上遠野 亮 (カトオノ リヨウ)

理学研究院 化学部門 有機・生命化学分野助教

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(理学), 北海道大学
■ URL
researchmap URLホームページURL■ ID 各種
研究者番号
  • 60432142
J-Global ID■ 研究キーワード・分野
研究キーワード
  • テレフタルアミド
  • マクロサイクル
  • 三重結合
  • キラル化学
研究分野
  • ライフサイエンス, 生物有機化学, 構造有機化学・キラル化学
  • ナノテク・材料, 構造有機化学、物理有機化学, 構造有機化学・キラル化学
■ 担当教育組織

経歴

■ 経歴
経歴
  • 2021年11月 - 現在
    北海道大学, 大学院理学研究院国際理学連携教育センター, 助教
  • 2011年11月 - 2021年10月
    北海道大学, 大学院理学研究院化学部門, 助教
  • 2006年04月 - 2011年10月
    北陸先端科学技術大学院大学, マテリアルサイエンス研究科, 助教

研究活動情報

■ 論文
■ 書籍等出版物
  • Ch 14: Design of chirality-sensing systems based on supramolecular transmission of chirality. In Nabeshima, T. (Eds) Synergy in Supramolecular Chemistry.
    上遠野亮, pp. 247-260
    CRC press, 2015年, [共著]
■ 所属学協会
  • 日本化学会
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 多元的動的キラル空間におけるキラル増幅"
    科学研究費助成事業
    2021年04月01日 - 2024年03月31日
    上遠野 亮
    本研究では、"キラル増幅"の新たな一面を提示する。それは、ラセミ化できるキラル構造が同一分子内で連続して多元的に配置された場合、個々のねじれ優先性が自発的に増大する現象として独自に定義した。結果として、個々のキラリティは動的であるにもかかわらず、自発的に高められたホモキラリティによって、特定のキラル構造が支配的に存在するようになるだろう。そのような分子は、立体化学が安定なキラル化合物に匹敵する分子とみなすことができる。
    具体的には、二つの分子群を足場として実証する:動的な8の字キラリティを有するマクロサイクルを(I)積層または(II)縮環により集積し、それぞれ多元的な動的キラル空間を創出する。後者は、このキラル増幅現象を定量的に観測することを期待するものである。明確な分子構造を足場とする光学活性の定量的な観測は、巨大分子系におけるキラル分子の形状と光学活性との間の関係性を考察するのに資することが期待できる。
    本年度は、テーマI:キラルな三層構造の合成および光学分割を完了した。四層構造についても合成および光学分割を完了した。四層構造は、形式的に二つの構造を想定しうるが、目的としたキラルな四層構造に対する選択的合成を達成した。光学分割については、一方のエナンチオマーのみ純粋に単離することができた。隣接する動的キラル空間で、互いのねじれ優先性を協同的に打ち消し合うモデル分子として二層構造も合成した。この合成検討を通じて、三層および四層構造の合成経路を確立できた。二、三四層それぞれ純粋に得られた光学活性体について、旋光度および円二色性を測定した。テーマII:ラセミ化できるマクロサイクルの環状五量体および六量体の合成を完了した。環化前駆体の配座的動的特性について一部完全に理解することは断念したが、概ね合成経路を確立したと言える。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 21K05031
  • 拡大PAM(フェニルアセチレンマクロサイクル)を足場とするキラリティ創出
    科学研究費助成事業
    2018年04月01日 - 2021年03月31日
    上遠野 亮
    明確な分子構造に基づくキロプティカル特性の考察を目的として、キラル分子を設計した。アキラルな構成要素を二分子集積することで、多様なキラル構造を創出する。構成要素として六角形の環状分子を用い、これを積層、機械的連結、縮環により集積する。
