喜田 宏 (キダ ヒロシ)

総合イノベーション創発機構ワクチン研究開発拠点特任教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 獣医学博士, 北海道大学
■ URL
researchmap URLホームページURL■ ID 各種
J-Global ID■ 研究キーワード・分野
研究キーワード
  • インフルエンザウイルス
  • ヘマグルチニン
  • ワクチン
  • ニュ-カッスル病ウイルス
  • 病原性
  • 渡り鴨
  • 予測
  • ブタ
  • シベリア
  • ヘルペスウイルス
  • 営巣地
  • オーエスキー病ウイルス
  • 糞便
  • カモ
  • H5N1
  • 香港
  • 新型ウイルス
  • インフルエンザ
  • ウイルスの存続
  • 渡りガモ
  • 血管内皮細胞
  • アジア
  • 新型インフルエンザウイルス
  • 渡り鳥
  • ニワトリ
  • 凍結湖沼水
  • ニューキャッスル病ウイルス
  • レセプター特異性
  • 疫学調査
  • 血管内血液凝固
研究分野
  • ライフサイエンス, 獣医学
  • ライフサイエンス, ウイルス学
  • ライフサイエンス, 実験動物学
  • ライフサイエンス, 実験病理学

経歴

■ 経歴
経歴
  • 2017年04月 - 現在
    長崎大学 感染症共同研究拠点長
  • 2016年04月 - 現在
    北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター 特別招聘教授, Research Center for Zoonosis Control
  • 2016年04月 - 現在
    北海道大学, ユニバーシティプロフェッサー
  • 2012年04月 - 現在
    北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 統括
  • 2012年04月 - 現在
    北海道大学, 名誉教授
  • 2007年12月 - 現在
    日本学士院, 会員
  • 2012年04月 - 2014年03月
    北海道大学大学院・獣医学研究科, 特任教授
  • 2005年04月 - 2012年03月
    北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター, Research Center for Zoonosis Control, センター長
  • 1995年04月 - 2012年03月
    北海道大学 大学院・獣医学研究科, 教授
  • 2001年05月 - 2005年04月
    北海道大学大学院獣医学研究科長, Graduate School of Veterinary Medicine, 獣医学部長
  • 1995年06月 - 2001年04月
    北海道大学, 評議員
  • 1989年01月 - 1989年03月
    ザンビア大学, 教授(JICA派遣専門家)
  • 1986年01月 - 1987年01月
    St. Jude Children's Research Hospital, 客員教授(Karnofsky 賞招聘研究員)
  • 1980年12月 - 1981年11月
    St. Jude Children's Research Hospital, 客員科学者
学歴
  • 1967年04月 - 1968年03月, 北海道大学大学院, 獣医学研究科, 予防治療学専攻
  • 1967年03月, 北海道大学, 獣医学部, 獣医学科
委員歴
  • 2005年 - 現在
    OIE/食糧・農業機関(FAO) 鳥インフルエンザネットワーク(OFFLU)拠点メンバー, 学協会
  • 2005年 - 現在
    内閣府総合技術会議 科学技術連携施策群ワーキンググループ委員, 学協会
  • 2003年 - 現在
    国際獣疫機関(OIE) 高病原性鳥インフルエンザ ワールドレファレンスラボラトリー ダイレクター, 学協会
  • 2003年 - 現在
    食糧・農業・農村審議会 消費・安全分科会 家禽疾病小委員会委員長, 学協会
  • 2001年 - 現在
    世界保健機関(WHO)ヒト/動物間インフルエンザワーキンググループメンバー, 学協会
  • 2001年 - 現在
    大学設置審議会委員, 学協会
  • 1998年 - 現在
    世界保健機関(WHO)動物インフルエンザネットワーク拠点メンバー, 学協会
  • 2006年 - 2007年
    厚生科学審議会 感染症分科会新型インフルエンザワクチン開発専門委員, 学協会
  • 2003年 - 2005年
    厚生科学審議会 感染症分科会新型インフルエンザ検討専門委員, 学協会
  • 2001年 - 2005年
    獣医事審議会委員, 学協会
  • 1998年 - 2001年
    学術審議会ライフサイエンス分科会専門委員, 学協会

研究活動情報

■ 受賞
  • 2017年12月, タマサート大学 名誉公衆衛生学博士号
    喜田 宏
  • 2017年11月, 文化功労者
    喜田 宏
  • 2017年05月, 春の叙勲 瑞宝重光章
    喜田 宏
  • 2016年10月, 北海道功労賞
    インフルエンザウイルスの生態解明とその疾病対策
    喜田 宏
  • 2011年11月, 平成23年度 農事功績表彰緑白綬有功賞
    for Achievement of Control of Avian Influenza
    喜田 宏
  • 2009年02月, 平成20年度 畜産大賞
    インフルエンザウイルスの生態解明とライブラリーの構築-高病原性鳥インフルエンザの診断と予防への応用―
    喜田宏
  • 2005年06月, 第95回 日本学士院賞
    インフルエンザ制圧のための基礎的研究 ―家禽、家畜およびヒトの新型インフルエンザウイルスの出現機構の解明と抗体によるウイルス感染性中和の分子的基盤の確立
    喜田宏
  • 2005年04月, 平成17年度 日本農学賞・読売農学賞
    インフルエンザウイルスの生態に関する研究
    喜田宏
  • 2004年11月, 第58回 北海道新聞文化賞
    鳥、動物とヒトインフルエンザウイルスの生態学的研究
    喜田宏
  • 2002年03月, 北海道科学技術賞
    新型インフルエンザウイルスの出現機序の解明と対策に関する研究
    喜田宏
  • 1982年04月, 日本獣医学会賞
    鳥類パラミクソウイルスの分類に関する研究
    喜田宏
■ 論文
■ その他活動・業績
■ 書籍等出版物
■ 主な担当授業
  • 大学院共通授業科目(教育プログラム):社会と健康, 2024年, 修士課程, 大学院共通科目
■ 所属学協会
  • 日本ワクチン学会
  • 日本獣医師会
  • 日本細菌学会
  • 日本家畜衛生学会
  • 獣医疫学会
  • 日本獣医学会
  • 日本ウイルス学会
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • インフルエンザウイルス感染に伴う抗原原罪現象の誘導機序解明
    科学研究費助成事業
    2018年04月01日 - 2021年03月31日
    新開 大史; 喜田 宏
    インフルエンザウイルスの感染モデルマウスを用いて、抗原原罪が実際に起こることを確認した。免疫グロブリンのレパトア解析を行ったところ、PR8感染群は非感染群に比べてレパトアの多様性が高いことがわかった。これは、感染によってより多様な免疫グロブリンが誘導されたことを示唆している。また、免疫グロブリンのCDRH3領域を解析した結果、インフルエンザウイルスに特異的なCDRH3のアミノ酸配列を発見した。現在、免疫グロブリンレパトア解析により、コントロールマウスと抗原原罪マウスで誘導される抗体のCDRH3配列パターンの違いを解析している。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 18K07135
  • 世界基準のインフルエンザワクチンの開発
    科学研究費助成事業
    2015年11月09日 - 2018年03月31日
