研究者データベース
Last Updated :2024/07/25
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プロフィール情報
所属
学位
プロフィール情報
姓
川崎, カワサキ名
公平, コウヘイID各種
201501099689629999
所属
業績リスト
研究キーワード
研究分野
経歴
- 2024年04月 - 現在 北海道大学 大学院 文学研究院 准教授
- 2023年04月 - 現在 日本女子大学 国際文化学部 国際文化学科 准教授
- 2021年04月 - 現在 日本女子大学 人間社会学部 文化学科 准教授
- 2016年04月 - 2021年03月 日本女子大学 人間社会学部 文化学科 講師
- 2015年04月 - 2016年03月 北海道大学 文学研究科 助教
- 2014年04月 - 2015年03月 北海道大学 文学研究科 専門研究員
- 2013年04月 - 2015年03月 明治学院大学 文学部芸術学科 非常勤講師
- 2011年04月 - 2014年03月 日本学術振興会 特別研究員PD
論文
- 川崎 公平層 : 映像と表現 8 42 - 65 ゆまに書房 2015年12月 [査読無し][通常論文]
- 川崎 公平日本近代文学 91 0 111 - 126 日本近代文学会 2014年 [査読有り][通常論文]
本稿は、山川方夫の小説群に通底する「恐怖」の主題について考察するものである。山川の作品において恐怖は、距離の秩序の崩壊とそれによる感覚の惑乱によって特徴づけられるものであり、「人間」と「もの」、「生」と「死」が様々なかたちで二重化する局面において現れるものである。そして、その恐怖のモデルとなっているのは、映画や写真などのイメージを前にしたときの鮮烈な感覚体験である。様々な他者との関係を恐怖とともに描く山川の小説は、そうしたイメージ的体験を、現実の人間関係へと移植することによって形成される。以上のような分析を通して本稿は、イメージ的体験や感覚的恐怖との関係が、山川のあらゆる小説を貫く中心主題であることを明らかにする。 - 表演／労働――賈樟柯“故郷三部曲”中的歌舞川崎 公平電影藝術 350 3 120 - 128 2013年03月 [査読無し][通常論文]
- 인간이 아닌 인간：일본 공포 영화와 공포 만화의 가능성川崎 公平Journal BOL 8 173 - 207 2008年07月 [査読無し][招待有り]
MISC
- ホラー映画と服飾：日本の幽霊の場合川崎 公平 国際服飾学会誌 (64) 4 -11 2024年01月 [査読無し][招待有り]
- 真面目な異界めぐり：panpanyaのマンガ作品における行動原理についての覚書（特集 panpanya）川崎 公平 ユリイカ 56 (1) 253 -258 2024年01月 [査読無し][招待有り]
- 待ち時間の映画──『夢二』川崎 公平 SEIJUN RETURNS in 4K 鈴木清順生誕100年記念 4Kデジタル完全修復版 オフィシャル・プログラム 69 -74 2023年11月 [査読無し][招待有り]
- 【書評】上島春彦著『鈴木清順論：影なき声、声なき影』川崎公平 図書新聞 (3485) 5 2021年02月 [査読無し][招待有り]
- 川崎 公平 ユリイカ 52 (10) 316 -324 2020年09月 [査読無し][招待有り]
- フィクション映画、その二重性の力：日本映画の現在地と「月夜釜合戦」川崎 公平 桜楓新報 (771) 4 2019年06月 [査読無し][招待有り]
- 川崎 公平 ユリイカ 49 (8) 186 -191 2017年05月 [査読無し][招待有り]
- 川崎 公平 日本近代文学 = Modern Japanese Literary Studies 95 155 -158 2016年11月 [査読無し][招待有り]
- 井上 貴翔, 廣瀬 純, 川崎 公平 層 : 映像と表現 8 12 -41 2015年12月 [査読無し][通常論文]
書籍等出版物
- 志村, 三代子, 角尾, 宣信 (担当:分担執筆範囲:切断と相対化の果てーー渋谷実作品における意志と共同性)
水声社 2020年10月 (ISBN: 9784801005105) 554p - 川崎公平, 北村匡平, 志村三代子編, 川崎 公平, 北村 匡平, 志村 三代子 (担当:共編者(共編著者)範囲:「序」「約束と媒介――川島雄三監督作品における未来のイメージ」)
水声社 2018年11月 (ISBN: 480100377X) 346
- 北村匡平, 志村三代子編, 北村 匡平, 志村 三代子 (担当:共著範囲:「お化けという運動――怪談映画の死と再生」)
水声社 2017年12月 (ISBN: 4801003001) 307
- 中村三春編, 中村 三春 (担当:分担執筆範囲:「現代の恐怖、真実の二重化――一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺」)
森話社 2016年03月 (ISBN: 4864050929) 331
- 中日映像文化的地平線銭態, 応雄編 (担当:分担執筆範囲:「黒沢清電影中的表面和断続」)
2009年10月 - 中山昭彦編, 中山 昭彦 (担当:分担執筆範囲:「〈非―決定〉の闇――黒沢清『回路』について」)
玉川大学出版部 2008年11月 (ISBN: 4472403773) 345
- 一柳廣孝, 吉田司雄編 (担当:分担執筆範囲:「人間ならざる人間――「ジャパニーズ・ホラー」と恐怖マンガの可能性」)
青弓社 2007年05月 (ISBN: 4787291823) 216
講演・口頭発表等
- 協働と断絶──『嵐を呼ぶ十八人』と1960年代前半の日本映画における「集団」の諸相（パネル「戦後日本映画と労働（者）」） [通常講演]川崎 公平表象文化論学会 第17回大会 2023年07月 シンポジウム・ワークショップパネル（公募）