    特に、機械的連結構造を有するある異性体で顕著なキロプティカル特性を観測した。その比旋光度は、±1000を超え、モル円二色性(Δε)も最大で±1000を超えた。全く同一の構成要素からなる別の機械的連結構造では、それぞれ半減した。縮環構造を有する分子では、さらに減少した。構成要素が同じでも、分子の形状が異なれば異なるキロプティカル特性を創り出すことを示した。
    日本学術振興会, 基盤研究(C), 北海道大学, 18K05069
  • 単一有機分子nビットメモリ及び抵抗可変型分子ワイヤの提案とそのプロトタイプの創成
    科学研究費助成事業
    2015年04月01日 - 2020年03月31日
    鈴木 孝紀; 上遠野 亮; 藤原 憲秀
    中性の電子供与体とカチオン種の相互変換に際してC-C結合の可逆な形成/切断や非常に大きな分子構造変化の起こるdyrex系は、従前の酸化還元系と比べて、開殻中間体の定常濃度が低いこと、及び、酸化電位と還元電位の差異が大きく電気化学的双安定性を有すること、という2つの特徴を持つ。これらは電子授受前後の大きな構造変化に基づく特性であり、個々の分子が1ビットを担う単一分子メモリとなり得る。本研究では、dyrex系を共役鎖でπ拡張した分子が、電子授受で共役のON/OFFスイッチングな”可変抵抗型分子ワイヤ”や”nビットメモリ”となり得ることを、そのプロトタイプの構築と特性調査から明らかにした。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 北海道大学, 15H03790
  • 動的な8の字型らせん性とこれを単位構造とする縮環型オリゴマー
    科学研究費助成事業
    2015年04月01日 - 2018年03月31日
    上遠野 亮; 田中 優貴; 河合 駿佑; 日下 慶一; 小原 優大
    動的な8の字キラリティを有するマクロサイクルを単位構造として、これを同一分子内で縮環により複数化することで、一連の縮環多量体を独自に設計し、実際に合成した。それらの分子運動性や錯形成特性、キロプティカル特性を分光学的手法を通じて明らかにした。
    以上の諸特性は、多量体において、単に単位構造の倍になるのではないことを見出した。これは、各多量体中における単位構造のねじれ優先性が縮環方法によって変化することを示している。一部の三、四量体に対して、単位構造におけるねじれ優先性が、多量体中で増幅する現象を見出した。これは、従来報告されている、いわゆる、キラリティ増幅とは異なるまったく新たな視点を生み出した。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 15K17818
  • テレフタルアミドを基本骨格とした動的プロペラ型ホストによるキラリティ創出
    科学研究費助成事業
    2013年04月01日 - 2015年03月31日
    上遠野 亮
    プロペラの形をした分子には、らせん構造と同様にPもしくはMで表記可能な右巻き・左巻きの鏡像配座が存在し、そのキロプティカル特性は一方の鏡像配座を単離もしくは優先してはじめて発現する。このプロペラキラリティの創出と制御の観点から、特に鏡像配座間を可逆に相互変換する動的分子プロペラに焦点をあててきた。ベンゼン環を中心として六つの芳香環を周囲に配し、それらを三重結合で連結したヘキサキス(フェニルエチニル)ベンゼンや階層構造を有する類縁体を足場とし、キラリティ伝達を利用した独自の方法論でプロペラキラリティの制御とキロプティカル特性の観測を行った。
    日本学術振興会, 若手研究(B), 北海道大学, 25810017
  • 刺激応答型ポリロタキサンを用いた多価リガンド運動性制御に基づく細胞代謝調節
    科学研究費助成事業
    2007年 - 2010年
    由井 伸彦; 上遠野 亮
    刺激応答型ポリロタキサンによる細胞応答の制御を目指して、各種ルーズフィット型ポリロタキサンの合成ならびに刺激応答特性の解析、およびマンノース導入ポリロタキサンの認識タンパク質および細胞との相互作用の解析を行った。ポリロタキサンの有する環状分子の可動性に基づいた追加包接挙動や温度応答性、認識タンパク質との結合性亢進、マクロファージからの抗炎症性サイトカイン産生などが明らかとなり、分子運動性を有するリガンドが細胞応答を調節する上で有用であることが示された。
    日本学術振興会, 基盤研究(B), 東京医科歯科大学, 19300170
■ 学術・社会貢献活動/その他
その他