    喜田 宏; MIFSUD EDIN
    「世界基準の季節性インフルエンザ不活化ウイルス全粒子ワクチンの開発」において、不活化ウイルス全粒子ワクチンが、現行のエーテルスプリットワクチン(HAワクチン)より、遥かに高い免疫をマウスおよびサルに誘導することが明らとなった。
    不活化季節性インフルエンザウイルス全粒子ワクチンのマウスおよびサルに対する免疫原性を現行のHAワクチンと比較、解析した。その結果、全粒子ワクチンは、スプリットワクチンの25から100倍以上の免疫力価を示すことが分かった。
    これらの研究成果に対して、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から、このワクチン開発に対して、非臨床試験ならびに臨床研究を進めるための研究費の支援が得られることとなった。
    尚、得られた成果の主な3点を以下に挙げる。
    1) マウスモデルとワクチン評価のプロトコールの確立 2) ワクチンが誘導する抗体応答を評価するためのプロトコールの確立 3)H1N1ウイルスワクチン(WPV とSVおよび対照としてPBS)をマウスに接種し、28日後に致死量(3,000 PFU)の A/California/07/09 (H1N1)株を攻撃接種して、その生死と体重変化を観察した結、WPVを接種したマウスのみが攻撃ウイルスの感染を防御して生残した。SVまたはPBSを接種したマウスは、臨床症状を呈し、体重減少が激しく、攻撃5日後までに全頭が安楽殺された。以上の試験成績から以下の結論を得た。
    WPVは、i) マウスに十分な免疫を誘導し、副反応を引き起こさなかった。 ii) SVより遥かに免疫原性が高い。 iii) CD8+T細胞応答を誘導する。iv) SVより遥かに高いウイルス感染性中和抗体を誘導する。 v) 致死量のウイルス攻撃からマウスを防御する免疫を賦与する。
    日本学術振興会, 特別研究員奨励費, 北海道大学, 15F15716
  • 麻疹ウイルスベクターを利用した高病原性鳥インフルエンザウイルスワクチンの開発
    科学研究費助成事業
    2014年04月01日 - 2017年03月31日
    藤幸 知子; 甲斐 知惠子; 米田 美佐子; 小原 道法; 喜田 宏; 服部 正策
    本研究では、麻疹ウイルスベクターを利用して作出した高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)ワクチンの効果を検討した。カニクイザルに本ワクチンを接種した結果、 HPAIV抗原タンパク質(H5)に対する抗体が産生され、HPAIV感染後の発熱や呼吸器症状、およびウイルス排出が抑制された。さらに、本ワクチンは、麻疹抗体を保有する場合にもHPAIV抗原タンパク質に対する抗体産生を誘導した。以上の結果から、本ワクチンは、HPAIV感染後の発症防御に寄与するワクチン候補として有望であると考えられる。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 東京大学, 26870147
  • 人獣共通感染症のワクチンおよび診断システムの開発
    2007年 - 2009年
    喜田 宏
    研究代表者らは、JSTイノベーションプラザ北海道の「重点地域研究開発推進プログラム(育成研究)」(平成18~20年)において、遺伝子再集合により作出したインフルエンザウイルスを用いてH5赤血球凝集素(HA)亜型プロトタイプワクチンを試製し、ニワトリ、マウスおよびサルを用いた感染モデル実験でH5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスに対する安全性および感染防御効果を評価した。試製したワクチンは哺乳類および鳥類に対して病原性を示さず、発育鶏卵で効率良く増殖するものであった。また、このワクチンはウイルス中和抗体を誘導し、サルにH5N1インフルエンザウイルスに対する感染防御免疫を賦与した。一方、診断法を確立するために、インフルエンザウイルスNP蛋白質に対するモノクローン抗体をベースとしたインフルエンザウイルス迅速検出キット(実験室レベルでのプロトタイプ)を試作し、臨床分離ウイルスを用いた評価試験により良好な成績を得た。 本研究では、これらの開発資源を活用し、新型インフルエンザウイルス出現に備え、様々な亜型インフルエンザウイルスの出現に対応可能な新規ワクチンのプロトタイプ、および迅速・高感度新型インフルエンザ検査システムの開発を行い、実用化を目指した。
    科学技術振興機構, 産学が連携した研究開発成果の展開/研究成果展開事業/地域事業/地域イノベーション創出総合支援事業/研究開発資源活用型, 08000059
  • 経神経伝播人畜共通感染症の新しい予防・治療法の確立と伝播メカニズムの解明
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    2007年 - 2009年
    梅村 孝司; 朴 天鎬; 喜田 宏
    鞘内免疫(脳脊髄液に抗原を接種し、脳脊髄液に特異抗体を誘導する免疫法)によって脳脊髄液に誘導された特異抗体は脳で産生されていること、鞘内免疫は狂犬病およびオーエスキー病に対し完全なワクチン効果を発揮すること、鞘内免疫は狂犬病の治療にも応用可能であることを示した。また、インフルエンザ脳症の原因はIFV感染が引き金となって起こった高サイトカイン血症/IFV感染と菌体内毒素血症の重複である可能性を示した。
    文部科学省, 基盤研究(B), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 19380171
  • インフルエンザウイルス感染の新規診断キット、予防薬、治療薬の実用化研究
    2005年 - 2008年
    喜田 宏
    本研究では、北海道大学の持つ世界で最も充実したインフルエンザウイルス株およびその遺伝子ライブラリーを活用し、H5亜型を含む多様なインフルエンザウイルスに対応するため、新規診断キット、予防薬、治療薬の実用化研究を実施した。タミフルとは異なる作用機序の治療薬として、?「抗インフルエンザウイルスヒト化抗体製剤の開発」および?「アポトーシス誘導制御薬の開発」、予防薬として?「H5亜型等インフルエンザウイルス感染に対するワクチン開発」、また、?で得られた抗体を応用して?「インフルエンザの新規診断キット開発」を実施した。
    科学技術振興機構, 産学が連携した研究開発成果の展開/研究成果展開事業/地域事業/地域イノベーション創出総合支援事業/育成研究, 07050823
  • 動物インフルエンザウイルスの生態解明と新型ウイルス対策
    科学研究費補助金(基盤研究(S))
    2003年 - 2006年
    喜田 宏; 岡崎 克則; 河岡 義裕; 迫田 義博; 梅村 孝司; 伊藤 壽啓; 小笠原 一誠
    本研究は、家禽と家畜のインフルエンザの被害を未然に防ぐとともに、ヒトの新型インフルエンザウイルスの出現に備え、その予防と制圧に資することを目的とする。・動物インフルエンザのグローバルサーベイランスによるウイルス分布の解明2006年秋、日本、モンゴルにおいて採取された渡りガモおよびハクチョウの糞便材料からのウイルス分離を試みた。1,201検体の材料から合計55株のインフルエンザAウイルスを分離同定した。これらの分離株にはH5やH7亜型のインフルエンザウイルスは含まれていなかった。これまでのウイルス分離の成績と合わせると、H1-H16およびN1-N9までの144通りの組合せのうち、133通りのウイルスの系統保存を完了した。・インフルエンザウイルスの病原性決定因子の同定2006年夏、モンゴルの湖沼で死亡野烏が再び発見され、死亡したオオハクチョウおよびホオジロガモの臓器材料からH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが分離された。分離されたウイルスは、2005年中国やモンゴルの野生水禽から分離された高病原性のH5N1ウイルスと8つの遺伝子分節すべてが近縁であった。また、このウイルスに対して哺乳動物が高い感受性を示すことが動物試験から明らかにした。・ベッドサイド早期迅速インフルエンザ診断法の開発A型インフルエンザウイルスH5およびH7亜型抗原を特異的に検出する簡易診断キットを開発...
