研究者データベース

研究者情報

マスター

アカウント(マスター)

  • 氏名

    竹内 康浩(タケウチ ヤスヒロ), タケウチ ヤスヒロ

所属(マスター)

  • 文学研究院 人文学部門 表現文化論分野

所属(マスター)

  • 文学研究院 人文学部門 表現文化論分野

独自項目

syllabus

  • 2021, 英米文学特別演習Ⅱ, English and American Literature II (Seminar), 修士課程, 文学研究科, アメリカ文学
  • 2021, 英米文学特別演習Ⅱ, English and American Literature II (Seminar), 修士課程, 文学院, アメリカ文学
  • 2021, 英米文学特殊講義, English and American Literature (Lecture), 修士課程, 文学院, アメリカ文学
  • 2021, 英語英米文学特殊講義, English Linguistics and English and American Literature (Lecture), 修士課程, 文学研究科, アメリカ文学
  • 2021, 一般教育演習(フレッシュマンセミナー), Freshman Seminar, 学士課程, 全学教育, 文学、詩、批評
  • 2021, 歴史・文化モジュール特殊科目B, History-Culture Module Special Subjects B, 学士課程, 現代日本学プログラム課程, アメリカ文学
  • 2021, 英米文学, English and American Literature, 学士課程, 文学部, アメリカ文学
  • 2021, 英米文学史概説, History of English and American Literature: Outline, 学士課程, 文学部, アメリカ文学
  • 2021, 英米文学演習Ⅰ, English and American Literature(seminar)Ⅰ, 学士課程, 文学部, アメリカ文学

researchmap

プロフィール情報

学位

  • 修士(文学)(東京大学)

プロフィール情報

  • 竹内, タケウチ
  • 康浩, ヤスヒロ
  • ID各種

    200901084818392610

業績リスト

研究分野

  • 人文・社会 / 英文学、英語圏文学

経歴

  • 2014年04月 - 現在 北海道大学大学院文学研究科 教授
  • 2008年04月 - 2014年03月 北海道大学大学院文学研究科 准教授
  • 2003年04月 - 2008年03月 奈良女子大学大学院
  • 1995年 - 2003年 一橋大学大学院
  • 1993年 - 1995年 東京大学 助手

学歴

  • 1991年04月 - 1993年03月   東京大学   人文科学研究科   英文学専攻

受賞

  • 2022年08月 財団法人新潮文芸振興会 第21回小林秀雄賞
  • 2019年02月 アメリカ探偵作家クラブ エドガー賞ノミネート
     マークX―誰がハック・フィンの父を殺したか 
    受賞者: 竹内 康浩
  • 2015年02月 福原記念英米文学研究助成基金 福原賞(研究助成部門)
     マーク・トウェインのトラウマ的経験と作品の諸相 
    受賞者: 竹内 康浩
  • 1993年 日本英文学会 日本英文学会新人賞
     ポー解読:穴と反転 
    受賞者: 竹内康浩

