に効果を発揮する要素として解釈可能であり,レジリエンス強化に資することが示唆された.
  • 治多伸介, 須戸幹, 江口定夫, 大久保卓也, 黒田久雄, 武田育郎, 藤原拓, 山本忠男, 人見忠良, 白谷栄作, 横田久里子, 井上隆信
    水環境学会誌 38 4 81 - 91 Japan Society on Water Environment 2015年07月 [査読有り][通常論文]
     
    水田からの窒素,リン,CODの流出負荷量は,閉鎖性水域の環境改善計画や環境研究に活用される重要な基礎数値であり,より多くの信頼性の高いデータが求められている。本総説では,1980年以降の文献から作成した「日本の水田からの流出負荷量データベース(72文献,467データ)」の内容を解説し,日本の水田からの汚濁物排出原単位に関する現状と課題をまとめた。例えば,調査研究面では,灌漑期の調査と,改善農法の効果検証は進んでいる一方で,非灌漑期のデータや,改善農法の種別データが不足しており,これらを充実させることが重要である。さらに,非灌漑期における改善農法の効果検証や新たな負荷削減対策の検討が必要である。行政面では,第7次水質総量削減計画で利用されている原単位は,リンとCODを過小評価している可能性が高く,見直しが望まれる。また,その見直しの際や,各地の環境計画には,今回のデータベースの平均値,25%値,75%値は参考となる。また,慣行農法では,経年的な施肥量減少に伴い原単位が低下しているため,最近のデータを利用することが重要である。海外では,水田原単位のデータは未だ充実していない。他国に対しては,日本の原単位や,改善農法の効果を,今回のデータベースを基にして示すことで,環境改善方針の策定などに大きく寄与できると考えられる。このデータベースはWebで公開されており,行政や研究への今後の幅広い貢献が期待される。
  • Non-uniform Distribution of Soil Salinity Along a Transect of an Irrigation Field in an Arid Region
    久米 崇, 山本 忠男, 清水 克之, 阿不都沙拉木
    International Journal of Environment and Rural Development 6 1 181 - 187 2015年04月 [査読有り][通常論文]
  • Educational Benefits of Green Tourism School Trips in Japan
    山本 忠男
    International Journal of Environment and Rural Development 6 1 120 - 125 2015年04月 [査読有り][通常論文]
  • コロンビア日系人農家の農業展開と現状
    草 大輔, 山本 忠男
    水土の知 83 3 27 - 30 2015年03月 [査読有り][通常論文]
  • 石狩川流域における河跡湖と循環灌漑の評価
    草 大輔, 山本 忠男, 井上 京, 長澤 徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 5 1 65 - 71 2014年04月 [査読有り][通常論文]
  • 景観構造からみる水田景観の形成要因に関する考察
    山本 忠男, 野本 健
    International Journal of Environmental and Rural Development 5 1 148 - 153 2014年04月 [査読有り][通常論文]
  • Impacts of an Agricultural Water Use Restructuring Project on the Water Quality of Oxbow Lake
    山本 忠男, 岡崎 宏軌
    International Journal of Environment and Rural Development 4 1 220 - 225 2013年04月 [査読有り][通常論文]
  • Water Quality Preservation Effect of Riparian Forests in Watersheds with Dairy Farming Areas in Eastern Hokkaido
    岡澤宏, 山本忠男, 井上京, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 4 1 183 - 189 2013年04月 [査読有り][通常論文]
  • 森 繁, 山本 忠男, 井上 京, 長澤徹明
    農村計画学会誌(論文特集号) 31 375 - 380 農村計画学会 2012年11月 [査読有り][通常論文]
     
    本研究は北海道において実施された国営農業農村整備事業のうち事後評価を終えた地区の受益農家を対象に,事業の効果に対する認識や国営事業に対する考え方などを調査し,受益農家側から見た事業効果の検証と課題の抽出を目的とする。なお研究の対象は,事業規模が大きく基幹的な整備を実施し,また事業の事後評価に関する資料が比較的長期にわたり公表されている国営農業農村整備事業とした。受益農家が作物の増収効果,所得増加効果,品質向上効果を評価していること,国営事業について負担金が少ないことばかりでなく,予算の確保,国の関与,完了後のアフターケア,技術的信頼,そして政策との連動などの「国営事業の信頼感」があることを評価していることが明らかとなった。一方,米価の低迷や減反政策の影響を受けた水田地帯の農業者は,かんがい排水事業に政策との矛盾を感じ否定的見解を持っており,畑地帯の肯定的見解と対照的な結果となった。
  • Water Quality Improvement by Natural Meandering River Surrounded by Woods in Agricultural Watersheds
    岡澤宏, 山本忠男, 井上京, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 3 1 137 - 143 2012年 [査読有り][通常論文]
  • Influences of agricultural irrigation on regional salinity balance in arid areas of northwestern China
    アブドサラム・ジャラルディン, 山本忠男, 及川拓, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 3 1 108 - 113 2012年 [査読有り][通常論文]
  • 神谷 光彦, 長谷川 周一, 山本 忠男, 長澤 徹明
    地盤工学会誌 60 1 20 - 23 社団法人地盤工学会 2012年01月 [査読有り][通常論文]
     
