江田 真毅 (エダ マサキ)

総合博物館教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(農学), 東京大学
■ URL
researchmap URLホームページURL■ ID 各種
研究者番号
  • 60452546
J-Global ID■ 研究キーワード・分野
研究キーワード
  • 考古鳥類学
  • 骨髄骨
  • ニワトリ
  • 家禽
  • ガチョウ
  • 家畜化
  • 古代DNA
  • アホウドリ
  • 系統地理学
  • 動物考古学
  • 考古動物学
  • Zooarchaeology
  • Archaeozoology
研究分野
  • ライフサイエンス, 自然人類学
  • ライフサイエンス, 解剖学
  • ライフサイエンス, 多様性生物学、分類学
  • 人文・社会, 考古学
  • 人文・社会, 博物館学
  • 人文・社会, 文化財科学
■ 担当教育組織

経歴

■ 経歴
経歴
  • 2022年04月 - 現在
    北海道大学, 総合博物館, 教授
  • 2019年06月 - 2022年03月
    北海道大学, 総合博物館, 准教授
  • 2012年04月 - 2019年05月
    北海道大学, 総合博物館, 講師
  • 2009年04月 - 2012年03月
    YMCA米子医療福祉専門学校 非常勤講師
  • 2007年04月 - 2012年03月
    鳥取県立倉吉総合看護専門学校 非常勤講師
  • 2007年04月 - 2012年03月
    鳥取大学医学部, 助教
  • 2004年04月 - 2007年03月
    日本学術振興会 特別研究員(PD)
学歴
  • 2004年03月, 東京大学大学院, 農学生命科学研究科 応用動物科学専攻, 日本国
  • 1998年03月, 筑波大学, 第一学群 人文学類, 日本国
委員歴
  • 2023年01月 - 現在
    Internatinal Journal of Osteoarchaeology, 編集委員
  • 2020年04月 - 現在
    日本動物考古学会, 学会誌編集委員
  • 2014年01月 - 現在
    日本鳥学会, 英文誌編集委員, 学協会
  • 2022年04月 - 2025年12月
    日本鳥学会, 基金運営委員会 副委員長
  • 2018年04月 - 2020年03月
    日本動物考古学会, 広報幹事, 学協会
  • 2014年04月 - 2018年03月
    日本動物考古学会, 学会誌編集委員, 学協会

研究活動情報

■ 受賞
  • 2015年09月, 日本鳥学会, 日本鳥学会黒田賞
    江田 真毅
  • 2014年08月, UniBio Press, 2014 UniBio Press Award for Ornithological Science
    江田 真毅
  • 2010年08月, ICAZ 2010 Poster Competition, Poster prize for the quality of the research protocols (International Council for Archaeozoology 11th Conference, Paris)
  • 2006年08月, ICAZ 2006 Poster Competition, Open Category, Runner-Up (International Council for Archaeozoology 10th Conference, Mexico City)
  • 2002年08月, ICAZ 2002 Poster Competition, Studen Category, Winner (International Council for Archaeozoology 9th Conference, Durhram)
■ 論文
■ その他活動・業績
■ 書籍等出版物
■ 講演・口頭発表等
  • ベトナム北部フンクウェン岩陰の発掘調査(予報)
    澤田純明; NGUYEN Thi Mai Huong; NGUYEN Anh Tuan; 江田真毅; 佐藤孝雄; 澤浦亮平; 澤浦亮平; 樋泉岳二; 本郷一美; 平澤悠; 山形眞理子
    日本人類学会大会プログラム・抄録集(Web), 2023年
    2023年 - 2023年
  • 種内における亜種ニホンライチョウの形態的特性
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2023年
    2023年 - 2023年
  • 鳥島のアホウドリは未記載新種か?
    山崎剛史; 江田真毅; 杉田典正; 西海功
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2023年
    2023年 - 2023年
  • 北アルプス北部立山高山帯におけるワシミミズクBubo buboの確認
    松田勉; 大塚伸; 竹内祥生; 江田真毅; 泉洋江; 堀田昌伸
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2023年
    2023年 - 2023年
  • 江戸時代の大坂城下町にいたのはどんな鳩?-遺跡出土ハト科資料からの検討-
    許開軒; 丸山真史; 江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2022年
    2022年 - 2022年
  • 骨アパタイトリン酸塩の酸素同位体比を用いたガン類骨の生息地推定と7000年前の中国の家禽ガチョウの検討
    板橋悠; 江田真毅; 菊地大樹; SUN Guoping; HSU Kaihsuan; 覚張隆史; 米田穣; JIANG Leping; YANG Guomei; 中村慎一
    日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web), 2022年
    2022年 - 2022年
  • 日本の遺跡から出土するコウノトリ科の骨の種同定の試み
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2021年
    2021年 - 2021年
  • 礼文島・香深井1遺跡出土のオホーツク文化期のカラス
    許開軒; 江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2021年
    2021年 - 2021年
  • 遺跡から出土する骨の動物学と考古学-ニワトリの起源と拡散を題材に-
    江田真毅
    日本獣医学会学術集会講演要旨集, 2021年
    2021年 - 2021年
  • 深層学習を用いた鳥類の骨部位認識に関する検討
    正司哲朗; 木山克彦; 内山幸子; 江田真毅
    日本文化財科学会大会研究発表要旨集, 2021年
    2021年 - 2021年
  • 主竜類のコラーゲンタンパク質量スペクトラム分析と恐竜化石への応用
    田中望羽; 小林快次; 江田真毅; 泉洋江
    日本古生物学会例会講演予稿集, 2021年
    2021年 - 2021年
  • 鳥は武器を進化させたのか?キジ目鳥類の蹴爪にかかわる種間比較解析
    相馬雅代; 江田真毅
    日本動物行動学会大会発表要旨集, 2020年
    2020年 - 2020年
  • 考古学資料から過去のニホンライチョウの分布を探る
    江田真毅; 久井貴世; 久井貴世
    日本生態学会大会講演要旨(Web), 2020年
    2020年 - 2020年
  • 「鵜を抱く女」が「抱く」鳥は何か?コラーゲン分析と形態解析からの検討
    江田真毅; 泉洋江; 川上和人; 沖田絵麻
    日本文化財科学会大会研究発表要旨集, 2019年06月01日, 日本語
  • 遺跡試料と文献史料から探るニホンライチョウの過去の分布
    久井貴世; 久井貴世; 江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2019年
    2019年 - 2019年
  • 質量分析を用いた鳥類骨の同定
    泉洋江; 江田真毅; 川上和人
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2019年
    2019年 - 2019年
  • アホウドリの隠ぺい種:Phoebastria albatrusの名を継ぐのは誰か
    山崎剛史; 江田真毅; 泉洋江; 佐藤文男
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2019年
    2019年 - 2019年
  • 産卵期のヤマドリ猟と非産卵期のキジ猟:栃原岩陰縄文人の狩猟戦略
    江田真毅; 渡辺双葉
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2019年
    2019年 - 2019年
  • 化石ワニ類への応用を目的とした現生ワニ類のコラーゲンによるタンパク分析
    田中望羽; 小林快次; 江田真毅
    日本進化学会大会プログラム・講演要旨集(Web), 2018年08月22日, 日本語
  • 「鵜を抱く女」が抱く鳥は何か?コラーゲン分析からの検討
    江田真毅; 泉洋江; 川上和人; 沖田絵麻
    日本文化財科学会大会研究発表要旨集, 2018年07月06日, 日本語
  • 伊豆諸島鳥島で同所的に繁殖するアホウドリ2系統の非繁殖期の利用海域
    佐藤文男; 富田直樹; THIEBOT Jean‐Baptiste; 西沢文吾; 江田真毅; 泉洋江; 綿貫豊
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2017年09月15日, 日本語
  • 家禽化に伴うセキショクヤケイの骨形態の変化
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2017年09月15日, 日本語
  • 質量分析による遺跡出土鳥類骨同定のための基礎的研究
    江田真毅; 泉洋江
    日本文化財科学会大会研究発表要旨集, 2017年06月09日, 日本語
  • 小笠原諸島におけるアホウドリ再導入事業の進捗状況
    出口智広; 佐藤文男; 江田真毅; 泉洋江; 鈴木創; SURYAN Robert M; LANCE Ellen W; 長谷川博; 尾崎清明
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2016年09月16日, 日本語
  • なぜ鳥類は恐竜類と言われるのか?
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2016年09月16日, 日本語
  • Were chicken exploited in the Neolithic early rice cultivation society in the lower Yangtze River? A preliminary study of bird remains from Tianluoshan Site, Zhejiang
    Masaki EDA; Hiroki KIKUCHI; Guoping SUN; Akira MATSUI
    ICAZ BWG, 2016年01月14日, 英語
    [国際会議]
  • 「考古鳥類学」の現状と課題
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2015年09月14日, 日本語
    [招待講演]
  • 鳥島で繁殖しているアホウドリのマイクロサテライトDNA解析
    泉洋江; 江田真毅; 渡辺ユキ; 今野怜; 今野美和; 佐藤文男
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2015年09月14日, 日本語
  • アホウドリ2集団の交雑
    江田真毅; 泉洋江; 渡辺ユキ; 今野怜; 今野美和; 佐藤文男
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2015年09月14日, 日本語
  • 遺跡出土資料による過去のウミスズメ科鳥類相復元に向けて
    稲田薫; 江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2015年09月14日, 日本語
  • Drawn birds and dedicated birds in the Nasca culture: comparing birds in the Nasca Geoglyph with birds from the temples of Cahuachi, Nasca
    Masaki EDA; Masato SAKAI; Giuseppe OREFICI
    Congreso Internacional de Americanistas, 2015年07月13日, 英語
    [国際会議]
  • 中国新石器時代の初期稲作集落における鳥類利用-浙江省・田螺山遺跡の事例研究-
    江田真毅; 孫国平
    動物考古学会, 2015年07月04日
    [国内会議]
  • 不都合な真実?-北大総合博物館における来館者数と企画展示の関係-
    江田真毅; 山本順司
    」博物科学会, 2015年06月26日
    [国内会議]
  • 「鵜を抱く女」再考
    江田真毅; 沖田絵麻; 鵜澤和宏
    日本動物考古学会, 2014年11月30日
  • コラーゲンタンパクによる遺跡出土動物骨の種同定-キジ科鳥類を対象とした事例研究-
    江田真毅; 永田克己; 森本 稔; 水田敏史; 井上貴央
    日本人類学会, 2014年11月03日
    [招待講演]
  • Evaluation of chicken bones from the Neolithic and early Bronze Age of China
    Masaki Eda; Hiroki Kikuchi; Peng Lu; Zhipeng Li; Hui Deng; Fan Li; Jing Yuan
    International Council for Archaeozoology 12th Conference,, 2014年09月23日, 英語
  • Translocation and ceremonial practices of the Nasca culture based on “standard” analysis of bird remains from the temples of Cahuachi, Nasca (4th–5th century AD)
    Masaki Eda; Masato Sakai; Giuseppe Oreffici
    International Council for Archaeozoology 12th Conference, 2014年09月23日, 英語
  • Let’s identify birds in the Nasca lines!