論文

MISC

  • 魚眼図 勝利は過大評価されている
    竹内康浩 北海道新聞夕刊 2023年02月10日
  • 魚眼図 身から出たさび
    北海道新聞 2022年11月22日 [招待有り]
  • 魚眼図 小林秀雄賞までの道のり
    北海道新聞夕刊 2022年09月26日 [招待有り]
  • 魚眼図 やってはいけないこと
    竹内康浩 北海道新聞 2022年07月12日 [招待有り]
  • 魚眼図 サローヤンは泣かせる
    竹内康浩 北海道新聞 2022年05月10日 [招待有り]
  • 魚眼図 犯人はお前だ
    竹内康浩 北海道新聞 2022年03月01日 [招待有り]
  • 北の文化
    竹内康浩 朝日新聞 2022年01月20日 [招待有り]
  • 魚眼図 じらされる人
    竹内康浩 北海道新聞 2021年12月10日 [招待有り]
  • 銃声――サリンジャーの残した謎
    竹内康浩 新潮 10月号 1401 167 -175 2021年09月 [招待有り]
  • 魚眼図 節約の夏
    竹内康浩 北海道新聞 2021年08月06日 [招待有り]
  • 魚眼図 偶然の魔力
    北海道新聞 2021年06月11日 [招待有り]
  • 魚眼図 高校生と金子みすゞを読む
    竹内康浩 北海道新聞 2021年04月12日 [招待有り]
  • 書評 ルイザ・メイ・オルコット著 大串尚代訳 『仮面の陰に』
    竹内康浩 北海道新聞 2021年04月11日 [招待有り]
  • 魚眼図 幸福の蝶
    竹内康浩 北海道新聞 2021年02月15日 [招待有り]
  • 魚眼図 コロコロ
    竹内康浩 北海道新聞 2020年12月04日 [招待有り]
  • 魚眼図 壊れた冷蔵庫
    竹内康浩 北海道新聞 2020年10月02日 [査読無し][招待有り]
  • 書評 マーク・トウェイン著 里内克巳 訳 『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』
    竹内康浩 図書新聞 2020年08月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 北大を知らぬ北大生
    竹内康浩 2020年07月10日 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 機械翻訳
    竹内康浩 2020年05月18日 [査読無し][招待有り]
  • 書評 秋元孝文著 『ドルと紙幣のアメリカ文学』
    竹内康浩 アメリカ文学研究 56 94 -99 2020年03月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 最後の手紙
    竹内康浩 北海道新聞 2020年03月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 サリンジャー没後10年
    竹内 康浩 北海道新聞 夕刊 2019年12月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 「基礎英語」礼賛
    竹内 康浩 北海道新聞 夕刊 2019年10月 [査読無し][招待有り]
  • 北の文化
    竹内 康浩 朝日新聞 2019年10月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 『星の王子様』降臨
    竹内 康浩 北海道新聞 夕刊 2019年08月 [査読無し][招待有り]
  • 読書日和 見田宗介著『宮沢賢治:存在の祭りの中へ』
    竹内 康浩 共同通信社 2019年08月 [査読無し][招待有り]
  • 魚眼図 犬と恐妻家
    竹内 康浩 北海道新聞 夕刊 2019年06月 [査読無し][招待有り]
  • 書評 Paula Harrington and Ronald Jenn, Mark Twain & France: The Making of a New American Identity (U of Missouri P, 2017)
    竹内 康浩 マーク・トウェイン 研究と批評 18 33 -35 2019年06月 [査読無し][招待有り]
  • エドガー賞候補 妄想の3ヶ月
    竹内 康浩 北海道新聞 夕刊 4 -4 2019年05月 [査読無し][招待有り]
  • 書評 『サリンジャー』
    竹内 康浩 日本経済新聞 2015年07月 [査読無し][招待有り]
  • 深読み三一二研究室
    竹内 康浩 文學界 69 (6) 151 -152 2015年05月 [査読無し][招待有り]
  • 竹内 康浩 英文学研究 87 (0) 109 -113 2010年12月 [査読無し][通常論文]
  • マーク・トウェイン没後100年
    竹内 康浩 北海道新聞 7 -7 2010年04月 [査読無し][招待有り]
  • 書評 『クラフツマン・サリンジャーの挑戦 サリンジャーなんかこわくない――テキストの重層化とポストモダン的試み』
    竹内 康浩 英語青年 150 (7) 2004年07月 [査読無し][招待有り]
  • 翻訳書書評 J・D・サリンジャー作/村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
    竹内 康浩 英語青年 149 (5) 315 -315 2003年05月 [査読無し][招待有り]
  • 竹内 康浩 英文學研究 72 (2) 304 -309 1996年01月31日 [査読無し][通常論文]