- ホラー映画と服飾——日本の幽霊の場合 [招待講演]川崎 公平国際服飾学会 第42回大会 2023年05月 公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等
- 負債と媒介――川島雄三監督作品における未来のイメージ [招待講演]川崎 公平明治学院大学文学部芸術学科・言語文化研究所共催シンポジウム「川島雄三は二度生まれる」 2018年11月 シンポジウム・ワークショップパネル（指名）
- 愛の運動――〈黒沢清と世界〉の現在 [招待講演]川崎 公平東北大学大学院国際文化研究科主催シンポジウム「日本映画の現在／日本映画研究の現在――国際的な視座から」 2018年03月 シンポジウム・ワークショップパネル（指名）
- 恐怖の活用 [招待講演]川崎 公平日本映像学会映像教育研究会「映画理論の教育法」 2017年03月
- お化けと生――一九七〇年前後の怪談映画 [招待講演]川崎 公平北海道大学国語国文学会平成28年度大会 2016年07月 口頭発表（招待・特別）
- 誰がこれを望んだのか――黒沢清の「映画と政治」をめぐって [通常講演]川崎 公平北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座主催シンポジウム「映画の政治学――廣瀬純氏の仕事を中心に」 2014年11月 口頭発表（一般）
- 死体を抱きしめて――田中登のロマンポルノ作品についての小さな考察 [通常講演]川崎 公平北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座主催研究会「映像を思想する――映像、身体、速度、そして「現在の回想」、「光の形象」」 2013年09月 口頭発表（一般）
- 幽霊と選択――一九七〇年前後の怪談映画をめぐって [通常講演]川崎 公平日本映像学会 第39回大会 2013年06月 口頭発表（一般）
- パフォーマンスと生――賈樟柯『青の稲妻（任逍遥）』を中心に [通常講演]川崎 公平国際シンポジウム『現代中国映画を討議する！ ――第六世代・ドキュメンタリー映画』（主催：北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座） 2012年01月 口頭発表（一般）
- 恐怖と運命――戦後日本の視覚メディアにおけるホラーとドラマの身体（パネル「メディアの浮上するとき――作品におけるその諸相」） [通常講演]川崎 公平日本近代文学会 平成23年度秋季大会 2011年10月 シンポジウム・ワークショップパネル（公募）
- 黒沢清における「並置」と「交代」――『ドッペルゲンガー』を中心に [通常講演]川崎 公平日本映像学会 第35回大会 2009年05月 口頭発表（一般）
- 黒沢清における表面と断続 [通常講演]川崎 公平中日映像文化シンポジウム『現代映像・視覚文化研究』（共催：北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座、南京芸術学院電影電視学院） 2007年11月 口頭発表（一般）
- 黒沢清における幽霊／身体――『回路』を中心に [通常講演]川崎 公平国際シンポジウム『越境する身体――日中映画の場合』（主催：北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座） 2006年03月 口頭発表（一般）
- 「見せる」恐怖と「見える」恐怖――楳図かずおの恐怖マンガをめぐる比較分析 [通常講演]川崎 公平北海道大学国語国文学会 平成15年度春季大会 2003年06月 口頭発表（一般）
- 楳図かずおにおける動きと物語――『イアラ』を中心に [通常講演]川崎 公平日本近代文学会北海道支部例会 2002年09月 口頭発表（一般）
担当経験のある科目（授業）
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会：科学研究費補助金（特別研究員奨励費）研究期間 : 2011年04月 -2014年03月代表者 : 川崎 公平戦後日本の映像・図像メディアにおける<メディア―身体―ホラー>の関係の諸相の解明を目指した本研究は、最終年度となる平成25年度において、メディア横断的に恐怖が噴出する三つの時期(①1950年代後半～60年代、②1960年代後半～70年代、③1990年代以降)から特異な実践を抽出し、その各々についての調査・分析をおこなった。その過程で、〈人間と世界の二重性〉という主題が獲得され、その展開によって全体を系譜づけることが目論まれた。①1960年前後の時期については、前年度に引き続き、「スリラー」についての調査をおこなった。なかでも中心的な考察対象として山川方夫の小説と水木しげるのマンガを取り上げ、その分析から、人間や世界の二重性という同時代的な言説上の主題が、メディアそれ自体が孕む二重性によって二重化されるさまを明らかにした。②1970年前後については、当時の政治的・文化的な異議申し立てと結びつきながら再評価された怪談映画が、〈人間と世界の二重性〉の主題をいかに変容させていったかを分析し、その成果は学会で発表された。また、楳図かずおがこの時期取り組みはじめた「心理的恐怖」の分析もおこない、二重性の二重化の新たな展開を明らかにした。③1990年代以降については、以上の研究を踏まえながら、いわゆる「Jホラー」映画と、黒沢清の作品について、引き続き分析を重ねた。また映画というメディアと身体に関する理論的な考察を拡充し、黒沢清の作品が映画と身体との関わりにおいて、そして<人間と世界の二重性>の主題の系譜において、特異な達成として位置づけられることを明確にした(この成果は黒沢清論として書籍化される予定)。以上の研究によって、これまで目を向けられることのなかった、戦後日本の視覚文化において恐怖とメディアが二重化する場に現れる身体性の系譜を、歴史的・理論的に明らかにすることができた。