    Masaki Eda; Takeshi Yamasaki; Masato Sakai
    26th International Ornithological Congress, 2014年08月23日, 英語
    [国際会議]
  • 戦後初の小笠原諸島におけるアホウドリの繁殖
    千葉勇人; 鈴木創; 堀越和夫; 江田真毅; 泉洋江; 田巻芳則
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2014年08月22日, 日本語
  • 動物考古学からみた中近世日本におけるニワトリの利用-中世大友府内町跡資料を中心に-
    江田 真毅
    日本文化財科学会, 2014年07月05日
  • 『鵜を抱く女』と共伴した鳥骨の再検討
    江田 真毅
    第18回土井ヶ浜シンポジウム, 2014年03月05日
    [招待講演]
  • 中国磁山遺跡出土のニワトリの再検討
    江田真毅; 菊地大樹; 袁靖
    日本動物考古学会, 2013年11月16日
  • 聟島の再導入コロニーで初卵を産んだアホウドリの母系系統
    泉洋江; 江田真毅; 出口智広; 尾崎清明
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2013年09月13日, 日本語
  • 鳥島における尖閣諸島生まれのアホウドリの伴侶
    江田真毅; 泉洋江; 今野怜; 今野美和; 佐藤文男
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2013年09月13日, 日本語
  • Maritime adaption of hunter–gatherers in Japan based on ancient DNA identification of the exploited albatross (Aves: Diomedeidae) species
    Masaki Eda; Hiroko Koike; Hiroyoshi Higuchi
    19th Annual Meeting of the European Association of Archaeologists, 2013年09月08日, 英語
    [国際会議]
  • 中国湖北省襄陽・菜越遺跡出土のニワトリについて
    江田真毅; 羅運兵; 袁靖
    動物考古学研究集会, 2012年11月11日
  • 「列島へのニワトリの導入とその意図に関する一考察
    江田 真毅
    日本人類学会大会, 2012年11月02日
    [招待講演]
  • 骨中鉛濃度の測定による遺跡出土のガチョウ識別の試み
    江田真毅; 小玉悠平; 石丸恵利子; 米田穣
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2012年09月14日, 日本語
  • 太平洋は広い―オガサワラヒメミズナギドリ(仮称)は何処にいる?
    川上和人; 鈴木創; 堀越和夫; 千葉勇人; 江田真毅; 平岡考
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2012年09月14日, 日本語
  • Is the analysis of lead concentration in archaeological goose bone a reliable indicator of domestic bird?
    Masaki Eda; Yuhei Kodama; Eriko Ishimaru; Minoru Yoneda
    Seventh Meeting of the Bird Working Group of ICAZ, 2012年08月29日
    [国際会議]
  • 太平洋は広い-オガサワラヒメミズナギドリ(仮称)は何処にいる?
    川上和人; 鈴木創; 堀越和夫; 千葉勇人; 江田真毅; 平岡考
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2012年
    2012年 - 2012年
  • ナスカの地上絵に描かれた鳥類の同定の試み
    江田真毅; 山崎剛史; 坂井正人
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2011年09月13日, 日本語
  • 危急種アホウドリは2種からなる?!―遺跡試料を用いた集団構造の復原からみえてきたこと―
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2011年09月13日, 日本語
    [招待講演]
  • 小骨盤腔の巨大結石の一例
    江田真毅; 海藤俊行; 井上貴央
    解剖学雑誌, 2011年03月, 日本語
  • 危急種アホウドリは2種からなる?!-遺跡試料を用いた集団構造の復原からみえてきたこと-
    江田真毅
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2011年
    2011年 - 2011年
  • 幾何学的形態測定法を用いた遺跡出土動物骨の生態学的研究-アホウドリ科の事例研究-
    江田真毅
    個体群生態学会大会プログラム・講演要旨集, 2011年
    2011年 - 2011年
  • Case report of a large stone-like structure in the lesser pelvis
    The 116th Annual Meeting of the Japanese Association of Anatomists, 2011年, ポスター発表
  • Case report of a large stone-like structure in the lesser pelvis
    The 116th Annual Meeting of the Japanese Association of Anatomists, 2011年, ポスター発表
  • Poland症候群に重複癌が合併した一例
    海藤俊行; 江田真毅; 井上貴央
    解剖学雑誌, 2010年03月, 日本語
  • Chickens in the Yayoi period: a living gift from Imperial China?
    ESF-JSPS Frontier Science Conference Series for Young Researchers, Contact Zones of Empires in Asia and Europe: Complexity, Contingency, Causality, 2010年
  • Mitochondrial DNA sequence duplication in the Black-faced spoonbill, Platalea minor
    International Symposium on Ecology, Migration and Conservation of the Black-faced Spoonbill, 2010年
  • Genetic structure of Black-faced spoonbill by mtDNA analysis
    International Symposium on Ecology, Migration and Conservation of the Black-faced Spoonbill, 2010年
  • Genetic structure of Greater White-fronted Geese in wintering and stopover sites in Japan and Korea
    25th International Ornithological Congress, 2010年
  • Medullary bones in goose remains: A reliable indicator of domestic individual in the Temperate Zone
    International Council for Archaeozoology 11th Conference, 2010年, ポスター発表
  • 小骨盤腔の巨大結石の一例
    日本解剖学会第65回中国・四国支部学術集会, 2010年
  • 沖縄における更新世/完新世移行期の人類学・考古学的調査
    第76回日本考古学協会, 2010年, ポスター発表
  • キジ科遺存体の同定基準の検討と弥生時代のニワトリの再評価
    第14回動物考古学研究集会, 2010年
  • Chickens in the Yayoi period: a living gift from Imperial China?