書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • エドガー・アラン・ポーの探偵物語と完全犯罪  [招待講演]
    竹内康浩
    日本アメリカ文学会北海道支部大会特別講演 2022年12月 口頭発表(招待・特別)
  • 文学を探偵デュパンみたいに読むならば  [招待講演]
    竹内康浩
    UHB大学講演 2022年05月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • ポーとドイルを読むトウェイン  [招待講演]
    竹内 康浩
    日本マーク・トウェイン協会第25回全国大会 2021年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名) 
    マーク・トウェインはエドガー・アラン・ポーのデュパン物語を激賞する一方で、新星コナン・ドイルのシャーロック・ホームズものはお気に召さなかったようだ。トウェイン自身に探偵小説家への憧れがあったことは疑い得ない。『トム・ソーヤの冒険』も殺人事件とその解決を巡る物語だし、『まぬけのウィルソン』もそうだ。最高の探偵小説を書きたいという野心が常にくすぶっていた。だからホームズの物語を読んだとき、してやられたと思ったのかもしれない。だが、A Double Barrelled Detective Story (1902)で、ホームズを作中人物として登場させ、自らの探偵(役を担う人物)と対決させたとき、そこにあったのは単なるドイルへの嫉妬心やライバル心だけだったのだろうか。より本質的な理由――事件の解決方法への不満――があったのではないか。トウェインが考えた正当な解決方法の裏に血縁の主題へのこだわりがあったことを、ポーとドイルの探偵たちの手法と比較しながら確認していきたい。
  • ハックルベリー未解決殺人事件の深層  [招待講演]
    竹内 康浩
    東北学院大学英語英文学研究所学術講演会 2015年06月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 竹内 康浩
     
    令和3年度は、令和2年度に引き続き、パンデミックのためにアメリカ合衆国における調査・資料収集が困難となったため、国内において調査可能な資料の収集および研究を行うと同時に、さらには現時点である程度解明された研究成果の一部を、新潮社より『謎ときサリンジャー』(共著)のなかで発表することができた。 その中で特に、日本の代表的仏教研究者であり、かつサリンジャーが強い影響を受けたことが知られている鈴木大拙の著作、あるいはサリンジャーが強い関心を持っていた禅仏教一般に関わる資料に基づいて、主にサリンジャーの短編作品について調査研究を行った成果を発表した。なかでもとりわけ、短編作品「テディー」において引用された芭蕉の二つの俳句の解釈について、鈴木大拙の芭蕉論が影響を与えている可能性を論じた部分は、新しい発見であるだけでなく、今後のサリンジャー研究に寄与するものと思われる。その中で中心的に議論をしたサリンジャーの時間観は、さらに広く文化的・哲学的文脈の中でよりよく理解できる可能性があり、その点においては、あらたな課題が明らかになったと言うこともできるであろう。鈴木大拙の思想も様々な影響下において生まれてきたのであるから、それは当然の課題でもある。 また、以上述べた研究成果(『謎ときサリンジャー』)に対する社会的な反応は大きく、複数の全国紙において書評されただけでなく、さまざまなメディア(週刊誌・月刊誌・ラジオ・ウェブ等)において、学者・翻訳者・批評家・芸能人など多くの文化人が概ね好意的なコメントを寄せている。
  • 国家の罪から個人の罪へ――マーク・トウェインの創作原理の解明
    日本学術振興会:科学研究費
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 竹内 康浩
  • アメリカ文学における象徴
    日本学術振興会:日本学術振興会海外特別研究員
    研究期間 : 1997年02月 -1999年01月

社会貢献活動

  • 「謎ときサリンジャー」に見る文学の掘り方
    期間 : 2021年12月14日
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 朝日カルチャーセンター 新宿教室
  • 文学を平べったく読む
    期間 : 2021年03月19日
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 北海道大学
    イベント・番組・新聞雑誌名 : アカデミックファンタジスタ
     北海高校
  • ライ麦畑でつかまえて—ホールデンの足跡をたどる
    期間 : 2019年07月27日
    役割 : 講師
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 北大道新アカデミー ワールド・カルチャー・マップ〜文学で世界をめぐる
  • ハックルベリーフィンの冒険—ハックの足跡をたどる
    期間 : 2019年07月13日
    役割 : 講師
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 北大道新アカデミー ワールド・カルチャー・マップ〜文学で世界をめぐる