    Effects of soil physical properties on the salinization of farmlands at northern region of Taklamakan desert were investigated by basin and drip irrigation methods. Regardless of the irrigation methods, salt did not accumulate on the surface for soils having higher permeability conductivity but it appeared on the surface of soils having fine impervious subsoil because of insufficient salt leaching. Removal of the surface soil remedied the growth of cotton but salinization proceeded gradually with year.
  • 森 繁, 山本 忠男, 井上 京, 長澤 徹明
    農村計画学会誌(論文特集号) 30 0 327 - 332 農村計画学会 2011年11月 [査読有り][通常論文]
  • Influence of soil salinization on growth of cotton in an arid area in Northwest of China
    山本忠男, 長谷川周一, 神谷光彦, アブドサラム・ジャラルディン, アニワル・マイマイティ, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 2 1 19 - 24 2011年 [査読有り][通常論文]
  • Influences on water balance and quality by land-use at puddling period in rice farming area
    モハメド・カムラル・ハッサン, 山本忠男, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 2 1 13 - 18 2011年 [査読有り][通常論文]
  • 山本忠男, 長澤徹明
    農村計画学会誌(論文特集号) 29 275 - 280 2010年11月
  • 山本 忠男, 喜多 丈典, 長澤 徹明
    農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association 29 2 101 - 106 農村計画学会 2010年09月 [査読有り][通常論文]
  • 山本 忠男, 長澤 徹明
    農村計画学会誌(論文特集号) 28 387 - 392 農村計画学会 2010年02月 [査読有り][通常論文]
     
    There is a demand for cooperation with farmers and local residents to maintain the irrigation and drainage facilities. In this study, we analyzed and evaluated the factor of local residents' participation in the maintenance works of irrigation and drainage facilities, using a questionnaire survey. As a result, we found that these are important to notify the works, to explain about the multi-purpose function of these facilities, and to plan the appropriate operation work for promoting local residents participate in the irrigation and drainage facilities' maintenance works.
  • Influences of Land and Water Use on the Water Quality of Canal through Agricultural Area
    Mohammed Kamrul HASAN, 山本忠男, 長澤徹明
    International Journal of Environment and Rural Development 1 74 - 79 2010年 [査読有り][通常論文]
  • 山本忠男, 阿不都沙拉木加拉力丁, 艾尼瓦尓買買提, 長澤徹明
    International Journal of Environmental and Rural Development 1 50 - 55 2010年 [査読有り][通常論文]
  • 神谷光彦, 長谷川周一, 長澤徹明, 山本忠男, アブドサラム・ジャラルディン
    北海道工業大学研究紀要 37 37 1 - 6 北海道工業大学 2009年 [査読有り][通常論文]
  • 岡澤宏, 長澤徹明, 井上京, 山本忠男
    農業土木学会誌 73 6 603 - 610 2005年12月 [査読有り][通常論文]
  • 阿布都沙拉木, 加拉力丁, 長澤 徹明, 山本 忠男
    農村計画論文集 7 73 - 78 農村計画学会 2005年11月 [査読有り][通常論文]
     
    Irrigation at the arid region like the Tarim river watershed causes the salinization and influences to the regional environment. In this paper, problems between the agricultural wateruse and environmental conservation discussed by real conditions of the water resource utilities. The investigated area is the Syaya irrigated district in the Ugen river basin, one of branches of the Tarim river.
    The results confirmed by investigation are as follows. (1) The present conditions of irrigated agriculture has various contradictions and there are many points of improvement for conservation of the regional environment. (2) The water saving is necessary in the over all irrigation system for agricultural development. (3) Irrigated agriculture must be consolidate with drainage system for prevention the salinization and the desertification.
  • 岡澤 宏, 長澤徹明, 井上京, 山本忠男, 鵜木啓二
    農業土木学会論文集 237 57 - 65 2005年 [査読有り][通常論文]
  • 山本 忠男, 神戸 敏光, 長澤 徹明, 井上 京
    農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association 23 67 - 72 農村計画学会 2004年11月 [査読有り][通常論文]
  • 阿布都沙拉木, 加拉力丁, 長澤 徹明, 山本 忠男
    農村計画論文集 6 31 - 36 農村計画学会 2004年11月 [査読有り][通常論文]
  • 岡澤 宏, 井上 京, 山本 忠男, 長澤 徹明, 鵜木 啓二
    農業土木学会論文集 71 5 593 - 600 農業土木学会 2003年10月 [査読有り][通常論文]
  • 鵜木啓二, 山本忠男, 井上 京, 長澤徹明, 岡澤 宏
    農業土木学会論文集 228 9 - 15 2003年 [査読有り][通常論文]
  • 山本 忠男, 長澤 徹明, 井上 京
    農村計画論文集 4 157 - 162 農村計画学会 2002年11月 [査読有り][通常論文]
     
    Water quality of oxbow lakes in middle and lower reaches of Ishikari river basin, Hokkaido, was investigated with special notice to the Ianduse of their surroundings and the form of usage of water in oxbow lake itself. Water quality of oxbow lake during irrigation period of rice paddy was in good condition. Water quality was also good where its water is utilized as source of irrigation. However, with the increase of upland farming in the watershed, the water quality degraded. It is suggested that the irrigation use of water of oxbow lake will sustain the good condition of water quality, so that the conservation of oxbow lake as one of the important element of rural resources must focus on relation with surrounding agricultural activity.
  • 鵜木 啓二, 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男
    水文・水資源学会誌 15 4 391 - 398 水文・水資源学会 2002年07月 [査読有り][通常論文]
  • 草 大輔, 山本 忠男, 長澤 徹明, 井上 京
    農村計画論文集 3 0 67 - 72 農村計画学会 2001年12月 [査読有り][通常論文]
     
    本報告は、石狩川河跡湖の利用実態を調査し、地域農業と密接な関係があることや公園利用などとともに、治水施設としても活用されていることを明らかにしたものである。とくに、遊水池的機能が期待されている石狩川下流・お茶の水地区の河跡湖について注目し、具体的な評価を試みた。その結果、河跡湖は洪水時における排水機場への内水流入量を軽減していることが明らかになった。また、この効果は口径2200mmのポンプ1台以上のはたらきに相当するなど、石狩川河跡湖は地域資源としてきわめて有用なものであると評価された。
  • 山本 忠男, 長澤 徹明, 井上 京, 草 大輔
    農村計画論文集 3 0 49 - 54 農村計画学会 2001年12月 [査読有り][通常論文]
     