    ESF-JSPS Frontier Science Conference Series for Young Researchers, Contact Zones of Empires in Asia and Europe: Complexity, Contingency, Causality, 2010年
  • Mitochondrial DNA sequence duplication in the Black-faced spoonbill, Platalea minor
    International Symposium on Ecology, Migration and Conservation of the Black-faced Spoonbill, 2010年
  • Genetic structure of Black-faced spoonbill by mtDNA analysis
    International Symposium on Ecology, Migration and Conservation of the Black-faced Spoonbill, 2010年
  • Genetic structure of Greater White-fronted Geese in wintering and stopover sites in Japan and Korea
    25th International Ornithological Congress, 2010年
  • Medullary bones in goose remains: A reliable indicator of domestic individual in the Temperate Zone
    International Council for Archaeozoology 11th Conference, 2010年, ポスター発表
  • 沖縄県糸満市真栄平における新発見の更新世化石産出地とその動物化石群集
    第63回日本人類学会大会, 2009年, ポスター発表
  • セキショクヤケイの家禽化にともなう骨形態の変化と弥生時代のニワトリ
    第13回動物考古学研究集会, 2009年
  • 越冬地と中継地におけるマガン個体群の遺伝的構造
    森口紗千子; 内山憲太郎; 江田真毅; 天野達也; 牛山克巳; 藤田剛; 樋口広芳
    日本鳥学会大会講演要旨集, 2008年09月12日, 日本語
  • クロツラヘラサギ(Platalea minor)における脱落羽毛等を用いたミトコンドリアDNAの多型解析
    そう炯柱; 江田真毅; 鄭鐘烈; 小池裕子
    日本生態学会大会講演要旨集, 2008年03月14日, 日本語
  • クロツラヘラサギ(Platalea minor)における脱落羽毛等を用いたミトコンドリアDNAの多型解析
    日本生態学会第55回大会, 2008年, ポスター発表
  • Histological analysis of medullary bones from archaeological sites in Japan
    Sixth Meeting of the Bird Working Group of ICAZ, 2008年
  • 越冬地と中継地におけるマガン個体群の遺伝的構造
    日本鳥学会2008年度大会, 2008年, ポスター発表
  • ミクロネシア・トビ島(パラオ)出土のグンカンドリ骨について
    第62回日本人類学会大会, 2008年, ポスター発表
  • 骨髄骨の組織学的分析によるガン亜科家禽(ガチョウ)の同定
    第12回動物考古学研究集会, 2008年
  • 山陰の横穴墓から報告されている“鳥骨”の再検討
    第12回動物考古学研究集会, 2008年
  • Histological analysis of medullary bones from archaeological sites in Japan
    Sixth Meeting of the Bird Working Group of ICAZ, 2008年
  • 越冬地におけるマガンの遺伝的構造
    日本鳥学会2007年度大会, 2007年, ポスター発表
  • クロツラヘラサギ(Platalea minor)において検出されたmtDNAコントロール領域の重複
    日本鳥学会2007年度大会, 2007年
  • 古代DNA分析による江戸時代の大名屋敷で供された希少鳥類の同定
    日本鳥学会2007年度大会, 2007年
  • 鳥取県鳥取市・青谷上寺地遺跡の鳥類遺体について
    第11回動物考古学研究集会, 2007年
  • DNA分析と安定同位体比分析によるアマミヤマシギの集団構造の解析
    日本生態学会第53回大会, 2006年
  • Speciation of Scolopax woodcocks in East Asia, using mtDNA and stable isotope analyses: a preliminary study
    Genetics of Speciation: American Genetics Association Annual Symposium, 2006年, ポスター発表
  • Were they wild?: traditional bone observations and ancient DNA and stable isotope analyses for goose (Anserinae) archaeological remains from Japan
    International Council for Archaeozoology 10th Conference, 2006年, ポスター発表
  • ミトコンドリアDNAの重複を考慮したアホウドリの集団構造の再検討
    日本鳥学会2006年度大会, 2006年
  • 薄板スプライン法によるカモ科上腕骨の同定
    第10回動物考古学研究集会, 2006年
  • Were they wild?: traditional bone observations and ancient DNA and stable isotope analyses for goose (Anserinae) archaeological remains from Japan
    International Council for Archaeozoology 10th Conference, 2006年, ポスター発表
  • クロツラヘラサギのDNA解析
    クロツラヘラサギ保全国際シンポジウム, 2005年
  • 遺跡出土カモ科鳥類における家畜個体識別の試み
    第59回日本人類学会大会, 2005年
  • 完新世後期におけるアホウドリの安定同位体比の経時変化
    江田 真毅; 小池 裕子; 三原 正三; 長谷川 博; 黒尾 正樹; 樋口 広芳
    日本生態学会第52回大会, 2005年, ポスター発表
    19世紀以降の商業的漁業の発達は,海鳥の食物を大きく変えた可能性が指摘されている.流し網にかかる大型の魚類やイカ類など,通常海鳥が利用できない高栄養段階の食物が供給されるようになった可能性や,逆に漁業活動の結果,採食できる高栄養段階の魚種が減少した可能性などである.本研究では,主に海面に浮上したイカ類や魚類を採食する大型海鳥であるアホウドリ(Phoebastria albatrus)を対象に,完新世後期における窒素と炭素の安定同位体比の変化を調べた.試料として,約60年前,500年前,1000年前,3500年前の遺跡から出土した骨と,繁殖地で採集された死体の骨を用いた.各試料から骨中のコラーゲンを抽出し,窒素と炭素の安定同位体比(δ15Nとδ13C)を測定した.骨コラーゲンはターンオーバーが遅く,その同位体比は数年の平均的な食性の情報をもつとされる.測定の結果,アホウドリの骨コラーゲンのδ15Nは約16—19‰,δ13Cは約-16—-12‰で,この種が海洋食物連鎖の高次栄養段階にあることが示された.各試料のミトコンドリアDNAの制御領域とチトクロームb領域を調べ,種内の系統ごと,時代ごとに安定同位体比を比較した結果,1)各時代の試料の安定同位体比は系統に関わらず比較的集中した値をとること,2)同一の時代でも異なるミトコンドリアDNAの系統では安定同位体比に差のある傾向があること,3)完新世の他の時代に比べ,現在のアホウドリでは平均値でδ15N値が約1‰,δ13C値が約2‰減少したことが明らかになった.3)の傾向のうち,δ13C値の約1‰の減少は海洋スエズ効果に由来すると考えられるが,観察された変動はそれよりも大きい.また,δ15N値の減少は栄養段階の低下を示す可能性がある.
  • Admixture of two populations or a large population?: combining Ancient DNA with stable isotope analyses to reconstruct original population structure for the Short-tailed Albatross
    Second Meeting of the Archaeozoology and Genetics ICAZ Working Group, 2005年
  • 幾何学的形態測定の考古学への応用:薄板スプライン法による遺跡出土鳥類骨同定の試み
    2005年度統計関連学会連合大会, 2005年
  • アマミヤマシギ(Scolopax mira)のmtDNA制御領域による遺伝的構造の解析
    日本鳥学会2005年度大会, 2005年
  • Admixture of two populations or a large population?: combining Ancient DNA with stable isotope analyses to reconstruct original population structure for the Short-tailed Albatross
    Second Meeting of the Archaeozoology and Genetics ICAZ Working Group, 2005年
  • Reconstructing Original Population Structure of a Nearly Extinct Seabird, the Short-tailed Albatross, from Zooarchaeological Remains
    First Okazaki Biology Conference, 2004年, ポスター発表
  • 遺跡試料による鳥類相復原の現状と課題
    2004年三学会合同九州大会, 2004年
  • Why did Prehistoric Man Capture so Many Short-tailed Albatrosses in Northern Japan?
    Fifth Meeting of the ICAZ Bird Working Group, 2004年
  • 完新世最温暖期における鳥類相と縄文人の鳥類利用
    日本鳥学会2004年度大会, 2004年
  • 古代DNAを用いたアホウドリの集団構造の復原
    DNA考古学研究会, 2004年
  • 青森県下北郡・尻労安部洞窟遺跡の鳥類遺体について
    第8回動物考古学研究集会, 2004年, ポスター発表
  • Reconstructing Original Population Structure of a Nearly Extinct Seabird, the Short-tailed Albatross, from Zooarchaeological Remains
    First Okazaki Biology Conference, 2004年, ポスター発表
  • Why did Prehistoric Man Capture so Many Short-tailed Albatrosses in Northern Japan?
    Fifth Meeting of the ICAZ Bird Working Group, 2004年
  • 遺跡試料を用いたアホウドリの集団構造の復元 DNA解析, 安定同位体分析, 形態測定からの検討
    江田 真毅; 小池 裕子; 黒尾 正樹; 三原 正三; 長谷川 博; 樋口 広芳
    日本生態学会大会講演要旨集, 2003年, 日本生態学会, 日本語
    2003年 - 2003年
  • 遺跡資料を用いたアホウドリの集団構造の復元-DNA解析、安定同位体分析、形態測定からの検討-
    日本生態学会第50回大会, 2003年, ポスター発表
  • Haneo, the Faunal Analysis of an Early Jomon Wet Site
    10th International Wetland Archaeology Research Project Conference, 2003年, ポスター発表
  • アホウドリの集団構造の過去・現在・未来