メディア報道

  • ステイホームのお供に! 2021年の傑作ミステリーはこれだ!【前編】<編集者座談会>
    報道 : 2022年02月01日
    執筆者 : 本人以外
    発行元・放送局 : 文藝春秋
    番組・新聞雑誌 : 本の話
    https://books.bunshun.jp/articles/-/6923?page=5 インターネットメディア
  • 声優・斉藤壮馬さんが選ぶ、大人の好奇心をくすぐる3冊とは?【読書から広がる学び】
    報道 : 2022年01月
    執筆者 : 本人以外
    発行元・放送局 : 集英社
    番組・新聞雑誌 : BAILA 2月号
     新聞・雑誌
  • 書評 謎ときサリンジャー 編集部が薦める一冊 杉本健太郎評
    報道 : 2021年11月
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 月刊日本 12月号
     新聞・雑誌
  • ”探偵”が迫る名作の真相 評・佐藤友哉(作家)
    報道 : 2021年10月31日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 埼玉新聞
     新聞・雑誌
  • 定説に疑問 本のプロが絶賛「謎ときサリンジャー」
    報道 : 2021年10月28日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 新文化
    注目!この本 新聞・雑誌 『謎ときサリンジャー』担当編集者北本壮氏の言葉を紹介
  • 探偵のように工夫に光をあて、謎へ踏み込む 評・川口晴美(詩人)
    報道 : 2021年10月26日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 婦人公論 11月9日号
     新聞・雑誌 ……ミステリーの探偵が捜査するように、著者らはサリンジャーが作品に張り巡らした表現の細かな工夫に光をあて、それらを手掛かりに謎へ踏み込んでいく。 禅の公案や芭蕉の俳句にまつわるエピソードも丹念に解き明かしながら、サリンジャー文学を貫く時間感覚、死者と生者との関係性に迫った緻密な論理展開は、鳥肌立つほどスリリングな読み心地。青春を超えた普遍的な文学と思索の世界が目の前に開かれる。
  • 報道 : 2021年10月24日
    執筆者 : 本人以外
    発行元・放送局 : 新潮社
    番組・新聞雑誌 : Foresight
     インターネットメディア 名探偵、みなを集めて「さて」といい。ミステリー小説でありがちな場面をめぐるそんな言葉があるが、J・D・サリンジャーの愛読者なら『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』の前に集まったほうがいい。著者の竹内康浩と朴舜起が探偵コンビとなり、この作家の「バナナフィッシュにうってつけの日」に関し意外な真相を語ってくれる。それを皮切りにサリンジャーによるサーガ(物語群)の世界全体の見え方を変えてしまうのだ。...
  • 書評 謎ときサリンジャー
    報道 : 2021年10月23日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 北日本新聞
     新聞・雑誌 読者も、そしてこの書評を書いている私のようなプロも、結局何も読んじゃいなかったのだと。 探偵が真相を明かした瞬間、世界の見方が一変するように、あなたの小説観...
  • 書評 謎ときサリンジャー 評者 平山瑞穂(作家)
    報道 : 2021年10月20日
    発行元・放送局 : 朝日新聞社
    番組・新聞雑誌 : 週刊朝日 2021年10月29日号
    週刊図書館 新聞・雑誌
  • 報道 : 2021年10月20日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 週刊ポスト 2021年10月29日号
     新聞・雑誌 ... 有名なsee more glass(「もっとグラスを見なさい」とも聞こえるし、「シーモア・グラス」にも聞こえる)という言葉遊びの真意は? 「おまえの星々を出してくれ」という「シーモア序章」の台詞の意味はなにか? また、サリンジャーにとって、「義足」がどんな役割をもっているのか? 阿波研造の弓道術、オイゲン・ヘリゲルの『弓と禅』、そして芭蕉の句や鈴木大拙の俳句論へ(芭蕉とはバナナの葉のことだ)。 そこには生と死の固定観念を覆すような境地が待っている。「読む」という創造的行為でもって、小説を「書きなおす」とはこういうことだと実感した。