    文部科学省, 基盤研究(S), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 15108004
  • エンベロープウイルス侵入機構の解明と新規阻害剤の開発
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    2004年 - 2005年
    岡崎 克則; 喜田 宏
    エンベロープウイルスの細胞内侵入機構を明らかにするため、へルペスウイルスの膜融合で中心的役割を果たすと考えられているgB糖蛋白の機能を解析した。仮性狂犬病ウイルス(PRV)のgBは宿主細胞の蛋白分解酵素によって開裂する。動物細胞が普遍的に有する蛋白分解酵素フリンを欠失するLoVo細胞にPRVを感染させたところ、細胞融合を起こすことなく増殖した。感染細胞中のgBは開裂していなかったことから、PRVの増殖にはgBの開裂は必須ではないことがわかった。フリンを恒常的に発現するLoVo細胞を樹立してPRVを感染させたところ、gBは開裂し、細胞融合を伴って増殖した。非開裂型gBを有するウイルスの細胞への侵入効率は開裂型gBを有するウイルスのそれと同等であった。以上の成績から、gBの開裂は細胞間の膜融合には重要な役割を果たすが、ウイルスエンベロープと細胞膜との融合には関与しないものと考えられる。ウマへルペスウイルス1(EHV1)感染馬は、呼吸器症状ならびに流産の他、しばしば神経症状を呈する。そこで、EHV1の向神経性機序を解明するためウマ脳血管内皮細胞(EBMECs)への侵入過程を超微形態学的に解析した。その結果、エンベロープを被ったウイルス粒子が細胞内空胞中に認められた後、ヌクレオカプシドが核膜孔付近に移動することがわかった。EHV1はEBMECsに吸着後エンドサイトーシスによって取り込...
    文部科学省, 基盤研究(C), 北海道大学->北海道医療大学, 連携研究者, 競争的資金, 16580236
  • 動物インフルエンザウイルスの生態学的研究:新型ウイルスの出現に備えて
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    2000年 - 2002年
    喜田 宏; 高田 礼人; 河岡 義裕; 岡崎 克則; 伊藤 壽啓; 迫田 義博
    新型ウイルスの亜型予測に資するため、鳥類および動物インフルエンザウイルスの疫学調査を実施した。ロシア、モンゴル、中国および北海道で、渡りカモの糞便3,987検体を採取し、亜型の異なるインフルエンザAウイルス212株を分離した。宮城県のブタからH1N2ウイルスを分離した。北海道大学を含む動物インフルエンザセンター5機関で25株のH9ウイルス株を交換し、解析を共同で開始した。渡りカモのウイルス遺伝子を比較解析したところ、日本で分離されたH9インフルエンザウイルスと1996年に韓国でニワトリに被害をもたらしたウイルスが近縁であった。1995~1999年に中国のニワトリから分離されたH9N2ウイルスの遺伝子解析の結果、渡りカモのウイルスと異なる亜群に分類され、ノイラミニダーゼに欠損が認められた。内部蛋白遺伝子は1997年の香港の強毒H5N1ウイルスに内部蛋白遺伝子を供給したH9N2ウイルスの系統とは異なった。香港のブタ、カスピ海のアザラシの抗体調査を行い、インフルエンザウイルスが感染した成績を得た。インフルエンザウイルスの異種動物間伝播機構を明らかにするため、ニワトリ雛の気嚢継代によって得たニワトリ馴化株の遺伝子再集合体を作出し、ニワトリ肺における増殖性を調べた。HA遺伝子を入れ替えた遺伝子再集合体の増殖性に変化はなく、他の因子が関与することが示唆された。新型ウイルスの出現に備え世界...
    文部科学省, 基盤研究(A), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 12375006
  • トリインフルエンザウイルスのヒトへの伝搬及び病原性獲得機構
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    2000年 - 2002年
    河岡 義裕; 堀本 泰介; 喜田 宏
    全世界で2000万人以上のヒトを殺したスペイン風邪のように、新型インフルエンザウイルスの出現派は世界的な大流行を引き起こし、未曾有の大惨事を引き起こす。1997年に香港に出現したH5N1新型インフルエンザウイルスは、18名のヒトに直接伝播し、6名の命を奪った。幸いにもヒトからヒトへと伝播することはなかったが、病原性の強さはスペイン風邪に匹敵するほどであった。近年我々が開発したリバース・ジェネティクス法を用いることで、ウイルス蛋白質に任意の変異を導入し、哺乳類での病原性獲得メカニズムを明らかにすることが可能になった。本研究は、香港で分離されたH5N1ウイルスをモデルとして、トリインフルエンザウイルスがどのようにヒトに病原性を示すようになるのかを分子生物学的に解明することを目的とした。哺乳類に強い病原性を示すウイルス株と弱い病原性を示すウイルス株とのアミノ酸配列を比較すると、それらの間には数箇所しか違いがないことがわかった。各アミノ酸に点変異を導入しウイルスを人工合成することで、どのアミノ酸が哺乳類における病原性発揮に関与しているかを調べた。その結果、RNAポリメラーゼ蛋白質を構成するPB2蛋白質の627番目のアミノ酸の変異(グルタミン酸がリジン)が、トリインフルエンザウイルスが哺乳類で病原性を発揮するために必要であることが明らかになった。
    文部科学省, 基盤研究(A), 東京大学, 連携研究者, 競争的資金, 12307008
  • 香港で発生した新型H5インフルエンザウイルスの起源と変異
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    1999年 - 2001年
    伊藤 壽啓; 河岡 義裕; 堀本 泰介; 喜田 宏; 大槻 公一; 伊藤 啓史
    1997-1998年にかけて香港において鶏由来高度病原性インフルエンザウイルスがヒトに伝播し、18名の市民が感染し、うち6名を死に至らしめた。このウイルスはいずれの株も鶏に対しては一様に全身感染を引き起こし、高い致死性を示したが、哺乳動物に対する病原性では明らかに2つのグループに区別された。すなわちグループ1は50%マウス致死量(MLD_<50>)が0.3から11PFUの間であり、もう一つのグループ2はMLD_<50>が10^3以上であった。この成績から鶏由来高度病原性インフルエンザウイルスの哺乳動物に対する病原性にはウイルス蛋白の一つであるヘマグルチニンの開裂性に加えて、さらに別の因子が関与しているものと推察された。一方、野生水禽由来の弱毒インフルエンザウイルスを鶏で継代することにより、弱毒株が強毒の家禽ペストウイルスに変異することが明らかとなった。この成績は自然界の水鳥が保有している弱毒のインフルエンザウイルスが鶏に伝播し、そこで受け継がれる間に病原性を獲得し得る潜在能力を保持していること、また鶏体内にはそのような強毒変異株を選択する環境要因が存在することを示している。また、この過程で得られた一連の病原性変異株はインフルエンザウイルスの宿主適応や病原性獲得機序のさらなる解明のための有用なツールとして今後の研究に利用できる。そしてそれはプラスミドから変異インフルエンザウイル...