    第5回日本進化学会大会, 2003年
  • なぜオホーツク人はアホウドリを採取したのか?
    日本鳥学会2003年度大会, 2003年
  • Haneo, the Faunal Analysis of an Early Jomon Wet Site
    10th International Wetland Archaeology Research Project Conference, 2003年, ポスター発表
  • 遺跡出土鳥類遺体の鳥類学的研究-ツル科鳥類の分布を題材に
    江田真毅
    動物考古学, 2002年
    2002年 - 2002年
  • 完新世後期におけるアホウドリの骨形態の変化
    日本生態学会第49回大会, 2002年, ポスター発表
  • Ancient DNA analysis for species identification of albatross bones: short-tailed albatrosses disappeared from the Sea of Japan and the Sea of Okhotsk
    International Council for Archaeozoology 9th Conference, 2002年, ポスター発表
  • 遺跡試料から抽出した古代DNAによる完新世後期におけるアホウドリの遺伝的構造の復元
    日本鳥学会2002年度大会, 2002年, ポスター発表
  • カモ科鳥類の属を単位とした同定とその考古学的意義
    第6回動物考古学研究集会, 2002年, ポスター発表
  • Ancient DNA analysis for species identification of albatross bones: short-tailed albatrosses disappeared from the Sea of Japan and the Sea of Okhotsk
    International Council for Archaeozoology 9th Conference, 2002年, ポスター発表
  • 遺跡から出土するアホウドリ科の骨の同定
    日本鳥学会2001年度大会, 2001年, ポスター発表
  • 遺跡出土鳥類遺体の鳥類学的研究-ツル科鳥類の分布を題材に-
    第5回動物考古学研究集会, 2001年
  • 遺跡試料からみた完新世の鳥類の分布
    日本鳥学会1999年度大会, 1999年
■ 主な担当授業
  • 修士論文・特定課題指導特殊演習, 2024年, 修士課程, 文学院
  • 環境考古学特別演習, 2024年, 修士課程, 文学院
  • 博士論文指導特殊演習, 2024年, 博士後期課程, 文学研究科
  • 考古科学特別演習, 2024年, 修士課程, 文学院
  • 博士論文指導特殊演習Ⅰ, 2024年, 博士後期課程, 文学院
  • 大学院共通授業科目(教育プログラム):博物館学, 2024年, 修士課程, 大学院共通科目
  • 博士論文指導特殊演習Ⅱ, 2024年, 博士後期課程, 文学院
  • 考古学特殊講義, 2024年, 修士課程, 文学院
  • 環境と人間, 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 環境と人間, 2024年, 学士課程, 全学教育
  • 博物館展示論, 2024年, 学士課程, 文学部
  • 歴史・文化モジュール特殊科目B, 2024年, 学士課程, 現代日本学プログラム課程
■ 所属学協会
  • 生き物文化誌学会
  • 日本文化財科学会
  • International Council for Archaeozoology
  • 日本動物考古学会
  • 日本鳥学会
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 北海道・千島列島の海獣・海鳥類―人類による利用内容と古生態の解明―
    科学研究費助成事業
    2025年04月01日 - 2030年03月31日
    高瀬 克範; 西田 義憲; 米田 穣; 江田 真毅
    日本学術振興会, 基盤研究(A), 北海道大学, 25H00474
  • 家畜飼育と文明形成:統合型考古学によるアンデス文明史の更新
    科学研究費助成事業
    2024年04月01日 - 2029年03月31日
    鵜澤 和宏; 荒田 恵; 關 雄二; 瀧上 舞; 江田 真毅
    6月から10月にかけてペルー北高地の複数地点で現地調査を行なったほか、博物館所蔵資料の分析を実施し以下の成果をあげた。
    (1) パコパンパ遺跡発掘調査 -ミクロレベルの分析-:カハマルカ県に所在するパコパンパ遺跡で分担者の關が発掘調査を実施した。代表者の鵜澤は当遺跡の形成期中期に属する貴人墓から出土した動物骨資料を分析し、副葬された動物はシカのみでリャマが含まれないことを確認した。分担者の荒田は土製品を中心とした遺物の整理を実施し、遺跡における活動、交易圏の検討を行なった。
    (2) リャマ飼養地の探索と他地域の出土資料分析 -ミクロ・メゾレベルの分析-:パコパンパ遺跡で利用されたリャマの飼育地を特定するため、牧地に適した条件(高度が高く水源があり平坦な地形)をみたす地点の踏査を行なった。パコパンパ遺跡から約40kmの距離にあるコンゴーナ遺跡は地図情報から牧地に適した立地にあることが推定され、形成期における活動が確認されていることからリャマ飼養地として有力視してきた。今回、現地踏査を行い牧地としての条件を備えていることを確認した。またシカン博物館において、コンゴーナ遺跡から出土した動物資料を観察し動物相を確認した。この予備的な調査においては、リャマ飼育を裏付ける証拠は得られなかった。ペルー中央高地におけるリャマ飼育の様相を確認するため、ワヌコ県に所在するハンカオ遺跡出土資料の観察を現地においておこなった。当遺跡は形成期を通じて動物利用を確認できる可能性がある。今回の予備的な観察ではシカとラクダ科動物が混在して確認され、北高地との明確な違いは検出されなかった。
    (3) 出土資料の地球科学的分析:分担者の瀧上は、リャマおよび人々の食生態復元、生息地および移動履歴の特定に取り組んだ。今年度は上記の各調査に参加し、出土資料のサンプリングを行い、ラボに持ち帰って同位体分析に着手している。
    日本学術振興会, 基盤研究(A), 東亜大学, 24H00111
  • 微破壊サンプリングで得たコラーゲンの質量分析による骨角器素材の同定
    科学研究費助成事業
    2025年06月27日 - 2028年03月31日
    江田 真毅
    日本学術振興会, 挑戦的研究(萌芽), 北海道大学, 25K21859
  • 埋蔵文化財から天然記念物を解き明かす:成立前夜の日本鶏の学際的研究
    科学研究費助成事業
    2024年04月01日 - 2028年03月31日
    江田 真毅; 國木田 大; 後藤 達彦; 工藤 光平
    歴史学の観点から、江戸時代のニワトリは当初食用ではなく、主に報晨や闘鶏のために利用され、18世紀後半以降になると肉や卵の需要が高まったと考えられている。一方、畜産学の観点から、江戸時代末までに作出された日本鶏はほとんどが愛玩・鑑賞用であることが特徴とされている。本研究の目的は、江戸時代の遺跡から出土した骨の学際的分析から、当時利用されたニワトリとその利用パターンの変遷を明らかにすることを通じて、「人はなぜニワトリを必要としたのか?」を考察することである。今年度の研究の概要は以下の通りである。
    1.和蘭商館跡(長崎県長崎市)から出土したキジ科の大腿骨を形態解析やコラーゲンタンパク分析によってニワトリのものと同定した。
    2.和蘭商館跡出土のニワトリの骨を対象に次世代シークエンスによるDNA解析を実施するとともに、安定同位体分析のためのサンプルを選定した。
    3.汐留遺跡(東京都港区)から出土した鳥類遺体を動物考古学的観点から分析し、多数のニワトリやその可能性が高い骨を見出すとともに、解体パターンや齢構成について検討した。また汐留遺跡出土のニワトリの脛足根骨とニワトリの可能性が高い大腿骨を形態学的観点から分析するとともに、3次元計測を実施し、次世代シークエンスや安定同位体分析のためのサンプルの候補を選定した。
    4.江戸時代のニワトリとの比較のために、実験施設や動物園などに働きかけて日本鶏を中心としたニワトリの遺体を入手し、骨格標本を作成した。また、山階鳥類研究所や名古屋大学博物館などの日本鶏の骨標本を収蔵している研究施設を訪れ、骨格標本の観察・計測をおこなった。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 24K00151
  • 生業動態からみた擦文文化の分布拡大要因
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2028年03月31日
    國木田 大; 高瀬 克範; 熊木 俊朗; 太田 圭; 江田 真毅
    本研究は、北海道に展開した擦文文化の分布拡大要因を生業動態から解明するものである。主な研究手法として、①土器に付着した炭化物を用いた炭素・窒素同位体分析、②植物種子の土器圧痕レプリカ分析、③ZooMSを用いた微小動物遺存体の同定を用いる。研究課題は、A.日本海側ルートで北上した集団の生業動態、B.道東部に展開した集団の生業動態、C.動植物遺存体から探る生業動態、D.その他の文化集団との比較検討の4つを設定している。
    2023年度は、元素分析計を導入し、炭素・窒素安定同位体比を測定する環境を整備した。実施計画に沿って、研究課題Aでは、日本海側の豊富遺跡(豊富町)、離島である青苗遺跡(奥尻町)、香深井遺跡(礼文町)等を対象として分析を実施した。青苗遺跡をはじめとした奥尻島の遺跡群では、続縄文文化(前期)、擦文文化(後期)、オホーツク文化(十和田式期と刻文期)の間で非常に類似した傾向があり、食性に大きな違いはなかった。離島に展開した擦文文化は、その他の文化と同じく、高い海洋適応を果たしていた可能性が高い。研究課題Bでは、オホーツク海側のシブノツナイ竪穴住居群(湧別町)、モヨロ貝塚(網走市)等の分析を実施した。また、内陸部の元町2遺跡(美幌町)や、太平洋側の穂香竪穴群、温根沼2遺跡(根室市)等の試料採取を行った。研究課題Cでは、トコロチャシ跡遺跡(北見市)の炭化種実を実見し、一部を年代測定試料として採取した。研究課題Dでは、噴火湾沿岸の小幌洞窟遺跡、礼文華遺跡(豊浦町)、恵山貝塚(函館市)、旧豊平川右岸丘陵地(江別市)等の出土資料の分析を実施し、擦文文化の前段階である続縄文文化期の食性について検討した。今回の結果では、噴火湾北岸と、それ以外の地域で内容物に多少の差がみられたが、引き続きデータを蓄積して考察を進めたい。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 23K25386
  • 生業動態からみた擦文文化の分布拡大要因
    科学研究費助成事業
    2023年04月01日 - 2028年03月31日
    國木田 大; 高瀬 克範; 熊木 俊朗; 太田 圭; 江田 真毅
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 23H00689
  • 隠蔽種を含む特別天然記念物アホウドリの生殖隔離に関連する行動学的研究
    科学研究費助成事業
    2024年04月01日 - 2027年03月31日
    富田 直樹; 江田 真毅
    鳥島の繁殖地におけるアホウドリの飛来状況や抱卵状況をモニタリングするため,2024年2~3月に初寝崎(7台),燕崎(2台),子持山(3台)の3ヶ所の繁殖地に設置した自動撮影カメラ計12台(06:00~18:00の毎正時に1枚撮影するように設定)を2025年2~3月に回収した.全てのカメラは回収直前まで撮影を続けており,2024-2025年期のアホウドリが鳥島へ帰島し始めの時期から記録できた.この他に,鳥島タイプと尖閣タイプの繁殖地への到着時期(繁殖タイミング)を調べるため,初寝崎に鳥島タイプと尖閣タイプの巣が複数巣撮影できる場所にカメラ3台を設置し,2024-2025年の繁殖期における各タイプの鳥島への到着時期を調べた.これまでに4年間の繁殖期のデータを蓄積し,尖閣タイプは鳥島タイプに比べて帰島日がやや早い傾向にあることを認めたが,今後の詳細な検証が必要である.また,2025-2026年の繁殖状況をモニタリングするため,2025年2~3月に上記と同様の場所に自動撮影カメラを設置した.
    また,尖閣諸島で繁殖するアホウドリの1年を通じた移動や利用海域,繁殖タイミングを明らかにするため,2024年5月と10月に東北地方太平洋沖の洋上で調査を実施した.足環標識の無いアホウドリ2羽の捕獲および衛星追跡型GPSロガーの装着に成功した.2025年3月末時点でこのうち1羽の追跡を継続しており,太平洋側を通過して尖閣諸島に移動することが明らかとなった.また,DNA解析によってこれらの個体は尖閣タイプであることが確認された.本研究によって,アホウドリ2タイプの交尾前隔離にかかわる生態的要因が明らかになりつつある.