    本研究では, 石狩川河跡湖の水質環境を調査し, 水質保全機能の評価を試みた。石狩川の河跡湖の多くは, 灌漑用水として, あるいは灌漑用水の補助, 中間貯留の場として利用されている。石狩川への常時排水がない半閉鎖的な河跡湖では, 本来石狩川に流出する負荷が河跡湖に貯留されるため, 石狩川への負荷の流出を削減しているとみなすことができる。いっぽう石狩川への排水が常時みられる河跡湖について, その負荷収支から, 代かき期にはT-Nで50%以上, 普通期では70%以上の負荷が削減されることが確認された。このように河跡湖は緩衝帯として機能し, 石狩川の水質保全に寄与していることが認められた。
  • 鵜木 啓二, 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男
    水文・水資源学会誌 14 6 452 - 460 水文・水資源学会 2001年11月 [査読有り][通常論文]
  • 岡澤 宏, 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男
    農業土木学会論文集 69 1 35 - 42 農業土木学会 2001年02月 [査読有り][通常論文]
  • 井上 京, 宗岡 寿美, 鵜木 啓二, 山本 忠男, 長澤 徹明
    水文・水資源学会誌 13 5 347 - 354 水文・水資源学会 2000年09月 [査読有り][通常論文]
  • 宗岡 寿美, 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男
    農業土木学会誌 = Journal of the Agricultural Engineering Society, Japan 68 3 1 - 4 農業土木学会 2000年03月 [査読有り][通常論文]
  • 井上 京, 山本 忠男, 長澤 徹明
    農業土木学会論文集 67 2 249 - 256 農業土木学会 1999年04月 [査読有り][通常論文]
  • 山本 忠男, 井上 京, 長澤 徹明, 森下 達士
    農業土木学会論文集 67 1 35 - 44 農業土木学会 1999年02月 [査読有り][通常論文]
  • 長澤 徹明, 井上 京, 梅田 安治, 宗岡 寿美, 山本 忠男
    水文・水資源学会誌 10 5 477 - 484 水文・水資源学会 1997年09月 [査読有り][通常論文]
     
    北海道中央部の水田地域を対象として水質調査を実施し,水田水利用による水質環境への影響について検討した. 調査対象3地区における水田用水には人為的汚濁源が少ないため,水質は比較的良好であった.用水/排水の関係をみると,N, P濃度・負荷とも[用水]<[排水]となるなど,これらの水田群では[排出型]を示した. また,水田排水の水質は時期的変動が大きく, N, P成分の形態変化も著しい.このとき,施肥直後に流出するN, Pは明らかに肥料成分である.一方,水稲生育後期には,田面水中,土壌中に蓄積されていた有機態成分が落水,中干しなどを通して無機化し,再び汚濁負荷源として流出することが示された. 以上のように,水田からのN,Pの流出は,時期的に限られるものである.よって,水田からの肥料成分の流出を抑制するためには,施肥時期,水管理の方法のみならず肥料の利用効率の向上などについても再検討が必要である,などの知見を得た.