    文部科学省, 基盤研究(A), 鳥取大学, 連携研究者, 競争的資金, 11694210
  • 新型インフルエンザウイルスの出現予知と流行防止
    科学研究費補助金(国際学術研究, 基盤研究(A))
    1998年 - 1999年
    喜田 宏; 河岡 義裕; 伊藤 壽啓; 高田 礼人; 岡崎 克則
    シベリアの水禽営巣地ならびに北海道で採取した野鳥の糞便からインフルエンザウイルスを分離し、シベリアに営巣する水禽が様々なHA亜型のインフルエンザウイルスを保持していることを明らかにした。NPならびにH5HA遺伝子の系統進化解析の結果、1997年に香港のヒトとニワトリから分離された強毒H5N1インフルエンザウイルスの起源がこれらの水禽類にあることが判った。したがって、今後ヒトの間に侵入する新型ウイルスのHA亜型を予測するため、シベリア、アジアを含む広範な地域で鳥類インフルエンザの疫学調査を実施する必要がある。北海道のカモから分離した弱毒H5N4ウイルスを用いて強毒H5N1ウイルス感染に対するワクチンを試製し、これが有効であることを示した。そこで、疫学調査で分離されるウイルスは新型ウイルス出現に備え、ワクチン株として系統保存する計画を提案した(日米医学協力研究会2000、厚生省1999)。中国南部のブタにおける抗体調査の結果から、H5ウイルスの感染は少なくとも1977年から散発的に起こっていたことが判明した。一方、H9ウイルスは1983年以降に中国南部のブタに侵入し、その後ブタの間で流行を繰り返していることが判った。
    文部科学省, 国際学術研究, 基盤研究(A), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 10041151
  • 新型インフルエンザ出現に備えたカセットセオリーに基づくペプチドワクチンの作製
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    1998年 - 1999年
    小笠原 一誠; 喜田 宏; 小野江 和則; 早瀬 ヨネ子
    1.カセットセオリーの考え方に基づいてH5に対するペプチドワクチンを作成したが、中和抗体の誘導には至らなかった。これは、カセットセオリーに基づいて作成されたペプチドに対する抗体のすべてが、オリジナルの蛋白と反応するわけではないことを示している。そこで、カセットセオリーの改良型としてI-A^b結合性コンポーネント(46F-/-54A)の外側にジスルフィド結合で環状にしたペプチドを付加した合成ペプチドを作成した。予備的実験ではあるが、環状部分は蛋白上でループアウトした部分をmimicできることが判明した。2.H3インフルエンザウイルス由来のヌクレオプロテイン(NP)366-374を封入した多層性リポソームと抗CD40抗体を同時にマウスの鼻腔より投与した後、H3インフルエンザウイルスを感染させた。その結果、単独ではほとんど影響がなく、NP366-374封入リポソームと抗CD40抗体を同時に投与したときだけウイルス感染を抑制した。この効果は2ヶ月間持続した。CTLに認識されるNPは変異が少なく、同一のペプチドワクチンが種々のサブタイプインフルエンザウイルスに有効である可能性が高い。現在、NP366-374封入リポソームと抗CD40抗体を鼻腔より投与して、H5インフルエンザウイルスの感染抑制を行っている。
    文部科学省, 基盤研究(B), 北海道大学->滋賀医科大学, 連携研究者, 競争的資金, 10557025
  • G蛋白欠失VSVを用いたウイルス表面糖蛋白の機能解析
    科学研究費補助金(萌芽的研究)
    1998年 - 1999年
    岡崎 克則; 高田 礼人; 喜田 宏
    ヘルペスウイルス主要糖蛋白の機能を明らかにするためウシヘルペスウイルス1(BHV1)の糖蛋白gBあるいはgCを発現する株化細胞を樹立し、これらにG蛋白遺伝子を欠失した水疱性口炎ウイルス(VSVdelG-G)を感染させて表現型混合ウイルスの回収を試みた。培養上清中に放出されたウイルス粒子をMDBK細胞に接種し、感染性を獲得したか否かをGFPの発現によって調べた。それぞれの糖蛋白を単独で導入した場合あるいはトランスフェクションによってgB、gC、gDの3種を導入した場合にもVSVdelG-Gは感染性を獲得しなかった。したがって、ヘルペスウイルスが宿主細胞に感染する際にはgB、gCおよびgD以外のウイルス蛋白を必要とすることが考えられる。ヘルペスウイルス表面糖蛋白のリセプター特異性を明らかにするため、BHV1gCおよびgBを単独で発現して各種グルコサミノグリカン分子との結合活性を調べた。両糖蛋白はヘパリン、ヘパラン硫酸およびコンドロイチン硫酸Bと結合した。ヘパリン、ヘパラン硫酸およびコンドロイチン硫酸Bはウロン酸としてイヅロン酸を含み、コンドロイチン硫酸AおよびCはグルクロン酸のみを含む。したがって、gCおよびgBは[イヅロン酸-硫酸化アミノ糖]の繰り返し構造を認識するものと考えられる。また、ヘパリンおよびヘパラン硫酸のアミノ糖はグルコサミンであるのに対し、コンドロイチン硫酸群のそ...
    文部科学省, 萌芽的研究, 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 10877051
  • 動物ウイルスの感染と発症の分子機構、特に病原性発現に関与する宿主細胞因子の解析
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    1996年 - 1998年
    喜田 宏; 中里 幸和; 板倉 智敏; 伊藤 壽啓; 岡崎 克則; 前出 吉光; 藤田 正一; 高田 礼人; 梅村 孝司; 中里 幸和
    ウイルスの病原性発現機構を宿主側の要因を詳細に解析することによって究明することを目的とした。そのため、ウイルス感染によって誘発される宿主細胞由来病原性因子の検出を試みた。インフルエンザウイルス感染発育鶏胚の奨尿膜を超音波破砕し、その可溶性画分をニワトリの静脈内に注射した。ニワトリは汎発性血管内凝固により数分以内に斃死した。この致死活性はヘパリンを静脈内に前投与することによって抑制されたことから、本因子は血液凝固に関与する物質と推定された。陰イオン交換体を用いた高速液体クロマトグラフィーおよび塩析法によって病原性細胞因子を濃縮精製する系を確立し、粗精製致死因子をマウスに免疫して、モノクローナル抗体11クローンを作出した。ニワトリの鼻腔内にインフルエンザウイルス強毒株と弱毒株を実験感染させ、経過を追及した。強毒株はウイルス血症を起こしたが、弱毒株はウイルス血症を起こさなかった。すなわち、強毒株を接種したニワトリでは全身臓器の血管内皮細胞でウイルス増殖が起こり、血管炎を招来した。強毒株の標的が血管内皮細胞であることが明らかになった。損傷した血管内皮細胞から血液凝固因子ならびにサイトカインが放出された結果、汎発性血管内血液凝固を起こし、ニワトリを死に至らしめるものと結論した。この成績はインフルエンザウイルス感染鶏胚奨尿膜から抽出した細胞因子がニワトリに血管内凝固を起す事実と一致する。...