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 公益財団法人山階鳥類研究所, 24K08960
  • 考古遺跡より出土する部分骨格標本の分子生物学的研究とその開発
    科学研究費助成事業
    2024年04月 - 2027年03月
    辻極 秀次; 江田 真毅; 実吉 玄貴; 千葉 謙太郎
    本研究では、形態情報だけでは種同定の難しい骨化石に対して、タンパク質のアミノ酸配列を解読するための新規技術を開発し、これまで学術的に注目されてこなかった化石試料に新たな学術的価値を付与することを目的に研究を行った。
    研究は「化石標本の選定」「組織学的解析とタンパク質解析」「化学修飾されたアミノ酸の解析」の3つの体制により実施した。「化石標本の選定」では、本国産の化石として、丹波層群の脊椎動物の骨断片と考えられる化石、神戸層群で発掘されたサイ類や、和泉層群の恐竜類の化石、備讃瀬戸産のナウマン象化石などを各博物館の許可を得て収集を行った。本国以外では、モンゴル国において脊椎動物の分類を行うことを前提に、形態学的、質的に変化の認められる化石を収集した。「組織学的解析とタンパク質解析」では、ナウマン象化石、モンゴル国産化石からタンパク質を抽出し解析を行った。ナウマン象化石の切歯(象牙質)からはタンパク質は抽出できなかったが、骨からはタンパク質が抽出でき、アミノ酸配列の同定が可能であった。モンゴル国産の化石では、3500万年前の哺乳類、6800万年前以降の恐竜類からタンパク質の抽出に成功したが、完全なアミノ酸配列の同定には至らなかった。また、肉眼的な化石の保存状態とタンパク質の残存性には明らかな相関を認めることができなかった。「化学修飾されたアミノ酸の解析」では、数万年前のナウマン象の化石から抽出したタンパク質において脱アミノ酸や酸化などアミノ酸が化学修飾を受けていることが確認された。モンゴル国産の数千万年を超える古い哺乳類化石、恐竜化石では、化学修飾によりタンパク質を構成するアミノ酸の質量が大きく変化しており、このことがアミノ酸配列を解読する障害になっている可能性が考えられた。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 岡山理科大学, 24K04373
  • 動物考古学から探るユーラシア家畜文化のダイナミズム
    科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
    2020年11月19日 - 2025年03月31日
    菊地 大樹; 江田 真毅; 丸山 真史; 新井 才二
    本研究では、中国文明の形成に作用した中国新石器時代晩期の諸地方文化要素の融合(内的因子)と中央アジアで成立した牧畜文化の受容(外的因子)という二つの大きな歴史動態および、周辺地域への波及を動物考古学的研究から導き出すことで、新たなユーラシア家畜文化史の提示を目指す。コロナ禍により現地調査は制限されているものの、可能な範囲で実施しつつ、これまでの研究をまとめた成果発表や、アウトリーチ活動に取り組んだ。ウズベキスタン南部山岳地帯のカイナル・カマル岩陰遺跡では、紀元前六千年紀を境にヒツジ/ヤギの比率が急増するとともにウシが出現する現象を捉え、当該地域の牧畜導入時期を明らかにした。浙江省文物考古研究所との共同研究では、新石器時代長江下流域の田螺山遺跡より発見されたガチョウが、世界最古の家禽であることを明らかにし、その成果は米国科学アカデミー紀要に掲載され、Science誌にも取り上げられるなど、世界的な注目を集めた。また、最後の牧畜家畜として中国へ伝来したラクダについて、近年の新資料と共に導入過程を再検討し、第一波として、西周時代併行期に天山山脈一帯で利用が始まり、その後、春秋戦国時代の第二波に、河西回廊附近まで広域に普及していたことを明らかにした。このほか、奈良県磯城郡田原本町にて、弥生時代の唐古・鍵遺跡から出土した動物遺存体の調査を実施し、大陸の影響を受けた下顎骨懸架の習俗にかかわる資料として、イノシシ/ブタの性別、年齢構成について検討した。さらに、奈良県天理市の古墳時代から古代の布留遺跡から出土した動物遺存体の調査では、ウマを主体としながらも、ウシの利用も確認できるなど、朝鮮半島を経由して九州、本州に渡来した家畜である牛馬と王権との関りの一端が明らかにできた。こうした実践的な調査、研究に加え、今後の研究で必要となる現生動物の比較骨標本の拡充を進めた。
    日本学術振興会, 学術変革領域研究(A), 総合研究大学院大学, 20H05819
  • 東南アジア大陸部における後期更新世人類の環境適応の解明
    科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
    2020年10月27日 - 2025年03月31日
    澤田 純明; 樋泉 岳二; 澤浦 亮平; 江田 真毅; 本郷 一美; 佐藤 孝雄
    東南アジア大陸部における更新世人類の環境適応を明らかにすることは、ユーラシアの人類史を理解する上できわめて重要である。本研究は、日本とベトナムの国際研究協力体制のもと、ベトナム北部の後期更新世人類遺跡と目されるPhung Quyen石灰岩洞穴を発掘し、当該期の適応戦略の総合的解明を目指す。研究チームには、動物考古学者、考古化学者、花粉分析学者、年代測定学者、考古学者らが参加し、出土動物資料の形態分析、コラーゲンタンパク分析、古DNA分析、花粉分析、AMS年代測定などに従事する。本研究は、先端的な発掘技術と多彩な環境考古学的研究法をベトナムの洞穴調査に導入し、東南アジア大陸部における人類史解明の新たな展開を推進しようとするものである。
    2021年度は、日本とベトナムの共同研究チームが、Phung Quyen洞穴の発掘調査を実施する予定であった。しかし、COVID-19感染拡大を受け日本側研究者の海外渡航中止を余儀なくされたため、日本側研究者はオンラインビデオ通信を利用したリアルタイムのリモート参加とし、ベトナム側研究者と現地雇用ベトナム人作業員が掘削作業に従事する方式に変更した。発掘は2021年7月21日から29日までの9日間で実施した。1m×2mの調査区を設定し、堆積物は全て乾燥フルイで選別して、微細遺物の採取に努めた。調査にかかる人件費・運搬費・年代測定分析費は、本研究資金から拠出した。この発掘において、ホアビン文化期の石器多数と動物資料を収集した。また、出土炭化物5点の年代測定では、5点とも較正年代で約2万4千年前の値を得た。2022年度は、日本側研究者がベトナムを訪問し、出土資料の環境考古学的分析を実施する予定である。また、Phung Quyen洞穴の発掘調査を継続し、資料の増加を目指す。
    日本学術振興会, 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)), 新潟医療福祉大学, 20KK0013
  • 隠蔽種が明らかとなった特別天然記念物アホウドリの生殖隔離に関連する行動学的研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2021年04月01日 - 2024年03月31日
    富田 直樹; 江田 真毅; 出口 智広
    鳥島の繁殖地におけるアホウドリの飛来状況や抱卵状況をモニタリングするため,2021年2~3月に初寝崎(7台),燕崎(2台),子持山(3台)の3ヶ所の繁殖地に設置した自動撮影カメラ計12台(06:00~18:00の毎正時に1枚撮影するように設定)を2022年2~3月に回収した.主な繁殖地の初寝崎と燕崎のカメラは,回収直前まで撮影を続けており,2021-2022年期のアホウドリが鳥島へ帰島し始めの時期から記録できていた.一方,子持山のカメラは,鳥島を通過した台風16号が火山礫を巻き上げ,カメラレンズを損傷させたため,2021年9月30日までの撮影となった.この他に,鳥島タイプと尖閣タイプの繁殖地への到着時期(繁殖タイミング)を調べるため,初寝崎に鳥島タイプ3巣と尖閣タイプ1巣が撮影できる場所にカメラ1台を設置し,2021-2022年の繁殖期における各タイプの鳥島への到着時期を調べた.その結果,2021年10月13日に尖閣タイプの巣のオスが,続いて同巣のメスが10月18日にそれぞれ初帰島した.一方,鳥島タイプの巣では10月16日にオスが,10月23日にメスがそれぞれ初帰島し,タイプ間で帰島日に3~7日間の違いが確認された.また,2022-2023年の繁殖状況をモニタリングするため,2022年2~3月に上記と同様の場所に自動撮影カメラを設置した.
    両タイプの交尾前隔離に影響し,遺伝的交流を妨げる要因の一つと考えられる各タイプの異なる非繁殖期の利用海域が,先天的に決まっているかどうかを検討するため,鳥島から小笠原諸島に移送された雛のタイプを遺伝子解析(ミトコンドリアDNA・制御領域2)で特定した.この結果,小笠原諸島に移送された雛の中に尖閣タイプの雛が含まれることが明らかとなった.これにより既に得られている非繁殖期の利用海域との関係を明らかにすることが可能となる.