MISC

  • 嶋村鉄也, 井上亮, 杉元宏行, 久米崇, YAMAMOTO Tadao, POESIE Erna S 日本生態学会大会講演要旨 68 2021年03月 [査読無し][通常論文]
  • 野原菜穂, 山本忠男, 久米崇, 清水克之, Chuleemas B.I Abstracts of the 11th ICERD-International Conference on Environmental and Rural Development 2020年02月29日 [査読無し][通常論文]
  • 北方および熱帯泥炭の水分保持曲線と燃焼特性について
    SHIMAMURA Tetsuya, INOUE Ryo, SUGIMOTO Hiroyuki, KUME Takashi, YAMAMOTO Tadao, POESIE Erna S 日本生態学会大会講演要旨 67 2020年 [査読無し][通常論文]
  • タイ東北部における塩害に対する農家のレジリエンス強化に関する一考察
    山本忠男, 生方史数, 松田浩敬, 久米崇, 清水克之 農業農村工学会全国大会講演要旨集 16 -17 2019年09月 [査読無し][通常論文]
  • 清水 克之, 山本 忠男, 久米 崇 水土の知 : 農業農村工学会誌 87 (6) 465 -468 2019年06月
  • 「わが村は美しく―北海道運動」授賞地区にみる地域活動の特徴
    山本忠男, 池上大地 農業農村工学会全国大会講演要旨集 168 -169 2018年 [査読無し][通常論文]
  • 石狩川流域篠津地域における計画断水の実態と課題
    西村収, 山本忠男 農業農村工学会全国大会講演要旨集 764 -765 2017年 [査読無し][通常論文]
  • 矢挽尚貴, 山本忠男, 井上京 農村計画学会春期大会学術研究発表会要旨集 2016 2016年
  • レジリエンスから解釈した農業農村地域の変化への適応とショックからの回復
    久米崇, 山本忠男, 清水克之 農業農村工学会全国大会講演要旨集 19 -20 2016年 [査読無し][通常論文]
  • 農業体験型修学旅行が参加者の意識に及ぼす影響因子の検討
    山本忠男, 後藤陽子 農業農村工学会全国大会講演要旨集 297 -298 2016年 [査読無し][通常論文]
  • 野崎 晃央, 山本 忠男, 清水 克之 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 64 42 -47 2015年10月22日
  • 草 大輔, 山本 忠男 水土の知 : 農業農村工学会誌 83 (3) 199 -202 2015年03月
  • 農業農村におけるレジリエンス強化に向けて
    久米崇, 山本忠男, 清水克之 農業農村工学会全国大会講演要旨集 120 -121 2015年 [査読無し][通常論文]
  • 乾燥地域における農民参加型水管理組織の役割とその合理性に関する研究
    野崎晃央, 清水克之, 久米崇, 山本忠男 農業農村工学会全国大会講演要旨集 376 -377 2015年 [査読無し][通常論文]
  • 農業流域の河跡湖における水質変動モデルの構築
    赤塩大樹, 山本忠男 農業農村工学会全国大会講演要旨集 524 -525 2015年 [査読無し][通常論文]
  • 環境変動に対するレジリエンス強化からみた乾燥地農業の持続可能性
    山本 忠男, 久米 崇, 清水 克之 農業農村工学会全国大会講演要旨集 88 -89 2014年 [査読無し][通常論文]
  • 乾燥地域における灌漑農地の塩性化に対するレジリエンス
    久米 崇, 清水 克之, 山本 忠男 農業農村工学会全国大会講演要旨集 90 -91 2014年 [査読無し][通常論文]
  • 社会体制の変化による灌漑面積の減少とその後の回復-カザフスタンにおける水稲-畑作物輪作システムの事例-
    清水 克之, 山本 忠男, 久米 崇 農業農村工学会全国大会講演要旨集 92 -93 2014年 [査読無し][通常論文]
  • 積雪寒冷地域における水田からの汚濁負荷流出
    山本 忠男, 上野 貴将 農業農村工学会全国大会講演要旨集 556 -557 2014年 [査読無し][通常論文]
  • 赤松 洋児, 山本 忠男 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 62 102 -107 2013年10月18日
  • Abudushalamu Zaimire, Shimizu Mariko, Yamamoto Tadao, Hatano Ryusuke 日本土壌肥料学会講演要旨集 (59) 3 -3 2013年09月11日
  • 農業水利再編による湖沼の水質変化
    山本忠男, 岡崎宏軌, 高木優次, 野本健 農業農村工学会全国大会講演要旨集 576 -577 2013年08月 [査読無し][通常論文]
  • 岡崎 宏軌, 山本 忠男, 野本 健, 高木 優次 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 61 88 -93 2012年10月 [査読無し][通常論文]
  • タリム河流域の灌漑地区における水収支と塩類の移動
    及川 拓, 山本 忠男, 波多野 隆介, 長澤 徹明 農業農村工学会大会講演会要旨集 2012年09月 [査読無し][通常論文]
  • タリム盆地北縁地域における灌漑の実態
    山本 忠男, 長澤 徹明 農業農村工学会大会講演会要旨集 2012年09月 [査読無し][通常論文]
  • タクラマカン砂漠北縁地域の灌漑における配水ルールの検証
    山本 忠男, 阿不都沙拉木, 加拉力丁, 長澤 徹明 農業農村工学会大会講演会要旨集 2012年08月 [査読無し][通常論文]
  • 岡崎 宏軌, 山本 忠男, 野本 健, 高木 優次 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 60 88 -91 2011年10月 [査読無し][通常論文]
  • 農業用水路のパイプライン化が農業水利に及ぼす影響
    及川 拓, 山本 忠男, 長澤 徹明 農業農村工学会大会講演会要旨集 2011年09月 [査読無し][通常論文]
  • 野本 健, 上田 裕文, 八巻 一成, 山本 忠男 農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association 30 (1) 96 -96 2011年06月30日
  • 北海道における国営土地改良事業の展開と評価
    森 繁, 山本 忠男, 長澤 徹明 農村計画学会春季大会 2011年04月 [査読無し][通常論文]
  • Hasan Mohammed Kamrul, Yamamoto Tadao, Nagasawa Tetuaki 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 59 66 -71 2010年10月15日
  • 織田 明季哉, 山本 忠男, 野本 健, 高木 優次 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 59 72 -77 2010年10月 [査読無し][通常論文]
  • The Association of Rural Planning 29 (2) 101 -106 2010年 [査読無し][通常論文]
  • 栗原 望, 山本 忠男, 長澤 徹明 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 58 (0) 76 -79 2009年10月28日 [査読無し][通常論文]
  • 織田 明季哉, 山本 忠男, 長澤 徹明 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 58 (0) 102 -105 2009年10月28日 [査読無し][通常論文]
  • 山本忠男 中国新疆ウイグルの環境変動とその危機 122 -138 2009年
  • 下川 昇大, 山本 忠男, 井上 京 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 57 (0) 100 -105 2008年10月22日 [査読無し][通常論文]
  • Hasan Mohammed Kamrul, Yamamoto Tadao, Nagasawa Tetuaki 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 56 124 -129 2007年10月30日
  • 小和田 桂太, 山本 忠男, 井上 京 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 56 (0) 66 -69 2007年10月30日 [査読無し][通常論文]
  • 喜多 丈典, 山本 忠男, 長澤 徹明 農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集 56 (0) 150 -155 2007年10月30日 [査読無し][通常論文]
  • 山本忠男 第6回新彊ウイグルの環境変動に関するシンポウム論文集, 2007 27 -34 2007年
  • 山本 忠男 農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association 25 (2) 163 -164 2006年09月30日
  • Effectiveness of Constructed Small Pools ‘Wando’ on Purification of agricultural drain
    International Conference on Hydrology and Ecology – The Groundwater / Ecology Connection 125 -128 2006年 [査読無し][通常論文]
  • 岡澤 宏, 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男, 鵜木 啓二 農業土木学会論文集 73 (3) 257 -265 2005年06月25日
  • 山本 忠男 農業土木学会誌 = Journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Reclamation Engineering 72 (6) 509 -509 2004年06月01日 [査読無し][通常論文]
  • 山本 忠男 農業土木学会誌 = Journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Reclamation Engineering 72 (4) 324 -326 2004年04月01日 [査読無し][通常論文]
  • Influence of Near-River Area’s Land Use on River Water Quality during Rainfall Runoff in Agriculture Watersheds
    Participatory Strategy for Soil and Water Conservation 39 -44 2004年 [査読無し][通常論文]
  • 鵜木 啓二, 山本 忠男, 井上 京, 長澤 徹明, 岡澤 宏 農業土木学会論文集 71 (6) 733 -739 2003年12月25日
  • Effect of Previous Flood on Suspended Sediment Transport during Rainstorm Runoff, ISCO,(2002)*
    Proceedings 12th International Soil Conservation Conference 26 -32 2002年 [査読無し][通常論文]