  • 書評 謎ときサリンジャー
    報道 : 2021年10月10日
    番組・新聞雑誌 : デーリー東北新聞
    ミニ書評 新聞・雑誌
  • 報道 : 2021年10月10日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 産経新聞
     新聞・雑誌 ...本書の射程はサリンジャー文学全般におよぶ。序章から全4章にわたり一連の「グラス家のサーガ」作品、『ナイン・ストーリーズ』末尾を飾る作品「テディ」および『ライ麦畑でつかまえて』(51年)も入念に咀嚼(そしゃく)する。その筆致は、合理や論理にとらわれ「因果の囚人」として生きざるをえない人間像を喝破し、松尾芭蕉の俳句、阿波研造の禅弓術、8月死去した精神病理学者の木村敏(びん)を経由して「生き残ってしまった者」が死者といかに「出会い直せるか」をも問い続ける。だが、われわれもみな少なからず、この世に残されたバディーのように醜く凹んだ体をかかえ、重く足を引きずるように生きていかねばならない「呪い」に縛られているだろう。サリンジャー作品未読の者も、長年読み続けてきた玄人も、本書をその道標の一つに、サリンジャー文学の仄(ほの)暗い深淵(しんえん)にあらためて誘われよう。こんにちほど、その言葉に耳をすますにうってつけの時代はない。(新潮社・1650円)
  • 報道 : 2021年10月09日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 日刊ゲンダイ
    本の森 新聞・雑誌 ... 綿密かつ巧緻な読解によって、次々と謎の扉を開いていく叙述はスリリングかつ刺激的。小説を読むことの愉悦を余すことなく伝えてくれる。 <狸>
  • 報道 : 2021年10月09日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 日本経済新聞
    朝刊読書面 新聞・雑誌 …… この仮説を立証するために作者たちは、サリンジャーの複数の作品の細部に注目しながら丹念に読み込む。一つ一つの作品を見ているだけではわからないことも、文学探偵たる竹内と朴のコンビは、類まれな注意力と論理的思考力で見つけ出す。本書の読者は2人の華麗な手際を存分に楽しめるだろう。 ただしこの本の長所はそれだけではない。謎解きの暗号表として用いられる鈴木大拙の著作や、阿波研造の禅弓術、松尾芭蕉の俳句など、サリンジャーに大きな影響を与えた人々への著者たちの深い理解が本作を優れたものとしている。視覚に頼らず音に耳を澄ますとき、弓と的は一つの存在となり、そのとき生死の境も消える。あるいは芭蕉とは英語ではバナナであり、したがってバナナフィッシュとは芭蕉魚のことである。これら一つ一つの気づきは読者を興奮させてくれる。……
  • 書評 謎ときサリンジャー 評・学習院大学教授 中条省平
    報道 : 2021年10月07日
    番組・新聞雑誌 : 文學界 11月号
    文學界図書室 新聞・雑誌
  • 報道 : 2021年10月07日
    番組・新聞雑誌 : 週刊文春 10月14日号
    文春図書館 新聞・雑誌 ...だから、シーモアの拳銃自殺に他殺の可能性を見た上で、他作品も踏まえた証拠を突きつけて前述の読みを際立たせる手際に、悔しさを覚えながらページをめくった。「頭蓋骨」を介して「銃声」や「水の音」はともかく「ビー玉遊び」にまで繋がるのには興奮した。結局、読み終えて残ったのは、嫉妬ではなく感謝の念だった。この賢明で鮮やかな謎ときを足がかりに、読者は小説に込められた別の謎も検討することができるだろう。...
  • 報道 : 2021年10月02日
    番組・新聞雑誌 : 毎日新聞
    朝刊読書面 新聞・雑誌 衝撃の問い、創意に富む綿密な考証 「バナナフィッシュにうってつけの日」の結末をめぐる、壮大で驚くばかりに緻密な考察の書である。「この短編にはこんなことが書かれていたのか!」と、読者は一ページごとに瞠目(どうもく)するだろう。... 1391文字
  • 報道 : 2021年09月26日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 北海道新聞