    文部科学省, 基盤研究(A), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 08406020
  • ヘルペスウイルスT細胞標的抗原エピトープの解析
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    1996年 - 1997年
    岡崎 克則; 喜田 宏; 高田 礼人
    ウシヘルペスウイルス1(BHV-1)主要糖蛋白分子上の抗体認識エピトープとT細胞認識エピトープとの異同を調べるため、各糖蛋白に対する中和単クローン性抗体を用いて変異体の分離を試みた。その結果、gBに対する抗体185/1でのみ変異体MV185が選択された。抗体185/2は補体要求性中和抗体であったが、MV185は他の3種の補体非要求性中和抗体との反応性も欠いていた。現在、BHV-1接種牛末梢白血球のMV185感染細胞に対する細胞障害活性を解析している。また、MV185gB遺伝子の塩基配列を決定中である。バキュロウイルスを用いてBHV1gC及びgDを大量発現し、それらを粘膜免疫アジュバントのコレラ毒素Bサブユニットと混合して牛伝染性鼻気管炎に対する経鼻ワクチンを試作した。いずれのワクチンも鼻腔内に噴霧されたウシの鼻汁中にウイルス中和抗体を誘導し、10^<5.0>PFUで経鼻攻撃されたウシからは殆どウイルスは回収されなかった。10^<7.8>PFUで攻撃されたウシでは著しい臨床症状の軽減が認められ、ウイルスの排泄量も低下した。オーエスキー病ウイルス(ADV)糖蛋白gDを発現するプラスミドを鼻腔内に接種されたマウスの気管・肺胞洗浄液中には抗ADV抗体が検出され、致死量のウイルス攻撃に対して抵抗性を示した。gC発現プラスミドを鼻腔内に接種されたマウスでは抗体は検出されなかったが、致死量...
    文部科学省, 基盤研究(B), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 08456144
  • 新型インフルエンザウイルスの予測・シベリアの水禽営巣地におけるウイルスの分布
    科学研究費補助金(国際学術研究)
    1995年 - 1997年
    喜田 宏; 伊藤 壽啓; 河岡 義裕; 岡崎 克則; デメネフ V; ヤムニコバ S; ルボフ D.K; Svetrana Yam; 高田 礼人; Yamnikova Sv
    平成7〜9年夏、カムチャッカ半島南端付近、ハバロフスク郊外のアムール河流域ならびにサハ自治共和国内のレナ河流域において水禽の糞便および湖沼水3,000検体を採取した。8年にはレナ河流域北緯63度30分のコベイスキー地区で採取した約900検体の水禽糞便からインフルエンザウイルスH4N6亜型19株、H4N9亜型1株、H11N1亜型1株、H11N6亜型2株、H11N9亜型8株を分離した。9年にはコベイスキー地区で採取した水禽糞便120検体およびヤク-ツク(北緯62度)で採取した鴨の糞便72検体からは各々H4N6亜型1株およびH3N8亜型5株が分離された。一方、レナ河流域北緯65度00分〜64度36分の四十諸鳥地域で採取した水禽糞便約1,400検体と湖沼水20検体からはウイルスが分離されなかった。カムチャッカ半島ならびにアムール河流域で採取した水禽糞便からインフルエンザウイルスは分離されなかった。以上の成績は、鴨の営巣湖沼がレナ河流域北緯63度付近に存在することを示唆する。平成8年と9年の10月に北海道宗谷地方において採取した480検体の水禽糞便材料からインフルエンザウイルスH1N1亜型、H5N3亜型、H5N4亜型、H6N1亜型、H6N7亜型、H8N1亜型、H8N3亜型、H9N2亜型ならびにH11N9亜型各1株を分離した。平成8年度および9年度にレナ河流域および北海道の水禽糞便から分...
    文部科学省, 国際学術研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 07041118
  • トリから哺乳動物へのインフルエンザウイルス伝播の機構
    科学研究費補助金(基盤研究(C))
    1996年 - 1996年
    伊藤 寿啓; 喜田 宏
    インフルエンザウイルス(IFV)は哺乳動物や鳥類に広く感染する。すべてのIFVは野生水禽のウイルスに由来すると考えられている。しかし、ウイルスが異なる動物種間を伝播する機序が解明されていない.IFVはHA蛋白を介して細胞表面のシアル酸を末端にもつ糖鎖レセプターに結合して感染する。そこで、本研究ではIFVのレセプター特異性と宿主域との関連を解析し、さらに感染実験によってその異動物種間伝播のメカニズムを解明することを目的とした。宿主の細胞表面上にあるレセプターの種類をレクチンを用いて解析した結果、馬、鯨、アザラシの呼吸器にはシアル酸がガラクトースにα2-3結合している糖鎖(α2-3)のみが存在し、豚、フェレットにはα2-3およびα2-6の両者が存在することが判明した。これらの成績はα2-3親和性の鳥IFVが馬に直接伝播可能であるという疫学的知見を裏づける。また、鯨およびアザラシのウイルスが鳥由来ウイルスであるという遺伝子解析結果をも支持する。一方、豚やフェレットでは、α2-6親和性の人ウイルスもα2-3親和性の鳥ウイルスも共に増殖するという以前の感染実験の成績に一致する。一方、人ウイルスから選択された、α2-3親和性変異株のHAのみを有し、他の遺伝子は全て馬のウイルス由来のハイブリッドウイルスを作出した。このウイルスのHAは226番目のアミノ酸がLeuから鳥ウイルスと同じGluに...
    文部科学省, 基盤研究(C), 鳥取大学, 連携研究者, 競争的資金, 08660355
  • 免疫アジュバントの経口、経鼻投与による幼若個体の非特異的ウイルス感染防御能の増強
    科学研究費補助金(一般研究(B), 基盤研究(B))
    1994年 - 1996年
    有川 二郎; 橋本 信夫; 谷口 孝喜; 喜田 宏; 東 市郎; 苅和 宏明
    免疫機能の未成熟な幼若個体への免疫アジュバントの投与によって、免疫力の賦活化を試み、そのウイルス感染症からの回復に及ぼす効果の解析を目的とし以下の成績を得た。1.呼吸器急性感染症、消化器急性感染症および全身感染症モデルとしてそれぞれセンダイウイルス、ロタウイルス、ハンタンウイルスおよびヘルペスウイルスと主に幼若マウスの組み合わせで実験感染系を確立した。2.免疫アジュバントとしてMDP-Lys(L18)を選択し、経口、経鼻、経直腸、皮下ルートでの投与法を確立した。3.センダイウイルスと成熟BALB/cマウス8(5週齢)の組み合わせでは、MDP-Lys(L18)をウイルス接種の-1から-3日に皮下、経鼻、経口、経直腸のいずれのルートで投与しても肺組織中でのウイルス増殖が抑制され有意な生残率の上昇が認められた。特に、経直腸ルートの投与でも呼吸器感染に対する防御効果の増強が注目される。4.消化器急性感染症のモデル:ロタウイルスと哺乳マウス(BALB/c、生後10日齢)の組み合わせではMDP-Lys(L18)をウイルス接種の-1から-2日に皮下、経口、経直腸のいずれのルートで投与しても下痢の発症数の有意な低下、下痢症状の軽減およびウイルス増殖の抑制が観察された。5.ハンタンウイルス(腎症候性出血熱、Hantaan76-118株)と哺乳マウス(BALB/c、生後1日齢)の組み合わせではウ...