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 公益財団法人山階鳥類研究所, 21K05641
  • 日本列島で土器を使い始めた人々の形態・遺伝子・食性・健康状態を解明する
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2020年04月01日 - 2024年03月31日
    澤田 純明; 安達 登; 江田 真毅; 米田 穣
    土器の利用開始は、ヒト社会に強いインパクトを与えた人類史上の重大イベントである。「どのような人々が土器を使い始めたのか」という人類史上の重大問題に答えるため、山形県日向洞窟から出土した約13,000-11,000年前の縄文時代草創期人骨群を対象とし、多角的な考古科学研究を実施する。この時期の人骨は他になく、本人骨群は土器出現期の人類集団の形質を探るための第一級資料である。本研究は、人骨の形態解析・放射性炭素年代測定・核ゲノム解析・mtDNA解析・安定同位体食性分析・古病理学的分析などの多彩なアプローチを通して、縄文時代草創期の人々の形質・遺伝子・食性・健康状態を総合的に解明することを目的とする。
    当該年度は、山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館および高畠町郷土資料館を訪問して、日向洞窟から出土した人骨および動物骨を調査し、以下1-8の研究を実施する予定であった。1)人骨の形態解析、2)人骨の放射性炭素年代測定、3)人骨のmtDNA解析、4) 次世代シークエンサーを用いた人骨の核ゲノム解析、5)人骨の安定同位体食性分析、6)人骨の古病理学的研究、7)コラーゲンタンパク分析に基づく骨片の人獣鑑別、8)動物考古学的研究に基づく生業活動の復元。しかしながら、新型コロナウイルス感染防止対策のため、上記資料館への訪問を実現できなかったため、計画を一部変更して、先行して資料館より借り出していた日向洞窟出土人骨を対象として分析を進め、さらに、文献資料調査を実施した。また、当該年度の研究成果の一部について、学術雑誌等で発表した。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 新潟医療福祉大学, 20H01374
  • 総合資料学にもとづく古代アンデス文明の社会統合の解明
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2020年04月01日 - 2024年03月31日
    鵜澤 和宏; 關 雄二; 瀧上 舞; 江田 真毅
    本研究は、具体的に3つの課題を設定して実施している。第1課題は考古動物相の高精度同定、第2課題は家畜飼育開始時期と不平等社会出現の時差確認、第3課題は饗宴儀礼と食物連鎖を暗示する図像解釈の解明である。
    昨年度に続き、今年度もペルーにおける現地が実施できなかったため、本研究課題に先行しておこなってきたプロジェクトで収集し、未分析であった資料を活用し、国内において研究を遂行した。また、海外研究者とのオンライン会議、ワークショップ開催等をおこなって、研究の進展をはかった。
    今年度の主な成果は、第2課題として設定した初期ラクダ家畜の利用に関する問題について、着実な進展をみたことである。ペルー北部のアンデス高地において、紀元前800年から500年頃までにリャマ飼育が開始されたことは本研究課題によりすでに明らかにされていた。またリャマの導入が神殿の儀礼活動にもっぱら用いられていたことも判明している。今年度は、ペルー北部高地における初期リャマ家畜の利用を遺跡間で比較し、神殿社会における社会の複雑化過程と家畜開始の相関関係を検証した。その結果、当地域を代表するパコパンパ遺跡とクントゥルワシ遺跡で、リャマの利用に顕著な違いが確認され、リャマの飼育を担った集団との関係に相違があったことが示唆された。
    こうした知見を、動物考古学、同位体化学など、学際的な分析によって確認して論文化した。研究代表者と研究分担者2名による合計4報の論文を含む成果論文が、Anthropological Science誌において特集号として発行したほか、さらに3報の論文を含む論集の出版を進めている。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 東亜大学, 20H01377
  • 東アジアにおける家禽飼育の起源と拡散の解明
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2020年04月01日 - 2024年03月31日
    江田 真毅; 丸山 真史; 菊地 大樹
    ニワトリはセキショクヤケイを、ガチョウはガン族の鳥を家畜化した家禽である。動物考古学上、ニワトリの起源は未解明ながら、弥生時代中期にあたる約2,000年前に原産地の東南アジアから遠く離れた日本にまで拡散したことが分かっている。しかし、その導入元と目される朝鮮半島や中国にニワトリがどのように拡散してきたかはよく分かっていない。一方、私たちの研究によって中国の長江下流域では約7000年前からガン類が飼育されていたことが明かになりつつある。本研究の目的は、中国と韓国の遺跡から出土した骨の複眼的解析から、ニワトリとガチョウの飼育の起源と拡散の様相を解明することを通じて、各時代・地域において「ヒトはなぜ家禽を必要としたのか?」を考察することである。今年度の研究の概要は以下の通りである。
    1.中国と韓国における動物骨の出土遺跡のデータベース化を進めた。これまでに中国では81遺跡中31遺跡、韓国では53遺跡中19遺跡からキジ科の出土を確認した。また、カモ科については中国では11遺跡、韓国では12遺跡から出土を確認した。
    2.遺跡出土資料との比較のために、実験施設や動物園などに働きかけて鳥類の遺体を入手し、骨格標本を作成した。また、山階鳥類研究所や東京大学総合研究博物館、奈良国立文化財研究所、国立科学博物館など国内の鳥類骨標本を収蔵している研究施設を訪れ、骨格標本の観察・計測をおこなった。
    3.中国や韓国の遺跡から出土する資料との比較のために、長崎県長崎市の和蘭商館跡、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡、大阪府大阪市の久留米藩蔵屋敷跡、奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡、千葉県我孫子市の下ヶ戸貝塚などの遺跡から出土した鳥類遺体を分析した。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 20H01367
  • 東北アジアにおける温帯性新石器文化の北方拡大と適応の限界
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2018年04月01日 - 2022年03月31日
    福田 正宏; 江田 真毅
    本年度実施した調査、研究は以下の通りである。
    1)サハリン島における遺跡発掘調査と遺物整理分析: 8月にサハリン国立大学付属考古学教育博物館と共同で、サハリン州ドーリンスク地区タコエ丘陵上における新石器時代遺跡群の分布調査を実施した。タコエ3遺跡で新石器時代前期の生活痕跡を発見し、その発掘調査を実施した。調査終了後、サハリン国立大学付属考古学教育博物館にて出土遺物の整理作業を行い、あわせて関連遺跡となるスタロドゥフコエ遺跡群から出土した新石器時代遺物群の観察調査を行った。
    2)道東北における縄文時代遺跡分布の実態調査: 10月に稚内市教育委員会の協力を受け、道北の稚内市声問地区における縄文時代遺跡分布の範囲確認調査を実施した。恵北1遺跡とシュプントー5遺跡で北筒式期の遺物包含層を発見し、その性格確認のための発掘調査を実施した。調査終了後、出土遺物を東京大学考古学研究室に持ち帰り、整理・分析を進め、次年度早々に刊行予定の報告書の作成に取り組んだ。
    3)ロシア国内における関連資料の調査: 9月にハバロフスク地方郷土誌博物館において新石器時代初期(土器出現期)および同前期のアムール下流域遺跡群から出土した遺物群の観察調査を実施した。これにより、オシポフカ文化からコンドン文化への変化を土器と石器の面から理解した。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 東京大学, 18H00739
  • コラーゲン分析による日本の遺跡出土の「同定不能骨片」同定のための基礎的研究
    科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    2018年06月29日 - 2021年03月31日
    江田 真毅; 田島 木綿子; 藤田 祐樹
    コラーゲンタンパクのアミノ酸配列の違いに基づく遺跡出土動物骨の同定は、ヨーロッパや北米を中心に近年急速に発達している。一方で、これらの地域と日本では生息する種が異なるため、作成された同定基準は日本の遺跡から出土した動物骨の同定に直ちに適用することはできない。そこで、本研究では日本の遺跡から出土した「同定不能骨片」の同定のために、主に日本産哺乳類を対象としたコラーゲンタンパク分析による骨の同定基準を作成し、実際に遺跡出土資料を同定するために研究を進めている。今年度は以下の実験をおこなった。
    1.北海道大学総合博物館および国立科学博物館において現生のクジラ類・鰭脚類を中心とした日本産哺乳類の骨標本の収集・作成を進めるとともに、収蔵されている標本をサンプリングし、コラーゲンタンパクの抽出とトリプシン切断断片のピークリストの作成をおこなった。分析の結果得られたピークには、特定の科や属、種あるいは特定の複数の分類群に特徴的に出現するものが含まれていた。今後、さらに分析標本の数を増やしていくことで、これらのピークを利用してより低次の分類群を単位とした遺跡資料の同定に利用できると考えられる。
    2.沖縄県石垣市の石城山遺跡から出土したリュウキュウジカのコラーゲンタンパク分析を実施した。しかし、コラーゲンの劣化のためか、トリプシンの切断断片のピークはほとんど得られなかった。利用するサンプル量を増やす、コラーゲンタンパクの抽出方法を改良する、濃縮方法や脱塩方法を検討するなどの対応が必要と考えられる。
    日本学術振興会, 挑戦的研究(萌芽), 北海道大学, 18K18521
  • コラーゲンタンパクの質量分析による東南アジアにおける家禽飼育の起源と拡散の解明
    科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
    2021年 - 2021年
    江田 真毅
    ニワトリはセキショクヤケイを、ガチョウはガン族の鳥を家畜化した家禽である。基課題では、中国と韓国の遺跡から出土した骨の考古科学分析からニワトリとガチョウの東アジアにおける起源と拡散の様相を解明し、各時代・地域において「ヒトはなぜ家禽を必要としたのか?」を考察することを目的としている。本研究では、その地理的枠組みをニワトリの家畜化の起源地と考えられる東南アジアに広げる。そのために、日本の資料を対象に確立したコラーゲンタンパクの質量分析によるニワトリの同定基準を、東南アジアを含む汎アジア地域に拡張し、東南アジアの遺跡から出土したキジ科の骨を同定する基準を確立する。さらに東南アジア(タイおよびベトナム)の遺跡から出土したキジ科を中心とした鳥骨を対象に考古科学分析を実施し、ニワトリの家畜化の起源において「ヒトはなぜ家禽を必要としたのか?」を考察することを目的とする。今年度に実施した研究は以下の通りである。