     新聞・雑誌 禅に造詣 作品の深層再解釈 評 巽孝之(慶応大名誉教授) 戦後の米国を代表し、今も世界各国で人気を博す作家J・D・サリンジャー。しかし、作品の深層には思いもよらぬ秘密が隠されていたのではないか。こんな問いかけから、本書は驚くべき作家像を描き出す。 …… だが、本書はラストシーンの「青年」(the young man)が本当にシーモアその人なのかどうか、その点から疑いをかける。最大のヒントは同作品が収められる短編集のエピグラフにもなっている禅の公案だ。「両手の鳴る音は知る。片手の鳴る音はいかに?」。この場面にはもう一人の人物がいたのではないか。そして、まさにこの銃声こそがサリンジャーが傾倒する禅で言う「隻手の声」であり、旧来の因果関係に基づいた読みを粉砕する瞬間だったのではないか、と著者たちは精緻にしてスリリングな読みを展開していく。 本書は他にも鋭利な洞察に満ちている。サリンジャーを禅にも造詣の深かった俳人から再解釈する時、もともと芭蕉という植物はバナナを指すことが強調されるのはほんの一端にすぎない。文学作品を読むことの知的快楽にあふれた一冊である。(新潮選書 1650円) <略歴> たけうち・やすひろ 1965年生まれ。北大大学院教授。専門は米文学。2019年のエドガー賞の評論・評伝部門で候補になった/ぼく・しゅんき 1992年生まれ。北大大学院文学院博士課程3年
  • 報道 : 2021年09月19日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : Valley News
     新聞・雑誌 『ライ麦』出版70年についてのコラムで、日本での『ライ麦』の影響に関してコメント。
  • 報道 : 2021年09月16日
    発行元・放送局 : ニッポン放送
    番組・新聞雑誌 : 垣花正あなたとハッピー!
     テレビ・ラジオ番組 番組ゲストコメンテーター中瀬ゆかり氏による「謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―」の紹介
  • 対談=竹内康浩・阿部公彦 「分からない」を愉しむ文学評論
    報道 : 2021年09月03日
    番組・新聞雑誌 : 週刊読書人
     新聞・雑誌
  • 報道 : 2021年09月
    発行元・放送局 : 新潮社
    番組・新聞雑誌 : 波 9月号
     新聞・雑誌 世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となった竹内康浩が弟子とともにサリンジャーの世界を読み解いた『謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―』が刊行。本作を読んだ作家の恩田陸さんがサリンジャーについて語った書評。
  • エウレカ!北大 小説に潜む謎解き明かす
    報道 : 2021年07月14日
    番組・新聞雑誌 : 読売新聞
     新聞・雑誌
  • オンライン授業「集中できる」
    報道 : 2020年05月18日
    執筆者 : 本人以外
    番組・新聞雑誌 : 読売新聞
     新聞・雑誌
  • 知の達人たち 物語の深層に潜む謎を追究
    報道 : 2019年07月30日
    番組・新聞雑誌 : 朝日新聞
     新聞・雑誌
  • エドガー賞逃すも思い出に
    報道 : 2019年05月01日
    番組・新聞雑誌 : 朝日新聞
     新聞・雑誌
  • エドガー賞発表へ 式典「楽しみたい」
    報道 : 2019年04月24日
    番組・新聞雑誌 : 読売新聞
     新聞・雑誌
  • 竹内さんエドガー賞ノミネート 半田市図書館特別コーナー
    報道 : 2019年04月14日
    番組・新聞雑誌 : 中日新聞
     新聞・雑誌
  • ほっとニュース北海道
    報道 : 2019年01月25日
    番組・新聞雑誌 : NHK
     テレビ・ラジオ番組
  • エドガー賞候補「非常にうれしい」
    報道 : 2019年01月24日
    番組・新聞雑誌 : 読売新聞
     新聞・雑誌
  • 天声人語
    報道 : 2018年11月18日
    番組・新聞雑誌 : 朝日新聞
     新聞・雑誌


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