    文部科学省, 一般研究(B), 基盤研究(B), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 06454716
  • 動物インフルエンザウイルスのレセプター認識特異性に関する研究
    科学研究費補助金(一般研究(C))
    1994年 - 1995年
    伊藤 壽啓; 喜田 宏
    インフルエンザウイルスは人の他に多くの鳥類および哺乳動物に感染する。ニワトリ、ウマ、ブタ、ミンク、アザラシ等に致死的な流行を起こし、その被害は甚大である。最近、これらのインフルエンザウイルスの遺伝子はすべて野生水禽のウイルスに由来することが明らかとなった。また、渡りガモのウイルスが中国南部でアヒルを介してブタに伝播し、ブタの呼吸器でヒトのウイルスと遺伝子再集合体を形成することによってヒトに導入されたという新型ウイルスの出現機構が明らかにされた。しかし、ウイルスが異なる動物種間を伝播するメカニズムが解明されていない。我々はインフルエンザウイルスの宿主域とレセプター特異性が関連する成績を得た。本研究はレセプター特異性を分子レベルで解析することにより、インフルエンザウイルスの異動物種間伝播のメカニズムを明らかにすることを目的として企画された。まずインフルエンザウイルスの代表的な宿主であるカモ、ウマおよびブタの標的細胞表面のレセプターの糖鎖構造をシアル酸の結合様式の違いを認識するレクチンを用いて解析した。これにより、ウイルスのレセプター結合特異性と宿主細胞表面の糖鎖構造が宿主域を決定する重要な要因であることを証明した。一方、シアル酸の分子種の違い(Neu5Ac,Neu5Gc等)を認識する特異抗体を用いて、N-グリコリル型シアル酸(Neu5Gc)の分布がカモのウイルスの腸管での増殖部位...
    文部科学省, 一般研究(C), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 06660368
  • オーエスキー病抵抗性品種の分子育種法の開発
    科学研究費補助金(試験研究(A))
    1993年 - 1995年
    清水 悠紀臣; 喜田 宏; 大塚 治城; 喜田 宏; 関川 賢二; 見上 彪; 小野 悦郎; 岡部 達二; 笠井 憲雪
    1.オーエスキー病ウイルス(ADV)の前初期(IE)蛋白IE180の機能ドメインを解析した結果、初期および後期遺伝子の転写活性化に関与する領域、IE遺伝子の転写抑制に関与する領域および核への移行シグナルが明らかになった。2. ADVの初期蛋白EP0が感染細胞の核に局在し、IE、初期TKおよび後期gX遺伝子の転写を増強することが明らかになった。この転写増強作用には、EP0分子のN末端に存在するRINGfinger領域が必須であり、酸性アミノ酸を多く含む領域も関与することが判明した。3.蛋白工学手法によって、ADVのIE遺伝子の転写抑制因子を作出した。これら因子の転写調節作用を解析し、以下の成績を得た。1) IE180のDNA結合ドメインとヒト単純ヘルペスウイルスのトランスアクチベータ-VP16の結合ドメインとのキメラ蛋白は、ADVのIE遺伝子の転写を抑制した。このキメラ蛋白はウイルスの増殖を著しく阻害した。2) IE180およびEP0のdominant-negativemutantはウイルスの増殖を抑制した。4.ウイルスの増殖を最も強く抑制した3-1)キメラ蛋白遺伝子をC57BL/6マウス受精卵にマイクロインジェクション法によって導入した。1系統のF1マウスに本遺伝子が導入されたことを確認した。現在、このF1マウスを用いてトランスジェニックマウスの系統を確立しつつある。今後、系...
    文部科学省, 試験研究(A), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 05506002
  • 中国の兎の出血病の病因並びに病態-特に韓国の例との比較研究
    科学研究費補助金(国際学術研究)
    1994年 - 1994年
    板倉 智敏; 余 鋭萍; 落合 謙爾; 喜田 宏
    兎の出血病(RHD)は,1984年中国で初めて発生し,以後韓国をはじめ多くの養兎を行っている国々に発生した。我々は,1989年から韓国で発生したRHDに関する研究を行い,多くの成果をあげた。この成果には以下の点が含まれる。RHDの原因ウイルスはカルシウイルスで,肝細胞に親和性が強い。この原因ウイルスは毒力が強く,成兎に接種すれば25〜90時間で兎を殺す。2ヶ月令以内の子兎にはRHDウイルスは感受性を示さない。病変の特徴は壊死性肝炎で、免疫染色を行うと肝細胞の細胞質に多量の抗原が証明できる。以上の成果を踏まえて,本研究では中国で発生したRHDの形態学的特徴と,中国の発生例から分離したRHDウイルスの性状についての比較研究を実施した。まず,中国で発生するRHDの臨床ならびに疫学について調査した。RHDは発生し始めた1985〜1990年頃までは発生率を高く,被害も大きかったが,近年では顕著な流行病的発生は少なくなった。これはRHDに対して自然免疫が成立しているものと推察される。しかし,基本的な発生傾向は未だに認められる。すなわち,3ヶ月令以上兎が感染すると90〜100%致死し,2〜3ヶ月令での罹患兎は80%致死し,1〜2ヶ月令の兎の致死率は50%程度である。中国では,毛生産用と肉用を目的として兎が飼育されているが,両者共RHDに罹患する。特にアンゴラ兎が感受性が高いようであった。感...
    文部科学省, 国際学術研究, 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 06044007
  • インフルエンザウイルスの起源と進化
    科学研究費補助金(国際学術研究)
    1993年 - 1994年
    喜田 宏; R.G.Webster; 河岡 義裕; 岡崎 克則; 伊藤 寿啓; Webster R.G
    平成3-4年度の文部省科学研究費・国際学術研究(0304103)および平成5年度の本研究による調査の結果、アメリカ合衆国アラスカ州中央部の湖沼に営巣する渡り鴨が、夏季にインフルエンザウイルスを高率に保有していることが判明した。平成6年度には前年度にひき続き、アラスカ州中央部のユコン平原にあるマラ-ド湖、ハート湖およびビッグミント湖で鴨の糞便材料を採取し、ウイルス分離試験を実施すると共に、湖水からのウイルス分離を試みた。さらに、分離ウイルスの抗原亜型を決定した上で、これまでに得られたウイルス株を加えて、分離年、分離地および亜型が異なるウイルスのNPおよびHA遺伝子の塩基配列を決定し、系統進化解析を行った。平成5年度および6年度に鴨の糞便541検体から分離されたインフルエンザウイルスは33株、パラミクンウイルスは15株であった。イルフルエンザウイルスの抗原亜型は、H3N8が23株、H4N6が8株、そしてH7N3が1株であった。文部省科学研究費により実施した平成3年および4年度の調査成績をあわせると、4年間に分離されたインフルエンザウイルスは108株で、その内訳は、H2N3が1株、H3N8が37株、H4N6が55株,H10N9が1株であった。従って、アラスカ中央部に夏季に営巣する鴨が多くの異なる抗原亜型のウイルスを維持していることならびに同じ営巣湖沼に異なる抗原亜型のインフルエンザ...