    1.コラーゲンタンパクの質量分析の対象とするために、北海道大学総合博物館、森林総合研究所、国立科学博物館、山階鳥類研究所、奈良文化財研究所、ウォルター・ロスチャイルド動物学博物館、ヨーク大学、シェフィールド大学を訪れ、各館・研究施設が所蔵するキジ科の骨標本を収集した。
    2.海外共同研究者のジェシカ・ヘンディ(ヨーク大学)とともにコラーゲンタンパクの質量分析による汎アジア的遺跡出土ニワトリ資料の同定基準の確立に努めた。各館・研究施設からの協力を得やすくするために非破壊分析を主体とし、これまでに35属79種計139点のキジ科資料を分析した。
    日本学術振興会, 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)), 北海道大学, 21KK0209
  • 稲作農耕社会の発展を背景とした家禽利用の変化の解明
    科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    2018年04月01日 - 2020年03月31日
    江田 真毅
    (1) 安徽省の遺跡出土鳥類骨の調査:小孫崗遺跡(約7,200-6,800年前)、南城孜遺跡(約4,600--3,500年前)、台家寺遺跡(約4,300--3,200年前)出土の鳥類骨を肉眼比較により同定した。キジ科はいずれの遺跡でも比較的高頻度で認められた一方、形態的特徴からニワトリの可能性の有無が判別できる骨ではニワトリの可能性がある資料は認められていない。台家寺遺跡で確認されたガン族の骨はいずれも成鳥のものであり、また産卵期の雌個体であったことを示す骨髄骨も認められていない。


    (2) 田螺山遺跡出土キジ科のコラーゲンタンパク分析:これまでの調査で確認したキジ科の叉骨と肩甲骨を対象にコラーゲンタンパク分析による判別を実施した。分析の結果、両資料でキジやヤマドリで認められニワトリにはないアミノ酸配列のピークが検出され、ニワトリでみられるピークは認められなかった。この結果から両資料はニワトリのものではないことが明らかになった。また、このことから田螺山遺跡においてニワトリは利用されていなかったことが示唆された。


    (3) ガン族の骨の放射性炭素年代測定:田螺山遺跡から出土したガン族の骨のうち、酸素同位体比分析で家畜個体(ガチョウ)に由来するものと考えられる骨について年代測定を実施した。放射性炭素年代測定の結果、いずれの資料も較正年代は約6,600~7,000年前を示し、後世の資料の混入ではないことが明示された。
    日本学術振興会, 新学術領域研究(研究領域提案型), 北海道大学, 18H04172
  • 土器出現期の日本列島人類を探る:日向洞窟出土縄文草創期人骨の考古科学的研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2017年04月01日 - 2020年03月31日
    澤田 純明; 米田 穣; 安達 登; 江田 真毅
    山形県日向洞窟から出土した散乱人骨群の年代をAMS法で測定し、形態とミトコンドリアDNAについて分析した。年代を測定した人骨の多くが1万年前を遡る値を示し、最も古い値は約13,000年前であった。この年代値は、縄文時代草創期に相当する。日向洞窟人骨は断片的であったが、四肢骨骨幹部の形態学的特徴が縄文時代早期人骨に近いことを明らかにできた。また、日向洞窟人骨のミトコンドリアDNAのハプログループは、縄文時代人に見られるタイプの祖先的タイプと考えられた。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 新潟医療福祉大学, 17H02019
  • ニホンライチョウの分布変遷の解明と気候変化への脆弱性評価
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2016年04月01日 - 2020年03月31日
    津山 幾太郎; 松井 哲哉; 江田 真毅; 比嘉 基紀; 西海 功
    ライチョウの分布変遷について、1)韓半島経由でユーラシア大陸から日本に移入し、北海道には未到達である、2)北方から北海道を経由して本州中部まで移入したものの、北海道からは最終氷期以前に植生変化以外の何らかの理由で消滅した、という仮説が構築された。南アルプスの集団は、個体数が少ない上に遺伝的多様性が世界で最も低く、将来の潜在生息域も大きく減少すると予測されたことから、保全上の優先順位が最も高いと考えられる。将来の逃避地として、昇温の度合いが大きい場合は、生息域外の富士山と大雪山系のみが候補地になると予測されたことから、域外保全や移動補助といった適応策の検討が今後重要になると考えられる。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 16H04943
  • 千島アイヌの起源と経済史に関する考古学的研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    2015年04月01日 - 2020年03月31日
    高瀬 克範; 内山 幸子; 手塚 薫; 江田 真毅; 増田 隆一
    千島列島の先住民である千島アイヌの起源地は,南サハリンもしくは南千島である可能性が高いことを考古学的な検討を通して明らかにした。また,千島アイヌは,15世紀に成立した当初,千島列島ではなく南カムチャツカを本拠地としていたが,18世紀初頭にカムチャツカの利用をほぼ停止し,千島列島に本拠地を移したことも明らかにした。千島列島ではもともとカムチャツカ起源の陸獣を多量に利用していたわけではなく海洋資源に大きく依存していたため,カムチャツカ撤退以後も千島列島内の経済に大きな変化は生じていなかったことが,動物骨の検討から予測された。
    日本学術振興会, 基盤研究(A), 北海道大学, 15H01899
  • 東南アジア大陸部における家畜化プロセスの総合的解明
    科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    2015年04月01日 - 2020年03月31日
    澤田 純明; 佐藤 孝雄; 本郷 一美; 米田 穣; 高橋 遼平; 江田 真毅
    (1)本科研でこれまでに得られた研究成果をまとめ、トルコのアンカラで2018年9月2日-7日に開催された「13th ICAZ International Conference」で発表した(発表タイトル:The hunting strategy in the Hoabinhian period of northern Vietnam、発表者:Junmei Sawada ほか共同研究者9名)。(2)日本・ベトナムの共同研究者とともに、ベトナムのホアビン省に所在するハンチョー洞穴などホアビン文化期の洞窟遺跡を踏査した。また、ホアビン省石灰岩山岳地帯の景観調査を実施した。今回の踏査で、ホアビン文化期の洞窟利用を解明するために有望と思われる洞窟遺跡を確認したので、次年度以降にベトナム・日本の共同調査として発掘を実施することを検討中である。(3)ハノイのベトナム考古学院を訪問し、ベトナム北部カッドバ島カイベオ遺跡出土動物骨の動物考古学的調査を実施した(前年度の継続研究)。カイベオ遺跡は、約4000-3500年前のハロン文化期の先史遺跡で、本科研の動物資料の調査対象としているマンバック遺跡(フングエン文化並行期、約3800~3500年前)の比較遺跡として好適である。現在までの調査により、マンバック遺跡からは家畜のブタが多く見つかったのに対し、カイベオ遺跡の動物骨にはブタがほとんど(もしくは、全く)みられず、イルカなどの海生哺乳類や沿岸性の魚類を主体的に利用していた様相が確認されている。地理的・時代的に近い両遺跡の動物相が大きく異なることは、農耕・家畜導入期の北部ベトナムの社会の構造を探る上で興味深く、両遺跡の出土動物資料の調査を次年度も引き続き実施する予定である。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 新潟医療福祉大学, 15H05129
  • 千島アイヌの起源と経済史に関する考古学的研究
    科学研究費補助金
    2015年04月 - 2020年03月
    高瀬 克範; 増田隆一; 手塚薫; 内山幸子; 江田真毅
    15世紀に成立した千島アイヌは,当初はカムチャツカ半島南部を本拠地としていたが,18世紀初頭以降に北千島を中心的な居住地とするようになったことが近年の考古学的研究から明らかになっている。千島列島とカムチャツカでは資源量が大きく異なることから,カムチャツカからの「撤退」によってその経済は大きく変容したと考えられる。本研究の目的は,そうした経済の変化の内容を,千島列島とカムチャツカ半島から出土した動物骨の構成や石器の製作方法・利用方法を手がかりに明らかにすることにある。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 競争的資金, 15KK0031
  • 「鵜を抱く女」が抱く鳥は何か?コラーゲンタンパクによる遺跡出土鳥類骨の同定
    科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    2015年04月01日 - 2019年03月31日
    江田 真毅; 川上 和人; 沖田 絵麻
    土井ヶ浜遺跡の1号人骨・「鵜を抱く女」と共伴した鳥骨の同定は、弥生文化の宗教儀礼の理解に重要である。しかし、これらの骨は断片化しており、骨形態の観察による同定は困難であった。そこで本研究では、コラーゲンタンパクのアミノ酸配列の違いによる同定を鳥類に初めて適用した。現在日本に生息する鳥類を対象に、同定に役立つアミノ酸配列のピークを特定するとともに、「鵜を抱く女」と共伴した鳥骨を分析した。その結果、「鵜を抱く女」と共伴した鳥骨はフクロウ科のものであることが明らかになった。一方で、これらの鳥骨が人骨に副葬されたかどうかはさらなる検討が必要である。
    日本学術振興会, 挑戦的萌芽研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 15K12439
  • アンデス比較文明論
    科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    2014年07月10日 - 2019年03月31日
    坂井 正人; 本多 薫; 伊藤 晶文; 松本 雄一; 山本 睦; 瀧上 舞; 松井 敏也; 千葉 清史; 本多 明生; 江田 真毅; 渡辺 洋一; 阿子島 功; 米田 穣; 渡辺 洋一; 門間 政亮
    本研究では、世界遺産ナスカの地上絵が描かれているペルー南海岸ナスカ台地で現地調査を実施した。その結果、新たな動物の地上絵を約90点発見するとともに、約1000点の地上絵の分布および利用年代を明らかにした。さらに、動物の地上絵は移動ルート上の道標であったが、後に儀礼場としての役割を担ったことを学際的な研究によって明らかにした。また地上絵を保護・保存するために、オリジナルの地上絵を残した状態で、可視性の高い地上絵を実現する方法を確立した。
    日本学術振興会, 新学術領域研究(研究領域提案型), 山形大学, 26101004
  • 近世城下町の資源利用と文化・流通に関する動物考古学および同位体考古学的研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    2014年04月01日 - 2019年03月31日
    石丸 恵利子; 米田 穣; 石垣 敏之; 江田 真毅; 大北 和美; 小山 泰生; 竹内 裕貴; 山元 素子; 若島 一則