書籍等出版物

  • 基礎から学ぶ水理学
    山本 忠男 (担当:共著範囲:第6章)
    理工図書 2017年09月
  • Sustainable Irrigation and Drainage IV, Management, Technologies and Policies
    山本 忠男 (担当:分担執筆範囲:Irrigation Management, p.245-253)
    WITpress 2013年12月
  • Restoring Satoyama Landscapes in Cambodia
    岡澤宏, 山本忠男 (担当:共著範囲:Effects of Landscape pattern on Nitrogen Concentration in River Water in Agricultural Catchments, Western Hokkaido, Japan)
    2013年
  • Sustainable Irrigation Management, Technologies and Policies III
    (担当:分担執筆)
    WITpress 2010年06月
  • 中国新疆ウイグルの環境変動とその危機
    千葉大学環境リモートセンシング研究センター 2009年
  • The crisis of environmental change in Xinjiang Uyghur, China
    CEReS, Chiba university 2009年
  • Sustainable Irrigation Management, Technologies and Policies
    WITpress 2006年
  • 北海道の農業・農村(共著),139-145,159-163,農業土木学会北海道支部創設50年記念出版編集委員会,(2004)>
    農業土木学会北海道支部 2004年
  • Agriculture and rural region in Hokkaido
    2004年

講演・口頭発表等

  • 乾燥地における用水供給ルールの検証 -タクラマカン沙漠北縁のシャヤ灌区を対象として-  [招待講演]
    山本 忠男
    Sustainable Irrigation 2014年06月 口頭発表(招待・特別)
  • 農業水利再編事業下の河跡湖の水質変化  [通常講演]
    山本 忠男
    international society of environmental and rural development 2013年01月 口頭発表(一般)
  • タリム河流域における節水灌漑施設の効果的な導入に関する要因  [招待講演]
    山本 忠男
    Sustainable Irrigation 2012 2012年12月 口頭発表(招待・特別)
  • 河跡湖の利用と水環境保全  [招待講演]
    山本 忠男
    環境・自然を考える会 2012年10月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 酪農流域における自然型水路による水質浄化効果の評価  [通常講演]
    山本 忠男
    Nordic Water 2012 2012年08月 口頭発表(一般)

担当経験のある科目(授業)

  • 構造力学
  • 材料力学
  • 農村計画学

所属学協会

  • 写真測量学会   水環境学会   沙漠学会   農業農村工学会   農村計画学会   水文・水資源学会   

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 生物多様性保全・気候変動対策・地域振興を最適化させる自然公園設計:北海道東部・根釧地方における学際的研究と実践
    環境省:環境研究総合推進費
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 仲岡雅裕, 山本忠男, 愛甲哲也, 松島肇
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 久米 崇, 山本 忠男, 生方 史数, 大澤 由実, 松田 浩敬
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 山本 忠男, 清水 克之, 生方 史数, 松田 浩敬, 久米 崇
     
    異なる塩性化の条件でのレジリエンス要因を検討するため,沿岸部(パンガー県)と内陸部(コンケン県)で調査を実施した。 パンガー県では,2004年のスマトラ島沖地震の津波被災地(塩害農地を含む地域)がどのように復興してきたのか,ヒアリング調査を中心に実施した。ヒアリング対象は5村18名に実施した。またヒアリング調査の際に,地震以前から現在までの個人の復興曲線(Y軸:復興度,X軸:経過時間)を記入してもらった。 その結果,塩害の復旧にはおおよそ6年要したものの,現在の塩害被害は無いということであった。復興曲線は居住する村や回答者の年齢によってパターンの違いが確認された。住居の移転,死別,病気などが復興度を下げる要因であり,就業・開業,心の復興(遺体が発見されたこと)などが,この値を上げる要因であることが示された。加えて,若年層や生業が多様(農地を複数持つことも含めて)な人たちほど,復興への適応力(回復力)の高いことが示された。 コンケン県では,昨年と同様のヒアリング調査と塩害圃場での水位・圃場塩分測定など塩類化のメカニズに関する現地調査を実施した。ヒアリング結果から,複業選択は様々なリスクに対する生活保障のための方策であり,必ずしも塩類化のみが複業選択の原因ではないことが確認された。また,その複業選択の指向性は,所有農地面積×生産性×作物価格が重要であることが示唆された。このとき生産性に強く影響する因子として,塩性化の程度と用水確保の状況の違いが挙げられた。対象地域の地下水位の変動からみると,どのような土地利用であれ塩類集積は促進すると予測されたが,水田のECaが低いことから灌漑用水によるリーチング効果が生産性向上に影響していることが示された。 今年度は,これらの結果から,レジリエンス要素を検討してきた。農家家計に関するデータ取得が遅れているため,最終的なモデル構築には至っていない。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2012年 -2014年 
    代表者 : 山本 忠男
     
    本研究では,乾燥地における土壌の塩性化を予防しつつ持続的灌漑農業を確立するための水土利用について検討をした。中国・トルファン地区を対象に農業用水利用の把握と圃場の塩性化と灌漑との関係について調査をおこなった。 その結果,農業水利においては近年導入された住民参加型水管理が効果的であることを確認した。さらに井戸の普及と地下水利用がカレーズの流量に影響を与えることを明らかとした。また,井戸水の水質は深さや位置によって異なることも確認できた。圃場の塩性化の原因としては,ドリップ灌漑が導入されたため,リーチングに必要な水量が得られず,塩類が表層から60cm程度の間を移動していると推察された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 山本 忠男
     