    文部科学省, 国際学術研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 05044117
  • 動物由来レンチウイルスの分子生物学的比較
    科学研究費補助金(総合研究(A))
    1992年 - 1993年
    見上 彪; 喜田 宏; 生田 和良; 小沼 操; 速水 正憲; 長谷川 篤彦
    本研究目的は、各種動物由来レンチウイルスを分子生物学的観点から総合的に比較研究することにより、レンチウイルスに共通に見られる遺伝特性を明らかにするとともに、その生体内での病原性の発現メカニズムを分子レベルで探ることにある。代表としてネコ免疫不全ウイルス(FIV)についての研究成果を報告する。1.日本,オーストラリアおよび米国で分離されたFIVのLTRの塩基配列を比較したところ,日本の各分離株は遺伝子レベルで米国やオーストラリア各分離株から離れた位置にあり、系統学的に異なるものと考えられた。2.組換えキメラウイルスを用いてFIV株間の生物学的性状の相違を解析したところ、LTRのプロモーター活性には有意な差は認められなかったものの,CRFK細胞への感染性やMYA-1細胞での巨細胞形成能はenvおよびrev領域が決定し,ウイルス増殖の速さや細胞障害性の強さはgag,pol,vif,ORF-Aの領域が関与しているものと考えられた。3.FIVのORF-A遺伝子に変異を導入した変異株を用いてその機能を解析したところ、ORF-1遺伝子はウイルスの効率的な増殖を促進していると考えられた。4.CRFK細胞にネコCD4を発現させた後、CRFK細胞にたいして非親和性のFIV TM1株を接種してもウイルスは増殖せず、さらに可溶化CD4とFlVenvは結合しないことから、ネコCD4は、FIVのレセプタ...
    文部科学省, 総合研究(A), 東京大学, 連携研究者, 競争的資金, 04304025
  • 兎から新しく分離したカリキウイルスの性状、増殖過程並びに病原性に関する研究
    科学研究費補助金(一般研究(B))
    1992年 - 1993年
    板倉 智敏; 御領 政信; 落合 謙爾; 喜田 宏
    我々は韓国で発生した兎の出血病(RHD)例の肝乳剤を出発材料として,新しく分離したカリキウイルスの性状,宿主細胞内の増殖過程,病原性を検索した。精製ウイルス粒子は,肝乳剤を超遠心およびCsCl密度勾配遠心することによって得られた。ウイルス粒子は正20面体構造を示し,直径は35〜40nmであった。ウイルス粒子はコアとスパイク様構造を持ったカプシド構成され,構成蛋白の分子量は63kDaであった。本ウイルスの病原性は極めて強く,成兎に接種すると20時間から96時間の間に致死させ,急性壊死性肝炎を引き起こした。また,死亡した兎の全身に充・出血と播種性血管内凝固(DIC)が形成されていた。本ウイルスを感染させた兎の肝には,電顕的にウイルス粒子が証明された。ウイルス粒子は,細胞菌に多発性に形成された単位膜に囲れた嚢胞,空胞および小空胞内に認められた。またウイルス粒子は,細胞基質にも孤在したり,嚢胞膜と空胞膜との間に線状に配列していた。一部のウイルス粒子は結晶状配列を示していた。RHDを耐過した兎から得たビチオン化抗RHDウイルスIgG抗体を用い,ABC直接法による免疫染色を行った。この結果,RHDウイルスに特異的抗原を肝細胞細胞質に検出し得た。このウイルス抗原は,肝細胞の変性・壊死に一致して出現していた。RHDの発詳の地である中国からもウイルス材料を入手し,上記と同様の検索を行った。その...
    文部科学省, 一般研究(B), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 04454112
  • インフルエンザウイルスの進化と予測
    科学研究費補助金(国際学術研究)
    1991年 - 1992年
    喜田 宏; 河岡 義裕; 岡崎 克則; 伊藤 寿啓; 小野 悦郎; 清水 悠紀臣
    我々は鳥類,動物および人のインフルエンザウイルスの生態を研究し,得られた成績に基づいて,1968年に人の間に出現した新型インフルエンザウイルスA/HongKong/68(H3N2)株のヘマグルチニン(HA)遺伝子の導入経路を推定し,提案した。すなわち,渡り鴨の間で継持されているH3インフルエンザウイルスが中国南部で家鴨に伝播し,さらにこれが豚に感染した。豚の呼吸器にはそれまでの人の流行株でうるアジア型(H2N2)ウイルスも同時に感染し,両ウイルスの間で遺伝子再集合が起こって,A/HongKong/68株が誕生したものと結論した。今後もこのような機序による新型ウイルスの出現が予想されるので,渡り鴨と豚のインフルエンザの疫学調査と感染実験を継続することによって,新型ウイルスを予測する研究を計画した。インフルエンザウイルスの供給源として,北方から飛来する渡り水禽および中国南部の家禽集団が考えられて来た。毎年,秋に飛来する渡り鴨からウイルスが高率に分離され,春に北方に帰る鴨からはほとんど運離されないことから,北方圏の鴨の営巣地が一次のウイルス遺伝子の貯蔵庫であると推定した。そこで,本学術調査では1991年および1992年の夏に,米国アラスカ州内の異なる地域で水禽の糞便を収集し,これからウイルスの分離を試みた。マガモとオナガガモ計1913,カナダガン1646,白鳥6,シギクおよびカモメ...
    文部科学省, 国際学術研究, 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 03041013
  • 家畜の抗病性品種作出に関する分子生物学的基礎研究
    科学研究費補助金(一般研究(A))
    1989年 - 1992年
    波岡 茂郎; 林 正信; 笠井 憲雪; 田口 文広; 喜田 宏; 橋本 信夫
    本研究は、ウイルスの増殖に必要な遺伝子に対するアンチセンスRNAを発現するトランスジェニック動物を作製し、当該ウイルス抵抗性品種の作出に関して検討することを目的としている。今年度は以下のような成績を得た。1.作製されたマウス肝炎ウイルス(MHV)のヌクレオキャブシド(N)タンパク質の遺伝子に対するアンチセンスRNAを発現するトランスジェニックマウスの家系について感染実験を行った。すなわち、出生後1〜2日の新生児に600〜1,000PFUのMHVを感染させ、その生存率を検討したところ、対照の非トランスジェニックマウスでは感染後約3日目から死に始め5日目における生存率は20%程度であった。これに対し、2系統のトランスジェニックマウスの内1系統では明らかに生存率の改善がみられ、7日後でも約50%の生存率が得られ、8日以後の死亡は認められなかった。この成績はMHVのNタンパク遺伝子に対するアンチセンスRNAを発現するトランスジェニックマウスがMHVの致死的感染に対して抵抗性を有することを示した。今後、致死的感染に対するトランスジェニックマウスにおける抵抗性の発現機構やウイルス増殖の抑制における分子生物学的あるいは病理学的解析などが検討課題として考えられるが、本研究で得られた成績からアンチセンスRNAの発現によるいわゆる細胞内免疫によって個体に当該ウイルスに対する抵抗性を賦与できること...