    本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世での哺乳類資源の食環境の差や家畜種への人の影響の可能性について指摘した。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 広島大学, 26350376
  • 稲作農耕社会の発展を背景とした人とカモ科鳥類の関係史
    科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
    2016年04月01日 - 2018年03月31日
    江田 真毅
    長江下流域において、稲作農耕の発展を背景にカモ科鳥類と人のかかわりがどのように変化したかを明らかにするために以下の調査・研究をおこなった。
    1.跨湖橋遺跡(約8,000-7,000年前)出土の鳥骨を肉眼比較により同定した。8目9科を確認し,ガン族が約47%ともっとも主体的であり,これにツル科(約21%)とカモ亜科(約14%)が続くことが分かった。昨年度までに調査した田螺山遺跡,良渚遺跡と比較すると,跨湖橋遺跡ではツル科の利用がとくに顕著であったことが読み取れる。田螺山遺跡や良渚遺跡で認められたガン族の幼鳥や若鳥と考えられる骨は検出されなかった。
    2.コペンハーゲン大学自然史博物館(デンマーク),ヒストリックイングランドおよびサザンプトン大学(ともにイギリス)でガン類の幼鳥の骨を調査した。その結果,少なくとも田螺山遺跡と良渚遺跡から出土した各1点のガン類の骨は4週齢~8週齢の幼鳥に由来し,越冬地に渡る以前に死亡した個体のものと考えられた。現在のガン類の生態から野生のガン類が長江下流域で繁殖するとは考えにくいことから,これらの個体は家畜個体(ガチョウ)に由来するものと考えられる。
    3.田螺山遺跡から出土したガン族の骨(成鳥と前述の幼鳥3点を含む)の酸素同位体比を測定した。その結果,ガン族の成鳥の骨に田螺山の哺乳類の酸素同位体比の範囲に含まれる資料群(A群)、哺乳類よりも低い資料群(B群)、それらの資料群よりさらに値の低い資料群(C群)が認められた。この結果はA群が周年長江下流域周辺に生息した個体、C群が初年に繁殖地から飛来した個体、B群が何度か渡りをした個体と解釈できた。
    日本学術振興会, 新学術領域研究(研究領域提案型), 北海道大学, 16H00742
  • 渡りと遺伝的分化に着目したアホウドリの保全単位の解析
    科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    2015年04月01日 - 2018年03月31日
    綿貫 豊; 佐藤 文男; 江田 真毅
    同じ繁殖地で繁殖する海鳥個体群でも非繁殖期の利用海域が異なる個体がおり、こうした個体間で遺伝的分化が進んでいることがある。アホウドリ(Phoebastria albatrus)はわが国にだけ繁殖する絶滅危惧種で、遺伝的に鳥島系統・尖閣系統の二つの系統が知られている。鳥島で繁殖する個体の母系系統および帰属集団を明らかにし、バイオロギングで非繁殖期の利用海域を調べた。非繁殖期の利用海域は、鳥島系統はベーリング海、尖閣系統は主にオホーツク海で少数がベーリング海だった。非繁殖期において異なる環境・人為的ストレスにさらされる可能性があり、保全上分けて考えることを検討する必要がある。
    日本学術振興会, 挑戦的萌芽研究, 北海道大学, 15K14439
  • アイヌ民族文化の形成過程の解明に向けた総合的研究
    科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    2012年10月31日 - 2016年03月31日
    加藤 博文; 石田 肇; 吉田 邦夫; 佐藤 孝雄; 米延 仁志; ハドソン マーク; 米田 穰; 安達 登; 増田 隆一; 木山 克彦; 江田 真毅; 岡田 真弓; 長沼 正樹; 長沼 正樹; 深瀬 均; 木山 克彦; 江田 真毅; 岡田 真弓
    本研究では、アイヌの集団的・文化的形成過程において海洋狩猟民文化の強い影響が社会文化伝統にも、集団的にも、存在したことを示唆する豊富な資料を提供することができた。浜中2遺跡の調査では、海獣儀礼の伝統が先行する先史文化から連続して継承、発展されアイヌ文化の中へ取り込まれていくことが考古学的に提示された。
    集団的な系統性については、先行研究で示唆されていたオホーツク文化の関与を補強する資料を得ることができた。提示されたアイヌ民族の集団形成性の複雑さは、集団のアイデンティティの形成過程や変遷についても、社会・経済・政治的文脈での検討の必要性を示唆している。今後も得られた資料の調査研究を進めていく。
    日本学術振興会, 基盤研究(A), 北海道大学, 24242030
  • 遺跡出土試料の複眼的・理化学的解析による中国における家禽化プロセスの解明
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2012年04月01日 - 2016年03月31日
    江田 真毅
    家禽(ニワトリ、シナガチョウ、アヒル)の飼育は、新石器時代の中国北部で最初に始まったとされ、とくにニワトリの飼育は約10,000年前まで遡るとされてきた。本研究では、家禽化プロセスの解明のために、中国中部・北部の新石器時代と青銅器時代を中心に計23遺跡から出土した鳥類骨を調査した。その結果、新石器時代前期および中期の遺跡ではニワトリの可能性のある骨は皆無であり、また新石器時代後期や青銅器時代の遺跡でもニワトリの可能性のある骨の出土は稀だった。このことは、新石器時代前期や中期におけるニワトリの飼育を否定するとともに、青銅器時代においてもニワトリの利用は稀であったことを示唆すると考えられた。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 24700927
  • 日本の家禽の歴史は動物考古学からどこまで遡れるか?
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    2009年 - 2011年
    江田 真毅
    弥生時代のニワトリの骨の形態は、現在動物園などでセキショクヤケイとして飼育されている個体と同程度にしか家畜化が進んでいないことを明らかにした。この結果を受けて、遺跡から出土したキジ科の骨の非計測形質に基づく同定基準を作成し、弥生時代のニワトリの検出例を再検討した。また、縄文時代前期~江戸時代の日本各地の20遺跡から出土した鳥類遺体を分析し、ニワトリとガチョウの骨の検出に努めた。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 鳥取大学, 研究代表者, 競争的資金, 21700846
  • 日本における家禽の歴史の解明-遺跡試料の原子・分子・組織・器官レベルからの検討
    科学研究費助成事業 若手研究(スタートアップ)
    2007年 - 2008年
    江田 真毅
    ガン亜科とキジ科の遺跡出土試料を対象に、組織切片を用いた骨髄骨の観察、骨の発達段階や形態の観察・測定、古代DNA分析をおこない、野生集団と家畜化の各段階にある集団との識別方法を確立した。特に骨髄骨の分析では、日本ではじめてガン亜科家禽を同定した。今後、本研究で得られた知見に基づいてガン亜科やキジ科の遺跡出土試料を分析することで、日本における家禽の歴史をより鮮明に描けるようになると期待される。
    日本学術振興会, 若手研究(スタートアップ), 鳥取大学, 研究代表者, 競争的資金, 19820015
  • 人類学的特徴を加味した新しい復顔法に関する予察的研究
    科学研究費助成事業 萌芽研究
    2006年 - 2008年
    井上 貴央; 江田 真毅; 小川 敏英; 井上 仁; 川久保 善智
    本研究は、現代日本人の解剖体やCT画像のデータをもとにして、顔面における皮膚の厚みを計測し、最新のコンピュータグラフィックス技術を用いて、古人骨の三次元的な復顔を行う方法を検討するものである。本年度は、最終年度に当たるので、これまで得られたCT画像、古人骨の三次元データ、解剖体の皮膚の厚みおよび鼻根部の形態の基礎的データについて整理した。また、現代人を標準的な縄文系のグループと標準的な渡来系弥生人系のグループに分け、それぞれの顔面画像を撮影し、眼、眉毛、耳、鼻、口唇などの顔面部品を作製した。実物の古人骨から得られたUVWファイノレの三次元データにっいては、ウェブなどで公開するには充分の解搬を撒ていた。
    昨年度からの検討課題であった正確なポリゴンデータ収集については、撮影方法等にも工夫をこらしたところ、やや改善したものの、歪みのない三次元ファイルを作製することは困難であった。したがって、読み込んだ頭蓋骨の三次元データに皮膚の厚みデータを付加することはできず、復顔の立体造型には至らなかった。しかしながら、今回の研究を通じて、鼻根部の詳細な形態が得られたこと、三次元データをOBJファイルに変換することによって現代人の顔面部品のJPG画像がコンピュータ上で貼り付けできることが分かったことは、三次元ソフトの進歩によるところが大きい。このことは、将来、より正確な復顔像を作製する上で、大きな進歩であったと考えられ、バーチャル復顔像の作製に関する現時点での問題点を抽出することができた。将来、ソフト面の開発が進めば、本研究を基礎として、容易に三次元復顔ができる可能性を示唆したものと言える。
    日本学術振興会, 萌芽研究, 鳥取大学, 連携研究者, 競争的資金, 18657078
  • 古代DNAを用いた鳥類遺体の研究-人類が過去の鳥類に及ぼした絶滅・繁栄などの解明
    科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    2004年 - 2006年
    江田 真毅
    古代DNAを用いた遺跡出土コウノトリ科、トキ科、ツル科の同定法の確立、ミトコンドリアDNAの重複を考慮した古代DNAに基づくアホウドリの集団構造の再検討、遺跡出土ガン亜科の種同定と家畜個体の識別の3つをテーマに研究した。コウノトリ科、トキ科、ツル科の同定は、汐留遺跡(東京都港区・江戸時代)の出土試料を対象とした。Eda et al.(2006)のプライマーを用いて分析した結果、同遺跡のコウノトリ科はコウノトリ(Ciconia boyciana)を、トキ科はトキ(Nipponia nippon)を、ツル科はナベヅル(Grus monacha)あるいはクロヅル(Grus Grus)を含むことが明らかになった。アホウドリの集団構造の再検討では、まずアホウドリ科のThalassarche属で近年発見されたミトコンドリアDNA配列の重複(Abbott et al.2005)がアホウドリ属(Phoebastria)にも共通することを確認した。次に、浜中2遺跡(北海道礼文町・オホーツク文化期)出土のアホウドリ(P.albatrus)遺体のDNA解析の結果(Eda,2005,Dr's thesis)を再検討した。その結果、認識されていた3つのクレードのうち、1つのクレードは異なる制御領域のコピーに由来することが示唆されたものの、配列の再解析の結果、当時アホウドリに2つの集団があったことが支持された。ガン亜科の種同定と家畜個体の識別については、解析領域が少ないことによる誤判別の可能性を減少するために新たなプライマーを設計し、同定法をより頑健にした。また、出島和蘭商館跡遺跡のガン亜科遺体を分析し、骨髄骨を含むガン亜科の骨を検出した。骨髄骨は産卵期の雌の骨中にのみ二次的に形成される骨である一方、現在野生のガン亜科は日本で繁殖しない。このことから同遺跡ではガン亜科の家畜個体が利用されていたことが示唆された。
    日本学術振興会, 特別研究員奨励費, 九州大学, 研究代表者, 競争的資金, 04J06316