    集水域の農業水利再編が湖沼の水質環境に及ぼす影響と環境用水の導入可能性についてとくに窒素に注目して検討した。対象とした湖沼集水域では2010年までは湖沼から揚水して灌漑していたが,2011年以降は揚水機場を廃止した。これにより揚水によって湖沼から持ち出されていたであろう負荷が湖沼内に蓄積し,湖沼水質環境は悪化すると予測した。しかし,揚水機場の廃止後に湖沼の全窒素濃度は低下した。とくに懸濁性窒素濃度が大きく低下した。水質形成要因として,転作の影響もあるが,パイプライン化がすすみ無効放流が減少し湖沼水位が低下したことと,揚水機場廃止によって滞留時間が増加したことによる影響が大きいと考えられる。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 長澤 徹明, 長谷川 周一, 波多野 隆介, 井上 京, 山本 忠男
     
    本研究の目的は,おおまかに以下の次の2点である。(1)タリム河流域の農業水利の把握と合理的な水土利用の検討(2)圃場における塩類集積発生の詳細な要因分析と劣化の抑制の方途の検討今年度は2年目の研究にあたるものの,2009年度の新疆騒乱後の社会状況の変化により現地調査の実施に制限があり,また現地研究者との共同シンポジウムの開催自粛を要請されたため,前年度研究費の繰越を行った。そのため今年度計画していた調査を前年度繰越経費で実施した経緯がある。今年度の調査内容と新たに明らかになった点は以下のとおりである。1)現地の研究者ならびに技術者との共同シンポジウムの開催は,中国国内では行えなかったものの日本国内(札幌,北海道大学,2010年10月)にて実施した。2)2010年12月と2011年3月に現地調査をおこなった。これは塩類集積の発生プロセスに関する調査と節水潅漑が地域の農業水利に及ぼす影響評価に関する調査である。この調査結果から,地下水位の季節的変動が極めて大きく,このことが塩類集積発生に影響していることが予測された。また,節水潅漑の効果は,個人整備の施設で生産性向上に寄与しているものの,団体整備施設では必ずしも十分な成果を上げられない傾向にあることがわかった。3)塩類集積の影響の程度が異なる圃場において,土壌特性の比較と飽和土壌溶液の比較をおこなった。その結果,作土の直下に砂質土...
  • 農業水利再編にともなう湖沼の水質水文環境の変化予測
    (財)クリタ水・環境科学振興財団:国内研究助成
    研究期間 : 2009年 -2010年 
    代表者 : 山本 忠男
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 山本 忠男
     
    本研究では,農業流域に設置された浄化型排水路の機能評価とそこでの水質浄化のメカニズムに関する検討をおこなった。その結果,対象とした浄化型排水路では,窒素成分の浄化効果が維持されており,平水時に限らず降雨時にもその機能を発揮することが認められた。また,窒素収支から水質浄化の効果は脱窒による影響が大きいことも確認できた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男, 長谷川 周一, 神谷 光彦, 中村 和正, 鵜木 啓二
     
    本研究では, 半乾燥地域の持続的農業のために, 適正な水土利用と管理に関する提言をおこなうことを目的とし, タリム河流域の農業水利と塩類集積の発生要因について検討した。その結果, この地域特有の農業水利の現状がある程度把握できた。特に冬季潅漑の特殊性が明確となった。また, 塩類集積の発生についても, 従来, この地域で云われていた高い地下水位を原因とする説とは異なる要因の予測ができた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 長澤 徹明, 井上 京, 山本 忠男, 長谷川 周一, 神谷 光彦, 中村 和正
     
    本研究の目的は、寒冷乾燥地域の農業水利とそれに起因する環境問題の解決方法を提案することにある。平成17〜18年度の2カ年にわたり、中国新彊ウイグル自治区タリム河流城を調査対象として,環境問題,とくに塩類集積の発生要因とされている農業水利や土壌環境の実態把握を行なった。現地調査は、おもにタリム河中流域のシャヤ灌区で実施し、まず,新彊水利庁および現地のシャヤ県水利局において,流域の水土資源、灌区内の水収支や配水方法,用排水路の整備状況,塩類集積地の実態,作付け状況などの基礎データに関する資料収集やヒアリングを行った。フィールド調査は,瀧区内の灌概ブロックにおける水収支を測定するため,水位計を数地点に設置した。さらに塩類集積の影響度が異なる画場を対象に各種の土壌調査と地下水位・土壌水分の連続計測を実施した。以上の調査結果から,以下のとおりの地域環境の保全における問題点が明確となった。・水資源開発と農地開発が独立しているため,計画的な水供給がなされていない。・作物別の年間需要計画水量を満たしていても適切な時期に灌漑される保障はない。すなわち,供給主導型の灌漑であるため,計画的な灌漑は困難である。・塩類集積が問題となっている農地では,土壌の透水性が悪く,土壌水分も高い。さらに地下水位も比較的高く推移する傾向にある。・夏季の土壌塩類濃度は低いが,春季には高くなる傾向が確認され,これは冬期...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2004年 -2006年 
    代表者 : 山本 忠男
     
    本研究は,浄化型排水路の整備前後における水質浄化機能の把握を目的として,平成16年度より実施し,18年度が最終年となった。調査はほぼ計画どおり実施できたが,秋の豪雨によって観測器等が被害を受け,降雨時の連続観測は十分な成果が得られなかった。以下に整備前後の水質浄化効果の変化について概要を示す。平水時の浄化型水路に整備した区間の濃度を比較すると,T-NとNO3-Nについては,おおむね改修前より改修後に流下に伴う濃度低下がみられた。とくにNO3-Nは,改修後の時間経過によって濃度の低下率が大きくなる傾向にあった。改修区間以外で流下にともなう濃度変化を比較したところ,濃度低下率が小さかった。このことから,浄化型水路への改修によって,窒素成分の濃度を低下させる効果が生じていると考えられる。改修区間におけるNO3-N/Cl-の差(Δ)を比較した。NO3-N/Cl-は生物的作用によるNO3-N除去を示す指標であり,NO3-N/Cl-の低下はNO3-Nの生物への吸収や脱窒により生じるとされている。その結果,水路改修区間では流下によってΔが負となった。これは,流下過程で吸収や脱窒によりNO3-N濃度の低下が生じたことを示唆する。また,改修直後と比べ,1年経過した平成18年では,改修前Δとの差が拡大している。すなわち,この区間では改修後,時間とともに河道周辺の植生や河床の付着藻類などが増殖し,...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(萌芽研究)
    研究期間 : 2003年 -2005年 
    代表者 : 長澤 徹明, 山本 忠男, 井上 京
     