    文部科学省, 一般研究(A), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 01440017
  • ニュ-カッスル病ウイルスの生態と病原性に関する研究
    科学研究費補助金(総合研究(A))
    1990年 - 1991年
    見上 彪; 小沼 操; 松浦 善治; 川喜田 正夫; 喜田 宏; 永井 美之; 児玉 洋
    本研究はニュ-カッスル病ウイルス(NDV)の生態と病原性を総合的に解明することを目的とする。そこで病原性に深く関るNDVのヘモアグルチニンーノイラミニダ-ゼ蛋白(HN)ならびに膜融合蛋白(F)をコ-ドする遺伝子をリコンビナントワクチニアウイルス(rVV),リコビナント鶏痘ウイルス(rFPV)あるいはバキュロウイルス(BV)に捜入し,発現HNあるいはFの生物性状、免疫原性などの検討し,以下の成績を得た。1)。NDVのHNを発現するrVVを作出し,NDV感染防御におけるHNの役割を検討した。8×10^6PFUの生rVVを接種した鶏は,すべて強毒NDVによる致死的に耐過した。一方同量の不活化rVVを接種した鶏は,同様の攻撃により死亡した。攻撃耐過鶏はHNに対する抗体産生が攻撃前あるいは攻撃前あるいは攻撃後に認められたのに対して,非耐過鶏では認められなかった。2)。FPVのチミジンキナ-ゼ遺伝子内にVV由来のプロモ-タ-P.7.5制御下にNDVのHNを発現するrFPVを作出した。このrFPVはNDVのHNに特異的なウイルス中和活性のある単クロ-ン性抗体と反応し,SDSーPAGE上でNDV HNとほぼ同じ移動度を示すHNを産生した。3)。NDV宮寺株のHNをコ-ドする _cDNAを組みこんだBVは感染細胞表面にHNを発現した。このrHNはSDSーPAGE上でNDV感染細胞で発現するHN...
    文部科学省, 総合研究(A), 東京大学, 連携研究者, 競争的資金, 02304030
  • ニュ-カッスル病ウイルス糖蛋白の三次元構造と機能の解明
    科学研究費補助金(一般研究(A))
    1990年 - 1991年
    清水 悠紀臣; 小野 悦郎; 首藤 文栄; 桑原 幹典; 喜田 宏; 伊藤 寿啓
    家禽および野鳥から分離されたニュ-カッスル病ウイルス(NDV)の抗原性および毒力を解析した。得られた成績から、強毒NDVが各地で家禽に被害を与えており、我国のニワトリ集団にもNDが発生していること、様々な抗原性と毒力のNDVが野生水禽によって維持、運搬、散布されていること、ならびにワクチン株とは異なる抗原性の強毒NDVが渡り鳥から家禽に導入され得ることが示唆された。病原性が異なるNDVをニワトリに実験感染させて、ウイルスの組織向性、体内分布、惹き起こされる病型および致死性を検討すると共に、ウイルス糖蛋白の生物性状とその遺伝子を解析した。実験成績から、NDVの病原性発現には、F糖蛋白の開裂能の他に、神経および/またはリンパ球に対する親和性が重要な因子であることが示唆された。NDV糖蛋白の立体構造をX線回折法によって解析するために、HN蛋白を分離精製して、これを結晶化することを試みた。検討の結果、大量培養、濃縮精製したウイルスを界面活性剤で処理し、HNおよびF蛋白を分離精製することが可能となった。精製HN蛋白標品をαーキモトリプシンで処理することによって、疎水性部分を欠く、分子量65Kの可溶性産物を得た。この産物の結晶化を試みた結果、微細な方形結晶が形成された。現在、X線回折に供することが可能な結晶に成長させる条件を検討中である。粘膜免疫強化法の確立に資するため、異なるNDワクチ...
    文部科学省, 一般研究(A), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 02404019
  • 新型インフルエンザウイルスの出現予測と流行防止に関する研究
    科学研究費補助金(一般研究(B))
    1989年 - 1990年
    喜田 宏
    新型インフルエンザウイルスの出現機構に関する我々の仮説を実証し、さらに、今後出現し得る新型ウイルスの抗原亜型の予測に資するため、ウイルス遺伝子を詳細に解析するとともに、豚を用いて感染実験を実施し、以下の成績を得た。1.中国南部の家禽から分離されたH3インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)の抗原性ならびにその遺伝子を詳細に解析した。得られた成績から、中国南部では家禽が渡り鴨由来ウイルスを豚に伝播する役割を果たしたことが分子生物学的に裏付けられた。2.由来宿主を異にするH3およびH1インフルエンザウイルスに対する豚の感受性をしらべた。実験の結果、豚の呼吸器は豚および人のインフルエンザウイルスのみならず、渡り鴨および家鴨のH3ウイルスにも感受性を示すことが明らかになった。さらに、豚の呼吸器では容易に遺伝子再集合ウイルスが産生されることが実証された。3.H2ーH13HA亜型の鳥類由来インフルエンザウイルスの豚における増殖と抗体応答をしらべた。実験の結果、これまで鳥類のみに分布するとされていた多くの抗原亜型のウイルスが豚に感染し、その呼吸器で増殖することが明らかとなった。またこれらの鳥類由来ウイルスに感染し、鼻汁中にウイルスを排泄した豚の血清はホモのウイルスの血球凝集を阻止しなかったが、明らかな血中抗体応答がELISAによって検出された。以上の成績は何れの抗原亜型のHAをもつウ...
    文部科学省, 一般研究(B), 北海道大学, 研究代表者, 競争的資金, 01480103
  • 遺伝子工学による動物用リコンビナントワクチンの開発に関する基磯的研究
    科学研究費補助金(一般研究(A))
    1987年 - 1990年
    佐藤 文昭; 斉藤 文昭; 佐藤 文昭; 見上 彪; 久保 周一郎; 遠藤 大二; 林 正信; 桑原 幹典; 喜田 宏; 児玉 洋; 小沼 操; 見上 彪
    本研究の主眼は有用な動物用リコンビナント多価ワクチンの作出に必要な基磯実験の実施にある。リコンビナント多価ワクチンはベ-スとなるベクタ-ウイルスとワクチンの決定抗原遺伝子を結合することにより作出される。ベクタ-ウイルスとしてはマレック病ウイルス(MDV)と鶏痘ウイルスに着目し、それらのチミジンキナ-ゼ遺伝子中に挿入部位を設定した。また同時に、MDVの感染から発病の過程に関る種々の抗原遺伝子の解折とクロ-ニングを行った。すなわち、ワクシニアウイルスをベ-スとしてNDVのHN蛋白遺伝子を組み込んだリコンビナントワクシニアウイルスを作出し、NDV感染防御におけるHN蛋白に対する免疫応答が感染防御に重要な役割を果たすことを明かにした。加えて、インフルエンザウイルスおよびニュ-カッスル病ウイルスの感染防御に関る抗原遺伝子の解折により、抗原遺伝子群の変異を検討した。続けて上記のウイルスベクタ-に外来遺伝子を組み込み、リコンビナント多価ワクチン実用化への可能性を検討した。すなわち、ニュ-カッスル病ウイルス(NDV)のヘマグルチニンーノイラミニダ-ゼ蛋白(HN蛋白)とマレック病ウイルスのA抗原の遺伝子をバキュロウイルスベクタ-に組み込み、生物活性と抗原性をほぼ完全に保持した蛋白を得ることができ、ワクチンとしての使用に有望な結果を得た。MDVの単純ヘルペスウイルス(HSV)のB糖蛋白類以蛋白遺...
    文部科学省, 一般研究(A), 北海道大学, 連携研究者, 競争的資金, 62440019
  • A型インフルエンザウイルスの感染性の抗体による中和の機序に関する研究
    科学研究費助成事業
    1983年 - 1984年
    喜田 宏
    日本学術振興会, 一般研究(B), 北海道大学, 58480077
■ 産業財産権