    今年度は,天塩川流域の8ヵ所の河跡湖を対象とした地域資源としての機能分析と評価を中心に調査を実施した。また,過去2年間の石狩川流域河跡湖の調査結果とあわせて,研究の最終年度としてのとりまとめをおこなった。まず,天塩川流域河跡湖の利用状況の把握や機能評価のために,当該地区の自治体をはじめとする管理主体を対象にヒアリング調査を実施した。その結果,天塩川流域上流に位置する河跡湖では,周辺土地利用は水田が卓越することから水田用水源・補助水源として利用されるものの,下流域では酪農主体の農業経営のため,単なる排水の受け皿として認識されていることが確認された。中流域の河跡湖では,親水公園利用がみられた。また,水面面積の大きな河跡湖では洪水調節機能が付せられていることもわかった。つぎに河跡湖の水質環境について調査を実施した。各河跡湖において定期的に採水を実施し,さらに重点調査地として2ヵ所の河跡湖では水位変動と流出水量などの連続観測を実施した。窒素,リンに関する各水質項目は,おおむね夏季に良好となり,秋季から悪化する傾向があった。また,春季には,水田地帯の河跡湖で高濃度のSSやT-Nが確認された。これは,水田の代かき・田植えにともなう強制排水の影響と推察された。一方,畑地帯や酪農地帯における春季の水質も高濃度であり,この原因としては融雪や施肥などが影響していると考えられた。現在,前年度の成果...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2002年 -2005年 
    代表者 : 井上 京, 北川 巌, 中村 和正, 山本 忠男, 柏木 淳一
     
    暗渠の機能・効果を評価する簡便かつ客観的な手法が求められている。(1)井上・山本は、暗渠が機能を十分に発揮しない問題のうち、特に管の屈曲,すなわち,埋設後の暗渠管の不陸発生状況について,その調査方法ならびに評価方法について検討した。道内2地区において、暗渠管不陸発生状況をパイプの鉛直方向変位により計測し、敷設勾配線からの逸脱率と,暗渠管の屈曲率を暗渠の不陸の指標とすることを提案した。また暗渠の排水機能の継続性を検証するため、北大静内研究牧場においてH14年からH17年まで暗渠流出量と圃場地下水位の連続観測を実施し、機能低下が継続して生じていることを把握した。(2)柏木は、作物に対する暗渠排水効果を検証するために、牧草の収量調査を実施した。対象とした採草地には10m間隔で暗渠管が埋設してあり、暗渠管近傍ほど土壌が過湿状態となる期間が短いことが認められた。2m間隔で採取した牧草の乾物重は大きな変動を示したが、そのバラツキは暗渠管からの距離により説明されるような分布ではなかった。土壌水分条件が牧草の生育を規定する主要因ではなく、暗渠による排水改良が適当であるものと考えられた。(3)中村は、H14年12月からH17年9月まで、空知郡南幌町の転換畑において渠間部の地下水位連続観測を行った。H15年12月に暗渠流出部の閉塞が発生し、16年の春以降に作土の透水性低下がみられた。しかし、H1...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2004年 -2004年 
    代表者 : 斎尾 直子, 栗原 伸治, 吉村 亜希子, 齋藤 雪彦, 山本 忠男, 清水 庸
     
    平成の市町村合併時代を迎えた我が国においては、都市・農村に関わらず行政業務の縮小と行政管轄範域の拡大が進行していく状況にある。同時に近年、特に農村地域でみられた補助事業依存体質の改善の必要性が指摘されている。すなわち、これらの行政サービスのスリム化は、拡大した範域における役所・役場では実行不可能となったきめ細かい公共事業を各地域の住民個人や地域組織が担っていくことを意味する。加えて、近年の農業の衰退に伴い、生産条件が不利な農村地域では農業生産活動を中心とした地域組織は脆弱化し、新たな組織の在り方が求められている。このような背景の中、本企画調査は、市町村合併後の公共サービスの在り方を模索する全国各地の農村地域において、地域ごとの特性を活かしつつ「地域づくり」「地域活性化」を行っていくための『適正計画範域』を検討することにより、「農村地域住民(農業者,農村生活者)」「農村の地域づくり支援者(行政担当者,農村計画コンサルタント,農村計画学研究者,地域出身者,都市住民)」大枠二者間、あるいは大枠内の各々相互に、情報・人材・地域づくりノウハウを共有し活用するための"農村計画ネットワーク"の構築の提案を目指した。具体的には、農村地域住民と農村地域づくり支援者とのネットワーク構築という、来年度以降の各主体の業際的作業始動に向け、モデル地域の現地調査、既往研究やデータ・資料・現地調査結果の分...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(萌芽研究)
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 井上 京, 山本 忠男, 冨士田 裕子
     
    泥炭地湿原植生の復元手法を確立するために、札幌市内に残存する篠路湿地と、道北のサロベツ湿原において復元実験を行なった。篠路湿地は相観的にはササ原の状態にある。現状把握の調査の結果、篠路湿地には、6群落が分布し、乾燥化にともなう退行遷移の進行が示された。ミズゴケが残存し、湿原特有の植物もみられるヌマガヤ-ミズゴケ群落は、空中写真の解析から泥炭をはぎ取った跡地に成立した植生であることが判明した。現地での植生復元実験から、地表から20〜30cmの分解の進行した泥炭を排除すると、相対的に地下水位が高くなり、ササの排除と低層湿原種の出現が期待できることが明らかになった。出現する植物の中には、現植生内では見られないものが出現し、泥炭内の埋土種子由来と考えられた。サロベツ湿原では、道路側溝の影響で地下水位が低下し、ササの侵入が著しい場所でミズゴケ優占植生の復元実験を行なっている。実験は条件をかえ、近隣から刈り取ってきたミズゴケの切片を方形区内におおよそ25%面積を覆うように播くもので、ササの地上部を刈り取り、泥炭地面を覆うリターを取り除くことで、2年で被度80%以上までミズゴケを活着・増殖できることが明らかになった。また、泥炭表土を剥ぎ、相対的に地下水位を高くすると、出現するのは周辺の湿原構成植物がほとんどであるが、一部埋土種子由来と考えられる種が確認された。ただしこの地区の地下水位状況は...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 2000年 -2001年 
    代表者 : 山本 忠男
     
    (1)昨年と同じ地区で調査をおこなった。パンケウレトイ川流域の土地利用は、上流部に農地(改修河川区間)、下流部に林地(自然河川区間)が展開している。この河川で定期的に採水(自然河川区間:500m間隔,改修河川区間:約1km間隔)し,水質分析をおこなった。その結果,T-N,NO_3-Nでは改修・自然河川に関わらず,流下にともない濃度低下する傾向にあった。しかしNO_2-N,NH_4-N,リン,SSでは改修河川区間で濃度が上昇し,自然河川区間で濃度が低下する傾向がみられた。とくに5〜6月にその傾向は顕著であった。(2)同様に負荷についてみると,すべての項目で濃度ほど明確な傾向はないが,5〜6月に改修河川区間で増加し,自然河川区間で減少する傾向があった。このことかち自然河川区間おける浄化作用の効果には,日射や植生の活性状況,気温,水温などの季節的な影響が関係していることが推察された。(3)自然河川区間からの流入負荷の影響を考慮した低減負荷量推定式を用いて自然浄化作用の定量化をおこなった。その結果,負荷についてみると自然河川区間であっても浄化作用効果が十分に発現しているとはいえないことが認められた。またタイルを敷設し,有機物付着量から自然浄化作用について検討をおこなったが,明確な傾向はみられなかった。以上が今年度の研究概要である。これまでのところ,湖沼と違って水の滞留が少ない河川では...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 井上 京, 山本 忠男, 川端 伸一郎, 神谷 光彦
     
    本研究は,泥炭地の広域的な沈下状況を明らかにし,泥炭地の開発利用以来の沈下の経過,沈下の要因とその発生メカニズム,今後の変動量予測等を行うことを目的として実施した.特に北海道・石狩川下流低平地に分布する泥炭地を主たる研究対象とし,過去の地盤標高資料の収集と,泥炭地盤に関する現地調査の実施,沈下発生要因の検討などを行ってきた.結果の概要を以下に記す.1.北海道開発局や篠津中央土地改良区の協力を得ながら,過去の各種事業の際におこされた図面類等の収集をすすめ,昭和30年代初頭以降の泥炭地の地盤標高情報を大量に見いだすことができた.これら資料をもとに,GISの手法を用いながら,各年代別の地盤標高資料として整理した.またあわせて泥炭の性状や構成植物,土地利用や排水履歴と沈下の関係などについても検討した.2.その結果,農地として開発利用が進んでいる石狩川下流低平地の篠津泥炭地では,沈下量は場所によって大きなばらつきがあり,1956年から1996年の40年間で,平均0.4m,最大2.9mの沈下が発生していた.沈下には泥炭の自然含水比,有機物含有量,分解度等の物理的性質が影響していた.泥炭層厚,客土層厚,土地利用履歴と地盤高変化量の間には明確な関係は見いだせなかった.3.石狩管内当別町石狩金沢地区に,泥炭地の層別地盤挙動を連続的にモニタリングする観測点を設置し,層別の地盤変動挙動を精密に捉え...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 1997年 -1999年 
    代表者 : 長澤 徹明, 工藤 明, 佐藤 冬樹, 波多野 隆介, 井上 京, 山本 忠男
     
    本研究プロジェクトでは,寒冷地におけるさまざまなフィールドを対象として水と物質の循環,水利用と地域管理,そして持続的農業と環境保全などに関し調査研究をすすめた.1.朱太川水系において,流域の土地利用と河川水質の関係について調査を行った.農林地流域では,出水直前の流域貯留量が小さいほど,出水時の流量加重平均濃度が大きくなる傾向を示した.林地流域では,貯留量の変化と水質濃度に明確な関係が認められなかった.2.主成分分析を用いて,融雪期の河川水質変動特性について検討した.その結果,河川の汚濁が進行している流域では,第1主成分が富栄養物質を表すものと解釈された.3.津軽平野の低平地水田地帯の循環潅漑方式が用本・排水の水質変化や水質収支など水環境に与える影響を検討した.循環潅漑方式では農業用水だけでなく有機物質や栄養塩類などの反復利用量が大きく,その結果河川や湖沼への流出負荷が軽減されることを示した.4.北海道の融雪期における河川水の全窒素濃度,全リン濃度と溶存ケイ酸濃度の地域性を土地利用と土壌条件によって特徴づけ,富栄養化に対する影響を検討した.その結果,主要河川における融雪期の河川水の全窒素と全リン濃度は,おおむね環境基準をクリアしていることがわかった.5.北海道北部の森林地帯において,降雪と積雪底面融雪水のイオン組成に関する調査を行った結果,積雪底面融雪により積雪中のイオンは保存...


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